2005年02月28日

お腹空かした猫みたいに

050228-231814.jpg昨晩遅く、セロファン西池さんと近所のファミレスで久々のお茶会。お互いの近況報告もかねて長いこと借りていた12弦エレキを返却。「男なら女なら」「晴れ男と雨女」などの曲で使わせてもらいました。

それで、昨日今日とビデオに録りっぱなしだった「優しい時間」というドラマを初回から1ヶ月分くらい観て、もう泣きすぎて、途中からはブリーズライトで鼻腔を拡げながら観ていたのですが、切なさと優しさを詰め込まれてソファに沈み込んでいくような感じだった。薦めてくれた友だちの「俺は唯一、この番組を見てる時に優しい気持ちになれる」という言葉もあながち誇張じゃないな、と。

夜はまだ肌寒く上着が必要ですが、昼間は少しずつ快適な気候になっていって、このまますーっと春が来て、気付くと夏で、ああもう秋だと言ってる間に冬になって32歳になるのかな、と思いました。  

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眠れそうもない真夜中に

akegata“芥川賞作家”保坂和志氏から『ripple』への感想をいただきました。

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第一印象で恐縮ですが、「あれ? ものすごい空気感じゃないの?
前からそうなんだけど、前は少し距離があったというか、遠い感じ
がしたというか、、、、」と思って、2003年のを聴いてみると、
いままで感じていたより、季節とか時間とかの感じが直接的な感じで、
ということは、

仮説(1)今回のCDによって、それまでのものまで、良さが引き出された。
仮説(2)この2年のあいだに、わたしが変わった。

と、テキトーな感想で申し訳ありませんが、今回のは特別いいんじゃないかと。
ステージの躍動する感じが浮かびます。繰り返しですが、以前のより、
ダイレクトな感じがします。(保坂和志)

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すごい感動と幸福感。コメント掲載料を出世払いで払わないといけないのでみんな予定より一枚多く買ってください。保坂さんに関しては今月「明け方の猫」が文庫化されたのでこれも買ってみてください。  
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2005年02月27日

ナイン・インタビューズ

nineずっと指をくわえて眺めていた「ナイン・インタビューズー柴田元幸と9人の作家たち」に古本屋で探し物中に遭遇、半額以下の値段で付属CDもばっちり無傷。

シリ・ハストヴェット、アート・スピーゲルマン、T・R・ピアソン、スチュアート・ダイベック、リチャード・パワーズ、レベッカ・ブラウン、カズオ・イシグロ、ポール・オースター、村上春樹のインタビューを掲載、春樹以外の8人分の肉声をCDで聴くことができます。なにより柴田元幸氏の声の渋さにしびれます。

それぞれの作家にそれぞれの喋り方があって、やはりモノを作り出す人たちというのは語るべき言葉をたくさん持ってるなーと思いました。数年前、保坂和志さんと初めてあって話し声を聞きながら気絶しそうなほど緊張してた至福の時間を思い出します。  
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2005年02月26日

週末

050226-132118.jpg050226-134143.jpgポチ、2001年秋の「NEKO」に掲載された仔猫時代の自分の写真と並んでポーズ。大きくなったな。大きくなりすぎたのな。

今日はイラストレーターの中村祐介くんから『ripple』によせて「必ず終わるはずの夏休みに似たギターポップという音楽の、まだ誰も足を踏み入れたことのない未開の地へ確かな歩みを進めていて、僕はそんな旅人の山田さんをずっと見ていたいんだなぁと思いました。」というとてもリリカルで嬉しくなるようなメッセージをいただいたのです。  
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R.E.M. / Reveal(2001)

revealR.E.M. / Reveal(May 2001 / Warner)

1.The Lifting
2.I've Been High
3.All The Way To Reno (you're gonna be a star)
4.She Just Wants To Be
5.Disappear
6.Saturn Return
7.Beat A Drum
8.Imitation of Life
9.Summer Turns To High
10.Chorus & The Ring
11.I'll Take The Rain
12.Beachball




