2014年07月31日

水曜日の「ひなたのねこ」展



昨日のこと、お昼すぎから等々力 巣巣へ。「ひなたのねこ」展の3日目。平日なので落ち着いていつつも、切れることなくお客さんが訪れる午後でした。中村佑介くんのファンが原画を見にきたり、巣巣のワークショップにいつも来てくれるお客さんが来てくれたり。「おばあちゃん猫との静かな日々」を書いた下村しのぶさんがその本を編集した澁川さんと一緒に遊びにきてくれて、キャーキャー言いながら猫で溢れかえる空間を楽しんでくれたのが嬉しかった。巣巣の岩崎さんとも打ち解けて、繋がりがまた広がっていく。イシカワアユミさんは追加で1点絵を持ってきて、ポチと山田家に、とトゥルシーというハーブをいただいた。「比類なきもの/不老不死の薬」と説明があって、とてもいい香りがしました。この季節に「ひなたのねこ」展をやれてホントによかったな。また時間がとれたら巣巣に在廊するつもりです。来週末は巣巣の元スタッフ
カクちゃんの革細工ワークショップ、猫キーホルダーを作ることができます。詳しくは巣巣HPで。

週末の“夜の科学45”のための準備。今回のライブは「ポチを送る」という趣旨のもの。恵比寿天窓switchで僕はそれこそ10年くらいライブをやらせてもらっているが、ずっと開演前にはポチの映像をスクリーンに流していたのでswitchのスタッフたちにとっても馴染みの猫だったわけです(さらに僕がステージでポチがどれだけ可愛いか何年もしゃべってきたわけなので)。スタッフさんとのやりとりのメールのなかで不意に「ポチちゃんと直接お会いしたことはありませんでしたが、ライブ中に流れる映像や山田さんのMCを聞いて、山田さんが本当にポチちゃんを心から愛していらっしゃること、信頼している家族であることをいつも感じていました。先日から自分も猫を飼い始めたところで、山田さんとポチのように本当の家族になれるよう大切しようと思いました」と書いてあって、ああ僕はポチを留守番ばかりさせていた気がしてたけど実はいろんなところへ連れ回していたんだなあと改めて思ったのでした。

すでにsiwtchを退職された、ずっとお世話になっていた照明スタッフの方も週末はわざわざステージを照らしにきてくれるらしいです。資料をさかのぼってみると、GOMES THE HITMANの猫町オーケストラというイベントを初めて恵比寿天窓switchでやったのが2005年の12月、今年で9年になります。スクリーンにとてもキレイに映像が映ることが会場選びの決定打になったことを思い出します。今回もたくさん動くポチの姿を皆さんに見てもらおうと思っていますので。今日はこれから長時間リハーサル。初めて演奏する歌もたくさんなので暑さにまけず乗り切りたいと思います。

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2014年8月3日(日)@ 恵比寿 天窓 switch
GOMES THE HITMAN.COM presents
“夜の科学 vol.45〜wish upon a star ポチに願いを”

出演:山田稔明 with 夜の科学オーケストラ
itoken、安宅浩司、五十嵐祐輔、上野洋、海老沼崇史、佐々木真里、立花綾香
18:30開場/19:00開演/3500円(1ドリンク代別途)

5月以来のバンド編成ワンマンを6月に永眠した愛猫ポチに捧げます。
たくさんの曲のミューズとなった愛猫を偲び8人編成で賑やかに送ります。
2001年以来GOMES THE HITMAN、山田稔明のシンボルとして愛されたポチを
ぜひたくさんの皆さんの拍手と歌声で可愛がってあげてください。

*チケットは完売/キャンセル待ちでのお申込みを受付中(こちらから)

天窓 switch
〒150-0013渋谷区恵比寿3-28-4 B1F
TEL 03-5795-1887  

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2014年07月30日

ポチの六七日忌

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今日はポチの六七日忌です。亡くなって6週間、“浄土”へ旅立つとされる四十九日まであと1週間になりました。最近いただいたお花が白中心の落ちついたものだったので、昨日黄色と紫、赤のパッとした花を買ってきて併せて並べたところでした。かつて10数年前、オフィシャルなリリースの陽の目を見なかった楽曲を集めてレコーディングして「SONG LIMBO」というCDRのシリーズをGOMES THE HITMANで発表したことがありましたが、この“LIMBO”というのが“この世”と“あの世”のあいだにある“辺土”のこと。ポチは今この“LIMBO”で遊んでいるということになるのでしょうか。

7週間かけて故人の生前の行いを審判して天国へ行くか地獄へ行くかの判決がくだされるらしいのですが、ポチは悪いことをひとつもしなかったので行き先は確実に幸せな天国のはずです。ポチに会った人がよく言うのは「ポチはいいやつだ」ということで、例えば留守中に猫シッターに来てくれた人がうちで寝落ちしてしまったときにポチは寝心地のいいソファの寝床ではなく、床の上のその人のそばで目が覚めるまで添い寝をしたらしい。「あたい仕方ないから添い寝してやっている」という雰囲気だったんだと。ポチをよく世話してくれたイトケンさんはポチのお通夜もお葬式も忙しい時間を割いて一緒につきあってくれたのですが「お手数かけてすみません」とお礼をして「おれ、ポチのこと大好きだから」と即答されたときに、ああ、ポチはホントに愛されてるなあと感動したのです。

今週末恵比寿での“夜の科学45”で販売する「MONOLOG vol.12」のためにポチについての長い文章を書いていたらやっぱりとめどなく涙が溢れてきて、ポチはきっとこの家のなかや庭をうろうろ気ままに漂っているはずなので何度も「ポチ、ぽっちゃん」と名前を呼びました。1ヶ月ちょっと経って今思うことは、また親バカだと笑われるかもしれませんが、ポチは本当に可愛い猫だったなあ…ということで、こんな可愛い猫と13年も一緒に暮らした自分がどれだけ幸せだったかということを思い知らされています。心にあいた大きな穴よ…と考えていたら頭のなかに流れてきたのはフィッシュマンズの「POKKA POKKA」という歌で、それと同時に思い出した、その歌の歌詞を著作名に引用した加藤典洋氏の評論集「ポッカリあいた心の穴を少しずつ埋めてゆくんだ」を読み返したくなって本棚のカオスのなかを指が探している午前中。こうやっていろいろな記憶の点と点は繋がって蘇ってゆくのです。  
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2014年07月29日

トラベラーズファクトリー3年目の夏祭り(2014年7月27日)

先週末、日曜日のこと。連日のライブ、この日は2ステージ。思えば去年も『新しい青の時代』リリースを受けて過酷なスケジュールのなかでトラベラーズファクトリーに這々の体でたどり着いたことを思い出す。3年目の今年はポチを亡くしてぼんやり悲しみの喪中のなか、中目黒へ。チームトラベラーズの皆さんもいろいろ気にかけてくれて本当に優しい。ありがたい。会場に着くとアアルトコーヒー庄野さんがアイスコーヒーを人数分作っているところだった。庄野さんに会うのも京都以来、久しぶり。会うと自然と笑みが浮かぶ友だちっていいな、と思う。

この会場でのライブはいつもアンプからマイク、マイクスタンドまで音響機材はすべてセルフセッティング。1時間ほどかけてリハーサルする間、僕が音を出していないときはトラベラーズ飯島さんがiPhoneから音楽を流すのだけど、それがことごとく僕と趣味のあう歌ばかりで気分がいい。で、僕がギターをジャラーンと鳴らすとその音が止んで僕が歌い出すのだ。この日はエレキ、アコギ、ギタレレとウクレレを用意、結局ギタレレは使わなかったが、いろんなサウンドで『weekend』を鳴らすことにした。



第一部の始まり。今年もオリジナルノートを作ってもらって、お客さん全員にプレゼント。さらにアアルトコーヒーのアイスコーヒーのおともに谷中の人気店“旅ベーグル”がベーグルを提供してくれた。そのベーグルの名前が「言葉探しの夏の週末、ポッケに隠している恋の予感ベーグル」だと。旅ベーグルのマツジュン、相変わらず饒舌な男だ…。「光と水の関係」をエレキギターで。前日にウクレレで演奏したときに「む…、この歌はエレキギターでジャカジャ〜ンと掻き鳴らすべきではないか?」と思ったのだ。ウクレレで演奏した「何もない人」は声がすーっと飛んでいくような感じがしました。

曲順進んでアルバム後半に差し掛かると突然カミナリの音、そして屋根を打つ大粒の雨音。その自然音を聴きながら敢えて音響機器を通さない生音で「雨の夜と月の光」を演奏しました。夏の思い出はこういうふうにして生まれるのだな。第一部では『weekend』の他に「rain song ep」のなかから「down the river to the sea」を演奏。花火を持って遊びにいきたい2014年。そして最後はポチを想って「夏の日の幻」を。この日もポチにお花をいくつもいただいた。とても嬉しいです。部屋に飾りました。第二部が始まるまで、いい年になっても未だ親近者を亡くしたことがないという庄野さんと愛する者を亡くすことについて話す。庄野さんの家にも可愛い犬がいる。

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第二部も『weekend』、「光と水の関係」から始まる。「ストロボ」でジャカジャカとエレキを弾くのも気持ちがいいな。遊びにきてくれた鍵盤奏者佐々木真里さんは「何もない人」がとても素晴らしかったと褒めてくれた。『weekend』を演奏するときにMCでは当時の赤裸々な裏話をたくさん話すのだけど、それをブログに転載するのはやめておこうと思う。お客さんにもTwitterに書かないでね!と念を押しています。5回目のアルバム全曲演奏のステージ。今年はあと一回だけ大阪で『weekend』セッションをやる。

第二部は第一部よりもしっとりとした楽曲で『weekend』の熱を冷まそうと「スティーブン・ダフィ的スクラップブック」をギタレレの予定だったのをエレキで。僕らはどんなに落ち込んでいて友だちと会ってバカ話をすると笑うし、美味しいコーヒーを飲んだらパッと顔が明るくなるし、バラエティ番組を見て笑うし、またひとりになると悲しくて涙をこぼす。感情は一日のなかであっちに行ったりこっちに行ったりする。それが日常だ。「high tide」を波音を聴きながら浮遊感のあるサウンドで演奏して、最後は「月あかりのナイトスイミング」、いくつになっても夏休みの宿題の夢で目覚めてしまう僕たちのサマーアンセムになったらいいな。

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終演後はみんなでワイワイ言いながらカレーパーティー。トラベラーズは成田にもお店を出したし、アアルトコーヒー庄野さんの新しいお店「14g」(読み方は不明!)も9月に始まる。楽しみなことばかりだ。“山田稔明”に飽きることなく3年目も僕を誘ってくれたチーム・トラベラーズに心から感謝を。僕はこの空間でやるライブが大好きです。また来年も楽しいことをご一緒できたら嬉しいです。第一部、第二部と満員のお客さん、回収率ほぼ100%のアンケートにも小さい文字でびっしりと感想をありがとうございます。

この日のアンケート個人的ナンバーワンは「うちの4歳の次男が『ひなたのねこ』を見て『このにゃんこ、ほしい』と目をキラキラさせるので、今は天国に行ってしまったことを伝えるとポロポロと泣き始め、本に向かって『なーむぅー』と手を合わせました」っていうやつで、僕は泣き笑いしてしまいました。その4歳の子に僕は「欲しくてもあげない!おれのにゃんこ!」と大人げなく自慢したいな。みんな優しい。どうもありがとう。次のライブはいよいよ恵比寿での“夜の科学45〜wish upon a star ポチに願いを”です。賑やかなに楽しい夜にしましょう。


  
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15年目の“週末”〜weekend夜話(東京編) @ 巣巣(2014年7月26日)

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先週末の土曜日のこと。等々力 巣巣での「ひなたのねこ」展のオープニングを飾るべく急遽決定したトーク&ライブイベントは旧友五十嵐祐輔くんを聞き手に15周年を迎えたGOMES THE HITMAN『weekend』を語り、そして弾き語る夜になりました。夕方に巣巣に到着すると五十嵐くんの招き猫絵付けワークショップも楽しげに盛り上がっていました。ポチの写真がたくさん並ぶ空間が賑やかに盛り上がっているのがとても嬉しかった。バタバタと準備をして大した打ち合わせもないまま本番へ。満席の大盛況、たくさんのご来場で嬉しい限り。

事前に五十嵐くんには1998年から99年の雑誌記事をまとめた資料をドカッと渡していた。そのファイルにはたくさん付箋が挟まっていて、それをネタにトークは進む。彼は多分資料すべてに目を通して今回の“weekend”ライブに接したであろうから、15年という時をしかと味わい一番楽しんだのは五十嵐くんだったかもしれない。それでも時間はどんどん過ぎていってしまい、少し話し足りなかったな。続きは個人的にさしで飲みながら五十嵐くんと語り合いたいと思う。30分ちょっとのトークの後に、『weekend』を全曲演奏するステージの始まり。

GOMES THE HITMANの楽曲をバンドメンバー以外の誰かと演奏するのはいつでも少し緊張する。今回は五十嵐くんに「何もない人」「猫のいた暮らし」「ready for lab」と「ready for love」でギターを弾いてもらったがとても新鮮な体験だった。特に「ready for love」のキラキラしたアルペジオの再現はひとりではできないサウンドなので歌っていて楽しかったです。『weekend』を通して演奏するのは3度目だったのだけど、やはり言葉とメロディの相性が抜群なので発語の快感をいつも味わう。この日は五十嵐くんがいたからまた違う視点で、違う角度から光があたったような気がしました。

