2016年09月07日

『pale/みずいろの時代』リリースから2ヶ月が経ちました|スミス夜話

7月7日の『pale/みずいろの時代』のリリースから今日で2ヶ月となりました。この夏はよく車でこのCDを聴いた。自分でも妙に客観的に聴けるのはほとんどの曲が随分昔に書いた曲だからでしょうか。鬱々とした淡い青がだんだん澄んでいって夏の水色に変わっていく音像、きっとこのアルバムが僕に最新曲「saturday song」を書かせたのでしょう。改めて2016年にこのレコードを作れたことがとても嬉しいし、必然的な結果だなあと思っています。

リリースから2ヶ月経ったことを記念してSoundCloudに「スミス」を公開しました。ダウンロード販売や定額制音楽サイトに提供していない作品なので、この機会に新しい出会いがあれば嬉しいなと願いつつ。この「スミス」という曲は1993年、僕が大学2年のときに書いた歌です。初めて自分でボーカルをとることになって(それまでも作曲の真似事はしていたのですが、僕はギタリストだったりベーシストだったりしました)書いた自分で歌うための初オリジナル曲。四六時中大学で英語を勉強していた僕にとって英語詞の曲を書くのは当然の流れでした。当時夢中になって聴いた<The Smiths>の影響を色濃く写した歌なのでタイトルもそのまま「スミス」となりましたが、同時に<The Sundays>からの孫引きの影響もありました。今回レコーディングするにあたってエンジニアの手塚さんにはThe SmithsとThe SundaysのCDをリファレンス・ディスクとして参考にしてもらいました。

この曲の間奏部分に鳥の鳴き声が聴こえると思いますが、これにはいろんな理由があって、まずThe Smithsの「ASK」という曲の話をしなければならない。この「ASK」の間奏で僕の耳にはカモメが鳴いているようにしか聞こえない部分があって、でもきっとそれは多分ギターのフィンガリングノイズかスライドバーの音かもしれないのだけど(歌詞との脈絡もないしな)港で戯れるPVの影響もあって僕には「ASK」といえばカモメの鳴き声という強烈なイメージの刷り込みがあったのです。だから「スミス」を録音するときに僕はオマージュとして、間奏部分(だいたい2:00くらいのとこです)にウミネコの声を忍ばせました。で、仕事部屋でウミネコの声を混ぜて作業していたらポチ実が不審そうな顔をして抜き足差し足でやってきたのです。「おまえも歌っとく?」と彼女の声を録音してウミネコと一緒に合唱団を結成、結果として僕にはウミネコに翻弄されて「ニャー」と鳴いて追いかける風景がそこに広がることになりました。僕にはスピーカー左寄りでポチ実が鳴いているのがわかりますが、皆さんには聞き取れるでしょうか。取るに足らない、些細なエピソードですが、「スミス」についての裏話をお届けしました。あわせて僕自身が書いた歌詞対訳を掲載したいと思います。





スミス

うちのお母さんは「息子が堕落した」と近所に触れ回っている
それは本当 僕はあの女の子に夢中で いつも電話をかけている

今度の土曜日はどうだい?
車があるから君が行きたいところへドライブしようぜ
きっと晴れていい日になるよ 君をハイにさせるような
ああ なんて美しい日だ
君の時間を僕が浪費しているということがとても嬉しいよ


毎晩誘いの作戦をたてるんだ
想像するんだ 真新しい車に君とふたり

今度の土曜日はどうだい?
車があるから君が行きたいところへドライブしようぜ
きっと晴れていい日になるよ 君をハイにさせるような
ああ なんて美しい日だ
君の時間を僕が浪費しているということがとても嬉しいよ


うちのお母さんは「息子が堕落した」と近所に触れ回っている
そして僕はあの娘の誕生日に パティ・スミスのレコードを
プレゼントするんだ

今度の土曜日はどうだい?
車があるから君が行きたいところへドライブしようぜ
きっと晴れていい日になるよ 君をハイにさせるような
ああ、なんて美しい日だ
君の時間を僕が浪費しているということがとても嬉しいよ


(スミス/toshiaki yamada 1993)


『pale/みずいろの時代』購入ページはこちら  

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2016年07月13日

夜の科学 in 加古川ーpale blue days(2016年7月9日 @ 加古川 チャッツワース)【ライブ後記】



関西旅3日目の朝は神戸で目覚めた。窓の外は雨。久しぶりにゆっくり朝を過ごせた。僕の一日はラジオが時計の役割を果たすので、東京から離れた街でもホテルの朝や移動中等はいつもradikoプレミアムでいつも聞いている番組を聴く(たまに地元ならではのプログラムにチャンネルをあわせることもあるけれど)この日も旅という非日常と日々のルーティンをかき混ぜていたら、雨があがった。神戸、三宮駅のミントへ出かけてここ数年ずっと力強いディスプレイで山田稔明作品を応援してくれているタワーレコード神戸へ挨拶。前任者の方が遺した『the loved one』のポップもまだ飾られていた。念が強くて捨てられないのだろうな。せっかくレコードショップに来たので岸本さんとPAサナダさんにプレゼントするレコードをチョイス。

