昨日のこと、久しぶりに耳鼻咽喉科へ。季節の変わり目はいろいろ大変だ。振り返ってみたら1月10日以来の通院。そう言えば1月は元旦から大風邪をひき、それが長引いて、本厄恐るべしと震え上がったのでした。まだポチが元気だった頃。今年1月の日記を顧みていたら
1月5日に庭に猫が現れていて、これは今考えたらポチ実のお父さんなのではないか、ということになっている。とにかく皆さんも風邪などには気をつけて。耳鼻咽喉科の待合室はあふれるほどの盛況でした。

本題、昨日の夜はとても心ほだされるような、あたたかく楽しい夜でした。尋ね猫の貼り紙を見て僕が探し主Aさんに電話をかけて、その猫(ポチ実の弟と推測されるのでチミオと呼ぶ)がBさんのお宅に保護されていることが判明したことは前回の猫騒動日記に詳しく書きましたが、なんとAさんとBさんとチミオがうちを訪ねてこられた。僕がチミオに一目会いたかったこともあるし、Bさん宅の娘さんも保護した猫の姉弟をぜひ見てみたいということで実現した対面会。ポチ実は来客があると絶対隠れてしまうので一度片付けたケージをリビングの真ん中に置き、「あら?なにこのジャングルジム」みたいな感じでのんきに戯れるポチ実をケージにサッと閉じ込めた(ごめんよ、ポチ実)。
そしてついに事の発端となるチラシを貼ったAさん、そしてBさんは旦那さんと小学生の娘さん2人の家族連れで我が家へ。チミオはキャリーバッグのなか。初対面なのに挨拶もそこそこに2匹の猫を挟んで「わーそっくり!」「かわいいー!」「鼻のまわりが似てるねえ!」と大騒ぎ。ひとつ判明したのがチミオはチラシにはオスと書いてあったが実際にはメスで、Bさん宅では「ソラミちゃん」と呼ばれていた。もともとBさん宅には「カイちゃん」という猫がいるので“海”と“空”で「ソラミちゃん」。名前の呼び方でも盛り上がり、僕が「ソラミちゃん、ソラミちゃん」と呼ぶのに対して反対に娘さんたちはだんだん「チミオ!チミオ!」と呼ぶようになっていったのも可笑しかった。

ポチ実は相変わらずケージのなかで硬直しているが、チミヨ(チミオの性別変更で名前も微訂正)はとてもおとなしく簡単に抱かせてくれる。柔らかさもポチ実と一緒、ポチ実のほうが身体が大きいのはチミヨよりも2ヶ月早く保護してうちで贅沢させているからか。2匹を並べてみると本当によく似ている。感動するくらいだ。AさんやBさんの話を総合するとポチ実とチミヨ、そして現在Aさん宅に保護されているサビ猫ら4,5匹の姉妹は7月の初旬にヨチヨチと歩いてこの界隈に現れたそうだ。最初にいた三毛の仔猫はしばらくすると姿が見えなくなったので心配していた、とAさんBさんが言うのはうちのポチ実のことで、その猫姉妹のうちもう1匹は車にひかれて倒れているのをBさんの娘さんが見つけて看取ったらしい(「最初はまだ温かかったのが冷たくなっていって…」と泣きそうな顔でそのときの様子を教えてくれた。優しい子、敏腕な猫使いだった)。7月初旬に猫たちが片手に乗るくらいの大きさだったということは6月後半の生まれということになる。ポチ実を動物病院に連れていったときに「だいたい5月生まれくらいじゃないかな」と言われたのでポチ実の誕生日は5月4日のみどりの日ということにしていたのだけど、ポチ実はポチが天国に登った6月19日以降に生まれたということだ。生まれ変わり…、僕はそういうことを積極的に信じることにする。そう考えたほうがいろいろ辻褄が合うのです。ポチ実の誕生日は昨日を境に2014年6月21日ということになりました(その日がお葬式の日でした)。チミヨもサビもうちにはたったの一回も来なかったのにポチ実だけがうちに現れたことも含めてその不思議さを反芻する。
その仔猫たちのお母さん猫というのは
2度我が家の庭に現れた尻尾の長いキジ白猫に間違いなく、BさんがiPhoneで撮った写真と僕のを示し合わせて「同じ猫だ!」ということになった。このあたりの仔猫を増やし続けているのはこのお母さん猫らしく、これからのことを考えると、どうにかこの母親を保護して避妊手術させたいよねという話にも及ぶ。何時間も話し込み、僕はポチのことからポチ実のことまで話し、Bさん宅にいる7匹の猫のことも伺い、本当に歩いたら1分くらいの距離の間に、こんなふうに猫のことを考えて愛している人たちがいるということがみんな嬉しくて仕方がない、という感じでニコニコしていました。Aさんが保護したサビ猫も多分ポチ実の姉妹で、サビはまだ人馴れしていないらしくてもう少ししたら会いにいく約束をしました。東京にもあったんだ、こんな素敵な猫が繋ぐ縁が。

結局ポチ実は態度を軟化させず緊張し続けて、娘さんたちに抱っこさせてあげたりできない感じだったんだけど、猫同士で威嚇しあうことはまったくなくて、チミヨはケージにしがみつく素振りを見せたりとても積極的。ポチ実がお姉さんでチミヨ、サビが妹というのは身体の大きさでなんとなくそういうことになったのだけど、おてんばで手に負えない長女が実はここぞというときに人見知りで、普段おっとりしている妹のほうが臆せず野心的、という構図が見えました。前日の近藤研二さん、そして昨晩のAさんBさん家族とご近所さんの来訪にくたびれたのかポチ実は早々に白目をむいてぐーぐー眠っていました。
猫騒動は季節が変わってもまだまだ続くのです。猫ってすごいなあ。
鎌倉molnで開催中の「ひなたのねこ」展はいよいよ明日までとなりました。
最終日の明日11月9日をクロージングライブで賑やかに締めくくります。
キーボーディスト佐々木真里さんとfishing with john五十嵐祐輔くんとのトリオ編成、
五十嵐くんは12月“夜の科学46”には参加できないのでこれが年内最後のセッション、
真里さんは巣巣での「ひなたのねこ」ライブに続いてお手伝いいただきます。
残席がもう少しだけ。ぜひ週末の鎌倉へお越しください。
2014年11月9日(日)@ 鎌倉 moln
山田稔明 「ひなたのねこ」展 クロージングスペシャルライブ
18時30分開場 19時開演 3,000円(ドリンク別)
出演:山田稔明 with 佐々木真里、五十嵐祐輔
この日は歌詞に猫がでてくる曲だけを選んで演奏します。
ご予約方法:
タイトルに「11/9 クロージングライブ」、
本文にお名前、人数、ご連絡先を明記の上
mail : belleandnatary@yahoo.co.jp
tel 0467-38-6336(水ー日 11:00ー18:00) まで
メールの方は折り返しご予約完了メールを返信いたします。
鎌倉 moln(
http://cloud-moln.petit.cc/)
鎌倉市御成町13-32 2F
0467-38-6336 11:00-18:00 月火 休
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