2011年08月30日

[REMINDER] Remember September

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8月も今日と明日を残すのみ。秋の気配の候に“夜の科学”開催します。
新曲構成のソロとゲストミュージシャンを迎えてバンド編成の2DAYSです。
“一角獣と新しいホライズン”という副題を付けました。その由来は会場で。

“夜の科学 vol.35〜一角獣と新しいホライズン”
2011年9月10日(土)/9月11日(日)
@東京 恵比寿 天窓switch
両日とも18:00開場/18:30開演/料金¥3,500(ドリンク代別途)

9/10;山田稔明ソロパフォーマンス
9/11;山田稔明 with 夜の科学オーケストラ(w/安宅浩司、五十嵐祐輔、海老沼崇史)


2011年後半の皮切りは新しい水平線から浮かび上がった新しい歌を
お届けします。誰もまだ聞いたことがない言葉とメロディにご期待ください!

オフィシャルサイト特設メールフォームにて入場申込受付中です。
予約はこちらから

※携帯電話からのお申し込みやメールフォームがうまく機能しない場合は
「ご希望日/お名前/フリガナ/E-mail/都道 府県/電話番号/人数」を明記の上、
題名を「恵比寿天窓switch」として info@gomesthehitman.com
宛にEメールにてお申し込みください。 追って入場料金ご入金に関して返信させていただきます。

恵比寿天窓 switch
〒150-0013渋谷区恵比寿3-28-4 B1F
TEL 03-5795-1887
http://www.otonami.com/ebisu/news/



<イベント情報>
さらに下北沢CLUB Queアニバーサリーイベントへの出演が決定!
共演はハックルベリー・フィン!久々のQueのステージです。

"CLUB Que ANNIVERSARY SEVENTEEN GRAFFITI !!"
2011年9月24日(土)@下北沢CLUB Que
18:30開場/19:00開演 adv.¥2,500(1ドリンク代別途)

w/ハックルベリー・フィン、フリサト

お世話になっているQueの17周年記念イベントに誘っていただきました。
夜の科学とは異なるイトケン氏との編成での出演を予定しております。

チケットはぴあ、ローソン、e+、Que店頭で発売中です。
オフィシャルサイトRESERVEで前売りチケットお取り置きもできます

下北沢CLUB Que(http://www.ukproject.com/que/
〒155-0031東京都世田谷区北沢2-5-2ビッグベンビルB2F
TEL: 03-3412-9979

*9月の3つのライブすべてにご来場のお客様に
“夏休みのお土産”をプレゼントします。ぜひチャレンジしてみてください!





*前回のライブダイジェストです。

  

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2011年08月29日

[観劇] 腑抜けども、悲しみのクレイジーハニー

写真 11-08-29 13 05 39チケットが取れずに諦めかけていた本谷有希子作・演出「クレイジーハニー」(ヒロインに長澤まさみ、共演にリリー・フランキー)、幸運にも追加公演の席を手に入れたので喜び勇んでパルコ劇場で観てきました。

普段あまりお芝居を観ることのない自分にとって、ステージの隅々から刺激を受けるような140分間。そこここに毒が撒き散らされてヒリヒリとして、達観と憤りが渦を巻く感覚が爽快でした。個人的にはこの救いのないような物語に妙な共感をおぼえました。リリーさんの無様さが素晴らしく、長澤まさみの足が長く美しかった。

本谷有希子の“なんか嫌な感じ”をもう少し味わいたく、DVDで「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」を観た。これもとても“嫌な感じ”で物語を集中して眺めました。「悪人」とかのどん詰まり感に近いような。

DVD鑑賞モードの勢いで観た「ぼくのエリ 200歳の少女」もとてもよかった。自宅でDVD観ると途中ですぐ寝てしまうことが多かったんだけど最近はそうではなくなった気がする。それはあれか、夏が終わるからだろうか。  
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2011年08月27日