そして晴れ間さえ見えるようになった空と海を眺めながら加古川へ。2008年以来何度通ったか、この線路よ。チャッツワースで賄いご飯をいただく。美味しくてホッと安堵の溜息が出るこの感覚は里帰りに近い。今回はライブ開場前に「pale blue cafe」と銘打って、僕が選曲したBGMや映像などが流れる空間を企画。僕は階上でリハーサルをしていたので目撃できなかったが、予想外の賑わいでスタッフみんなてんてこまいだったそう。ファン同士の交流もさかんに行なわれたそうで、チャッツワースならではの展開だなあと感じました。満員御礼の会場、岸本さんの挨拶に導かれて開演。

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この日の個人的テーマは『pale/みずいろの時代』の全曲演奏。「pale blue」から「セレナーデ」まで曲順どおりに5曲を続けた。「Qui La Laの夏物語」から夏つながりで「スティーブン・ダフィ的スクラップブック」。スティーブン・ダフィはTHE LILAC TIMEのボーカリスト、The Smithsと並んで僕の青春期に大きな影響を与えた音楽家。同じく青春時代のBGMとしてフィッシュマンズの「気分」をカバー。これは前日のFM802生演奏のために準備した曲だったのだけどすごく今の気分に似合う歌だったので「幸せの風が吹くさ」と合わせて披露。そしてカバーをもう一曲、村田和人さんの「BRAND NEW DAY/BRAND NEW SONG」。今回の関西3デイズ、村田さんファンがたくさん駆けつけてくれたことがとても嬉しかった。「音楽のバトン」ということを感じました。

この日はとにかく音響が素晴らしかった。前回のライブに続いてPAはサナダさんが手腕を振るってくれた。山登りが好きなチャッツワース岸本ファミリーに捧げて「やまびこの詩」、「my favorite things」も「太陽と満月」も楽しく盛り上がって、勢い余ってMONOLOG vol.17収録のアウトテイク「LOVER LOVER」まで。「calendar song」もみんなの笑顔と掛け声が印象的でした。アンコールで「my valentine」を歌って『pale/みずいろの時代』コンプリート。楽しいライブを終わらせたくなくて、最後まで名残惜しく歌を歌った。今まで一番のチャッツワースライブになったのではないかな、と思いました。終演後もたくさんの握手とサインとおしゃべり。また来ます。ありがとう加古川。いつもホスピタリティ溢れる空間を作って待っていてくれるチャッツワースと岸本ファミリーに感謝を。





  
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2016年07月12日

大阪ラジオプロモーション|『pale/みずいろの時代』発売記念インストア(2016年7月8日 @ 枚方T-SITE)関西旅DAY2【ライブ後記】



大阪2日目は朝早くからのラジオ出演。車を借りて、カーラジオで出演するFM大阪を聴きながらなんばHatchへ。生放送「hug+(ハグタス)」に初めまして。事前に取材を受けてお気に入りのお菓子を用意、僕が差し入れしたのは「若鮎」でした。京都大極殿本舗の若鮎は初めて食べたけど今まで食べたなかでも一番の若鮎でした。パーソナリティの大塚由美さんはアルバムを聴きこんでくれていてとても楽しく話ができた。猫の話も小説の話も全部入りで、言い足りないことのない、いわゆる“完璧なラジオ”になりました。「スミス」と「calendar song」をオンエア、初めて自分で歌うために書いた曲と最新曲を並べてかけられるのが今回の醍醐味。

南森町に移動してFM802で、番組収録。生演奏を2曲録るのでしばし声出しリハーサル。番組は「FLipLiPS」、パーソナリティの内田絢子さんはなんと15年前のGOMES THE HITMAN『in arpeggio』『down the river to the sea』が青春のレコードだったとのこと。音楽の話に花が咲き、なんと珍しく猫のことがまったく話題にのぼらないレアなトークになりました。生演奏はレアなカバーと『pale』楽曲(本日お昼すぎのオンエアでお楽しみください)、オンエア以外のところで内田さんのために僕は「僕はネオアコで人生を語る」を歌ってみせたりしました(「ネオアコ」と「calendar song」の繋がりに感動しきり)。「FLiPLiPS」のあとは土井コマキさんの「Midnight Garage」のコメント録り。放送は「FLiPLiPS」が本日12日の13時台、「Midnight Garage」が来週火曜19日24時です。


本日!FM802「FLiPLiPS」13時台ゲスト出演





長い一日、一息ついて枚方市へ移動。果たして、辿り着いたT-SITEはキラキラ輝く知の宝箱のような建物でした。これまで代官山蔦屋、湘南T-SITEでもライブをやらせてもあったことがありましたが、今年5月にできたばかりの枚方T-SITEの素敵な空間で歌を歌う機会が持ててとても嬉しかった。このお店の音楽フロアを統括する北村さんとは2005年『ripple』のころからの付き合い、今回の最新作でまたお世話になれたのは感慨深い。