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『weekend』本編が終了して「ストロボ」への15年後のアンサーソングとも思える「Qui La Laの夏物語」を中村佑介くんの猫の原画がある空間で歌う不思議な繋がり。そしてこれも“15年前”というキーワードで繋がる五十嵐くんがやっていたバンド各駅停車の「君と犬だけ連れていく」のカバー。ポチのことを話すときに思わず感情が込み上げてしまったのはそこが「ひなたのねこ」展の空間だったからだろうか。「ポチの子守唄」で涙をこぼした人がたくさんいたけれども、皆さんに美しいコーラスで協力してもらった「日向の猫」はしっかりとポチに届いたと思います。

終演後はたくさんの握手とサインを。巣巣でのライブの後のこの時間が僕は好きだ。古くからのファンも新しいファンもいて良いバランス。誰かにとってのエバーグリーンな青春サウンドトラックが誰かにとっては新しく出会う曲というのも素敵なことですね。この日から始まった「ひなたのねこ」展、ぜひ一度はファンの皆さんにはご来場いただきたい、精魂込めた素晴らしい空間になっています。初日、たくさんの方に足を運んでいただいて嬉しかったです。どうもありがとうございました。

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ひなたのねこ展にお越しください

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先週末から等々力巣巣で始まった「ひなたのねこ」展に遠方からのお客さん含めてたくさんご来場いただいています。春に出版した「ひなたのねこ」の写真はもちろん、豪華参加作家陣の作品もどれも素晴らしく、猫好きの方のみならず、どなたにも楽しんでいただける空間になっています。僕は今回初めてポチ手ぬぐいというのを作りました。あとポチステッカーも本日から巣巣に並びます。ポチバッジという完全ハンドメイドなものも用意したのですがこれはもうすでにたくさん売れてしまって、商品の補充は来週になってしまうかもしれません。明日30日は巣巣に在廊する予定なので時間などわかったらまたTwitterなどでお知らせします。今週末恵比寿での“夜の科学45”と合わせてはしごするのもいいかもしれませんね。8月23日までと長い期間の催しとなりますが、そういうときに限って気づくと展示が終わっていたりするものです。ぜひお早めに足をお運びください。




<ひなたのねこ展 in 巣巣>

愛猫家として知られるシンガーソングライター山田稔明が猫との何気ない日常を描いた
写真絵本『ひなたのねこ』を発表しました。本書の発売を記念し、猫好きな作家たちに
よる「ひなたのねこ」展を開催します。猫をテーマにした写真、絵、立体などの作品展
示の他、猫グッズの販売、ライブやワークショップなど猫好きにはたまらない内容です。
猫がいる普通の生活を通して、それがいかに愛おしいものかということを伝えたい、
そして猫と一緒に暮らしている人だけではなくそれぞれにかげがえないものがあり身近
にある些細なことこそが大切なものだとこの展示を通じて感じてもらえたら嬉しいです。
*5月から計画していた展示、予定通り開催することにしました。ぜひご来場ください。

■会場:巣巣(http://www.susu.co.jp/
東京都世田谷区等々力8-11-3 03-5760-7020 
等々力駅から徒歩10分

■会期:2014年7月26日(土)〜8月23日(土)

■参加予定(50音順)
秋山奈穂、雨と太陽、五十嵐祐輔、石坂しづか、イナキヨシコ、落合恵、
甲斐みのり、カクハリアキコ、木下綾乃、桑原奈津子、中村祐介、
ヒサマツエツコ、はしもとみお、服部あさ美、日置由香、福田利之、VRANA、
保立葉菜、松尾ミユキ、ミルブックス、やまぐちめぐみ、山田タクヒロ、山田稔明

■ワークショップ
*8月9日(土)10日(日)カクハリアキコ 猫の革キーホルダー製作ワークショップ
*8月23日(土)はしもとみお 猫彫刻ワークショップ
★参加費、時間、詳細内容などは巣巣HPをご参照ください

■山田稔明 「ひなたのねこ」ライブ
8月23日(土) 19時開演/料金3,500円(1ドリンク付)
歌に猫が登場することが多い山田稔明。
この日は歌詞に猫がでてくる曲だけを選んで演奏します。
★チケットは完売

  
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2014年07月28日

TRAVELER'S FACTORY SUMMER FESTIVAL 2014(2014年7月27日)【SETLIST】



2014年7月27日(日)@ 中目黒 トラベラーズファクトリー
TRAVELER'S FACTORY SUMMER FESTIVAL 2014


<第一部>
“weekend”session
1.光と水の関係
2.長期休暇の夜
3.ストロボ
4.何もない人
5.猫のいた暮らし
6.ready for lab
7.お別れの手紙
8.train song
9.雨の夜と月の光
10.ready for love
11.週末の太陽

12.Qui La Laの夏物語
13.down the river to the sea

EN
14.夏の日の幻


<第二部>
“weekend”session
1.光と水の関係
2.長期休暇の夜
3.ストロボ
4.何もない人
5.猫のいた暮らし
6.ready for lab
7.お別れの手紙
8.train song
9.雨の夜と月の光
10.ready for love
11.週末の太陽

12.Qui La Laの夏物語
13.スティーブン・ダフィ的スクラップブック
14.high tide
15.月あかりのナイトスイミング

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2014年07月27日

15年目の“週末” @ 巣巣(2014.7.26)【SETLIST】



2014年7月26日(土)@ 等々力 巣巣
15年目の“週末”〜weekend 夜話


TALK about “weekend” with 五十嵐祐輔

LIVE:“weekend” session
1.光と水の関係
2.長期休暇の夜
3.ストロボ
4.何もない人(w/ 五十嵐祐輔)
5.猫のいた暮らし(w/ 五十嵐祐輔)
6.ready for lab(w/ 五十嵐祐輔)
7.お別れの手紙
8.train song
9.雨の夜と月の光
10.ready for love(w/ 五十嵐祐輔)
11.週末の太陽

12.スティーブン・ダフィ的スクラップ・ブック
13.Qui La Laの夏物語(w/ 五十嵐祐輔)
14.君と犬だけ連れていく(各駅停車カバー w/ 五十嵐祐輔)
15.ポチの子守唄(w/ 五十嵐祐輔)

16.日向の猫


ご来場ありがとうございました!

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2014年07月26日

ひなたのねこ展、はじまりました。



昨日のこと、等々力にある家具とセレクト雑貨の巣巣での「ひなたのねこ」展、搬入と設営の日。お店に到着するとすでにたくさんの猫モチーフの作品たち。絵、バッジ、トートバッグ、書籍、立体作品などなどバラエティに富んだ内容は予想以上のもでした。彫刻家のはしもとみおさんがポチの姿を彫ってくれていた(3ポーズも)。他にもポチをモチーフにイラストを描いてくれた方が何人もいらっしゃって感動して思わず涙が。2回目の「ひなたのねこ」展示、実は夏バテ気味の体調もあってぼんやりとした感じだったんだけど、巣巣に辿り着いたら実感がわいてきた。数時間かけて写真を壁に。写真絵本では紹介できなかった未発表の写真も用意しました。

そして今日が8月23日まで続く展示会期の初日。五十嵐祐輔くんの招き猫絵付けワークショップを皮切りにいろいろな企画があります。僕は夕方くらいから会場入りして、夜は「15年目の“週末” weekend夜話」と題したライブを。五十嵐くんには聞き手と数曲の演奏サポートをお願いしました。当日券の有無については直接巣巣までお問い合わせください。初登場となるポチ手ぬぐいとポチバッジも本日から販売します。遠くから近くから、ぜひともファンの皆様に足を運んでいただきたい空間になりました。夏休みのスケジュールに組み込んでぜひ遊びにきてください。僕も在廊する日があればまたお知らせします。

ポチが旅立つ前から開催が決まっていたこの展示、いろいろな思いが込み上げてきます。忘れられない夏になりそうです。

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<ひなたのねこ展 in 巣巣>

愛猫家として知られるシンガーソングライター山田稔明が猫との何気ない日常を描いた
写真絵本『ひなたのねこ』を発表しました。本書の発売を記念し、猫好きな作家たちに
よる「ひなたのねこ」展を開催します。猫をテーマにした写真、絵、立体などの作品展
示の他、猫グッズの販売、ライブやワークショップなど猫好きにはたまらない内容です。
猫がいる普通の生活を通して、それがいかに愛おしいものかということを伝えたい、
そして猫と一緒に暮らしている人だけではなくそれぞれにかげがえないものがあり身近
にある些細なことこそが大切なものだとこの展示を通じて感じてもらえたら嬉しいです。
*5月から計画していた展示、予定通り開催することにしました。ぜひご来場ください。

■会場:巣巣(http://www.susu.co.jp/
東京都世田谷区等々力8-11-3 03-5760-7020 
等々力駅から徒歩10分

■会期:2014年7月26日(土)〜8月23日(土)

■参加予定(50音順)
秋山奈穂、雨と太陽、五十嵐祐輔、石坂しづか、イナキヨシコ、落合恵、
甲斐みのり、カクハリアキコ、木下綾乃、桑原奈津子、中村祐介、
ヒサマツエツコ、はしもとみお、服部あさ美、日置由香、福田利之、VRANA、
保立葉菜、松尾ミユキ、ミルブックス、やまぐちめぐみ、山田タクヒロ、山田稔明

■ワークショップ
*7月26日(土)27日(日)五十嵐祐輔 猫の張子の絵付けワークショップ
*8月9日(土)10日(日)カクハリアキコ 猫の革キーホルダー製作ワークショップ
*8月23日(土)はしもとみお 猫彫刻ワークショップ
★参加費、時間、詳細内容などは巣巣HPをご参照ください

■山田稔明「15年目の“週末” weekend夜話」ライブ
7月26日(土)18時半開場/19時開演/料金3,500円(ドリンク付き)
リリースから15周年を迎えた『weekend』を全曲演奏します。
出演:山田稔明(GOMES THE HITMAN)、五十嵐祐輔(fishing with john)
★キャンセル待ちでの受付中

■山田稔明 「ひなたのねこ」ライブ
8月23日(土) 19時開演/料金3,500円(1ドリンク付)
歌に猫が登場することが多い山田稔明。
この日は歌詞に猫がでてくる曲だけを選んで演奏します。
★チケットは完売  
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2014年07月25日

真夜中のドライブイン経由、僕たちの旅(2014年7月24日 @ 吉祥寺スターパインズカフェ)



昨日のこと、お昼すぎから吉祥寺のリハーサルスタジオで高橋徹也さんと待ち合わせて1時間の練習。ボーカリスト同士が膝を突き合わせてお互いの曲を交換しあうという、なかなか新鮮な風景。僕は大好きな歌を高いキーに四苦八苦しながら、タカテツさんは僕の歌いクセのある言葉を一語一句確認するようにアレンジしたり歌い分けを決めたりしながら特訓。15時半には会場のスターパインズカフェへ。

本番前のリハーサルをして地上ヘあがると(スターパインズカフェは地下二階建てなのだ)唖然とするほどの雷と雨。レコード屋とか本屋とかふらふらと散歩するつもりだったのに一歩も外へ踏み出せず。結局僕は15時半からずっと吉祥寺の赤と青の黄色のライトが照らす洞窟の中にいた。足元の悪いなかご来場いただいた皆さんにただただ感謝。「山田さん、物販のグッズでTシャツはありますか?」と問われ、見ると雨でずぶ濡れた女性が着替えを欲しているという。こういう出会いもあるのだな。GREEN Tシャツを買ったあの人が僕の音楽も好きになってくれていたら嬉しいな。

雷の轟はやまないまま雨にたたられて出足のにぶった会場でしたが全国どこへ行っても噂を聞く樽木栄一郎くんとロッカー然とした佇まいが印象的な龍之介さん、それぞれに個性的な歌を聴かせていた。高橋徹也さんのステージも独特の緊張感。この人の歌のどこに自分は惹かれるのだろうか、と考えてみたが自分との個性の差異ゆえか。言葉のチョイス、メロディの行きつく先が僕ならそこへはいかないな、という地点へ着地するのが面白い。

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2014年7月24日 @ 吉祥寺 スターパインズカフェ
“結局は、とてもシンプル。”


1.平凡な毎日の暮らし
2.一角獣と新しいホライズン
3.夏の日の幻
4.スティーブン・ダフィ的スクラップ・ブック
5.down the river to the sea
6.high tide
7.日向の猫

8.僕たちの旅〜自己嫌悪'97(w/ 高橋徹也)
9.真夜中のドライブイン(w/ 高橋徹也)


2011年の大震災の前に書いた「平凡な毎日の暮らし」は震災を境に自分のなかで意味を変えて鳴るようになったのだけど、2014年6月の愛猫ポチの旅立ちを経てまた違う意味を湛えるようになった。「夢よ醒めないで」「もう手に負えないや」と歌うときに声と気持ちがシンクロした。あれから一ヶ月以上が過ぎて僕の心の根底には“悲しい/寂しい”という感情が沈殿しているわけだが、友だちに会えば笑って話すし、録りためていたドラマ「THE WALKING DEAD」をドキドキしながら見る。美味しいものを食べたら感動するし、真夜中にはまたポチの不在に打ちのめされてめそめそ泣いたりする。まさにそういう行ったり来たりする気分を“僕は悲しいんだ/元気なだけで”と綴った「スティーブン・ダフィ的スクラップ・ブック」が15年の時を経て自分のなかで再燃する感覚がとても不思議。「down the river to the sea」は学生時代に読んだマーク・トウェインを自分の故郷にあてはめて書いた歌。会場には9月に対バンするハックルベリー・フィンのサクちゃんとたけ兄も遊びにきてくれていて、そこもぼんやりとリンクした。『weekend』の曲をやらない代わりに「rain song ep」のカップリングを両方演奏しました。