[採録] 猫の看病日記

10年前に書いた猫の看病日記をカテゴリーにまとめました。愛猫ポチのことです。
こちら「猫の看病日記」で読むことができます。10年経って今、猫は元気ですよ。

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2011年08月24日

[8月の近況] ドライブ旅;東京-福島(8月9日)

th_DSC05457四国大阪の旅から帰ってきて休む間もなく(ていうか夏休みなんだけどな)今度は東北道を福島へ。今年の4月以来のあんざい果樹園におじゃましました。ダン・ラ・ナチュール千葉奈津絵さんの本作りの最終撮影、カメラマン役の巣巣岩崎さん、編集人のmillebooksの藤原さんに同行して4人旅。

前回福島に行った話はブログに書かなかった。地震と原発事故から一ヶ月後の福島訪問についてうまく言葉にできなかったので、後日文章をまとめて「MONOLOG vol.3」に掲載しています。もし興味のある人はぜひ読んでみてください。

朝7時に都内を出発、ぐんぐん上がる気温。春との違いは東北自動車道を走っていて感じた道路の凸凹、地震の爪痕がおおかたキレイに整備してあることでした。自衛隊車両や支援物資を運ぶ車に追い越されながら。連なる緑の山々が目にしみる。11時前に福島に到着。罹災証明を見せるために料金所には車の列ができていました。

挨拶をすませ早速果樹園へ。撮影チームは午前中の陽光のなかでシューティングを完了したいようでさくさくと作業が始まる(僕はただぼんやりしていました)。春に可憐な花を咲かせていた桃の木にはまるまるとした赤みがかった桃がなっていて、なんだか感動してしまった。「桃の花」っていうのは春の季語、「桃の実」っていうのは秋の季語なのですね。夏が育む果物という感じがします。

おとうさんが「どれでも獲って食べてみなさい」と果物ナイフと水の入ったバケツを持ってきてくれたので、木の枝の上のほうになった桃をもいで食べてみた。実はまだ固いのにとても味わいがあって美味しい。

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th_DSC05484春に訪ねたときにはなかったもの。おとうさんは中国製のガイガーカウンターを手に入れていた。地表すぐの場所、桃の木の枝の影、木の上といろんな場所で測って見せてくれたのだけど、雨や風の具合でそれぞれ値が変わってくるのだそう。

あんざい果樹園の桃もこれまでどおりの桃ではなくなったということが目を背けらない現実。しかし今年の桃は例年よりもかなり甘いそう。4代目伸也さんも桃畑にやってきてニコニコと「禁断の果実を食べてしまったね」と冗談交じりに言う。現実と直面している方たちの口から出るブラックジョークはなぜだか力強い響きがある。

この日は猛烈に暑い日で、太陽に焦がされて大汗をかきながら洋なし畑を見たり犬のりんごの写真を撮ったりしているうちにお昼、太陽がてっぺんに昇って自分の影がなくなる瞬間を見た。

お家にお邪魔してお昼ご飯をいただく。おかあさん、伸也さん、ダンラナチュールなっちゃんも台所に立ち、桃を使ったサラダ(秋に出るレシピ本に載っているやつ)やフレッシュな野菜を配したパスタなどをたらふくご馳走になり、暑さでぐったりした身体にふたたび活力が。

ランチの歓談のなかでちょうど一週間後に開催される予定だった「PROJECT FUKUSHIMA!」、入場無料だし誰でも参加できるからと勧められたのだけど、スケジュール的な問題等で二の足を踏んでしまって結局自宅のコンピュータの前でユーストリームでその様子を眺めることになった。「ああ、やっぱり行けばよかったな」と、好き勝手にいろんなところへ出かけていった夏にひとつだけ後悔が残りました。伸也さんの新たなサイト「アタリマエノタベモノプロジェクト」も紹介しておきます。