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2005年02月25日

金八週報

sanaka今日は終日歌詞書きと曲作り、本当に落ち込むくらい何も成し得ない空白の一日でした。

そのままの勢いで3年B組金八先生。溜め息ばかりの一時間、人生の帰路に立つこんな大事な季節に君はなにをしてるのか、と。金八先生を悲しませたらダメですよ。だからみんなでちゃんと落ち込んで絶望を知って、きれいごとで済ませないような展開になっていって欲しいです。予告を見るかぎり来週は卒業式なみに泣くんじゃないか。  
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4月の弾き語り

050225-162547.jpg雲のカタチ。番外編 〜温かな雪の中、今、想ふこと〜
2005年4月16日(土)@赤坂GRAFFITI
open;18:00/start;18:30
adv;¥2,500/door;¥3,000(ドリンク代別途/3/16からチケット販売)
※※2/27 赤坂グラフィティにて、先行前売り先着40枚販売あり

w/阿久のぶひろ(from Route246/ex.ラズマタズ)、広沢タダシ

info;赤坂グラフィティ(03-3586-1970)

誘われたイベントに出ることにしました。このころはインストアなんかでバンドで動いてることが多いと思うので一人弾き語りで一人でしかやれないことをやるつもりです。  
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現物支給

050225-155327.jpg健康コラムを書くための品々が編集部から届きました。サプリメント酸素2種「メガサメール」「リラックスール」は、去年肺の病気になった僕にうってつけ、ということでしょうか。最近、呼吸のことを考えて偶然にもブリーズライトなどを買って試し始めたところだったので、この濃縮酸素たちにちょっと興味あり。ネーミングもいい。

そしてもう一品、「ヒーリングショルダーネコ」というものも同封されていました。「ヒーリング=癒し」+「ショルダー=肩」+「ネコ=猫」ということです。ちょっともうすでに手放せないくらいになってしまいました。今月はこれで原稿を書こうと思います。

この連載はライフワークにしたいですね。→実録!健康スタンダード  
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雪が積もりました

050225-151338.jpg昨晩、仕事部屋の窓から漏れ入る街灯の光がやけにちらちらするのでカーテンを開けてみるとあられが雪に変わって結構な積もり方でした。春一番の翌日の出来事。

知り合いがいっぱCDを送ってくれました。Jack Johnsonの新譜『In Between Dreams』、Tahiti80『Fosbury』、YUKI『joy』の3枚が特に素晴らしかったです。

媒体関係の方からGTHのニューアルバムについてたくさんのお褒めの言葉をいただいていて、ものすごく嬉しいですよ、僕は。今日は杉真理さんから直々に電話で褒められました。  
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2005年02月24日

坂の上スタジオへ

050224-232630.jpg午後、昨日に続き溝渕健一郎と予定をあわせadvantage Lucy石坂さんのスタジオへ。テクニカルなミーティング、驚くことばかり。最近MP3で聴いてばっかりだった『ripple』を石坂さんちのオーディオで久々にCDで聴いたら非常にいい感じでした。みんな褒めてくれて気分がいいです。

先に出て別のミーティング、雨は夜になるとミゾレに変わっていました。帰宅すると携帯が鳴り、健一郎氏から「優しい時間」のビデオ録画を頼まれました。僕はまだ一話分も見てないのです。  
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『ripple』収録楽曲について6

ggb_ymd3月16日発売『ripple』に収録される曲について説明してます。


M-7.サテライト

この曲のなかにも猫が出てきますが、お腹が減ったり眠たくてしょうがないときの猫というのは本当に何もできず、鳴いてるのに声が出てなかったりして「可愛そう」を通り越して「愛おしい」という感情になります。そういう気持ちに着目。


M-8.夜の科学

4曲目の「星に輪ゴムを」では「夜を待つ日々」だったのがここで再び朝を待つ体勢に。そしてまた夜を想って夜明けを願って、の繰り返しで「未来」という不確かな方角へ進んでいく感じです。きわめて個人的に言えばこのアルバムのハイライト。


M-9.明日は今日と同じ未来

この再レコーディングのアレンジに関しては最後まで侃々諤々ありましたが、僕が望んだのは同じ歌詞/同じ構成の曲で瞬間瞬間の微妙な気分の差なんかによって偶発的な新しい意味が加味されれば、ということで、それは「夜明けまで」をリテイクしたときに似ていました。