高橋徹也さんとのセッションはまず僕の「僕たちの旅〜自己嫌悪'97」から。これはまさに1997年、映像制作会社AD時代に彼の「真夜中のドライブイン」のMVを撮った直後にその歌にインスパイアされて作った曲。「最初からわかってるのに」というフレーズの頭のメロディはタカテツさんの「ラジオからー」の引用である。この歌をタカテツさんはテンポを超スローにしてボッサ的爪弾きの歌にアレンジしてきて、めちゃめちゃ面白かった。インスパイア元に歌い直してもらう贅沢さ。僕も今度からこのバージョンでやってみようかと思う。そして僕からのリクエストで出会いの曲「真夜中のドライブイン」を。キーが非常に高い歌なので、自分の声域にアダプトしようかと思ったがタカテツさんの「自分、オリジナルキー厳格派なもんで」という名台詞が出て(1年前は「自分ストーンズ派なもんで」とビートルズ曲のセッションを拒否!)僕は本当なら出ないはずのキーで歌い上げました。会場には根っからビートルズ派の杉真理さんが遊びにきてくれていたんだけどそんなストーンズ派のタカテツさんを「彼のファルセットはキレイだねえ」と感心していらっしゃった。1997年、1999年、2014年。長くやっていると繋がり直したり出会い直したり、人生は面白いな。

ご来場いただいた皆さん、そして刺激的な時間をくれた高橋徹也さんに感謝。

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2014年07月24日

夏の始まりの吉祥寺へ



昨日のこと、「ひなたのねこ」展の準備とライブの準備を交互に。板に白いペンキを塗って写真をアクリル板で挟んだり、「ひなたのねこ展によせて」という文章を時間をかけて書いたり(5月のときの“よせて”とはまったく違うものになりました)。吉祥寺スターパインズカフェでのライブはシンプルなアコギ弾き語りにしようと思っていたのだけど、せっかく近所なんだからエレキも持っていこうということになり、練習。週末の“weekend”ライブとは違うセットリストを用意しました。高橋徹也さんとのセッションもどうなるか楽しみ。今日はこれから直前リハーサルでスタジオ入りします。

そう、今日は吉祥寺スターパインズカフェでのイベントです。仕事帰りの皆さんが来てよかったと思えるような、夏休みで退屈している学生さんが旅にでも出ようかと思うような演奏ができたらなーと思っています。物販もいろいろ用意しますし、持ってきてもらったCDにもサインしますのでお気軽に話しかけてください。明後日26日の土曜日からはいよいよ巣巣での「ひなたのねこ」展です。今の自分には忙しすぎるくらいのほうがいいような気がしてきました。夏が動き始めるところです。

吉祥寺の街の風景は最近猫の目のように変化しています。


2014年7月24日(木)@ 吉祥寺 Star Pine's Cafe
“結局は、とてもシンプル。”

出演:樽木栄一郎、龍之介、高橋徹也、山田稔明
開場18:30/開演19:00/前売¥2900 当日¥3300(ともにドリンク代別途)

いつも素敵なラインナップのライブにお誘いをいただく
吉祥寺SPC、今回も共演者を聞いて即答の楽しみな宴に。

スターパインズにてチケット販売とあわせて
GTHオフィシャルサイトRESERVEでも予約を受付中

吉祥寺 スターパインズカフェ
武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
TEL:0422-23-2251  
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2014年07月23日

明日は吉祥寺スターパインズカフェでのイベントです

明日は4月以来のスターパインズカフェ、梅雨も明けて季節が変わりました。家から歩いていける場所でのライブというのは日常と地続きで(恵比寿も下北沢も日常ではあるのですが)普段着感覚のステージになって面白いです。初めてご一緒する樽木栄一郎さんと龍之介さん、そして「彼が出るなら」と僕に出演を即答させた高橋徹也さんとの共演です。週末の3つのワンマンライブのステージもあるなかでの平日のライブなのでなかなかスケジュール調整が難しいかもしれませんがぜひとも仕事帰りに、あるいは夏休みで予定もなく退屈している若者たちも吉祥寺まで足を運んでいただけたら嬉しい。週末3ステージとは異なるセットリストでお送りします。

下の写真は去年6月の吉祥寺スターパインズカフェでの高橋徹也さんと小林建樹くんとのセッション(ひがしよしこさんが撮ってくださった)、山下達郎「RIDE ON TIME」を演奏したときのもの。この日の3組でのライブが僕にもたらした影響はかなり大きく、これ以降のライブで僕は歌う熱量が少しかわったように思う。このライブをきっかけにして僕は高橋徹也さんと交流を深め、建樹くんともメールのやりとりをして先日は素晴らしい新譜を聴かせてくれたし、この日建樹バンドでベースを弾いていたKIRINJI千ヶ崎くんは山田バンドでもコントラバスを弾いてくれることになった。

対バン形式のイベントライブにあまり積極的でなかった僕がいろいろ思い直すきっかけとなった吉祥寺スターパインズカフェのステージ、明日も面白くなればいいなと思う。せっかくなので明日は高橋徹也さんとセッションをしようということになっていますので、どうか多くの人に一期一会のシーンを目撃してもらえますように。これだけいろいろと書き連ねるのは今日現在のGTHオフィシャルサイトへの予約お申込みの方の人数がちょっと少ないからで、良いイベントにいつも誘ってくださるスターパインズカフェ担当氏の気持ちに応えるためにもどうか皆様のご協力をよろしくお願いします。全アクト通して素晴らしい夜になると思いますが僕の出番は最後で、21時半ころからの演奏になります。

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2014年7月24日(木)@ 吉祥寺 Star Pine's Cafe *NEW
“結局は、とてもシンプル。”

出演:樽木栄一郎、龍之介、高橋徹也、山田稔明
開場18:30/開演19:00/前売¥2900 当日¥3300(ともにドリンク代別途)

いつも素敵なラインナップのライブにお誘いをいただく
吉祥寺SPC、今回も共演者を聞いて即答の楽しみな宴に。

スターパインズにてチケット販売とあわせて
GTHオフィシャルサイトRESERVEでも予約を受付中

吉祥寺 スターパインズカフェ
武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
TEL:0422-23-2251  
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みんな昔は若かった/タワー神戸でのフリーライブが決定しました



昨日のこと、夜にヒックスヴィル中森さん来宅。中森さんにはポチが逝った晩、お通夜にお花を持って顔を見にきてもらったて以来。うちに入るなり「もー、ポチいないのかよー。なんだよー」と中森さん。いや、ポチはいますよ、あちこちに。そう、中森さんに見せたい映像があったのだ。ポチの昔の写真や映像が見たくて押入れの奥のほうから汗だくになって引っ張りだした「開けるな!」と封をされたパンドラの段ボール箱、そのなかにはMD、DAT、カセット、そしてデジタルカメラのテープが無数に収められていて、僕はポチの昔の映像をHDレコーダーにダビングする作業をずっとやっていたのだけど、12年前の中森さんがポチを抱くほんの数秒の映像を発見したのだ。この頃うちに来た人たちはみんな「饒舌スタッカート」のジャケットの真似をしてポチを抱きたがった。

中森さんも若いがポチも子どものような顔。うちに来たばかりのポチは当時2歳。もう成猫として育ちきってから一緒に暮らし始めたと思っていたのだけど、やはり当時の映像を見るととても幼く、不安げな顔と細い肢体で頼りない。流れた時間をしみじみと振り返させられる発掘品。この昔の映像たちも皆さんにいつか見てもらいたいなと思っています。今日はポチの五七日忌。「小練忌」とも呼ばれ、愛する者がいなくなった日々の過ごし方を「すこし(小し)は練習できましたか?」という確認の意味があるらしい。

今週末からの巣巣での「ひなたのねこ」展の準備と連続するライブの練習をしながら汗をかく夏の日。あふれる愛を伴って『緑の時代』を大きくあたたかく展開してくださったタワーレコード神戸店、御礼返しのフリーライブを行うことになりました。山田稔明/GOMES THE HITMANのCDを持ってきていただければサインをします。大阪スタンダードブックストア心斎橋のライブと合わせての関西ツアーになります。ぜひどちらもご来場ください。


2014年8月10日(日)@ タワーレコード神戸店
山田稔明『緑の時代』発売記念インストアライブ

観覧無料/15時スタート/出演:山田稔明

店内イベントスペースにてフリーライブ開催!当日商品をご購入の方、
すでにご購入いただいている方は商品をご持参いただければ終演後の
サイン会に参加いただけます。ぜひご来場ください。

タワーレコード神戸店
〒651-0096
神戸市中央区雲井通7-1-1ミント神戸 6F
TEL 078-262-8101  
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2014年07月22日

with or without エアコン(I can't live)

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今週末の巣巣と中目黒トラベラーズファクトリーでの“weekend”ライブ、計3ステージはすべてチケット完売、8月3日の恵比寿天窓switchも立ち見席含めてソールドアウト、8月23日「ひなたのねこ」展の最後を飾る猫ライブも完売御礼となっています。明後日24日(木)の吉祥寺スターパインズカフェでのイベントと8月8日(金)大阪スタンダードブックストアはまだチケットがあります。ぜひこちらのライブへのお申込みをよろしくお願いします。このポチの画像、2009年頃のやつかなあ。

40回も繰り返してきた夏。エアコンをいつどのタイミングで付けていたか問題。「本日、今年の初クーラー」とでも日記に書いておけば思い出せるのにやっぱり全然思い出せない。たいていは「ポチが毛むくじゃらで暑そうだから」というような理由で、猫のせいにしてぬくぬくと(?)涼しい思いをしていた気がするけれど、今年はポチがいないのでなんとなくまだエアコンをつけていない。それでも「急に暑くなったらまずいから」と2つの季節のあいだ抜いていたコンセントを差し込んで(うちは冬の間の暖房器具はすべてガスなのだ)リモコンのスイッチをオンしてみると、動かない。本体のリセットボタンを押してもうんともすんとも言わないので管理会社に見てもらったらエアコンが壊れたようだ。テレビドラマかコントのように。12畳のリビングに8畳用のマシンだったことも判明したが、それでも全然涼しくなっていたので問題はない。過ぎたるは及ばざるがごとし、だ。

90年代の古いもので修理も不可能なので、新しいエアコンに交換してもらえることになった。最新白モノ家電!とその進化具合を想像してわくわくしているが、その設置までに少し時間がかかるそうで、それまでに驚異的な暑さの日が訪れたら…と冷や冷や(?)している。もう1台のエアコンがある仕事部屋に逃げ込まないといけないのだろうか(そしたら新しい歌が生まれるだろうか)。今年の夏はこれまでの夏と全然違う夏だ。やがて晩夏、秋がやってきて虫の音が響き、気づくと冬になる。これまでと違っても時の流れは同じように進む。  
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2014年07月21日

18歳と42歳、現在進行形の青春サウンド



昨日のこと、下北沢CLUB Queへ出かけて盟友プレクトラムと唐津のガールズバンドたんこぶちんの対バンライブ。たんこぶちんに関しては去年からライブを見させてもらったり交流を重ねてきましたが、なんとプレクトラムのボーカルタイスケくん(佐賀県唐津出身)とたんこぶちんメンバーが同じ小学校の出身だったという偶然。地方出身者にとって同郷というだけでもシンパシーが芽生えるのに先輩後輩関係というのはただごとではない。タイちゃんは卒業アルバムを持ってくるほどの意気込み(20も年が離れていても共通の先生がいることに驚き!)。

開場前の時間から遊びにいったのだけど、プレクトラムは元くるりのモックンとプラネタリウムで心強いサポートをしてくれたチガちゃんというリズム隊を伴って大人げない爆音サウンドでリハーサルの段階から18歳の小娘たちに圧をかけていた。たんこぶちんは少し緊張感のあるリハで手探りしている感じ、そこにQue店長二位さんも顔を出し会場内になんと佐賀県人の多いこと。旧知の友人たちも多く同窓会の様相。プレクトラムのオリジナルメンバーであるキッチョンが家族で訪れ、可愛い息子が僕の目の前で「どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと」を歌ってくれた。開演まで散歩でも、と思ったら外は激しい雨。結局ずっと地下にいて、チガちゃんとしみじみ猫の話など。

たんこぶちんはリハから豹変、お客さんを手だまに取るような素晴らしいパフォーマンス。ずっと練習してきたという「Qui La Laの夏物語」の彼女たちのバージョンを聴かせてくれたが、いきなりツインリードギターで始まるロックアレンジに驚かされた。とても可愛くさらにパンチが効いた歌に育ちそうで嬉しい。とてもCLUB Queっぽい演奏。前回観たライブよりもたくましく軽やかで、お客さんはもとより演者側、プレクトラムのメンバーや遊びにきていたミュージシャンが彼女たちの演奏やステージでの立ち居振る舞いにしきりに感心していたのが興味深かった。

プレクトラムのライブは10数年、近い場所でいつも観てきたが、2014年の今日もいい意味で何も変わらない。僕は彼らのライブを観ては刺激を受けて、しかし彼らとは違うところを目指そうと思うし、多分お互いに同じようなことを感じているはずで、アッキーにはGOMES THE HITMANの何枚ものCDにギターの筆で鮮やかな色を付けてもらったし、タイちゃんは同じ佐賀出身として親戚か従兄弟のような感覚をおぼえる。いろんな繋がりが繋がって昨日はとても楽しい夜になった。こういう重なりがまたじわっと面積を広くしていけばいいなと思う。がんばらんば。

たんこぶちんMADOKAがコーラスで参加した山田稔明「Qui La Laの夏物語」はこちら!