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とても穏やかな時間を過ごし、おいとまの時間に。たくさんの桃とフレッシュジュース(深い味がして美味だった!)をお土産に購入。ニュースでも報道されているように今年桃は注文が激減しているそうです。あんざい果樹園の桃は作った人の顔が見えて、これまでの人生で食べた他の桃とは違う味わいです。また来ます。お世話になりました。

帰りの東北道も例にもれずひどい渋滞で東京に辿り着く頃にはとっぷりと日が暮れた。とても充実した長いけどあっという間の一日。翌日僕は桃をざくざく切ってリンゴやレモンと一緒にワインにつけて自家製サングリアを作りました。とても甘くて美味しいやつが出来上がりましたよ。

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2011年08月23日

[8月の近況] ドライブ旅;大阪ー東京(8月7日)

運転しすぎてくたくた、コテンと寝てしまった翌朝。今回の旅の本来の目的だった車の乗り換え。父親が中古車屋さんだとなにかとわがままが言えていいのだけど、父親にとって放蕩な一人息子はありがたいお客さんではないので車体の小さな傷とか凹みはおざなりにされてしまう。朝食はモーニングで簡単に済ませて、猛暑晴天の下で車にカーナビを移植したりいろいろ、汗だく。お昼になって美味しい天ざるを食べ、さあ帰るか(うんざりしている)と大阪を出発。

この日は東京へ帰るだけのクライマックスのない行程。足となる車が変わったといってもダイハツの軽自動車がスズキの軽自動車に変わっただけなので乗り心地も大差なく、安全第一で走ることまた9時間。特に静岡からの渋滞がひどく、日曜日の長距離移動だけはもうこりごりと思いました。向かう先の空は真っ黒。東京でゲリラ豪雨が降っているのが静岡の高台からでもはっきりわかった。

今回たくさん車で走っていろんな場所へ行った。東京に帰ってきてからずっと新しい曲を書いているのだけど歌詞の中に風景が移動していく描写が多くなっていて、自分の感性の正直な反応に身を任せている。海が陸よりも高いところに見えてそのてっぺんに船が浮いている眺めは僕に新しい歌を書かせる。海を渡る大きな架け橋は巨大な一角獣のように見えたのだった。


写真 11-08-07 15 23 32写真 11-08-07 15 24 35写真 11-08-07 15 26 13

  
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2011年08月22日

[8月の近況] ドライブ旅;徳島-高松-大阪(8月6日)

予定外の徳島泊。起きてしばらくして、広島に原爆が落とされた時間にテレビの前で黙祷。外は晴天なり。チェックアウトして向かうのは阿波おどり会館。ここからロープウェイで眉山頂上へ登ることができるのだ。

眉山


ぐんぐん進むロープウェイは約6分で山頂へ。下から見上げるよりも高い山。吉野川が海へ合流して白く泡立つ水面まで見えました。ああ、なんでおれは最初から眉山に登らなかったのかよ、と思うほど気持ちのいい景色。何をするでもなくボーッと風に吹かれながら往来するロープウェイをいくつかやり過ごし気付くと時間はお昼前に。ここにきて改めて自分が四国の風土に惹かれていることを確認。家族で観光されている方のカメラのシャッターを押して、僕も一枚撮ってもらった。

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下山してすだちサイダーを飲み、名残惜しく徳島シティーを散策。阿波踊り前の静かな熱。

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さあどこへ行こう、徳島から。今日は夜に大阪へ戻ることだけが決まっている。数分考えて香川県高松市に行くことにしました。先月の四国ツアーで挨拶に立ち寄れなかったお店があるのです。相変わらずブックオフを覗いたりハードオフに立ち寄ったりしながらのウロウロ旅(何も掘り出し物見つけられず)。

th_DSC05396高松自動車道をひた走る。基本的には山道だが時折海が見える道。「おむすび山」と名付けたくなるような特徴的な山のかたち。きれいな三角錐の山が多いのははるか昔に火山活動が盛んだったから、という説があるようだ。幾重にも重なる山の稜線を眺めていると心が洗濯されているような気分になります。

