下北沢leteでのライブ翌日は早起きしてお昼前にはたまプラーザへ行かなければならないハードなスケジュール。だいたい「たまプラーザ」ってなんなの?多摩なの?プラザなの?と調べてみたら「美しが丘や新石川周辺」ということらしい。プラーザはドイツ語で広場という意味で、人が集まる場所にという思いが込められているそう。たまプラーザ団地は昭和40年代「ウルトラセブン」の舞台になったことで有名なのだと。20年東京に住んでも知らないことだらけだ。
朝、この日共演するご近所の杉真理さんに「一緒にクルマで行きますか?」とメールすると「ありがとう助かりマスク!」とダジャレ含みのお返事、吉祥寺から一緒にたまプラーザへ向かいました。この日は『猫と音楽の蜜月』のイベントだったのだけど、杉さんは15歳を筆頭に3匹の猫と暮らす猫好き。自然と車中は猫の話から武蔵野界隈の動物病院の話、あそこの獣医はひどい!とかものすごくマニアックな話題に。渋滞のなかようやく到着したたまプラーザテラスはきらきらとすでにクリスマスモード。なんとこの日のステージは屋外(僕らは店内インストアだと思い込んでいた)、天気がよくてよかった。仰ぐ空が青くて気持ちいい。
玉城ちはるさんのステージのあと、僕はすべて“猫”が登場する楽曲を選曲したセットリストで。GOMES THE HITMANのデビュー・アルバムに収録の「猫のいた暮らし」の改訂版として書いた未発表の「猫のいる暮らし」からスタート。そして杉真理さんとのセッションでエヴァリー・ブラザーズの「夢を見るだけ」で超幸せをしたあとノドを鳴らし眠る猫が出てくる「午後の窓から」を一緒に。2000年に杉さんにプロデュースしてもらった歌。感慨深い。アウェイな感じだったらさびしいなーと思っていたけどたくさんの人がサインの列を作ってくれてCDもたくさん買っていただき嬉しかったです。日差しはあっても寒かっただろう屋外で、どうもありがとうございました。その後の杉さんのステージにも参加、「君のParadise」という杉さんと堂島孝平くんの共作曲で堂島くんパートを歌わせていただきました。2000年当時からお世話になっているエンジニア阿部さん、長門芳郎さんも観にきてくれた。あと、なんの前触れもなくジュニアと一緒にサイン会に並んでニヤリと笑うGOMES THE HITMAN初代ベーシストの遠藤さんが!ジュニアは「どうやったら絵が上手に描けるようになる?」と音楽家の僕に絵の質問を。予期せぬ出会いがあるのがこういうイベントの醍醐味ですね。

キラキラした街、たまプラーザ。すぐ近くに来月1日に
杉江篤志くんの写真展「Maybe American+」のパーティーでライブをすることになっているアメリカンダイナー
Troubadour があるので様子を伺ってみようと夕飯をそこで。系列店のバブルオーバーには行ったことがあったのだけど、ここもとにかく雰囲気がいい。ここはアメリカ?という感じでご飯も美味しくてバッファローウィング、タコス、コブサラダにピザ、自家製オリーブも何もかもが舌を楽しませてくれました。もちろん色んな種類のビールにケーキ、チェリーパイも。30名くらいでいっぱいになるスペースでもう残席わずかなのですが、これは来れる人は来たほうがいいかもしれない・・・と思いました。杉江くんと内容の打ち合わせも軽くしましたが僕自身がとても楽しみにしていますし、たまプラーザ周辺は僕の印象では“ここではないどこかにあるNEW TOKYO”という印象、気になるスポットになりました。杉江くんの25歳の誕生日をサプライズしたりしつつ長く楽しい一日でした。

Atsushi Sugie Exhibition - Photos and Texts
'MAYBE AMERICANS+' @ Troubadour (横浜、たまプラーザ)
Special Night!
12月1日(日) 19:30開場/20:00開演
Live : 山田稔明
Poetry Reading : 杉江篤志
\1000 + food order
オフィシャルサイト
RESERVEフォームにて予約受付中
From 杉江篤志 —————
ジャック・ケルアックがON THE ROADを書き、ロバート・フランクがTHE AMERICANSを撮った。
となると、僕はその両方をやろうとしているのだろうか。なんて、そんなことは冗談みたいな例えだが、
これは確かにあの国を旅した中で生まれた、僕なりのTHE AMERICANSということにしたいと思う。
舞台はこだわり抜かれたアメリカンレストラン、トルバドール。今春、名古屋で展示した'MAYBE
AMERICANS'から約半年を経て、また新たな物語のはじまりです。
From Troubadour —————
横浜・たまプラーザ、ケイジャン・クレオール料理を中心としたアメリカ南部料理や家庭料理を提供する
2階建て一軒家のレストラン"Troubadour"と、アメリカ西海岸を旅し、旅人としての目線で光景を撮る
写真家 杉江篤志 とのインスタレーション。
杉江の旅体験からつくるZINEの世界観を"Troubadour"で再現し、写真が伝えるものが読めてくる。
Troubadour
〒225-0003 横浜市青葉区新石川3-16-25
TEL 045-911-3763