プレクトラムの大学の後輩柴崎友香さんが「春の庭」で第151回芥川賞を受賞した。同い年の作家が評価されてとても嬉しい。柴崎さんともプレクトラムとのライブが縁で繋がって、2003年のGOMES THE HITMANのアルバム『omni』、2004年のシングル「夜明けまで」に寄せて素晴らしい文章を書いてもらった経緯がある。もう10年も経つと思うと長かったと思ったゼロ年代からの時間もあっという間だったようにも感じます。


  
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2014年07月20日

20年全力で脱力



昨日のこと、渋谷公会堂で栗コーダーカルテットの20周年記念コンサート。4月1日のエイプリルフールに「20周年の感謝を込めてチケット代20円!」というニュースが出て、同じように僕も『緑の時代』と「ひなたのねこ」リリースの急告をした直後だったので(同じく坂本慎太郎さんの新作『ナマで踊ろう』もエイプリルフールに情報解禁だった)もうなにが本当でなにが四月バカなのかわからなくなって混乱したことを憶えていて、そしてすべてのことが本当だった。いろんなことがあったこの2ヶ月半だったなあ。タイトルに記した「20年全力で脱力してきた」というのは開演前の挨拶で寒空はだかさんが栗コーダーカルテットのことを評して言った言葉だが、言い得て妙。しかし継続して脱力するのはいきみ続けることよりもすごいことだ。力が入り過ぎた小さな笛はきれいな音を鳴らさない。

4時半に始まったライブは軽妙なMCを挟んで絶えない笑いを伴って進んでいく。栗原さんはご近所さんなのでよく定食屋でばったりお会いするのだけど、そのときのニコニコした印象とステージ上が完全に一致している。川口さんは稲川淳二ばりのいい声で会話をかき回し、近藤さんは貴公子のようにポロポロと音のシャワーを振りまいて(ハイポジも大好きでした)、関島さんは学校の先生のようだ(15年前「ストロボ」という曲でチューバを吹いてもらった)。R.E.M.の作品タイトルに「Perfect Square」というのがあるが、“正四角形”という意味にとどまらない“完璧な四角形”という印象を受けました。個人的“トシアキ界”のトップ2である知久寿焼さんがゲスト(ちなみにトップ2のもう一人は唐沢寿明さん)、その唯一無二の歌を聴けたのも嬉しかった。

「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」もビートルズも、鉄板ネタの「ジョーズ」や「ダース・ベイダーのテーマ」も、スーツに着替えて奏でられたピタゴラスイッチ組曲も後半の圧倒的なアンサンブルもどれも素晴らしかった。歌のない音楽を聴きながら不思議なことにその音像の中で猫が遊んでいる風景や眠りこくっているシーンと様々な言葉、想いが浮かんできて何度も泣きそうになった。アンコール含めて46曲、時計を見ると4時間が過ぎていました。栗コーダーカルテットの皆さん、20周年おめでとうございます。  
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2014年07月19日

今日は月命日



昨日のこと、日中はずっと譜面書き。午後に郵便、R.E.M.の『GREEN』のプロモーション用に作られた限定パッケージCDを手に入れた。ここ10年ずっと探していたやつをついに見つけたのだ。それはドイツにあって、その郵便はドイツから届いた。40歳になってもこういうことに胸が踊り、はしゃいで嬉しくなる。まだまだ果てないコレクター道だが、まだまだ未知の領域があるからやめられない。昨日は結局一日R.E.M.を聴いていたし、『Unplugged 1991-2001』を聴くと2014年の6月のことを思い出すのだろうな。

夜になってfishing with john五十嵐くんが来宅。花を供えてポチの遺影に手を合わせてくれた。「僕はポチと添い寝した仲ですからね」と五十嵐くんは初めてポチに会った夜の話を、それがいかに印象的だったかをまた語ってくれて嬉しかった。来週26日のライブの練習も兼ねた打ち合わせだったが、いつものライブとは違う面白いものになりそうです。少しすると巣巣の岩崎さんも来宅、夏を飾る「ひなたのねこ」展が素晴らしい時間になるように願う。

明けて本日7月19日はポチが逝ってから1ヶ月の月命日です。花がその盛りを過ぎて「ああ、そろそろ新しいのを買わなきゃな」と思うたびにだれかがまた元気な花を贈ってくださったり、直接持ってきてくれたり、ほのかな香りと彩りの絶えない一ヶ月でした。通販STOREへもあたたかい言葉を添えてたくさんのご注文をいただき北から南まで全国に向けて何十冊もの「ひなたのねこ」を発送しました。ぽっかりあいた空洞はまだまだ全然埋まりませんが、その空洞に皆さんからの想いやいただいた花々を詰め込んで日がなぼんやり眺めているところです。心からの感謝を友人、スタッフ、家族、関係者、ファンの皆さまへ。そしてそれだけの愛を集めたスーパーキャット、ポチにも「ありがとう」を。

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2014年07月18日

木曜日の吉祥寺、シンプルな歌の力



昨日のこと。夜になって出かけてスターパインズカフェへ。「結局は、とてもシンプル」と題されたイベント、同じタイトルで来週24日に僕も出演する好カード。会場に到着するとすぐハックルベリー・フィンの佐久間くん(サクちゃん)のステージが始まった。エレキギターでの弾き語りが新鮮。ルーパーやエフェクターも効果的、自分でもやってみたくなる。それより何よりサクちゃんの真っ直ぐな歌が良い。古くからの友だちだが贔屓目なしにいい歌でした。2階客席で振り返るとハックルベリー・フィンのタケ兄とハジくんもいて、相変わらず結束の固いバンドだ。埼玉草加出身の彼らがずっとやっているイベント“草加印”に誘っていただいた。9月18日に下北沢CLUB Que。

デビュー当時よく対バンしたautmn stoneというバンドのボーカリストだった菅原龍平くんの歌を久しぶりに聴いたが、これも素晴らしい熱量を伴った歌で感動した。ジョンB&ザ・ドーナッツ!やウルフルズ新作での手腕にも感心していたが、多分15年前よりもいい声といい言葉をシンプルに操っている。同じように15年前に何度も対バンした旧友小林建樹くん。昨年6月のこの会場での再会以来久々に歌を聴いたが、そのクセのある饒舌さは変わりなく、8月に出るというアルバムを先に聴かせてもらったが彼の日々の苦悩が反映されたような、しかし振り切った歌たちであった。アンコールで歌われた「祈り」という曲は15年前に対バンしたステージ裏で「う…なんだこの超名曲」と鳥肌が立った歌。いろんなことを思い出した。

さて、その、来週7月24日の吉祥寺スターパインズカフェでのイベントですが、現在鋭意ご予約募集中です。ワンマンライブが集中する時期にも関わらず僕に出演をオファーしてくださったスターパインズ担当氏のお気持ちに応えるためにも良いライブにしたいと思いますし、できればたくさんのお客さんに来ていただきたいから、26日の巣巣、27日のトラベラーズファクトリーとはまったく違うセットリストで挑みたいと思います(巣巣もトラベラーズファクトリーも当日券販売の可能性は低いです)。僕は出番が最後なので21時半頃からの出演となります。共演者の皆さん、素晴らしい歌い手なのでもちろん通してお楽しみいただくことをお薦めしますが、お仕事帰りにぜひ立ち寄っていただければ嬉しいです。僕が普段暮らしている街にある素晴らしいライブスペースへぜひお越しください。ご飯もお酒も美味しいお店です。


2014年7月24日(木)@ 吉祥寺 Star Pine's Cafe *NEW
“結局は、とてもシンプル。”

出演:樽木栄一郎、龍之介、高橋徹也、山田稔明
開場18:30/開演19:00/前売¥2900 当日¥3300(ともにドリンク代別途)

いつも素敵なラインナップのライブにお誘いをいただく
吉祥寺SPC、今回も共演者を聞いて即答の楽しみな宴に。

スターパインズにてチケット販売とあわせて
GTHオフィシャルサイトRESERVEでも予約を受付中

吉祥寺 スターパインズカフェ
武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
TEL:0422-23-2251  
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2014年07月17日

インスタグラムにも歴史あり



昨日のこと、画像共有SNSのInstagram(インスタグラム)への写真投稿が9000回目になった(9000投稿目の画像にはポチとの始まりの1枚「饒舌スタッカート」セッションの斎門富士男氏撮影の写真を再撮しました)。僕は目新しいものがあるとなんでもすぐに飛びつく、いわゆるアーリー・アダプターという類の人間なので、このインスタグラムも2010年の夏頃から画像加工アプリとして使い始め、タイムラインへの投稿は2011年の8月から始めている。もう4年が経つということになります。基本的には猫をメインに、ツアー中の風景、食べたもの、そして去年あたりからは買ったレコードをすべて記録するというのもやっていて、Twitterにはあえて反映されないようにして(Twitterに投稿する際は厳選して)あれもこれもとやたらに写真をアップロードしていたら9000投稿になった。インスタグラムをカレンダーのように表示できるサービスがあって僕のインスタグラムはこんなふうになるのだけど、これはこれで、とても壮観というか、どんだけ毎日楽しげに暮らしているのか、と自分でも呆れる。

このカレンダーを見てみると、やはり今住んでいる小さな庭のある家に引っ越してきてから投稿数が激増することがわかる。それまで50枚ちょっとだった投稿が100を越え、200を越えていく。新しい家の日差しのあたる窓際でポチが気持ちよさそうにひなたぼっこして可愛くて…という話は何百回とMCで繰り返しましたが、猫とのグラビア撮影会という習慣が如実に数にあらわれています。下のカレンダーは引っ越しの翌月、2011年12月の様子です。すでに猫だらけですね。



というわけで引き続き、猫と音楽と旅とご飯にまみれた日常の楽しいシーンを記録していきますのでどうぞご贔屓に。Twitterに反映されるのはほんのちょっとだけなので、ぜひこの機会に山田稔明インスタグラムをフォロー、あるいはブックマークしていただければ幸いです。インスタグラム経由で僕の音楽に辿り着いた方が最近たくさんいらっしゃることもとても嬉しいです。僕の音楽とインスタグラムと、どちらも伝えようとしていることは同じことのような気がしてきました。


Instagram  
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2014年07月16日

ひなたのねこ展 @ 巣巣



今年4月に初めて愛猫ポチとの日々のスナップに言葉を添えて写真絵本「ひなたのねこ」を作りました。その写真展を経堂のcafe+ gallery芝生という、うちの猫ととても縁のある店主のいる空間で運命的に開催されて、予想以上のご好評をいただきました(店主ユサさんはポチについてとても丁寧な日記を書いてくれてました「猫がつないだ記憶」)2度目の展示は夏に猫好きな仲間を誘って僕の“home”とも言える等々力の巣巣でやろうと決めたのはまだポチが元気な5月でした。6月19日にポチが逝ってしまってから共催のミルブックスからも巣巣からも開催中止、あるいは延期しては、と心遣いいただきましたが、いろいろ考えてこのタイミングでポチの写真をまたたくさんの皆さんに眺めてもらいたいなと予定通り開催することにしました(巣巣岩崎さんはポチのお葬式が終わった夜にとても美味しいイタリア料理を持って励ましに、ミルブックス藤原さんは高知アンテナショップで買ったカツオを持ってきてくれた)。お声がけさせていただいた作家さんたちにもご心配とお気遣いをさせてしまい申し訳ありませんでしたが、真夏の1ヶ月間、ネコネコ言いながら猫好きが集まる素晴らしい空間を作れたらなあと思います。もうすでに山田稔明ライブは受付が始まっていて半分くらい席が埋まっているそうですが(*チケットはすでに完売)どうぞ巣巣HPから様々なワークショップなどあわせてお申込みください。バンドメンバーであるfishing with john五十嵐くんくんは久しぶりに巣巣での招き猫絵付け教室をやってくれます(五十嵐くんが書いたポチについての日記も美しい言葉でした)。

2014.6.30 山田稔明


「ひなたのねこ」展

 愛猫家として知られるシンガーソングライター山田稔明が猫との何気ない
日常を描いた写真絵本『ひなたのねこ』を発表しました。本書の発売を記念し、
猫好きな作家たちによる「ひなたのねこ」展を開催します。
 猫をテーマにした写真、絵、立体などの作品展示の他、猫グッズの販売、
ライブやワークショップなど、猫好きにはたまらない内容です。
 猫がいる普通の生活を通して、それがいかに愛おしいものかということを伝えたい、
そして猫と一緒に暮らしている人だけではなく、それぞれにかげがえないものがあり、
身近にある些細なことこそが大切なものだと、この展示を通じて感じてもらえたら嬉しいです。


■会場:巣巣
東京都世田谷区等々力8-11-3 03-5760-7020 
等々力駅から徒歩10分

■会期:2014年7月26日(土)〜8月23日(土)

■参加予定(50音順)
秋山奈穂、雨と太陽、五十嵐祐輔、石坂しづか、イナキヨシコ、落合恵、甲斐みのり、
カクハリアキコ、木下綾乃、桑原奈津子、中村祐介、ヒサマツエツコ、
はしもとみお、服部あさ美、日置由香、福田利之、VRANA、保立葉菜、
松尾ミユキ、ミルブックス、やまぐちめぐみ、山田タクヒロ、山田稔明

■ワークショップ
*7月26日(土)27日(日) 五十嵐祐輔 猫の張子の絵付けワークショップ
*8月9日(土)10日(日) カクハリアキコ 猫の革キーホルダー製作ワークショップ
*8月23日(土) はしもとみお 猫彫刻ワークショップ
★参加費、時間、詳細内容などは巣巣HPをご参照ください

