SALON/by marbletronでの演奏はいつも長くなりがちで(余裕で3時間超えとか)、だから今回のアフターパーティーはさくっと簡潔に締めくくろうと「マックス2時間で終わらせます」とリハーサル中に僕は宣言したのです。しかしスタッフ・メンバーは「絶対ムリ」「2時間で終わるわけない」と主張、僕は「終わる!おれだって大人だから決めたことは守る」と譲らず、賞金のない賭けをすることになりましたが、結果として2時間40分の演奏、歌ってもしゃべってもまだ足りない欲しがりな僕の性格を如実にあらわすクロージングパーティーとなりました。
大阪、原宿、高円寺(もっと言えば神戸も渋谷のカフェも)と巡るすべての音楽の旅の停留地ひとつひとつが自分が今までやってきたことの積み重ねのように思えて名残惜しかったし、これからも続く進むべき言葉探しのセンチメンタルジャーニーにおけるいくつものスタートラインのように思えて、ちょっと休んだらまた立ち上がって、来る風を背に受けてもう一度現在位置を確かめて曲がりくねった轍だって構わずにカメラマンが命をかけて繰り返すことのない瞬間瞬間をフィルムに収めるように僕はたくさんいい音楽を作っていこうと思いました。
やっぱり聴いてくれる人がいないと音楽には意味がない。そして音楽を作る過程を同じ立場から支えてくれるスタッフや仲間がいないと音楽は大きい音では響かないんですよ。そういう意味では今回の「ripple-ism」は僕にとって自分史に残るような重要なターニングポイントのような気がします。これからのGOMES THE HITMANに期待をしていてください。
びっくりするくらいたくさんの熱い感想メールをいただいていて、手応えが実感に変わってきています。本当にどうもありがとう。引き続き感想やメッセージもお待ちしています。また会場でお会いしましょう。
追記;余談ですが、最近よくライブハウスのスタッフの方とかに「礼儀正しいお客さんたちでうれしくなっちゃいました」とか「こんなにゴミが少ないライブ初めてですよー」とかGTHファンのマナーのよさを指摘されます。アーティストにとってこれは非常に嬉しいことで、そういう意味でも僕らは恵まれてるなあと思ったここ数ヶ月でした。みんなもほめられてたよ。