あと1ヶ月弱で皆さんに聴いていただけることが嬉しくもある一方でもうちょっと発売日を伸ばして4月の春を待ちたい気もしていますが、とにかく今はいろんな人に聴いていただきたいなと願ってますから。

GOMES THE HITMAN 山田稔明  
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『ripple』収録楽曲について5

hamon3月16日発売『ripple』に収録される曲について説明してます。


M-7.サテライト

自分が誰かを中心に回ってる衛星だと考えると途端に無力な自分の存在が静的に、そして周りの環境/風景が動的に見えてくる。まだ見ぬ揺るぎない日々に向かって誰かに頼りながら(頼られながら)歩いてゆくことを歌った歌です。


M-8.夜の科学

僕はそのとき言葉と言葉の組み合わせでどういう意味が生まれるのかということを科学者のように考え試行錯誤していました。真夜中の風景描写および心象描写。僕の留守中の猫の世話人でもあるイトケンさんと僕の2人で構築した10分間。


M-9.明日は今日と同じ未来

文字数あわせのように思い詰めてひねり出した言葉の数々はいったん遠くに葬りさって、本当に伝えたい気持ちは何なのかを再考してそれを大切な人に伝えていくことが今できるすべてのこと、という内容の歌です。このアルバムに相応しい形に再録音しました。  
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2005年02月23日

ミーティング日和

oldlow昨日は夜からNRS516と遅くまでアートワーク関連なんかの打ち合わせ。今日は昼から春一番の強風のなかカスタネッツ健一郎氏との吉祥寺スタバ・ミーティング、たくさんアレコレと話をするのは喉元すっきり心にも良いですね。

Kathryn Williams2002年のアルバム『old low light』はGTHの前作『omni』にも似た雰囲気のジャケットが気になっていましたが、文句のつけようのない素晴らしく可愛らしい音楽でした。  
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2005年02月22日

猫の日

050222-191250.jpg050222-191529.jpg050222-191658.jpg  
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手を伸ばせば

手を伸ばしたそこにあった宮台真司著「絶望から出発しよう」を読み終える。終盤、「村上春樹は絶望が足りない」あたりからページをめくるスピードがアップ。  
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今日はやっぱり

050222-101353.jpg今日はやっぱりニャンニャンニャンの日で猫の日だ、と言っておかないといけませんね。天気がよくて気持ちいいです。

昨日はPLECTRUMのライブを観て「バンドが組みたいなー」と思いました(いつも思うんだけど)。溝渕健一郎氏からは「優しい時間」は捨てずに見ろ、と。帰り、吉祥寺駅から家までゆっくり歩きながら聴いた『ripple』も非常にセンチメンタルでよくて、友だちのバイクのテールライトが真っすぐな道を時間をかけて消えていく何十秒かを僕はずっと眺めていました。  
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2005年02月21日

猫ダイエット月間

050221-122832.jpg050221-123009.jpgうちの猫は相変わらずどこの猫より可愛いのですが、丸太のようにくびれのない体をどうにかすべく本気で食事量の制限を始めました。とても不服そうですが。ポチよ、いっそハンガーストライキでも  
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2005年02月20日

週末テレビ日記

bubba昨日はボーッと「フォレスト・ガンプ」を見ながら、アメリカ全部入りの贅沢な映画だなーと思いました。映画の中の話が全部本当だったらなんと素晴らしい世界だろうか、と。写真はサンフランシスコでゆるキャラ発見!と思って撮った「Bubba Gump Shrimp」の看板。

今日はビデオで「3年B組金八先生」最新回を。何人かの生徒を除いて優しく固く結ばれていく3Bには幸福感さえ感じますが、絶望の淵をさまようような親子の姿に目をそむけたくなります。薬物依存に家庭での荒療法ではダメだと思いますよ。

で、「優しい時間」というドラマをこれまでの放送分全てビデオに録ってあるのですが一回も見れてなくて、こうなったら思い切って全部捨ててしまおうか、と思い始めました。  
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『ripple』収録楽曲について4

