3月16日発売『ripple』に収録される曲について説明してます。
M-4.星に輪ゴムを
僕はそのとき窓際にいて退屈そうに、しかし足早に行き来する階下の往来を眺めていました。ぼんやりと一人の部屋で誰かのことや果てなき日々のこと考え、手のなかで輪ゴムを遊ばせながら夜を待っていたのです。さらに夜明けを待ちながら。
M-5.RGB
光の三原色とそれが織りなすたくさんの色の見え方には確実に個人差があるはずで、同じように人それぞれの感情を完全に分かりあえるということはありません。孤独を愛すると同時にその孤独に怯えてしまう理由がそこにあるような気がしています。
M-6.bluebird
なんとなく書いた「黄昏になぜか言葉をなくすとき胸の鏡に君を映して」という短歌が発展してこの曲ができました。20世紀中に作った古い歌です。幸せを運ぶのは青い鳥らしいですが、その姿を見たことがないこの歌の中の「僕」はさえずりだけでも耳にしたいと思っています。