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リハーサルでThe Smithsの「ASK」を歌っていたらT-SITE北村さんがニヤッとして「山田くんの声のスミスもええなあ」と言ったので本番でも。早速北村さんはThe SmithsのCDをレンタルの棚から持ってきて物販横に並べていた。こういうお店でライブをすると横の糸が繋がっていく感じが良い。「my favorite things」で歌われている「ジョン・キューザック」の映画は『ハイ・フィデリティ』、ゾンビ物なら『THE WALKING DEAD』シリーズかロメロ監督のものを、と皆さんの週末へアドバイスを。Eテレで僕のことを知って駆けつけてくれた方もいて「第2の人生」を歌うと身体が揺れていた。1時間弱の短いステージでしたがとても充実したものになりました。ご来場いただいた皆さんありがとうございました。

翌日お世話になる加古川チャッツワース岸本さんとPAサナダさんがが観にきてくれて(その前日の雲州堂には札幌レストランのやの川端親子が駆けつけて僕を驚かせてくれた)一緒に小一時間T-SITE散策をした後に一緒にみんなで打ち上げ。関西の草の根音楽シーンは力強いなあと思いました。岸本さんに神戸まで送ってもらってこの日は終了。疲れて、泥のように眠る…。  
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“星鳴き空の演奏会 vol.4”(2016年7月7日 @ 大阪 雲州堂)関西旅DAY1【ライブ後記】



先週の関西旅を振り返ります。織姫と彦星の七夕、僕は灼熱の羽田から同じくらい灼熱の大阪へ。夏の暑さは体力をどんどん奪っていって危険。辿り着いた雲州堂、なんと3年ぶり。3年前は夜の科学オーケストラでのバンド編成だったのだけどその時は『新しい青の時代』リリース直前だったのだ。時が経つのが本当に早い。雲州堂は天井が高くて、ステージも高い。かつてのソロバン倉庫だった蔵を改造して作られたハコで、音の響きがいい。そうだそうだ、こんな感じ、どんどん思い出していく記憶。共演は地元のカーテンズ、大阪での対バンイベントは10数年ぶりか。

平日の夜にも関わらずたくさんのお客さん。開場直後からCD、MONOLOG、Tシャツが飛ぶように売れた。そうだ、今日はニューアルバム『pale/みずいろの時代』発売日だった。Tシャツなどサイズによっては完売、足りなくてごめんなさい。読みが甘かった。今回Tシャツ(チミT)の人気が予想以上で、早速追加発注となりました。カーテンズの演奏が終わり僕の出番、ステージ上はキャンドルの灯が揺れて笹の葉に結ばれた短冊がとてもキレイでした。

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「pale blue」から始まる『みずいろの時代』セット、「気分」「ナイトライフ」と続く序盤はストイックで緊張感のあるひとかたまりのシークエンスです。七夕に因んで「Qui La Laの夏物語」、そこから夏モードになって(行きの旅路で出会った“パーフェクトな女の子”の話から流れ込んで)「一角獣と新しいホライズン」「月あかりのナイトスイミング」と続きました。会場のすぐそばの大川ではちょうど同じ時間帯に七夕のイベントが開催されていてLED電球の入った光の玉が流れる天の川の様相だったそうです。見えない天の川を想いながら「光の葡萄」を歌いました。「太陽と満月」「calendar song」「my favorite things」と盛り上がる曲がここ数年で増えたことがとても嬉しい。この日もみんな手を叩いてコール・アンド・レスポンス、たくさんの笑顔を見ることができました。気づけば15曲も。

終演後もたくさんの握手とサイン。CD発売日のタイミングで関西にいるということがなかなか稀有なのでとても新鮮な感覚。遠くから近くから、夜遅くまでありがとうございました。サポートしてくれた友人たち、雲州堂の小谷さんとカーテンズにも感謝を。

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2016年07月06日

レコ発ライブ “夜の科学vol.49 - pale blue days”(2016年7月2日 @ 恵比寿 天窓switch)【ライブ後記】



先週土曜日、ついにやってきた『pale/みずいろの時代』発売記念ライブの日。梅雨とは思えないホットな天気にも恵まれ、素晴らしい一日になりました。お昼過ぎに恵比寿の会場入りして、入念なリハーサル、要所要所の確認。気心の知れたメンバーでのライブ、ずっと楽しいしワクワクする。あっという間に開場時間になりバタバタと準備を。控室でみんな衣装に着替えると景色は一気に「みずいろ」に。そう、この日のドレスコードは「pale blue」でした。客席が暗転して開演、海の映像はアルバム・ジャケット撮影時の“千葉にあるウユニ塩湖”を歩く僕のスローモーションでした。

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夏虫の鳴く声に耳が慣れて、静寂のなかから立ち上がるような、「気分」「ナイトライフ」と続くアルバムの象徴となるふやけた青白い青の風景、そして『緑の時代』からの「ココロ/コトバ」ですっと雲に切れ間ができて、狐の嫁入りの光が指した。「セレナーデ」はitokenさん、安宅くんとは2000年代に何度も演奏した曲、その後コーラス立花綾香の上京初期のレパートリーにもなった。あれから10年近く経ち、このメンバーで2016年に演奏していることにグッとくる。「スミス」のアルペジオを近藤さん、安宅くん、僕の3人で弾く力技、こんなふうに響いたことはなかったなあ。