高松に到着。立ち並ぶ讃岐うどんの看板。向かうのは昨年ライブでお世話になったCafe asile。仏生山という古い門前町は瓦や漆喰の街並に時折モダンなデザインの建物が混在する不思議な風景。なんにも連絡せずにランチの忙しい時間に訪ねたものだからご迷惑をかけてしまったが、オーナーの倉橋さんはニコニコと迎えてくれて高松をはじめ四国各地のおすすめなどを教えてくれた。とにかくここのランチがとても美味しかった。お客さんもいっぱいでした。

そこからすぐのところにある法然寺を見にいく。お釈迦様が入滅した時の様子を描いた「讃岐の寝釈迦」と呼ばれる涅槃像があるのだ。お釈迦様のまわりで悲しみにくれる人々や動物たちの像もあわせてものすごい宇宙が広がっていました。見ていた子どもが泣いてしまうくらいの迫力だった。「仏が生まれる山」とも読める仏生山町で厳かな気分になりました。

もう一度Cafe asileに戻って挨拶し再会を約束。Cafe asileの倉橋さん、スタッフの皆さん、うどん屋の岡さんにお世話になりました。感謝。

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さあまだ日は高い。どこへ行こうかと悩む。いくつかの候補はまちのシューレ963cafe umieに絞られたが、とことんいい風景を愛でたくなった僕が向かったのは源平合戦の古戦場、屋島

屋島ドライブウェイを登っていく。途中「ミステリーゾーン」という看板。勾配を登り切って下っているようにしか思えない道なのだが、一旦車を停めてギアをニュートラルに入れると車が後退してしまうというミステリー(車の往来が極めて少なかったので確かめられました)。景色はどんどんダイナミックになっていく。山頂に辿りついたら瀬戸内海がぐるっと見渡せた。

屋島


四国八十八箇所巡りの84番札所屋島寺、子に乳をあげているたぬきの像がかわいい(子狸にはニット帽がかぶせてあった)。断崖絶壁から瓦を投げる楽しみは源氏が勝利を祝して陣笠を投げたことに由来するそう。とにかく風景がカメラに収まらない(それでも撮ってしまうのだが)。余談だがこの屋島の瀬戸内海を見下ろす場所は「スチャダラパーの悪夢」という最高のDVDに登場する場所。僕はアニと同じ場所で様々なヴァイヴスを受け取ったのだった。

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このまま夕暮れまで粘って真っ赤な瀬戸内海を見たい!と思ったが夏の太陽はまだまだ空高く、名残惜しい気持ちを引きずりつつ、写真に映らない部分をふたつの目に焼き付ける。思えばこの日は眉山と屋島の頂から四国の街を見下ろした。ほんのわずか神様の視点に近づいた日でした。

大阪への帰路、ぎりぎりで駆け込みぶっかけうどんを食べて満足し、また大鳴門橋と明石海峡大橋を渡って本州へ。途中せめぎ合う夜の闇と名残り日があまりにもきれいで無駄にサービスエリアで立ち止まったりしつつ、神戸あたりでじゃ花火大会の喧騒を車窓から眺めながら大阪へ戻り、翌朝まで死んだように眠る。素晴らしい一日だった。

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2011年08月21日

[8月の近況] ドライブ旅;大阪ー加古川ー徳島(8月5日)

th_DSC05258肩と背中のこわばりを感じながらも、起床。父親とモーニングを食べて車を見せてもらうも板金工場での修理でもう一日かかるとな。

大阪から3時間くらいだ、というので淡路島を通って徳島に行こうと漠然と考えていたのだけど、せっかくだからちょっとビックリさせようと思って加古川チャッツワースに向かう。

雨、途中豪雨は台風の影響。吹田から中国自動車道経由で加古川に着いたのはお昼。予想通りの反応とメニューにない特別メニューの美味しいドライカレーをいただき「来てよかったなああ」と思いました。マスター直々に淹れるアアルト豆のアイスコーヒーと温かいミルクムーンブレンドもご馳走になった。

