12日のこと。ブルース・スプリングスティーン、R.E.M.らが鋭意参加して全米をツアーしていた反ブッシュコンサート“VOTE FOR CHANGE”の最終日。朝からライブウェブキャストを見るためコンピューターのモニターにかぶりつきでした。
R.E.M.は新譜から「Leaving New York」含む5曲。パール・ジャムのエディ・ベイダーとの「Begin the Begin」もよかったが、スプリングスティーンをゲストに迎えての「Man on the Moon」、ボスが2番を歌い、マイケル・スタイプがその横で満面の笑みでくねくねと踊るのを見て朝から号泣。マイケル曰く「僕はやることやった。あとはあなたたち次第です」と。
ジェイムス・テイラーはディキシー・チックスとのセット。イラク開戦さなかにブッシュ批判で親ブッシュ派なんかからバッシングを受けたディキシー・チックスにはひときわ大きな声援。JTは相変わらず優しく憂いのある声で歌っていました。
なによりもブルース・スプリングスティーンのステージが圧巻でした。12弦ギターによる国家に続いて「Born in the USA」、続く熱いヒットパレード。このライブはウェブキャストの他にも全米のテレビで生中継されていて、 ボスはテレビで見ているオーディエンスに向かっても投票を呼びかけ、曰く「もはやアメリカがいつも正しいというのは子供を寝かしつけるためのおとぎ話だ。高い関心を持って選挙の日に行動で示そう」と。「ボリュームを最大にして窓を開けなさい」と語りかける。僕もボリュームをあげてしまいました。
最後は出演者全員で「People have the Power」、マイケル・スタイプはKERRYと胸に書かれたTシャツ。しかし、このコンサートを見た誰もが思ったと思うんですが、もうスプリングスティーンを大統領にしたほうがいいんじゃないか、と本気で思うくらい胸を打つパフォーマンスでした。アメリカの良心に感動。