予告もなく伊藤健太を呼びこむ。ベースのイトケン、CDで「幸せの風が吹くさ」のベースを弾いてくれた彼が駆けつけてくれたから「せっかくなので」とベースを弾いてもらった。五十嵐くんは昨年末に続いてベースでバンドを支えてくれたがこの曲はハジけたタンバリン男して以降十年は人々の記憶に残ることだろう。バンドで演奏するのが映える曲だなあと感じました。続いてまた静謐な夜の水色が降りてきて、近藤研二さん編曲で生まれ変わった「モノクローム」、今まで夜の科学オーケストラにはなかったストイックな演奏。そこからシーンは夜へ。「月あかりのナイトスイミング」「光の葡萄」と続きました。

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「my favorite things」「太陽と満月」と続いてステージ上は熱を帯びて、新作からの「calendar song」。このポップチューン3連続がとても楽しくて、ずっとこの時間が続いたらいいのに!と思った。「calendar song」の「ユー!ソー!」の掛け合いはいつしかこぶしを突き上げる振り付けまでついて、円熟とは程遠い青春っぽさ。ステージ上も客席もニコニコと笑顔があふれていました。アンコールでは初めて近藤さんとふたりで「第2の人生」を。「hanalee」「ハミングバード」と鳴り響き大団円。

終演後、たくさんのCDが旅立っていきました。本当に嬉しい。僕は自分でスケジュールを立てて資金を工面してギリギリまで粘って自分のレーベルから作品を出すようになって以来、よく言われる「CDが売れなくなった」ということを実感したことがないのです。長い長いサインの列は1時間ほど続いたでしょうか、一番手応えと喜びを感じる時間です。たくさんのご来場ありがとうございました。みずいろの夏が始まります。

  
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2016年07月04日

猫たちの雨宿り|本日より通販オーダー分『pale/みずいろの時代』が皆さんのポストに



昨日のこと、午後から巣巣へ出かける。土曜日恵比寿での“夜の科学”ではロッキンなギターを弾いてくれた近藤研二さん、この日は一転ギター独奏によるコンサート。“猫たちの雨宿り”と題されていましたが、東京はびっくりするくらいの猛暑でした。それでも近藤さんのギターは涼やかで、僕は特に「雨の日と月曜日は」と「雨にぬれても」にグッときました。雨は爪弾くアルペジオ。僕は恵比寿の夜に続いてEテレ0655の「第2の人生」で飛び入り。ついでにデーモン閣下が歌う近藤さん作曲の人気楽曲「toi toi toi」も共演させていただきました。満員の会場、みんな軽やかに揺れて楽しそうな顔をしていたなあ。

昨日の朝はオフィシャルサイト通販STOREプレオーダー分の『pale/みずいろの時代』の発送作業を行いました。今回なるべく早く皆さんの家に届くようにと郵便局で手配しました。都内早いところでは本日皆さんのポストに投函されると思います。東京から離れた皆さんには明日には。入金確認が取れたものから発送していますのでご注文のみで未決済の方はお急ぎください。ぜひ発売日よりも一足早く『pale/みずいろの時代』を手にした方はSNSなどに「#paleみずいろの時代」とハッシュタグをつけてジャケット画像、感想等を記していただけたらとても嬉しいです。発売日に向けて皆さんが山田稔明の草の根プロモーターになっていただきたい。

レコードショップ、WEBショップでご購入の方は7月7日まで今しばらくお待ち下さい。今週は7日から関西へ。夏の扉が開きそうです。


  
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2016年07月03日

夜の科学 vol.49 -pale blue days(2016年7月2日 @ 恵比寿 天窓switch)【SETLIST】

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2016年7月2日(土)@ 恵比寿 天窓 switch
夜の科学 vol.49 -pale blue days


1.気分(『pale/みずいろの時代』)
2.ナイトライフ(『pale/みずいろの時代』)
3.ココロ/コトバ(『緑の時代』)
4.セレナーデ(『pale/みずいろの時代』)
5スミス(『pale/みずいろの時代』)

6.幸せの風が吹くさ(『pale/みずいろの時代』)
7.モノクローム(『pale/みずいろの時代』)
8.月あかりのナイトスイミング(『新しい青の時代』)
9.光の葡萄(『新しい青の時代』)

10.my favorite things(『the loved one』)
11.太陽と満月(『the loved one』)
12.calendar song(『pale/みずいろの時代』)

EN
13.my valentine(『pale/みずいろの時代』)
14.第2の人生(Eテレ0655おはようソング)
15.hanalee(『home sweet home』)
16.ハミングバード(『新しい青の時代』)



山田稔明 with 夜の科学オーケストラ
安宅浩司、五十嵐祐輔、itoken、近藤研二、佐々木真里、立花綾香
伊藤健太(bass on M-6)