チャッツワースにはあと1枚だけ『pilgrim』がありました(8/4現在)。8ヶ月たったカレンダーもMONOLOGも、いろんなものがここで買えます。欲しいものがある人はぜひお店(HP)にお問い合わせください。

今日の目的は徳島で展示を観る(そして日帰りで大阪に戻る)ことだったのだけど、やはりこの店に来ると居心地が良くて長居してしまう。代わる代わる1階店舗に降りてくるスタッフのみんなも僕を見て「ひゃ!」と声にならない声をあげて驚く。重い腰をあげたのは2時間たつ頃だった。マスター岸本さんとスタッフに新メニューのプレゼンを受け厳しく審査する、はつえさん。また秋に歌いにきます。

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地図を見ながらナビをセットして、加古川を出発。神戸から明石海峡大橋を渡る。雨はだんだん小康状態になって、青空さえ見え始めた。名刺に「晴れ男」という肩書きが欲しい。この世界最長の架け橋を渡るとき、ああ、これはカメラには映らないな、と感じる。走る車もみんな少しスピードを落としてこの刹那の風景を目に焼き付けようとしているのがわかる。「神さまは青と白の絵の具だけでこの風景を作ったのだな!」と思った。

淡路


淡路ハイウェイオアシスで休憩。何も買わない。パノラマの景色を眺めるだけでとても贅沢な気分(いやいや、正確にはわたるくんのハンドタオルを買いました。ハンドタオル収集家なのです、正方形のタオル)。きれいな風景を眺めていたら時間を気にしてセカセカするのはいやだあと思ってきて、徳島のホテルに宿を予約しました。ゆっくりした時間、小さな国の大きさを感じる。

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淡路島は大きな島で明石海峡大橋を渡ってから四国に入るまでに1時間くらいは山の中を走ることになる。途中で海が見えたりもするがとても考え事に適した時間だったように思います。新しい歌のためのモチーフがたくさんあった。カーステでは同じCDが何回もリピートしていた。大鳴門橋を渡るときにはまた違う感覚。四国へ。

th_DSC05287徳島に着くとめまぐるしい雲の動き。時間の制限から解き放たれた僕は郊外の古本屋やブックオフやらハードオフやらを見つけるたびに立ち寄って、結局何も買わない。郊外、というか片田舎で生まれ育った自分にとって落ち着く風景があるとしたらこういう、田んぼと山と川が共存する空の広い風景だな、と感じる。

徳島市内に入った頃に二重の虹が架かった。今日いくつ目の架け橋か。徳島は先月ライブで来たばかり、昨年も2度訪れたが毎回チャッツワース岸本さんの車で連れていってもらっているので土地勘がゼロに近い。市内をなんとなくウロウロしているうちにだんだん地形が把握できてきました。吉野川と徳島駅と眉山。

夕暮れてきて、向かったのはaalto coffee。昨晩遅くに「明日行くかも」と連絡しておいたのだ。庄野さん夫妻、あたたかく迎えてくれて、とても美味しいコーヒーをいれてもらった。夕飯を一緒に食べようということになりました。

僕はホテルにチェックインする前に雑貨屋cue!へ立ち寄る。店長の青木さん、8時過ぎにお店が終わるからその後一緒に万代中央ふ頭の「ヒトノユメ」展に行きましょう、と約束。雑貨屋cue!にもCD『home sweet home』取り扱ってもらっていますのでお近くの方はぜひ。

ホテルの窓からは色濃い夕暮れに浮かぶ眉山が見える。いつも見上げるだけで登ったことのない山だが、この旅の流れからして明日あの山の頂に立つ自分を想像する。庄野さんとの待ち合わせ、外に出るとあたりはとっくに夜で、雨が少し降り出していたけど阿波踊りを一週間後に控えた街の明かりが水面に映ってきれいでした。

