
いま読んでいる本の中にニューメキシコ州出身の混血詩人ジミー・サンティアゴ・バカという人が出てくる。「マルティン」および「サウス・ヴァレーでの瞑想」という、ネイティヴらしく“土地”に着眼点を置いた詩集で知られているのですが、やっぱり名前が名前だけに本を読んでいても「バカ自身の生い立ちの影響が色濃く...」とか「そういったバカらしさが....」という記述で立ち止まってクスッと笑いを押さえられない感じで、「ニューメキシコの混血詩人」という肩書きが異様にかっこいいんだしカタカナにするときにうそでもいいから「バッカ」とかにしとけばよかったのに、と思いました。
GOMES THE HITMANという名前もデビュー当時から名が体を表していないとかいろいろ言われてきましたが、名前って本当に大事ですね。こんな、デビューしたり10年以上バンドが続くって最初から分かっていたらもっとスマートな名前にしてたんだろうな。フレンチクルーラーズとかプリンズとか。
僕の山田稔明っていう名前も最初は「山田稔(ヤマダミノル)」になるとこだったのをギリギリになって父親の名前から一文字とって「稔明(トシアキ)」になったそうです。「ヤマダミノル」だったとしたらおじゃまんが山田くんの主人公と同じ名前になってしまうので子供のころにたいそうからかわれただろうし、それがトラウマになって、今みたいに人前で歌うようなこともしてなかったかもしれない!
ああ「稔明」でよかった。同じように「GOMES THE HITMAN」でよかったし、やっぱり詩人の名前は「ジミー・サンティアゴ・バカ」でなんの間違いもなかったのかもしれない。名前ってすごいですね。