  
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2016年07月01日

CD『pale/みずいろの時代』到着|明日はレコ発 “夜の科学”です







できた。間に合った。2月からずっと取りかかっていた『pale/みずいろの時代』の製品盤がレコ発前日の今日届いた。夏休みの宿題を8月31日に終わらせるようなことを、もう大人だからなるべくしたくないなあといつも思うのだけど、そうはいかないのがB型の性(さが)というやつだ。あわせてフライヤー、MONOLOG17号、そしてTシャツと続々いろんなものが到着して、無事明日のレコ発“夜の科学 vol.49”に必要なものはすべて揃った。余裕ができた僕はフンフンと鼻歌など歌いながら開場時と終演後のBGMをセレクトしたりしている。開場時は“みずいろ”をテーマに僕が青春時代に胸を痛めながら聴いていた歌たちを、終演後は同じく“みずいろ”を感じさせるアフターアワーズな音楽をセレクトしたので気を留めていただけたら嬉しいです。

ああ、ついに明日『pale/みずいろの時代』が僕の手を離れてみんなの日常に溶けてゆく。リリースのたびにいつも思うことだ。ものつくりをしていて一番幸せなことだ。届いたばかりのCDをリビングのステレオで再生したのだけど、ちゃんと思った通りの音楽だった。夢じゃなかった。通販プレオーダーの方はもう少し待ってください。店頭やWEBストアで買う方は七夕までお楽しみに。そして明日恵比寿に来られる皆さんは僕らの生演奏を楽しんで心に刻んで、家に帰ってからCDを聴きながらいろんなことを思いだしてください。僕は寝る前にもう一回『pale/みずいろの時代』を聴きます。明日恵比寿でお会いしましょう。


2016年7月2日(土)@ 恵比寿 天窓 switch
“夜の科学 vol.49ーpale blue days”

18:30開場 19:00開演/前売4000円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明 with 夜の科学オーケストラ
(itoken、安宅浩司、五十嵐祐輔、佐々木真里、近藤研二、立花綾香)
*前売りチケットは完売、当日券等のお問い合わせは直接会場まで

恵比寿 天窓 switch(http://www.otonami.com/ebisu/news/index.htm
〒150-0013渋谷区恵比寿3-28-4 B1F
TEL 03-5795-1887  
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2016年06月19日

太宰の桜桃忌とポチの夏物語



6月19日の今日は愛猫ポチの命日、三回忌を迎えました。2年前の今日、朝一番にかかりつけの動物病院に電話をかけて「ポチが今よりも楽になる可能性があるならなんでもしてあげてください」と伝え午後に病院へ連れていった。三鷹の深大寺へ当病平癒の願掛けをして、奇しくもその日は太宰治の命日、桜桃忌だったので帰り道に禅林寺に寄ってお参りをしたのです。ありとあらゆるすべての神にすがろうと思ったんですね、そのときの僕は。結局ポチはそのまま病院で旅立ち、太宰の桜桃忌とポチの命日は同じ日に。不思議なことにポチが亡くなってすぐ、偶然にも友人が山形からサクランボを一箱送ってくれて、2年前から6月は僕にとってサクランボの季節になりました。

来月リリースの『pale/みずいろの時代』のクロージングトラックに「Qui La La の夏物語」という曲を収録しました。気恥ずかしくなるくらいキラキラしたポップソングですが、命がけて書いた言葉。歌詞には太宰が登場します。雨ふり、水無月、桜桃忌も過ぎて、「太宰ならこう言うさ」のあとに続く「恋と革命のために生まれてきた」というのは『斜陽』のなかから引用したフレーズです。そして小説『猫と五つ目の季節』には同じく『斜陽』から「生きている事。 ああ、それは、何というやりきれない息もたえだえの大事業であろうか。」という言葉を引いたから、ポチと太宰は僕の中で繋がっている。

  
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2016年06月15日

5センチくらいの些細なきざし



昨日のこと。CDのプレスと流通でお世話になっているBRIDGE Inc.にマスターDDPとアートワーク周りの色見本を届ける恒例の儀式。『新しい青の時代』以来毎年続いている。よく考えたら4年連続(その前の『Christmas Songs』含めると5年)でCDを世に出しているというのは大したことだ、と改めて思う。7月7日発売のものをこの時期に入稿しているというのはかなりスリリングで各所にご迷惑をおかけしているが、エンジニアの手塚さんとこのアルバムについて打ち合わせをした2月の終わりからずっと充実した制作の季節を過ごせて幸せだった。7月にはCDが刷り上がって到着する。

仲良くしている若い音楽家が一足先に『pale/みずいろの時代』を聴いて、「変な質問で申し訳ないのですが…」とメッセージを送ってきた。「なんで山田さんは何年音楽を作られても、ずっと進化をし続けられるのでしょうか」と。「『新しい青の時代』を初めて聴いたときにきっとこれは山田さんの全部が入った最高傑作なのだろうな、と思ったのですが、その次のアルバムも、今回のアルバムでもそう思わされました。これは賛辞ではなく、多分嫉妬です」と言うから「おま、褒め上手だな!」とやり返したのだけど、心配するな若人よ、人の芝は青く見えるのだ。自分の畑は荒涼として新しい芽吹きが何にもないような気持ちになるときが誰にだってあるのだよ。僕だっていつだって、あるいは定期的に、そういう気分になる。