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YRG cafeという毎回お世話になっている店でおいしいご飯とビールをいただく。庄野さんちのお子さん(姉弟)も一緒でとても楽しい時間。今朝起きたときには想像しなかった時間。仕事を終えてcue!の青木さんも合流、結構ビールを飲んだ庄野さん「おれも行こうかな」と男3人で「ヒトノユメ」展に向かいました。

この日は通常展示時間を大幅に拡大して夜遅くまでのナイトミュージアム。川べりの倉庫地帯は光と影がキラキラしていた。しっとりとした風がまとわりつくけどそれほど不快ではなく、大きな倉庫に展示された言葉と絵と造形空間は予想以上のものでした。夏の闇夜に基調低音のように低く流れる川の音よ。長い長い一日でした。付き合ってくれたチャッツワース、aalto coffee、cue!の皆さんに感謝。

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[8月の近況] ドライブ旅;東京ー大阪(8月4日)

th_DSC05252もう一週間くらい自宅作業でコンピューターに向かって一進一退の作曲作業をしています。誰に頼まれたわけでもない、自分で歌うための歌を作るのはとてもタフな作業だなあと実感しています。

8月に入ってあちこちドライブ一人旅に行きました。とてもとても楽しかった。備忘録として振り返っておきます。そもそも自動車を買い換えるために(わざわざ)大阪へ行くことから始まった旅でした。演奏旅行のときには「いついつまでにどこどこに着かなければならない」という制限があるのだけど、今回はまったくのプランなし。一応ギタレレを後部座席に投げ込む。

8月4日の午前中に東京を出発。甘く見ていた夏休み。今年は幅のあるバケーション設定らしく、平日にもかかわらず断続的な渋滞に捕まります。富士山も見えず。淡々としたドライブですが実はそんなに退屈しない。いつも聴いているラジオ番組が関東を離れてカーステから聴こえなくなったら棚から一掴みしてきたCDを聴く。この日はThe Posiesのベスト(軽快で気分よかった)、Sebadohの3rdアルバム(エクストラトラックつき、これはサイケデリックでローファイでBGMにはきつかった!)。電車に乗ったら読書が進むように車に乗ると音楽が耳に寄り添う。

夕方には大阪についてどこか遊びに、という思いと裏腹に夕方になってもまだ名古屋にも着いていない。旅は未だ始まったばかりであるが僕は高速道路の上にいるのでそんなに大したエンタテインメントもない。そんななかでも伊勢湾自動車道というきれいな道路を走るのは心踊る時間。愛知県刈谷ハイウェイオアシスはとても美しい、その名のとおりオアシスのような休憩点。みんなもハイウェイオアシスと銘打ったサービスエリアには必ず止まったほうがいい。大阪までもうすぐ。

日暮れの時間、カーステレオからはチ ャットモンチー(この旅のテーマソングだった)。ハイウェイドライブのあいだはいろんなことを考えたようにも思うし、“無心”状態だったかもしれないなとも思う。吹田からジャンクションして父親の住む街へ。大阪は東京とは違う感覚で“大きな街”だ。気がつけば東京を出発してから9時間たっていました。美味しいお好み焼きを食べてお酒を飲んだらあっという間に寝てしまっていた。

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2011年08月13日

SUMMER GREETING 2011

写真 11-08-08 15 42 561週間くらいかけてだらだらと小分けにして、サマーグリーティングのハガキをすべてポストに投げ入れました。ライブ会場に来てポストカード企画に参加してくれたファンの皆さんにお返事を書く勢いにまかせて、お世話になっている各所へも手描きで季節の挨拶をするいい機会になります。

ここ数年こういうことを続けていますが、結構神経を集中させる基調な時間になります。なんの下書きもせずに何色かのペンと消しゴムはんこ、ハガキによって構図を変えたり、意外と肩に力が入るものです。取り掛かるまでは大変だけどやり終わると達成感がある。