■山田稔明 「ひなたのねこ」ライブ
8月23日(土) 19時開演  3,500円(1ドリンク付)
歌に猫が登場することが多い山田稔明。
この日は歌詞に猫がでてくる曲だけを選んで演奏します。
★巣巣HPにて予約受付中

★みんなの「ひなたのねこ」写真展
「ひなたのねこ」をテーマに撮影した猫の写真画像をメール募集します。
いただいた写真を会場内にプリントアウトして展示させていただきます。
おうちや友人の愛猫、近所でいつも会う猫、どんな猫でもOK 。
ひなたでまどろむ愛らしい写真を送ってください。
応募方法など詳細は巣巣HPにてご案内します。


巣巣(http://www.susu.co.jp/
東京都世田谷区等々力8-11-3
03-5760-7020  
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7年前の猫騒動

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2007年2月に猫が行方不明になったことがあって、そのとき僕は乱心してしまい名前を呼びながら近所を駆けまわった。結局マンションの敷地内にうずくまっているポチを発見して事なきを得たのだけど、震えるポチを抱きしめて泣いてしまったことを憶えている。そしてそれをまた思い出している。すべてが解決したあとにブログを連載形式で書いたのだけど「本当に心配で吉祥寺まで探しにいったんですよ!」とお怒りのメールまでいただいて、「嗚呼、みんなポチのことを大事に思っているんだなあ」と反省して感動した7年前の冬。そして同じように2014年の夏にもそう思っている。その当時のブログを下記に再投稿。僕の書きなぐったイラスト、コメント欄にたくさんの皆さんの書き込み、今読むと面白い。

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騒動後記:猫を洗う日


今日はポチの四七日忌です。4週間、もうすぐ一ヶ月が経ちます。信じられないな。
  
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2014年07月15日

高野寛 ソング・ブック〜tribute to HIROSHI TAKANO

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高野寛さんのデビュー25周年をお祝いするトリビュートアルバムに参加しました。1988年のデビュー作に収録された「夜の海を走って月を見た」を気持ちを込めて、いつものバンドメンバーであるイトケンさん、安宅浩司くん、上野洋くん、そしてsugarbeansくんと札幌のカポウさんの心強いサポートを得て4月の後半から5月にかけてレコーディングしました。今年3月1日蔵前での共演ライブのときに高野さんがMCでこの歌を書いた背景をお話されていて、そのときの印象がとても色濃くアレンジに反映されました。ミックスしてくれた古賀健一くんは長野県上田市でのヒトノユメ十五夜祭(高野さんが出演した“高高高&ちょっと白”も彼がPAをやりました)からの縁。今日すべてのアーティスト揃った音源が届きましたが、皆さんすべてのトラックが素晴らしく、唸り声をあげながら聴いています。高野さんのブラジル録音の最新作『TRIO』(当然こちらも素晴らしかったです)と同じ日に発売になります。ぜひ2枚あわせてお聴きください。高野さん、25周年おめでとうございます!


高野寛 ソング・ブック〜tribute to HIROSHI TAKANO〜/Various artists
2014年8月6日(水)発売/2,800円(税抜)OTCD-3872


1.夢の中で会えるでしょう / 蓮沼執太フィル
2.hibiki / ハナレグミ
3.やがてふる / 高橋幸宏
4.エーテルダンス / ビューティフルハミングバード & 宮内優里
5.確かな光 / 畠山美由紀+青柳拓次
6.ベステンダンク / 岸田 繁 (くるり)
7.オレンジ・ジュース・ブルース / anonymass with 湯川潮音
8.KAORI / 有里知花 with 宮川 剛・永見行崇
9.夜の海を走って月を見た / 山田稔明 (GOMES THE HITMAN)
10.See You Aganin / アンチモン
11.ベステンダンク / おお雨 (おおはた雄一+坂本美雨)
12.All over, Starting over / 浜崎貴司
13.虹の都へ / トッド・ラングレン
  
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大阪、心斎橋スタンダードブックストアでの夏のライブ決定/正午より受付開始!

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2月以来の大阪でのライブ、急遽開催決定しました。来阪時にはなんとか時間をさいて
毎回必ず立ち寄る大阪で一番好きなブックストア、スタンダードブックストア心斎橋の
地下にあるカフェで“夜の科学”をやらせていただけることになりました。本当に嬉しい。
レコード屋と同じくらい刺激的な知と言葉と遊びの空間で歌えるなんてとても光栄です。
リリースから15周年を迎えた『weekend』も新作含めてソロ楽曲も猫のことも全部報告
する大阪夏の陣、空席のない賑やかな時間にしたいと思いますので、いつも来てくれる
ファンの皆さん、青春時代にGOMES THE HITMANを聴いていた貴方、猫をキーワード
に辿りついた人、全関西の皆さんに来てほしい金曜日の夜、50時間の“週末”の始まりに。

*受付を開始しました。


yamada_ph2014年8月8日(金)@ 心斎橋 スタンダードブックストア BFカフェ
夜の科学 in 大阪〜15年目の“週末”

19時開場/19時30分開演
前売/当日 3500円(ドリンク代500円別途)
出演:山田稔明/support keyboard:佐々木真里

山田稔明が大阪で一番お気に入りのブックストアでのライブが決定しました。
メジャーデビューから15周年、ソロ活動から5周年の記念すべき2014年に
自身のキャリアを総括するような演目でのステージに乞うご期待!

*オフィシャルサイトRESERVEフォーム(こちら)、
スタンダードブックストア店頭でも入場予約(こちらをご覧ください)を受付けます。


スタンダードブックストア 心斎橋 BFカフェ
大阪市中央区西心斎橋2-2-12 クリスタグランドビル
TEL 06-6484-2239 ■営業時間:11:00〜22:30  
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「ひなたのねこ」展の準備/そして神戸



昨日のこと、お昼に呼び鈴が鳴ったので出ると同じ吉祥寺に住むシンガーで、カポウさんが上京した際にご一緒したsenさんがお花を抱えて立っていたのでびっくりした。senさんがうちに来たのはこないだの冬のことだったが、彼女も猫を飼っているのでポチをとても上手に可愛がってくれた。遠く札幌からカポウさんの気持ちも一緒に自転車で運んでくれたのだ。とても嬉しく感激し、うちにあがってもらって手を合わせていただいた。senさんは少し泣いて、やはり僕も涙が込み上げる瞬間があり、しかしとても凛とした良い時間が流れたように思う。そろそろ新しい花を買わなきゃなーと思っていたところだったのだけど、吉祥寺の4ひきのねこがアレンジしてくれたお花(これはカポウさんから)とsenさんのお庭で摘んだという可愛い花たちでまた部屋がぱっとした。感謝。

午後から渋谷のハンズまで出かけて今月末からの「ひなたのねこ」展のための買い出し。板とアクリル板、塗料と学園祭みたいだな。思えば東急ハンズというのは僕にとって東京の象徴のような存在だ。今はどこにでもあるけれど上京してなんとなく暇つぶしに行くのは池袋のハンズだったし、社会人になっても撮影小道具を買いに毎日渋谷のハンズに通っていた。久しぶりにフロアをぐるぐる歩きながら、東京での20余年を回想しました。

タワーレコード神戸店へは先月加古川でのライブの帰路に立ち寄って『緑の時代』発売前に挨拶をしたのだけど、そこのディスプレイ展開がすごい!という噂を聞いていて、ついにその現場写真を入手した。ポチの切り抜きなどをレイアウトしてレジ前にドーンと。ちょっとやりすぎ感すら漂うが、とにかく嬉しい。こういうのはお金で買えるものではないのだな。おねだりもしていないのにサプライズのご褒美をもらったような気分です。夏の関西、8月8日(金)に大阪でのライブを予定していて、これが来阪時に絶対立ち寄る僕の大好きなお店でのライブになりそうで、一両日中に詳細をお伝えしますが、どうか全関西の人に来てもらって満員盛況のライブにできますよう手帳にメモをお願いしたい。タワー神戸へもそれと合わせて時間を作ってお礼とお返しにいきたいと思っています。『緑の時代』全国リリースから1週間経ちました。そろそろ売り場展開も次のアーティストにお渡しするタイミングか。ぜひ皆さんの街のレコードショップに山田稔明とポチの姿を探しにいってみてください。


  
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2014年07月14日

“REST OF THE WORLD”、その他の世界に鳴らす音



昨日のこと、午後から夕方まで新しい歌のデモ録音と編集作業。エアコンをつけないと汗が流れるような季節になった。ヘッドホンをして夢中でやっているといつも足元から見上げる猫の目線にびっくりすることが毎回あった。何を録音してても一回は不満そうな顔でポチが遊べとせがむのだ。高野さんへのトリビュート「夜の海を走って月を見た」を録ったときも「Qui La Laの夏物語」を録ってるときもそうだった。で、昨日は作業に集中しながらも、そろそろ猫が…と少しだけ開けたドアのほうを気にしてしまったりする(うちは猫がいたせいでドアを閉める習慣がない)。今でもいつでも気配はあるのになあ。

夕方から出かけて下北沢へ。賑やかな場所へ出かけていくのはなかなかまだまだ億劫で腰が重く、いろんなお誘いにもおいそれと乗れないでいるのだけど、昨日は高橋徹也の歌が聴きたいと思ったのだ。1999年に制作されながらレーベルの判断で発売中止となりお蔵入りになっていたという『REST OF THE WORLD』というアルバム、それが15年の時を経てリリースされる、そのレコ発ライブ。僕はコメントを依頼されていて5月の終わりに音を受け取っていた。それは嫉妬するような素晴らしい内容で、今年自分の15周年を振り返り当時の未熟さに照れ笑いをしている僕から見たらすでに15年前に“高橋徹也”は一度完成している。時を越えてよみがえる音がそこにはありました。

ライブは4人編成で(鍵盤は前回の“夜の科学”でドラムを叩いてくれたsugarbeans)ひりひりするような演奏。2時間のステージで緊張の糸が切れることはなかった。MCのなかでアルバムのことを「過去からの手紙のような、未来からの遺言のような」と表現したが、言い得て妙だと思いました。ライブ会場でのアルバム購入特典として制作された「高橋徹也 DISCOGRAPHY1996-2014 枠線のない風景」という冊子がとてもいい出来で、赤裸々な告白も含んだ本人によるレビューも読み応えがある。僕も拙文を寄せているが、猫の看病で七転八倒していた時期に書いた文章なので、僕のミスで一箇所誤字があって申し訳ない。冒頭の「僕が高橋徹也を始めて観たのは…」は「僕が高橋徹也を初めて観たのは…」が正しい。脳内変換してお読みいただきたい。

そう、僕が高橋徹也を初めて観たのは1997年だった。その続きは7月24日の吉祥寺スターパインズカフェで。



2014年7月24日(木)@ 吉祥寺 Star Pine's Cafe
“結局は、とてもシンプル。”

出演:樽木栄一郎、龍之介、高橋徹也、山田稔明
開場18:30/開演19:00/前売¥2900 当日¥3300(ともにドリンク代別途)

いつも素敵なラインナップのライブにお誘いをいただく
吉祥寺SPC、今回も共演者を聞いて即答の楽しみな宴に。
オフィシャルサイトにて予約を受付けます。


吉祥寺スターパインズカフェ
武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
TEL:0422-23-2251  
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2014年07月13日

三毛猫スニーカーで荒野を駆け抜けて



昨日のこと、郵便局が国際便を届けにきてくれた。随分前から国内外問わずオークションで探し求めてやっとカリフォルニア州のウィルミントンという街で見つけたベージュ/ブラウンのカモフラージュ(迷彩)のコンバース、2006年頃に履いていたのを同じもの(このときのやつもLAのURBAN OUTFITTERSで見つけたのだ)がカリフォリニアの太陽をいっぱい吸い込んで梅雨の晴れ間の武蔵野にやってきた。しかもデッドストックの新品、心が踊った。USA製のコンバースの魅力に取り憑かれると普通にショップで売っているやつでは全然物足りなくて、セレクトショップやスニーカーショップでの偶然の出会いかインターネットの海を果てしなく漂流して釣り竿にあたりがくるのを待つことになるのですが、この釣果は僕にとって超大物だったのです。

で、嬉しくてはしゃいで写真を撮ったりインスタグラムにアップしたりしていたら友だちから「ポチカラーですね」と言われて、「そうか!」と膝を打った。ポチは白、茶から橙、黒が織りなす三毛猫だが、このカモのコンバースの色構成とほぼ同じなのだ。何年も前に履きつぶして以来このスニーカーをずっと欲した僕の心の底にはこの三毛を愛する気持ちがあったのだろう。そう考えるとなお嬉しい。足元にポチを感じながら、この新しいスニーカーでまた荒野を駆け抜けて、綿菓子の雲の上も越えていけたら、そんなことを思った。

そしてそれに喚起されて思い出したのが2011年、震災のあとのチャリティー企画“赤べこ”展で作った、“ポチべこ”のこと。ポチの毛の模様を右から左から研究してディフォルメして白、茶〜橙、黒の3色で時間をかけて描いたのを思い出す。この“ポチべこ”は今も風に吹かれてだれかの部屋で首を振っているのだろうか、と思うと感慨ひとしおだ。