僕は2013年に『新しい青の時代』を作ったときに、「このアルバム以上のものを作るのに何年かかるのだろうか…」と愕然とするくらいのやりきった感覚があって、未だに物販などで、初めてライブを観てCDを買い求めるお客さんには「最初に聴くなら『青』がお薦めです」と言う。薦めながら、これから初めて『新しい青の時代』を聴くなんて、この人は幸せだなあと他人事のように思う。あれから3年経って、『猫と五つ目の季節』と『the loved one』、そして『緑の時代』と『pale/みずいろの時代』という過去の自分と対峙する作品を作り終えて、ようやく<『新しい青の時代』の次の作品>に向かう旅に出ることができるような気がしている。「あさってくらいの未来」という曲を聴き返しながら、『青』の向こう側への旅の途中で出会うのはどんな風景なのだろうか、と武者震いしているところだ。あさってくらいの未来の話。


  
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2016年06月13日

THE END OF いろいろ



ついにニューアルバム『pale/みずいろの時代』のマスタリング作業。音に関する作業はすべて終了。これで“THE END OF RECORDING”である。「THE END」と胸に書いてあるTシャツ、これは『新しい青の時代』完成のときも(そのときの写真、2013年4月26日)、『緑の時代』のときも(『緑の時代』のマスター音源、2014年4月)前作『the loved one』完成のとき(2015年6月1日)にも着た縁起物。長く苦しくもワクワクして楽しかったレコーディングデイズの終わりの象徴なのだ、僕にとって。今回はマスタリングを上野洋くんにお願いした。山田バンドではフルートとしてお馴染みだが、彼は有能なレコーディングエンジニアでもある。高橋徹也、ハンバートハンバート、松本佳奈と彼が担当する音盤にはいくつも触れていたが、今日はなんだかとても新鮮な作業だった。彼と知り合って13年くらい、長い付き合いになる。

帰りの車のなか、渋滞する環状八号線でアルバムを通して2回聴いた。とても良い。早くみんなに聴いてもらいたい。これからブックレットの推敲チェック、そしてあと2日もたてば『pale/みずいろの時代』はいよいよただひとつの個性を持って浮かび上がることになる。正念場。  
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2016年06月05日

このあと21時からレコ発“夜の科学 vol.49 - pale blue days”の入場受付開始!

今晩21時から『pale/みずいろの時代』レコ発記念ライブのチケット発売が始まります。イトケン、安宅浩司、五十嵐祐輔、佐々木真里、そして近藤研二に立花綾香とメンバーも豪華に半年ぶりの夜の科学オーケストラ、バンド編成でのライブとなります。下の映像は1年前の夏、『the loved one』レコ発での様子。今年もステージ狭しと音楽が溢れでる夜になります。CD『pale/みずいろの時代』もこの日先行発売。ぜひ遠くから近くから恵比寿へお越しください!



<山田稔明『pale/みずいろの時代』レコ発ライブ>

2016年7月2日(土)@ 恵比寿 天窓 switch
“夜の科学 vol.49ーpale blue days”

18:30開場 19:00開演/前売4000円 当日4500円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明 with 夜の科学オーケストラ
(with itoken、安宅浩司、五十嵐祐輔、佐々木真里、近藤研二、立花綾香)

昨年12月以来半年ぶりとなるバンド編成でのステージは
新作『pale/みずいろの時代』を携えてのレコ発ライブ、
時間と距離を越えてよみがえる青白き青春の歌に
ご期待ください!

*本日6月5日(日)21時からオフィシャル通販STOREチケットセクションにて受付開始!
→THANK YOU!SOLD OUT!

恵比寿 天窓 switch
〒150-0013渋谷区恵比寿3-28-4 B1F
TEL 03-5795-1887
  
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2016年06月03日

山田稔明『pale/みずいろの時代』に寄せて|text : b-flower 八野英史

先日京都でお会いしたb-flowerの八野英史さんに『pale/みずいろの時代』のための寄稿文を書いていただいた。寄稿文全文はこれから制作する『pale/みずいろの時代』フライヤー等に掲載される予定です。ブログにはダイジェスト版を掲載します。20余年前に聴いていたアーティストとこんなふうに繋がることができるなんてとても不思議だし世の中そんな悪いことばかりじゃないなあという気分で過ごしたこの1ヶ月でした。

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<『pale/みずいろの時代』に寄せて>

「あのね、b-flower好きな人たちはね、山田稔明くんのソロを聴くと幸せになれると思うの」

ある日ツイッターで、とあるフォロワーの方がつぶやく。
そしてその数日後、僕の手元には既に『新しい青の時代』と『the loved one』のCDが。
このようにして僕は山田稔明さんの音楽と出会いました。この文章を書いている、ほんの1ヶ月前のこと。

それまでにも何度か山田さんの曲をさらりと耳にする機会があり、いい音楽だなという印象を持っていたのだけど、改めてじっくり聴くとその才能の確かさに驚かずにはいられませんでした。同じように自身で詞曲を作り歌う者として、嫉妬を通り越して憧れに近い感覚。と同時に(山田さんのファンの方に怒られちゃうかも知れないけど)どこか深いところで僕の音楽とあい通じ合う匂いのようなものがあるようにも感じました。なんか「わかりあえる」感覚が。「心を揺さぶられる」感覚が。それってなんだろう、何がそう思わせるんだろう、というこの1ヶ月でした。