ただでさえ例年よりも打ちのめされている僕らに太陽は容赦なく痛いほどの日差しを吹きつけますが、どうか熱中症などに気をつけて。夏休みの人は健やかに夏休みをまっとうできますように、いつもどおり仕事している人(僕もそう)もなんとか頑張って快適な秋を迎える楽しみを念頭に酷暑を切り抜けましょう。

8月ももうすぐ折り返し、ほんの些細なことのように誰かのことを思うお盆です。  
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2011年08月12日

[MOVIE] コクリコ坂からムカデ人間

写真 11-08-04 2 45 56ずいぶん前のような気もするが8月になってすぐ「コクリコ坂から」を観にいった。ぼんやりとテレビを眺めたことがある程度で僕はジブリ映画をこれまでちゃんと観たことがない、とTwitterでつぶやいたら少なくない数の知り合いから「ほんとに!?」と問われたけれども、「北の国から」に思い入れのない人がいるようにジブリ映画と波長が合わない僕のような人間もいるのではないかしら(津田大介さんが村上春樹を読んだことがないように)。

で、なぜ「コクリコ坂から」を観にいったかというと何かの映画を見たときに「コクリコ坂」の特報予告が流れて、僕は勝手に舞台が尾道の映画だ、と思い込んでしまった。尾道というのは僕に「平凡な毎日の暮らし」という歌を書かせた街であり、そのみずみずしい風景のBGMに「平凡な毎日の暮らし」が頭の中で鳴ったのでした。

そうしているうちに実は舞台は尾道ではなく1960年代の横浜だということがわかったのだけど、どうしても鳴り止まないBGM「平凡な毎日の暮らし」。これは観にいって決着をつけないとな、と初めてのジブリ映画体験を映画館へ。椅子に深く沈み込んで観た物語は見たこともないのに懐かしい、アニメーションを通じてのデジャヴュだった。個人的には「ノルウェイの森」と「マイ・バック・ページ」とリンクして“1960年代サーガ”だと感じました。歌がよかった。

清々しい「コクリコ坂から」の数日後に観にいったのは「ムカデ人間」。予想通り悪趣味でひどい映画で、笑ったり失笑したり顔をしかめたりしているうちに90分間の狂気のお話が駆け抜けていった。とてもよくお客さんが入っていたが、客席側の一体感が面白かった。信じられないことにこれ、ムカデ人間三部作の序章らしい。みんなにオススメはしませんが、観た人とは楽しく下世話な話に花が咲くような類のカルトな映画だと思います。


夜の科学35の申込受付が始まりました。新しい季節の始まりの2days、よろしくお願いします!  
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[REMINDER] 本日21時から“夜の科学35”予約受付開始です

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秋の気配の候に“夜の科学”開催決定しました。夏の終わりと秋の始まり。
新曲構成のソロとゲストミュージシャンを迎えてバンド編成の2DAYSです。
“一角獣と新しいホライズン”という副題を付けました。その由来は会場で。

“夜の科学 vol.35〜一角獣と新しいホライズン”
2011年9月10日(土)/9月11日(日)
@東京 恵比寿 天窓switch
両日とも18:00開場/18:30開演/料金¥3,500(ドリンク代別途)

9/10;山田稔明ソロパフォーマンス
9/11;山田稔明 with 夜の科学オーケストラ(w/安宅浩司、五十嵐祐輔、海老沼崇史)


2011年後半の皮切りは新しい水平線から浮かび上がった新しい歌を
お届けします。誰もまだ聞いたことがない言葉とメロディにご期待ください!