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2014年07月12日

LIVE SCHEDULE まとめ

<Toshiaki Yamada | LIVE SCHEDULE summer 2014〜緑の時代>

7月24日(木)@ 吉祥寺 スターパインズカフェ
7月26日(土)@ 等々力 巣巣 <SOLD OUT>
7月27日(日)@ 中目黒 トラベラーズファクトリー(第一部)<SOLD OUT>
7月27日(日)@ 中目黒 トラベラーズファクトリー(第二部)<SOLD OUT>
8月3日(日)@ 恵比寿 天窓 switch<SOLD OUT>
8月23日(土)@ タワーレコード 渋谷店(観覧自由)
8月23日(土)@ 等々力 巣巣<SOLD OUT>
8月24日(日)@ 福島 あんざい果樹園 内 utsuwa. gallery あんざい(投銭制ライブ)

*中目黒トラベラーズファクトリー公演キャンセル待ちでの受付終了しました。
*ライブ詳細、お申し込みについてはこちらをご覧ください。  
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続く“緑の時代”パトロール



昨日のこと、暑い暑い一日。夏、始まりました、というような感じ。地元吉祥寺のタワーレコードに挨拶へ。多分一番足繁く通うタワレコ、そういう日常の場所できちんと試聴機に入れてもらって展開していただける嬉しさよ。新宿や渋谷に出かけるときとは確実に違うレイドバック感を持ってスタッフの方に「よろしく」と伝える。街はいつも通り。夕方の雨の後、ものすごい虹がかかった。同じ虹を見てあごをあげた人が東京の街のあちこちにいたことだろう。

巣巣での『weekend』ライブも定員に達してソールドアウトに。これでこの夏は先日の下北沢leteに始まり、7月26日巣巣、7月27日中目黒トラベラーズファクトリー2ステージ、8月3日の恵比寿でのバンド編成“夜の科学”、8月23日の巣巣「ひなたのねこ」ライブとすべての席が埋まりました。ほとんどの公演が小さな空間での開催ですが、たくさんの人が観にきてくれることがとても嬉しいです。今月24日の吉祥寺スターパインズカフェのイベントはまだチケットがあります。8月の23日のタワー渋谷インストア、8月24日の福島あんざい果樹園へもぜひお越しください。

本日お昼11時から神戸Kiss FM「TOOTH TOOTH SOLEIL」にて『緑の時代』からの楽曲をオンエアしていただけるそうです。ラジオでラジコでスマートフォンで、全国でお聴きいただければと思います。引き続き『緑の時代』、そして完売間近の写真絵本「ひなたのねこ」への応援をよろしくお願いします。


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2014年07月11日

台風一過/猫にまつわる本のこと



昨日は一日陰鬱とした天気で気分も優れず。何もない日とはまさにこういう日のことを言うのだなと思いながら、開け放った窓から入り込んできた風が騒がしくもう一方の窓から駆け抜けてゆくのをぼーっと眺めて「つまらない。面白くない。ああ、まずいなあ、この感じ」と思いつつも、ただひたすら時間が過ぎるのを待つような時間だった。明けて今日は抜けるような台風一過の青空。焼けるように熱い日差し。庭の紫陽花もどんどん立ち枯れていって、季節が変わる節目を迎えています。

ここ数週間で読んだ猫についての本を紹介します。以前紹介した山下洋輔さんの「猫返し神社」はお世話になった動物病院の先生の口から名前が出なかったら出会わなかった本。猫返し神社に実際出かけることもなかっただろう。下村しのぶさんの「おばあちゃん猫との静かな日々」を改めて読み返して、先日は直接会ってお話もさせていただいた。この本は現在WEBショップなどで売り切れていて購入しづらくなっているのですが「ひなたのねこ」展で販売させていただくことになりました。下村さんがおっしゃるには中高年、老齢の方にたくさん読まれているらしく「自分、あるいは介護中の親の姿を照枝さんに重ねているのかなあ」と。その「ひなたのねこ」展でもご一緒する木下綾乃さんの「ねこをもらったよ」も素晴らしい絵本。推薦コメントにも書かせてもらったが5月にこの本の内容を読ませてもらった後、まだ元気だったポチのおなかに顔をうずめにいった。そうしたくなるような内容。

数々のエッセイが載っていてガイド本としても有益なのは2010年に出たユリイカ特集「猫ーこの愛らしくも不可思議な隣人」。このなかの荒木経惟さんのチロについてのエッセイには感動させられた。この本のなかで“読むべき猫マンガ”として紹介されていたのは須藤真澄著「長い長いさんぽ」、普段まったく漫画を読まない僕だが「これは読んだほうがいい」とピンときてすぐ注文。共通すること共感することがたくさん。この漫画家さんはこの本を書かなければ前へ進めなかったのだろうな。そして今は久しぶりに大島弓子の「綿の国星」(これも数少ない愛読漫画)を読み返して、ポチがどんな気持ちで暮らしていたかを想像したりしています。

猫沢エミさんというミュージシャン/文筆家がいて、僕はそれこそデビュー前の映像制作会社勤務AD時代からその存在を知っている(僕がADを担当したコロムビア/TRIADレーベル提供の「beats are alright」という番組のMCを務めていたのが彼女でした)、15年前の初夏には渋谷クアトロで対バンしたこともありましたが、今年になって猫がきっかけで再び繋がりなおしたところでした。猫沢さんからも心尽くしのお悔やみの言葉をいただき、何度ものやりとりのなかで「山田さんはまだ読まないほうがいいけど…」と紹介されていた彼女の著書「猫と生きる。」という本を本屋で見つけたので、その言葉を振り切って購入、その日のうちに読み終えました。途中で読むのをやめることができないようなすごい本でした。猫と人間の関係、愛、運命というのはものすごいものだ。そして猫は人と人を繋ぐ生き物だということにここ数週間で気付かされました。

招き猫とはよく言ったものだな。  
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2014年07月10日

緑の時代、レコードショップ巡り



昨日は新宿と渋谷のタワーレコードに挨拶へ。どちらもお世話になっている店舗ですが、今回もしっかり展開してくださって嬉しいです。特に8月にインストアをやる渋谷店(“あなたが死ぬまでに行きたい世界のレコードショップ27選”に選ばれるお店です)は僕がポチを抱いている写真を引き伸ばしてボードを作ってくれていて「わあ…」と喜びの声が漏れました。試聴機のDISC1に入った『緑の時代』を「なにこのネコ、チョーかわいいんですけど」「やばいんですけど」とか言って僕のことを全然知らない老若男女が聴いて気に入ってくれたらな。ポチの写真をジャケットに掲げたのは2001年の「饒舌スタッカート」以来。とてもよく売れたシングルだったので13年ぶりに偶然再会する人たちもいたらいいな。

先日行った池袋店しかり、そしてTwitterで報告をくださった新星堂八王子店のような小規模なお店、熱狂的な支持をくれるスタッフのいらっしゃるタワー神戸店なども心強いサポート。営業スタッフも宣伝スタッフもいないワンマン経営のGOMES THE HITMAN.COMにも関わらず昨年8年ぶりに全国流通で発売した『新しい青の時代』以降、とても丁寧に展開していただいているのはひとえに流通会社ブリッジINC.の担当チーム4人が人肌のコミュニケーションをきちんと取ってくれているからだなあと改めて思い知ります(コメントを書かせてもらったり、写真を撮るときにひしひしと感じます)。「Amazonでもよく売れています」との報告がありましたが、やはり実店舗でジャケットを表にして並べてあるのを見るとWEBショップよりも俄然リリースした実感が湧きます。長崎諫早の雑貨屋さんオレンジスパイスでも『緑の時代』入荷、店内BGMでも流していただいているそうです。もちろん武蔵小山のペット・サウンズ・レコードの応援も励みになります。もし最寄りのレコード屋さんにないときは「山田稔明/緑の時代」と「GTHC-0005」という品番、「流通はブリッジ」ということをお店の人に告げていただければ幸いです。そうすると担当氏が棚から僕のCDをシュッと引っ張りだして迅速にあなたの街へサッとお送りしますので。

“緑の時代”の広がりは第二期に突入しました。  
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2014年07月09日

ポチの三七日忌

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13年という時間は小学校入学から、中学校、そして高校卒業までの時間と等しい。それだけの時間を一緒に過ごした愛猫がある日から突然いなくなるというのはものすごい暮らしの変化であり、僕はまだ全然その不在に慣れないまま、コンピューターのなかのポチの画像を探しまくってフォルダを作ったり、オンデマンド印刷で大きなポスターを作ってリビングの壁に貼ったり、買ったりもらったりしたたくさんのフレームにポチの写真を入れて部屋のあちこちに(それこそどこを向いても写真立てがあるくらい)置いたりしている。お悔やみをくれた友人知人にようやく返事をして、またその返事に励まされています。

なくして初めてその大切さに気付いた、という物言いをよくしますが、僕の場合はちょっと違っている。13年間ポチはもう毎日可愛くて、何もない日というのがないくらい毎日面白くて、だからいつも大切な存在としてそばにいて「いつかいなくなってしまう」ということもわかっているからそれが怖くて、毎日話しかけて写真を撮って甘やかして可愛がってきました。ポチをなくしたことでその“怖さ”というものからは解放されたけれども、さびしさと悲しさとつまらなさは想像以上のもので「これはちょっとどうしたもんかな…」と毎日ぼんやりする時間があり、それは今日も変わりません。それでも忘れていたくらい昔の写真なんかを眺めているとポチの変な顔やとびきりに可愛い姿、一緒に写っている寝姿なんかがあって楽しくて、抽斗の奥で眠っていた古いiPadをデジタルフォトフレームしてランダムに流しっぱなしにしては楽しかった記憶を反芻しているところです、3週間たっても。

今日7月9日はポチの三七日忌です。  
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七夕の夜の下北沢lete、月曜日の“週末”(2014年7月7日)

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一昨日のこと、5月以来の下北沢leteでのライブは七夕の夜を狙い撃ちしたスケジュールでした。30人も入らないこの小さな空間でのライブをスタートさせてたのは昨年の秋ですが、それは実に2007年の七夕以来7年ぶりのことでした。だから今年の七夕はそのときと同じように笹の葉に短冊で願いを結ぶ夜にしたかったのです。あいにくの天気でしたがleteのなかには星や天の川や季節のいろいろが漂っていたように思います。満員の会場、『weekend』全曲演奏の前に手慣らしに「クレールとノアール」、ベガとアルタイルが登場する歌から。

納戸から見つけた15年前に作られた『weekend』Tシャツで、アコギの他にエレキギターとウクレレ、リズムループも持ち込んで、音像もキラキラしたものになるように頑張りました。『weekend』を擦り切れるほど聴いた人が3分の2、しかしCDを持っていない人もかなりいるし、音源を聴いたことがないというファンの方もいる会場のバランス。アンケートには「『weekend』を全部歌うというので久しぶりに聴きにきました」という人もいましたが、どうか他のライブにもまたぜひ来てくださいね。『weekend』のDNAは今でも僕の歌のあちらこちらに存在します。加古川でも感じたことですが、とにかくこのアルバムはメロディと言葉が完全に噛み合っていて歌っていてとても気持ちがいい。言葉と音階の幸せな結婚とはこういうことを言うのだな、と15年経って改めて感心し、これを書いた20代半ばの山田稔明を尊敬する。この日は特に「ready for love」の発語の快感に酔いしれました。インスト曲の「ready for lab」「お別れの手紙」そして「train song」を続けるのも組曲を演奏しているみたいでソングライターとしての喜びを感じます。

平日のライブにもかかわらず2時間を優に超えるステージになってしまい申し訳ありませんでしたが、後半のポチにまつわる個人的な話と歌たちを静かに熱い皆さんの前で歌えて感無量でした。泣いてくれた人、微笑んでくれた人、いろいろ想ってくださった皆さんに感謝。またたくさんの言葉、お花、ポチの絵を描いてきてくれた人、刺繍でブローチを作ってきてくれた人、全部報告しましたので。leteの店長町野さんも猫を飼っていて、毎回リハーサルは猫の話で始まるのですが、この日のライブをとても褒めてくれて嬉しかったです。また今度は9月、新しい季節にこの場所で合流しましょう。

とても良い時間でした。


  
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2014年07月08日

夜の科学 in 下北沢〜小箱のなかの音楽5 “weekend”LIVE【SETLIST】



2014年7月7日(月)@ 下北沢 lete
“夜の科学 in 下北沢〜小箱のなかの音楽5”


1.クレールとノアール

“weekend”session
2.光と水の関係
3.長期休暇の夜
4.ストロボ
5.何もない人
6.猫のいる暮らし
7.ready for lab
8.お別れの手紙
9.train song
10.雨の夜と月の光
11.ready for love
12.週末の太陽

13.Qui La Laの夏物語(中村佑介「きららちゃん」提供楽曲)
14.high tide

15.夏の日の幻
16.ポチの子守唄(新曲)
17.日向の猫
18.サニーレタス

EN
19.きれいな言葉で(新曲)


  
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2014年07月07日

ベガとアルタイル/織姫と彦星の逢瀬

いよいよ7月7日、今日から『緑の時代』全国のレコード店、WEBショップで販売開始です。去年のこの日は『新しい青の時代』の発売日でした。気づけばラッキー7がふたつ重なる七夕の日を選択する意外とロマンチックな自分がいます。どうぞ愛猫ポチが眠そうに睨む“GREEN”を見つけたら鼻のあたりを人差し指でコチョコチョとなでてあげてください。ささやかな思いを込めた僕の音楽がじわじわと外側へと広がりますように。そして僕のことを知らなかった人が「なにこのネコかわいい」とか言って僕の音楽にばったり出会いますように。

2010年にリリースした『home sweet home』に「クレールとノアール」という曲が収録されていますがこれの歌詞の真意は自分にもまだわからない。クレールとは何か、ノアールとは何か。自分のなかのポール・サイモンを総動員して作った歌ですが、この歌を書くきっかけは七夕に出会うベガとアルタイルのことを考えたことでした。ハーブの名前がいっぱい出てきますが、これはサイモンとガーファンクルの「スカボロー・フェア」とR.E.M.の「Find The River」へのオマージュです。