050220-120311.jpg3月16日発売『ripple』に収録される曲について説明してます。

M-4.星に輪ゴムを

2001年「饒舌スタッカート」前後の時期にGTHでサポートギターを弾いていただいてた高木克さんにペダルスチールギターをお願いしました。一聴してニコッと笑って「山田くんのレイドバックサイドやね」と迷いなくとろけるような甘い音を重ねてくれたのです。ずっとこういう肌触りの曲をCDに入れたかった。やっとできた。


M-5.RGB

今回のアルバムプランの最初の段階からある曲で、出来たてのデモを大きな音で聴きながら横浜から多摩川に沿って家までドライブしたことを思い出します。映画「タナカヒロシのすべて」にはよりライブな演奏で録音した別バージョンが挿入歌として使われます。今回はなんか「色」というテーマが出てくる曲が多いな。


M-6.bluebird

もう自分でも忘れてるくらい古い曲だったのですが、スタッフの熱意で今回収録されることに。青い空というよりも、どんより澱んだ白っぽい空のイメージ。弦+管で大きい曲なりました。いわゆる三拍子(8分の6拍子)、須藤さんがドラムを叩いてます。  
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2005年02月19日

『ripple』収録楽曲について3

050219-105325.jpg3月16日発売『ripple』に収録される曲について説明してます。


M-4.星に輪ゴムを

僕はそのとき窓際にいて退屈そうに、しかし足早に行き来する階下の往来を眺めていました。ぼんやりと一人の部屋で誰かのことや果てなき日々のこと考え、手のなかで輪ゴムを遊ばせながら夜を待っていたのです。さらに夜明けを待ちながら。


M-5.RGB

光の三原色とそれが織りなすたくさんの色の見え方には確実に個人差があるはずで、同じように人それぞれの感情を完全に分かりあえるということはありません。孤独を愛すると同時にその孤独に怯えてしまう理由がそこにあるような気がしています。


M-6.bluebird

なんとなく書いた「黄昏になぜか言葉をなくすとき胸の鏡に君を映して」という短歌が発展してこの曲ができました。20世紀中に作った古い歌です。幸せを運ぶのは青い鳥らしいですが、その姿を見たことがないこの歌の中の「僕」はさえずりだけでも耳にしたいと思っています。  
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取材、ミーティングとご飯

050219-103113.jpg18日、午後から市ヶ谷にて久々のストレンジ・デイズ取材。こういうマニアックな音楽専門誌の取材では普通しゃべらないことまでしゃべってしまうし見本誌をもらうのも嬉しい。「山田くんぽい暗いアルバムだね」と。会う人会う人にアルバム中どの曲が一番好きかたずねているのですが今のところ「サテライト」「星に輪ゴムを」が他を一歩リード。

夕方からNRS516にていろいろミーティング。夜にはジャケット再校をみんなで確認、雪の降るなかレッドロブスターでご飯。  
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2005年02月18日

『ripple』収録楽曲について2

050217-232258.jpgGOMES THE HITMAN『ripple』収録曲について

M-1.東京午前三時

で、この曲はアルバム中もっとも最後に書かれた曲で(レコーディング開始直前頃)、『mono』でいう「6PM intro」、『omni』の「sound of science」のように“音楽”が静かに立ち上がる感じを丁寧に演出したかったのです。この曲の中の風景には僕と猫(ポチ)だけがいます。


M-2.ドライブ

R.E.M.の『Automatic for the People』というアルバムにならって「ドライブ」という曲で始まるアルバムにしようと初めは思っていたんですけど、8分以上ある曲をオープニングに持ってくる度胸というか大胆さがまだまだ僕にはないようで。旅行の最終日、LAへ向かう途中のTronaという街を思い出します。この曲には捨て猫が出てくる。

M-3.手と手、影と影

頭1ブロック分の言葉とメロディを冬の終わりに、残りを病気療養後に書いた曲なので昨年1年分の思いとか気持ちがダイジェストになってるような気がします。今回のアルバムからはこの曲がリードトラックとなります。自分で言うのもあれですけど非常にいい曲だと思います。  
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2005年02月17日

ポッカリあいた心の穴を少しずつ埋めてゆくんだ

pokkariタイトルに惹かれた加藤典洋著「ポッカリあいた心の穴を少しずつ埋めてゆくんだ」、身近なことからハードなテーマまでを議題にした評論集で、最後まで真剣に挫折することなく読めました。