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〒150-0013渋谷区恵比寿3-28-4 B1F
TEL 03-5795-1887
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<追加情報>
さらに下北沢CLUB Queアニバーサリーイベントへの出演が決定!
共演はハックルベリー・フィン!久々のQueのステージです。

"CLUB Que ANNIVERSARY SEVENTEEN GRAFFITI !!"
2011年9月24日(土)@下北沢CLUB Que
18:30開場/19:00開演 adv.¥2,500(1ドリンク代別途)


お世話になっているQueの17周年記念イベントに誘っていただきました。
夜の科学とは異なるイトケン氏との編成での出演を予定しております。

チケットはぴあ、ローソン、e+、Que店頭で発売中です。
オフィシャルサイトRESERVEで前売りチケットお取り置きもできます

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〒155-0031東京都世田谷区北沢2-5-2ビッグベンビルB2F
TEL: 03-3412-9979

*9月の3つのライブすべてにご来場のお客様に
“夏休みのお土産”をプレゼントします。ぜひチャレンジしてみてください!





*前回のライブダイジェストです。

  
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[INFO] 夜の科学2DAYS開催、予約受付は本日12日21時から

秋の気配の候に“夜の科学”開催決定しました。夏の終わりと秋の始まり。
新曲構成のソロとゲストミュージシャンを迎えてバンド編成の2DAYSです。
“一角獣と新しいホライズン”という副題を付けました。その由来は会場で。

“夜の科学 vol.35〜一角獣と新しいホライズン”
2011年9月10日(土)/9月11日(日)
@東京 恵比寿 天窓switch
両日とも18:00開場/18:30開演/料金¥3,500(ドリンク代別途)

9/10;山田稔明ソロパフォーマンス
9/11;山田稔明 with 夜の科学オーケストラ(w/安宅浩司、五十嵐祐輔、海老沼崇史)


2011年後半の皮切りは新しい水平線から浮かび上がった新しい歌を
お届けします。誰もまだ聞いたことがない言葉とメロディにご期待ください!

オフィシャルサイト特設メールフォームにて8月12日(金)21時より入場申込受付を行います。
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2011年08月02日

[INFO] 通販サイトはサマーセール中です

先月末からオフィシャルサイトの通販「GOMES THE HITMAN.COM STORE」ではサマーセールを行っています。8月いっぱい送料無料とさせていただきます。再入荷した商品、Tシャツなどのディスカウントもありますのでこの機会をぜひご利用ください。

新入荷商品としては7月のツアー会場で販売された3曲入りのCDR「ukulele ep」。ウクレレの開放弦と5フレットのセーハ、GとFのコードで演奏可能な「life is like a tuning」、過去のネタ帳をもとに37歳、27歳、7歳の山田稔明がマトリョーシカのように同居する未発表曲「夜のカーテン」など収録。

さらにMONOLOG第3号も完成、さらに充実した内容となりました。福島のこと、赤べこ展のこと、春のツアー日記、京都散策記に加えてfishing with john五十嵐祐輔のエッセイやら何やら盛りだくさんです。創刊号はもうなくなってしまいました。お求めはお早めに。

この夏もGOMES THE HITMAN.COMをよろしくお願いします。→GO to the STORE

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Posted by monolog at 18:49Comments(0)TrackBack(0)

2011年08月01日

チャリティーマーケットに関しての報告

写真 11-08-01 13 51 037月23日と24日の2日間、巣巣でのライブで行ったチャリティーマーケット。値段のついていないモノ(今回は本が中心でした)へ皆さんが投げ入れてくれた善意のお金の合計20,750円に端数を足して25,000円を本日気仙沼市の災害対策本部へ義援金として募金してきました。ありがとうございました。また機会を見て継続してやりたいと思いますのでよろしくお願いします。



気仙沼からの手紙

自分とのやり取りをMONOLOGに載せていただいてありがとうございます。自分の拙い文章で変な汗をかいてしまいましたが、とても光栄です。少しでも皆さんに伝われば嬉しいです。

気仙沼は夏とは思えないほどの涼しい夜が続いています。梅雨明けも早かったので今年の秋は早くやってくるような気がします。東京は暑いでしょうね。体調にはくれぐれも気をつけてください。

またメールします。


  
Posted by monolog at 20:58Comments(1)TrackBack(0)