そして今年、7月の歌を作ろうと思って書いたのが「Qui La Laの夏物語」です。『weekend』15周年の年に「1999年にアルバム収録からもれた幻のGOMES THE HITMAN楽曲が発見された!」という妄想のなかで書いて演奏して歌いました。“今宵は織姫と彦星の逢瀬”、こんな美しい日本語がそれに相応しいメロディと結婚したことに今更ながら感動します。これも毎年七夕になるとみんなに思い出される歌になりますように。たくさん短冊に書く願い事があって困りますね。

今日は下北沢leteで『weekend』全曲ライブです。それぞれの願いを胸に抱いてお越しください。



  
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2014年07月06日

緑の時代、七夕前夜



朝からまた新しいお花が遠方から届いて心がほだされた日曜日。今日は『緑の時代』がレコード店の棚に並ぶ店着日、いわゆるフラゲ日でした。午睡を覚まされた眠そうなポチが見つめるジャケットが北から南まで飛んでいっていると思うと楽しいです。僕は探している楽器があって御茶ノ水へ出かけたのだけど、それが都内では池袋の楽器店にしかないということで東京の街をあっちからこっちと移動しました。学生時代、そしてGOMES THE HITMANデビューから数年まで暮らしの拠点だった池袋へは最近は足を運ぶ理由がなくなって、タワーレコード池袋店は去年『新しい青の時代』をたくさん仕入れてくださったお店だったのに挨拶できてなかった店舗。P'パルコができたのはちょうど今から20年前、オープンを知らせるCMで「今夜はブギーバック」が流れていたんじゃなかったっけな。インディーズで初めて『arpeggio』を出したときのインストアもここの1階のスペースだったし、出身大学が近かったこともあってチャート1位にもなったことがある縁深い場所。

今日はあいにく担当の方と入れ違いだったのだけど、丁寧な対応の女性スタッフさんは「なんとも言えない顔してますね、ネコちゃん」と笑顔を見せてくれた。コメントカードを書かせてもらってフライヤーを託してきました。改めて去年からレコードショップへの挨拶は僕にとって新鮮な温度感を伴う人とのふれあいの儀式になった。明日は発売日、時間をかけてできるかぎり店頭へ『緑の時代』のポチの顔を見にいってスタッフさんによろしく伝えようと思います。七夕の明日は『新しい青の時代』の全国リリースからもちょうど1年の記念すべき日でもあります。流通会社ブリッジが僕の好きなように発売日を決めさせてくれるというので「そしたら、七夕の日にしましょう」ということになったのです(今回も同じようなやりとりがありました)。先日久しぶりにその『新しい青の時代』を全曲通して聴きながらドライブしましたが2014年にも真摯に響く素晴らしいレコードでした。自分が満足できるアルバムをこつこつと作っていくことは地味だけども大きな偉業、時の流れには負けたくないです。

明日は下北沢leteでの『weekend』全曲再現ライブの日でもあります。帰り道のスーパーで立派な笹を売っていたので値段を聞いてみるととても安くて「そうだ、明日のライブはみんなで短冊に願い事を書いて笹に飾ろう」と考えました。今からちょうど7年前にも同じ場所で同じことをやったのです(その時の日記)。明日は当日券の販売はありません。キャンセル待ちもほとんど叶わずでした。『weekend』再現ライブは今月26日の巣巣公演にあと数席残っていますのでぜひこちらへお申込みください。すでに加古川で実演しましたが、この2014年に『weekend』の言葉とメロディを奏でるのはとても楽しいです。ぜひたくさんの皆さんに観てもらいたい。

今日は今日で良い日、雨も降らず充実した日曜日でした。



  
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2014年07月05日

ぽっちゃんと照枝さん、“おばあちゃん猫との静かな日々”の話



昨日のこと、「おばあちゃん猫との静かな日々」という本を今年3月に上梓された写真家の下村しのぶさんと初めてお会いし何時間も話をさせてもらった。下村さんと愛猫照枝さんのことを知ったのは僕の写真絵本「ひなたのねこ」の刷り出し(印刷所で刷色を調整する最終工程)が完了した4月16日のこと。早朝の確認作業が終わりあとは製本された完成品を待つだけ、というときに市場調査のつもりで大きな書店の猫コーナーをパトロールに行ったのがきっかけ。ファンシーで可愛らしい猫本がスペースを占めるときに1冊だけ下村さんの本は異彩を放っていました。数ページ立ち読みしただけで「これは立ち読みしたらだめなパターンのやつだ…」とレジへ直行、その日の午後には読了し号泣しポチのおなかに顔を埋めたのでした。(その日の日記

それからたった2ヶ月半しかたっていないのに、僕の“猫のいる暮らし”は大きく変わってしまった。ポチを看病しながら疲弊している間、僕はそのことを本当にわずかな知人にしか伝えていなかったけど、「おばあちゃん猫との静かな日々」がきっかけでTwitter上で言葉を交わすようになった下村さんには泣き事のような報告をして、その返信に心底救われた日もありました。少し落ち着いたら会いましょうね、という約束は昨日果たされることになりました。下村さんの愛猫照枝さんはポチと同じ腎不全で、ポチより4年長生きして19歳で逝った。下村さんとは17年くらい一緒だったそうで、本のなかでは書ききれなかった赤裸々な闘病話や裏話も聞くことができたし、僕もポチについてたくさん吐き出せてよかった。ポチも照枝さんも高齢の“おばあちゃん猫”だが、僕は今年に入って「うちの猫は14歳なんで人間だと80歳くらいで…」という言い方をするのをやめて「14歳なんで人間で言う中2です」「15歳なんで今年は高校受験」と言うようにしていました。「大学までは行かせたいんですよねえ。ネコダ大学に」と続けるのがお決まりだったのだけど、照枝さんは大学まで行けたのが羨ましい。お互い悲しみが消えることがないことをわかっているのに、話が向かうのは極めてポジティブな方向であることがとても不思議で、僕は2週間経ってもまだまだめそめそと落ち込んだり呆然としたりしているのだけど、こうやって人と会って話をすることがどれだけ大事な時間か、ということを改めて実感しました。巣巣での「ひなたのねこ」展を楽しみにしていると言ってくれてとても嬉しかったです。

先日お参りした猫返し神社でいただいてきた猫返し絵馬に照枝さんの絵を描いてプレゼントしたらとても喜んでくださった。猫の絵を描くとどうしてもポチに似てしまうのだけど、照枝さんのしっぽとポチのしっぽはシュッと長く縞模様のピッチもよく似ている。僕もポチのことを話すときに「うちの猫が」「ポチが」「ぽっちゃんが」と様々な呼び名で言うのだけど、下村さんも「照枝さんが」「てるちゃんが」「てっちゃんが」と言うのを聞いていると、どれだけ愛された猫かということと同時に人間からの無償の愛の大きさも再発見して静かに感動する。現在下村さんの本はアマゾンなどでは欠品しているらしく、本屋さんを巡って探してみたりするちょっとした手間が必要かもしれませんが、猫好きでもそうでない人でも静かに心震えるような日々が綴ってあります。こちらのブログもあわせて。素晴らしい一日でした。


<ラジオ出演情報>

本日夜23時から新潟FM PORT「PORT Tasting Music」で1時間の山田稔明特集が放送されます。1時間、僕が一人しゃべりで進行する番組です。日記を見てみるとこの放送のための録音を僕は6月10日に自宅スタジオで行っていて、それはポチが病院通いを初めて1週間ほどの頃でした。どんな声のトーンだったかなあ、と振り返っても思い出せませんが、今日僕もオンエアを聴いて6月のある日の風景に思いを巡らせたいと思います。新潟の皆さんはラジオで、全国各地の皆さんもぜひラジコプレミアムやスマートホンアプリなどで聴いていただければ。発売予定のないレアトラックも流しています。そして気づけば明日7月6日夕方頃には全国のレコード店に『緑の時代』が並ぶ、いわゆるフラゲ日です。僕も都内いろいろパトロールしに出かけようかと思います。

本日7月5日(土)23:00〜24:00
新潟FM PORT「PORT Tasting Music」
山田稔明『緑の時代』特集


番組ホームページはこちら

  
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2014年07月04日

7月4日に生まれて?



8月3日“夜の科学vol.45〜wish upon a star ポチに願いを”公演へたくさんのお申込みありがとうございました。いつもより少し席数を増やしましたがあっという間にソールドアウトとなりました。ステージ上も8人編成と賑やかですが超満員の会場で愛猫ポチを送ることができそうで嬉しいです。7月は来週7日の下北沢lete、27日の中目黒トラベラーズファクトリーはチケット完売、7月24日の吉祥寺スターパインズカフェ、7月26日の等々力巣巣公演はまだ席に余裕がありますのでぜひこちらもよろしくお願いします。昨日は久しぶりに自宅でレコーディング。バンドメンバーに曲の概要を伝えるデモ、いつも録音していると気づくと足元にポチがいてヘッドホンで耳をふさいでる僕を見上げて不満気に鳴いているのに気付いてびっくりする、というのが日常だったのでそれがない初めての録音でした。

明けて今日は7月4日。実は山田家的には今日がポチの便宜上の誕生日ということになっている。2歳になってうちに来たポチは正確な誕生日がわからないのです。うちにもらわれてきたのは2001年の11月25日でしたが(GAPCというユニットで大宮でインストアライブをやった翌日だったことを憶えています)、さておまえの誕生日はどうしようとなったときにポチには坂本美雨さんちの3月8日のサバ美の日のような語呂のいい日付がない。なのでアメリカ好きな僕がそのときの思いつきでオリバー・ストーン監督トム・クルーズ主演の「7月4日に生まれて」にちなんだら絶対その日付を忘れないだろうと、7月4日をポチのバースデイだということにしたのです。なので便宜上は今日でポチは15歳ということになります。

しかし、ポチが仔猫時代に表紙を飾った斎門富士男さんの「baby cat」を仔細に考察していくと、ポチの育ち具合、背景に写っている植物の感じ、緑の萌え具合から「ポチは3月くらいに産まれたのではないか?」という説が持ち上がって、桃の節句の3月生まれというのがいかにもポチに似合うような気もしてくる。もうこうなったら3月3日も6月19日(ポチが亡くなったのは太宰の桜桃忌だ)も、そして今日7月4日もポチ記念日ということにしようと、ポチがいなくなった2014年の初夏に決めました。納戸を整理していたら2002年にポチと載った「猫の手帖」が出てきたり、他の猫たちと一緒に里親募集として掲載されていたNEKOという雑誌が出てきたりして、仔猫時代から青年期の若々しい姿を眺めて、この13年のことをいろいろ思い出してしまっている。

7月4日に特に意味はないが、とにかく今日はポチ記念日。  
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2014年07月03日

猫返し神社へのセンチメンタルジャーニー



昨日のこと、行ってみたいところがあったのです。ポチのことでお世話になった動物病院の院長先生に挨拶にいってお話をしていたときに(その日の日記)僕がミュージシャンだということを知った先生が実はこれまでに何匹も有名な音楽家の猫を診察していることを教えてくれて、音楽家には猫好きが多いことを語ったときに名前があがったジャズピアニストの山下洋輔さん。そういえばその何日か前に本屋をうろうろしていたとき偶然にも音楽コーナーに山下洋輔さんの猫エッセイを見つけたことを思いだして(そのときは手にも取らなかった)もう一度その本屋に行くとそれは「猫返し神社」というタイトルの本でした。

読み始めると「ああもう、なんでここんちの猫たちこんなバカでわがままなの」というような、猫の慌ただしい愛すべき日常を綴った本なのだけど、そのなかで外に遊びにいって猫が行方不明になって家に帰ってこなくなったときに、万策尽きて辿り着いた神社の境内で「どうか猫をお返しください。お願いします」とお願いした翌日、実に18日ぶりに愛猫が自宅へ帰ってきたというエピソードが。山下さんのお宅の猫は失踪常習犯、いなくなるたびにその神社へお参りしてそのたびに猫は無事に帰ったそうです。そういう経緯もあって山下さんが雑誌でこの神社を“猫返し神社”としてコラムを書いたことにより、全国的にその噂は広まっていき、「ここが猫返し神社ですか?」と訪問者に尋ねられた宮司さんもびっくりしつつもその運命を受け止めて神社の縁起の由来文にも「…猫返し神社とも呼ばれる」と記載されることになったそうです。

この立川砂川町にある阿豆佐味天神社はうちから車で1時間くらい。ポチの二七日忌に当たる昨日お参りにいくのに相応しいと思いました。昨日は奇しくも「いぬの日」という母子の健康を祈願する日だったらしく祈祷の声も聞こえた。ここが“猫返し神社”と呼ばれるようになってから地元の有志から送られた狛犬ならぬ狛猫も鎮座ましまし、全国から猫に帰ってきてほしいと願う絵馬がたくさん飾られていました(絵馬は宮司の息子さんが描いた絵だそうだが三毛猫だったのが嬉しかった)。もともとこの神社にはお蚕様が祀られているので、お蚕さんの天敵ネズミを退治する猫が守り神になるのは不思議ではない、という理論武装もばっちり。僕はまたいつかポチと合流できるようにと願いを書き、近々の希望として早く夢に出てこいよポチ!とメッセージを添えました。とても気持ちのいい一日でした。山下洋輔さんの本との出会いに感謝を。

夜、カフェ長男堂にご飯を食べにいって店主に「ねえ、2週間経ってもめそめそネコネコ言ってインスタグラムにもポチの写真ばっかりあげてるオレ気持ち悪くない?」と問うと、「いや、この感じだとポチが、“岸田今日子さんって生きてたっけ?死んでたっけ?”みたいな、実在を越えた存在になるから絶対続けるべきですよ!」とわかるようなわからないような意味深なことを目をキラキラさせながら言うのでなんとなく少し安心した(?)。猫の姿がなくなったかわりに部屋に花が絶えない毎日が続く。7月も8月もライブの予定がいろいろ決まってきた。新しい季節が思い出をまっさらに塗り替えることはないが、時間は決まった早さで進んでいく。8月3日は8人編成バンドでポチを送るライブを恵比寿で。今晩21時から入場申込受付を開始します。


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2014年8月3日(日)@ 恵比寿 天窓 switch
GOMES THE HITMAN.COM presents
“夜の科学 vol.45〜wish upon a star ポチに願いを”

出演:山田稔明 with 夜の科学オーケストラ
itoken、安宅浩司、五十嵐祐輔、上野洋、海老沼崇史、佐々木真里、立花綾香
18:30開場/19:00開演/3500円(1ドリンク代別途)

5月以来のバンド編成ワンマンを6月に永眠した愛猫ポチに捧げます。
たくさんの曲のミューズとなった愛猫を偲び8人編成で賑やかに送ります。
2001年以来GOMES THE HITMAN、山田稔明のシンボルとして愛されたポチを
ぜひたくさんの皆さんの拍手と歌声で可愛がってあげてください。

7月3日21時からGOMES THE HITMAN.COMオフィシャル通販STOREチケットセクションにて受付開始


天窓 switch
〒150-0013渋谷区恵比寿3-28-4 B1F
TEL 03-5795-1887  
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2014年07月02日

8人バンド編成の“夜の科学vol.45〜ポチに願いを”開催決定!