「ポッカリあいた心の穴を少しずつ埋めてゆくんだ」と独り言のようにつぶやくと(口ずさむと)、なんかすごく肩の力が抜けて、手の届くくらいの未来に向かってなら頑張って歩いていこうかな、という気持ちになるので試してみてください。

終日進まない音楽仕事、明日は取材。  
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『ripple』収録楽曲について1

050217-121604.jpg猫は猫で元気です。いよいよ3月16日に発売されるニューアルバム『ripple』に収録される曲について何回かにわけて説明しますよ。


GOMES THE HITMAN『ripple』

M-1.東京午前三時

思考の始まりはなんとなくいつも真夜中で、ちょうど朝の3時くらいに足下をふと見ると起き出してきた猫が香箱を組んで僕を見上げていたりする。「僕を残して飛び立っていくモノたちはなにを思うのか」という問いかけの歌です。


M-2.ドライブ

正確にはドライブに行った帰りのことを歌った歌。この長尺の曲の中で僕の運転する車は高速を120キロで飛ばしたり渋滞にはまってげんなりしたり地平からぽろっと浮かび出る太陽に感動したりするのです。日付が変わる0時から朝6時までの風景。


M-3.手と手、影と影

コミュニケーションについてのあらゆる考察の果てに感じたのは、そこに言葉があることで風に揺れる水面のように心は揺れ動いて、それは心地よかったりもするし切なく悲しかったりもするということ。この歌はそういうことを歌った歌です。  
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2005年02月16日

Bright Eyes

eyesbright朝から掃除、昼からデモのレコーディングなどをしつつ、夕方にスリーブの色校が届く。発売1ヶ月前、まだだれも完成パッケージを見たことがない『ripple』、もう少しです。

2枚同時に発売されたBright Eyesの新譜が素晴らしく、上半期の一番は確定かなと思う。デジタルとアコースティック、暗いのではなく切ない感じ。旅先のサンフランシスコで買ったこともメモリアル、レジに持っていったら店員さんから「You got a prize!」しかしすぐ「Oh, Sorry!なくなっちゃった!」と言われたのですが、あれはなにか購入特典的なものを貰い損ねたのかな、気になる。大阪でのR.E.M.が終わったら延泊してクアトロでBright Eyesを見るという手もある。  
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R.E.M. / Up(1998)

upR.E.M. / Up(Oct.1998/Warner)

1.Airportman
2.Lotus
3.Suspicion
4.Hope
5.At My Most Beautiful
6.The Apologist
7.Sad Professor
8.You're In The Air
9.Walk Unafraid
10.Why Not Smile
11.Daysleeper
12.Diminished
13.I'm Not Over You
14.Parakeet
15.Falls To Climb

R.E.M.来日も迫ってきました。GTH『ripple』発売日が日本武道館!

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Billy Bragg / Must I Paint You a Picture?

billy明け方の地震でああもうだめか、と思った。終日デモ作りで散らかり放題だった仕事部屋は棚からモノが落ちてきたりして冷やっとする状況になってました。んー、朝5時前に揺れるときついよ。

ボーナスCDを含めて計3枚50曲入りのBilly Braggベスト盤『Must I Paint You a Picture? The Essential Billy Bragg』を破格な中古盤で入手。Johnny Mar、Kirsty MacColl、R.E.M.、Wilco、Natalie Merchantなどこれまでのキャリアで客演した人たちも勢揃いして全曲デジタルリマスターでした。Billy Braggは弾き語りでやってもバンドでやっても歌声が切なく凛としていて「ソロ・アーティスト」という感じに惹かれ長いこと聴いている。ブリティッシュ・フォークを一日堪能。  
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2005年02月15日

僕は黙っているよ

coast約1週間のアメリカ旅行から帰ってきて約1週間が経ちました。写真は後ろ髪を引かれるように遠い空から見下ろしたロサンゼルスの海岸線、『omni』のジャケット写真みたいな風景をこの目で見たかったのですがそれは次回に。