そしてこの最新アルバム『pale/みずいろの時代』を聴いて、少しだけその秘密が解き明かされたような。この新作には19歳〜青春期の山田稔明が書き散らした(という)楽曲を、現在の山田稔明が今の時代に鳴らすべく仕上げた作品が多く含まれているとのこと。彼は、かつては形にすることができなかった<みずいろの時代>の楽曲を、こうしてその本質を変えることなく新曲として僕らの前に提示することができる音楽家としての能力を手に入れた。やってみりゃわかるが、これは実は並大抵のことではない。

すごいね、山田さん。知り合えて良かったです。一度ゆっくり話さなきゃね。

b-flower 八野英史(『pale/みずいろの時代』フライヤーコメントより抜粋)




  
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2016年06月02日

山田稔明『pale/みずいろの時代』先行販売レコ発ライブ詳細決定!|チケット受付は6月5日(日)21時から

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山田稔明『pale/みずいろの時代』完成を記念して、CD発売日に先駆けてレコ発ライブを開催します。昨年末以来、半年ぶりのバンド編成でのステージ。ドラムにitokenさん(相対性理論/トクマルシューゴ)、ギターはシンガーソングライター安宅浩司くん、今回ベースはマルチインストゥルメンタリスト五十嵐祐輔くん(fishing with john)が担当します。『pale/みずいろの時代』の多くの楽曲で共同アレンジをお願いした鍵盤奏者佐々木真里さん、そして「ポチの子守唄」、そしてEテレ0655おはようソングでもお世話になった近藤研二さんにも心強いサポートをいただきます。

こうやって毎年CDが出せることを本当に幸せなことだと思います。新しい出会いがあったり数年ぶりの再会があったり、長くやっていると音楽と人とは繋がり続けることができるのだな、とここ最近思うようになりました。1993年に「スミス」を書いた僕はそれから23年後にこんなふうに充実した日々が待っているなんて想像もできなかっただろうな。万感の思いを込めてこの日は(いつだってそうだけど)大切に歌を歌おうと思います。一番早くCD『pale/みずいろの時代』を手にすることができるライブです。たくさんの皆さんのご来場をお待ちしています。7月7日の発売日には大阪雲州堂、週末7月9日には加古川チャッツワースでのレコ発ライブが決定、チケット残り少なくなっていますのでお急ぎください!




<山田稔明『pale/みずいろの時代』レコ発ライブ>

2016年7月2日(土)@ 恵比寿 天窓 switch
“夜の科学 vol.49ーpale blue days”

18:30開場 19:00開演/前売4000円 当日4500円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明 with 夜の科学オーケストラ
(with itoken、安宅浩司、五十嵐祐輔、佐々木真里、近藤研二)

昨年12月以来半年ぶりとなるバンド編成でのステージは
新作『pale/みずいろの時代』を携えてのレコ発ライブ、
時間と距離を越えてよみがえる青白き青春の歌に
ご期待ください!

*6月5日(日)21時からオフィシャル通販STOREチケットセクションにて受付開始!

恵比寿 天窓 switch
〒150-0013渋谷区恵比寿3-28-4 B1F
TEL 03-5795-1887
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ついに完成|山田稔明ニューアルバム『pale/みずいろの時代』内容詳細公開!

ついに録音作業すべて終了しました。曲順、ゲストミュージシャン、全曲解説を公開!

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<GOMES THE HITMAN山田稔明待望のソロ新作は自身の「音楽的青春期=みずいろの時代」を綴った群像劇!>

山田稔明『pale/みずいろの時代』
GTHC-0008 GOMES THE HITMAN.COM(2016年7月7日発売 税別 2500円)

収録曲:1.pale blue/2.気分/3.ナイトライフ/4.モノクローム/5.セレナーデ/6.スミス
7.幸せの風が吹くさ/8.my valentine/9.calendar song/10.Qui La Laの夏物語

ゲストミュージシャン:近藤研二、高橋徹也、佐々木真里、安宅浩司、立花綾香、
上野洋、MADOKA(たんこぶちん)、伊藤健太(HARCO)、高橋結子

◯紙ジャケ仕様
◯全作詞・作曲・プロデュース:山田稔明
◯ミックス:手塚雅夫(freewheel)

愛猫との蜜月から生まれた『the loved one』(2015年7月発売)、さらには初めて上梓した私小説『猫と五つ目の季節』(ミルブックス)もロングセラーを続けるなか、この春からはNHK Eテレの人気番組「0655」おはようソング「第2の人生」の歌唱を担当した山田稔明、待望の新作は自身の「音楽的青春期=みずいろの時代」を綴った群像劇(サウンドトラック)になりました。『the loved one』同様にエンジニア手塚雅夫氏と鍵盤奏者佐々木真里さんと設計図を作りプロジェクトは進み、今年2月から4ヶ月をかけて、様々なゲストを迎えて完成、今作も『新しい青の時代』『緑の時代』『the loved one』に続き4年連続で七夕の日のCD発売となります。