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5月以来のバンド編成ワンマンが決定しました。今回は8人編成の「夜の科学オーケストラ」になります。イベントタイトルは“夜の科学vo.45〜wish upon a star ポチに願いを”、真夏の夜に三毛猫座は見えるでしょうか。連日全国から寄せられる、6月19日に逝った愛猫ポチへのあたたかい言葉、お花、お手紙には心から感謝しています。ポチの四十九日が8月6日なのですが、それより少し先に賑やかな音楽とお客さんの拍手とシンガロングでポチを送る夏の夜の集会を行いたいと思いますので、それこそ夜行性の猫のようにぜひ全国各地から恵比寿まで集まっていただければ嬉しいです。メンバーは僕の留守中ポチの面倒を見てくれたイトケンさん(イトケンさんはお通夜とお葬式に立ち会ってくれたポチの親戚)、猫アレルギーゆえ絶妙な距離感でポチを優しく見つめた安宅くん、ポチとは添い寝した仲、素敵なポチ招き猫を仕立ててくれた五十嵐くん、ポチを抱いて嫌な顔されたエビちゃん、年上の魅力でポチに微笑みを投げてくれた佐々木真里さん、ポチからは「小娘め」と子ども扱いされていたネコ娘、綾香、そして会うことの叶わなかった上野くんはポチの鳴らす「Purrr」というノドの音をフルートで再現してくれることでしょう。7月7日に全国発売になる『緑の時代』、昨年のリリースから1年を経た『新しい青の時代』はもちろん、過去2作からも新曲も盛りだくさんのステージにご期待ください。明日7月3日21時よりオフィシャルサイト通販STOREのチケットセクションにてチケット販売を行います。


2014年8月3日(日)@ 恵比寿 天窓 switch
GOMES THE HITMAN.COM presents
“夜の科学 vol.45〜wish upon a star ポチに願いを”

出演:山田稔明 with 夜の科学オーケストラ
itoken、安宅浩司、五十嵐祐輔、上野洋、海老沼崇史、佐々木真里、立花綾香
18:30開場/19:00開演/3500円(1ドリンク代別途)

5月以来のバンド編成ワンマンを6月に永眠した愛猫ポチに捧げます。
たくさんの曲のミューズとなった愛猫を偲び8人編成で賑やかに送ります。
2001年以来GOMES THE HITMAN、山田稔明のシンボルとして愛されたポチを
ぜひたくさんの皆さんの拍手と歌声で可愛がってあげてください。

7月3日21時からGOMES THE HITMAN.COMオフィシャル通販STOREチケットセクションにて受付開始


天窓 switch
〒150-0013渋谷区恵比寿3-28-4 B1F
TEL 03-5795-1887  
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【急遽開催決定 7月26日】15年目の“週末”〜weekend夜話(東京編)

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今年の夏でリリースから15周年を迎えるGOMES THE HITMANメジャー1stフルアルバム『weekend』にまつわる四方山話、京都もしも屋でのイベントもアルバム全曲演奏の加古川チャッツワース公演も盛況のうちに終了しました。東京では今月7月7日と27日に“weekend”ライブが予定されていますが、3ステージすべてチケット完売、現在キャンセル待ちされている方にご入場いただける可能性も現時点でかなり少なく…。それならば追加公演を!ということで急遽7月26日(トラベラーズファクトリー公演の前日です)に等々力の巣巣で『weekend』を収録曲順通りに全曲演奏するライブ開催が決定しました。その日は「ひなたのねこ」展の初日、fishing with john五十嵐くんが招き猫絵付けワークショップを行う日なので、デビュー当時からGOMES THE HITMANの良きリスナーだった彼と15年を振り返るトーク含めた夜にしようと思います。五十嵐くんにはなにか演奏でもお手伝いいただけたら、と思っています。お申込みは巣巣まで。下北沢lete、中目黒トラベラーズファクトリー公演のチケットが確保出来ていない方はぜひこちらをお見逃しなく。すでに受付開始していますのでお急ぎください。


15年目の“週末”〜weekend夜話 東京編
トーク&ライブイベント

2014年7月26日(土)@ 等々力 巣巣
出演:山田稔明、五十嵐祐輔(fishing with john)
料金3500円(ドリンク付)
18:30開場19:00開演

京都で行われて好評を得た『weekend』にまつわるトーク&ライブイベントを巣巣でも。
トークでは夜の科学オーケストラでもマルチな演奏で山田さんをサポートする十数年来の
盟友五十嵐祐輔氏(fishing with John)を聞き手に、15年前の『weekend』発売当時の
様子を語ります。ライブでは1999年発表GOMES THE HITMAN『weekend』の15周年を
記念して曲順通りに全曲を再現するセットを。お見逃しなく!

五十嵐祐輔のもうひとつの顔は、春日部の張子職人男子。26日、27日は朝から
一日招き猫絵付け体験ワークショップも開催しています。
26日16:30ごろより招き猫絵付け体験とライブを両方ご予約の方は
500円お値引きのセット価格でご参加いただけます。こちらもぜひ!
お申込み方法はこちらをご覧ください。

巣巣
東京都世田谷区等々力8-11-3
03-5760-7020  
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平凡な毎日の暮らしに



昨日のこと、朝からたまった事務仕事を片付ける日。当初『緑の時代』はライブ会場と通販だけで販売しようと思っていたからジャケットにバーコードを印刷しなかったのだけど、今回もブリッジ INC.に全国流通のお手伝いをしてもらうことになったのでJANコードをもらってバーコードを生成してそれを数百枚のCDにひたすら貼っていくという作業。こういう単純作業は実は嫌いではない。無心で数時間。眠いところを起こされて仏頂面の今年3月のポチのジャケットを指でなでながら。

午後になってイラスト描きの作業。「ひなたのねこ」展のために初めての試みである手ぬぐいを作ろうということになり、いつもサインの横に描くようなポチの絵を数点描き下ろす。可愛いのができたらいいな。夕方、キーボーディストの佐々木真里さんが黄色と白の可憐な花を持って遊びにきてくれた。ポチの写真を前に涙を捧げてくれました。真里さんも腎臓結石で猫を亡くしたことがあり、ポチの訃報を聞いていてもたってもいられなかったと思うが、ようやく僕から連絡を取ることができてこの日の来宅となりました。近所のカレー屋さんで美味しい夕飯。

明けて今日はポチの二七日(ふたなぬか)。2週間が経とうとしています。まだ夢に出てこないポチは自由にあちこちパトロールを続けているのでしょうか。ポチのいない毎日の暮らしは前へ前へ巻き戻らずに進んでいます。  
Posted by monolog at 11:39Comments(0)TrackBack(0)

2014年07月01日

“夜の科学 in 加古川〜retrospective15+5” @ 加古川 チャッツワース(2014年6月28日)

京都を出発、瀬戸内海を眺めながら西の“故郷”加古川へ。

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午後3時半に「ただいま」とチャッツワースに到着、やはり落ち着く。美味しいご飯で腹ごしらえをして会場設営。祭壇のようなポチのためのスペースと壁に大映しのプロジェクターを用意してくれていた。僕を泣かす気満々か…。いつも盛況の加古川公演だが、この日は東京、大阪、広島、山口と遠方からのお客さんも多かった。そもそも今回は『weekend』を曲順通りにまるごと再演するという企画だったのだけど、前半の“weekend”セッション、そして後半の愛猫ポチを想う歌とコントラストのはっきりした内容になった。

今、2014年に『weekend』を演奏するのはとても楽しい。何より言葉とメロディが唇に小気味いいのだ。よくこんな歌書けたなと本気で思う。堀越・須藤コンビが書いた「ready for lab」というインストを境に前半後半に別れるが、この機会にその「ready for lab」を耳コピして演奏したのが個人的には一番面白かった。「ready for lab」「お別れの手紙」「train song」とMCを挟まず続けて演奏したときに顕著に立ち上がる物語性が『weekend』の持ち味だと感じた。「Qui La Laの夏物語」は2014年版「ストロボ」のような感触。村田和人さんへ歌詞を提供した「Brand New Day, Brand New Song」は自分のための歌のようにも感じる。

「夏の日の幻」から始まったポチのためのセッションは泣いているお客さんを視界からシャットアウトすることでしっかりと歌い上げることができました。みんな会ったこともないポチのために美しい涙をありがとう。うちの猫ってこんなに愛されてたのか!と相棒のことをとても誇らしく思いました。「日向の猫」のラララのコーラスはどこまでも届くような大きな響きでした。そして「サニーレタス」の大合唱も愉快でした。最後、アンコールで何を歌うかは決めないままライブに臨みましたが、「きれいな言葉で」という新曲にした。これは去年暮れに演奏し始めたときから歌詞がかわりメロディが増え、そしてポチを看病しているときにも歌詞を書いた歌。きれいな言葉で、美しい日本語で、この愛すべき日々の機微を書きとめて繋ぎとめようと祈る歌。この日の最後にふさわしい歌だったと思っています。たくさんのご来場、あたたかい言葉、お花、そして言葉もなくただ涙を流してくれたあなた、皆さんのサポートに心から感謝しています。ありがとうございました。

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Posted by monolog at 23:12Comments(0)TrackBack(0)

15年目の“週末”〜weekend夜話 @ 京都もしも屋(2014年6月27日)

先週末の関西でのライブを振り返ります。

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お昼の飛行機で大阪へ、そして特急電車で京都へたどり着きました。今回の旅はカバンにポチを連れているという点でこれまでと違う新しい旅。京都での岡村詩野さんとのトーク&ライブイベントの開催を決めたのは6月6日、ポチが病院に通い始めて3日目の頃でした。詩野さんはデビュー当時から仲良くさせてもらっている音楽ライターで、ここ最近京都に居を移した。詩野さんとなら有意義なトークができると思って企画しましたが、予想通りとても充実した話ができました。

詩野さんを聞き手に僕が話したのはだいたいオフレコ的な裏話でしたが(みんなTwitterに書かないでいてくれて感謝)、とにかく『weekend』の制作期間の大変さ、当時感じた自分の未熟さと歯がゆさ、なかでも「何もない人」が一番歌うのに苦労したことなど初めて人前で話すことがたくさんありました。詩野さんは25歳からの僕を知っているわけで、なんだかこそばゆく、しかし遠慮なくいろんなことを吐き出せて気持ちがよかったのです。トークは1時間半に及び、やはり猫のことにも話題が移り、僕はポチのことについてもなるべく冷静に話をしました。

ライブは前回の武蔵小山アゲイン同様「夏の日の幻」からスタート。『weekend』からは「長期休暇の夜」を。「夜の海を走って月を見た」は岡村詩野さん同様に京都精華大学で教鞭をとる高野寛さんのカバー、夏にリリースされる『高野寛ソングブック』に収録される。「ポチの子守唄」「些細なことのように」「日向の猫」はなんとか泣かずに歌えた(お客さんは泣いていた)。最後『weekend』収録の「猫のいた暮らし」はハンドクラップとシンガロングまで起きて賑やかに楽しく宴を締めくくることができたように思います。たくさんのあたたかい言葉、柔らかい言葉、言葉なき言葉をありがとうございます。皆さんの心が伝わってきて、本当に嬉しいです。いつものライブとは違う親密な空間での良い夜になりました。

ミュージック・マガジン最新号のディスク・レビューで詩野さんが『緑の時代』を取り上げてくれていた。突発的なリリースだったため雑誌媒体に資料の送付などまったくできなかったのだけどジャケット写真まで紹介していただいた(ポチ…)。「イレギュラーなコンピレーションだから結構採点厳しくしちゃったよ」と告げられていたんだけど、いやいや、とても愛のある激励の言葉で僕は嬉しかったです。早く次のレコードを作りたいと思いました。

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Posted by monolog at 22:41Comments(0)TrackBack(0)