昨日は『ripple』アートワーク関連の入稿日、一日中断続的にコンピュータの前でやりとりしながら夜まで終わりなき文字校正。誤字や脱字による一生拭うことのできない後悔の回避は、ここでどれだけ目をしばしばさせて神経をすり減らすかにかかっている。ザルをふるっては目を凝らし金を探し続けるゴールドラッシュ時代の開拓者の気持ち(金鉱跡の景色を思い出し孤独で泣きそうになる)。インフルエンザで倒れたスタッフも病床から最後の力を振り絞りクレジットのあら探し。文字校正をやりきって、夜から夜深くまで吉祥寺にて大阪から来た友人にお土産とカリフォルニア話を押し付ける楽しい時間。

さて、果たして『ripple』のパッケージはトカゲを全面にフィーチャーしたスペーシー/アーシーなものになったのか、ビートルズその後の離散を象徴するアルバムのように真っ白なジャケットなのか、みたいないろんな想像も膨らませながら公開までもうちょっと皆さんには待って欲しいのですが、今回の息を飲むような撮り下ろしの写真で構成された20ページブックレットとそこに載る僕の歌詞、可愛らしい「ripple」ロゴや最後までこだわった紙質とか、これはもう足掛け8年のつきあいになるNRS516との共同作業だからなし得た愛すべき作品だなーと心から思うし、また頑固でかたくなに意見を曲げないNRS+僕を容認してくれた周りのスタッフにも本当に感謝しています。

音を完成させた後は「もうしばらく曲なんてできないしアルバムなんてしんどいからしばらくいいや」と必ず一回は思うのですが、音楽に対してジャケットなりブックレットなりの視覚的イメージが付加されるとまたすぐに新しいレコードを作りたくなるんですよね。『ripple』は良心的価格の2500円で2枚買っても5000円なので、みんな聴く用と見る用に2枚ずつ買ってもいいじゃないですか。  
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2005年02月14日

WILCO!!

すごーい。WILCOの『A Ghost is Born』がBest Alternative Music Album、およびBest Recording Packageの2部門でグラミーを受賞したようです。サウンド、アートワーク含めて視聴覚的に非常に高い評価を受けた、ということでこれ以上の賛美はないのではないか。アメリカのドライブ中に聴いたWILCOは妙に心地よいテンポで平坦な道のりによく似合いました。なんかわかんないけどすごく嬉しいです。  
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打ち合わせ

matoカリフォルニアに行っていた日数が帰ってきてこっちの日数に追い越されようとするとき、なにか胸に刻んだ思い出のようなものをかたくなに守ろうとする自分の気持ちに気付かされます。

夕方からNRS516とのアートワーク・ミーティング。行き帰りの道程はやっぱり『ripple』を爆音で聴きながら。写真はサンフランシスコはフィッシャーマンズワーフのお店で見つけた政治風刺マトリョーシカ。  
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2005年02月12日

靴底減らし

geko速攻でお医者さんに診てもらったのがよかったのか風邪もかなり回復して、今日は街に買い物に行ってきた。廃屋を踏み越えて歩いているときに靴にサビだらけの釘が刺さったんですけど、ひとつ間違えば僕の足を貫通してたかもしれないと思うとゾッとするのでスニーカーを新調しました。

この写真もお土産屋さんで見つけたトカゲ。  
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2005年02月11日

週末金八日記

gecko旅行中のぶんと合わせて2時間金八先生。僕はおそらく副担任くらいの立ち位置から3Bを俯瞰で眺めている感じです。進むべき道を自ら選択していくヤヨとゆっくりと朽ち果てていくしゅう。ふたりが同画面にいるときのコントラストが切ないです。

ふわふわと宙に浮いたような数日間だったのですが、時間はいつも通り過ぎていくわけでもうそろそろ覚悟を決めてやるべきことをひとつずつやっていこう、という気持ちになりました。

写真はStovepipe Wellsという町で見つけたテトテカゲトカゲならぬGeckoです。その後立ち寄るゴールドラッシュ時の金鉱の跡でもたくさんのトカゲを目撃することになります。  
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『ripple』によせて

tokage『ripple』によせて

“ripple=波紋”という言葉を冠したアルバムのことを考え始めたのは2004年2月のある日、それから随分ゆっくり、しかし慌ただしく時間が経ったような気がしています。