たくさんのミュージシャンの力をお借りしました。近藤研二氏には前作収録の「ポチの子守唄」同様に編曲を託し演奏もすべてお任せした(「モノクローム」)。同世代の友人であり尊敬するシンガーソングライター高橋徹也氏にはコーラスを重ねてもらいました(「幸せの風が吹くさ」)。ソロのバンドで長年に渡って僕を支えてくれる安宅浩司くんと愛弟子である立花綾香は「セレナーデ」にそれぞれ力強いギターとコーラスを、上野洋くんは「my valentine」に軽やかなフルートを織り込んでくれた。同郷の後輩たんこぶちんのMADOKAが「Qui La Laの夏物語」に吹き込んだハーモニーボーカルは彼女が18歳のときの声、HARCOバンドの伊藤健太は自転車でうちにやってきてグルーヴィーなボトムを支えてくれた。GOMES THE HITMANから高橋結子がパーカッションで参加してくれたのも嬉しい出来事でした。

当初2014年の『緑の時代』に続くアーカイブス集として企画されたこのアルバムは、僕の予想を遥かに越える充実した内容になりました。音楽はまるでタイムマシンのように自由に時空を行き来する乗り物になります。1993年から2016年まで、時間と季節を超えた“新曲”が詰まった“ニューアルバム”にどうぞご期待ください。


<アルバム全曲解説>

1.pale blue(2008 / 2016)
2008年に作られたトラックと2016年に書いた歌詞とメロディの融合。
もともと「夜の庭師」という意味で呼ばれたインスト曲は真夜中に掘り進められた
彫刻作品のようで本作の導入曲として最適だと感じ、新しい歌を重ねました。

2.気分(2003)
GOMES THE HITMAN『mono』と同時期に作られた超個人的な楽曲。
旅の途中で揺れ動く心境を歌う。当時からソロ弾き語りで演奏することが多かった。
初期デモ音源が新潟キューピッドバレイスキー場のCMに使用されたこともある。


3.ナイトライフ(2003)
僕のキャリアのなかでも数少ないマイナーキー、「気分」と同時期に書かれた楽曲。
この頃深夜のコンビニでアルバイトをしていた僕は完全に昼夜逆転の
生活を送っていた。白昼夢のなかを漂って描き綴ったスケッチです。

4.モノクローム(2003)
近藤研二さんにすべてのアレンジを委ねた。もともとは何層にもハーモニーを塗り重ねた
油絵のような歌だったが2016年に水彩画のような透明なサウンドに生まれ変わった。
この歌も2003年に書かれた。ずっと鬱々としていた季節、苦悩は創作の源か。

5.セレナーデ(2007)
ソロでライブを始めた頃の定番曲。この曲を書いたとき、僕は人生の底辺に
いるような気分だった。なんとか浮かび上がりたくてひたすら言葉を探した。
一人っ子として育った子供時代を思い描き振り返りながら書いた歌。

6.スミス(1993)
19歳のとき、初めて自分で歌うために書いた英語詞のオリジナル曲。
当時夢中になって聴いていたThe Smiths、The Sundaysへのオマージュ。
僕のシンガーソングライター人生のスタート地点、原点がここにある。

7.幸せの風が吹くさ(1995)
大学時代に書いた楽曲。フィッシュマンズ『ORANGE』から多大な影響を
受けたライトファンクチューン。僕同様に『ORANGE』に強い思い入れを持つ
同世代の尊敬する音楽家高橋徹也にハーモニーボーカルをお願いした。

8.my valentine(2012)
お菓子作家の友人のために作った、ドリーミーで牧歌的なフォークソング。
たくさんのスイーツが散りばめられていて、個人的にとても気に入っていたので
当時の録音にいくつかのダビングを重ねて収録した。“愛に不可能はない”という宣言。

9.calendar song(2016)
2016年1月に開催した「山田稔明カレンダー展」のテーマソングに、と書き下ろした
“ノベルティ・ソング”は薄雲を吹き飛ばすようなスーパーポップチューンとなり、
そのことに僕自身が一番驚いた。カレンダーのように人生は続く。もう一度そのことを宣誓する。

10.Qui La Laの夏物語(2014)
イラストレーター中村佑介氏のイラストからイメージした言葉には
最初からメロディがついていて、僕はそれをしかるべき音で録音すればよかった。
同郷のMADOKA(このとき18歳)がはち切れるような若さを加味してくれた。
太宰と桜桃忌、織姫と彦星、また今年も終わらない青春みたいな夏がやってくる。

*オフィシャル通販STOREにてプレオーダー受付中(送料無料/特典付)



<先行レコ発ライブ決定!>

2016年7月2日(土)@ 恵比寿 天窓 switch
“夜の科学 vol.49ーpale blue days”


18:30開場 19:00開演/前売4000円 当日4500円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明 with 夜の科学オーケストラ(バンド編成)
*どこよりも早くCD『pale/みずいろの時代』を販売します
*6月5日21時よりオフィシャル通販STOREチケットセクションにて入場受付開始

恵比寿 天窓 switch
〒150-0013渋谷区恵比寿3-28-4 B1F
TEL 03-5795-1887

  
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