あてもなく続く日々に僕(僕ら)は絶えず言葉や感情を内側から外側に向けて意識的/無意識的に発信していて、それは「自分」という個を中心にして広がる波紋のようなものであるけれども、「他者」という個が同じように放つ波紋に影響を受けたり互いに干渉しあったりして各々の波紋が完全な円を描くことはほとんどないように思える。しかしその一方で、眠れない真夜中に僕(僕ら)が静かに漏らすため息や独り言もまた誰にも気付かれない波紋のようなものであり、それは孤独な個を中心に気が遠くなるほどどこまでも放射状に広がっていくようにも感じます。

このアルバムに収められたのは、いくつもの波紋の交わりによって不規則に揺れる水面やそっと静かに広がっていく一輪のさざ波を両手で必死にすくい取るようにして書きつけた言葉とメロディです。その水面には光も影も映り込み、水底に果てなく横たわる絶望と希望、憧憬と諦観、そして幸せも不幸せも見え隠れするように思えたのです。

ニューアルバム『ripple』がこの不確かな世界のどこかしらで誰かが投げかけた感情の波紋と響きあい、僕の言葉が皆さんの声で何度も唱えられれば、と心から願っています。

GOMES THE HITMAN 山田稔明



文章は『ripple』プレスリリースより転載、
イラストはファンの方がデザインしてくれた
アニエスb.風「テトテカゲトカゲ」ですよ。
ニューアルバム『ripple』は3月16日発売。  
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2005年02月10日

体力回復せず

frencht帰ってきて2日でやっぱり風邪の症状。午前中に病院に行って山ほど薬をもらい横になってましたが、夕方からVAPにて『ripple』関連の初取材、ふらふらになりながら市ヶ谷へ。これだけ分かりやすい風邪をひいたのも数年ぶりなような気がします。インフルエンザではないようでしたが。日々をぼーっとしたまま過ごしています。

写真は4日目の朝、Victorvilleという町のCOCO'Sというファミレス(日本にもありますね)で食べたフレンチトースト。記憶がなくなる前に、と旅行日記の走り書きを書き上げましたが、そうこうしているうちにまたいろんな景色や出来事を思い出してしまうのでまとめて別の機会に披露したいなーと考えています。

旅行中はサンフランシスコのAmoeba MusicでCDを3枚買いました。Pavementの『Slanted and Enchanted』デラックス盤の中古、Bright Eyesのダブルリリース『I’m Wide Awake,It's Morning』と『Digital Ash In a Digital Urn』計3枚で35ドルくらい(安い)。帰ってきてからはBright Eyesばかり聴いています。来日公演がR.E.M.大阪とかぶっていて非常に悲しいです。R.E.M.のサポートアクトしてくれるんじゃないかと思ってたので。  
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2005年02月09日

どうにか体力回復

panpan21週間ぶりによく眠れました。今回の旅はサンフランシスコ、およびカリフォルニア・Death Valleyの砂漠や岩山をジープで巡っていくというものでした。煌々と光る街の灯を見たのはサンフランの2日と最後のLAの夜だけで、あとは闇夜でヘッドライトを消すと自分の手さえも見えないくらい。生きてきた中で一番じゃないかと思うような星も見ました。

今回は食べたもののほとんどを記録したり数千枚に及ぶ壮観な写真を撮ったので旅行記を書くのが楽しみです。写真は5日目の朝、Shoshoneという街でのブレックファスト、ストロベリーパンケーキ。  
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今日戻りました

diner本日夕方帰国しました。今はただひたすら眠く、ほっておくと泥のように床に突っ伏してしまいます。

夜が始まるころカリフォルニアのフリーウェイで聴いた『ripple』は自分でもびっくりするくらい感動的でした。饒舌なおしゃべりに明け暮れたかけがえのない1週間でしたが、一晩ゆっくり熟睡していろいろ再考してみたいと思います。  
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2005年02月03日

California

Hi guys,
Now I'm staying in San Francisco.
Tonight is the last night staying here.
Tomorrow I'm moving to Los Angeles.

See you soon and I have a lot of exciting stories to tell you all.  
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2005年02月01日

行ってきます

050201-083133.jpgポチ、お前もか。

猫を肩に乗せて旅ができたらいいのですが。  
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