2015年06月30日

猫騒動 5thシーズン(6)ようこそ後輩


友人でありバンドメンバーの五十嵐祐輔くんが仔猫を飼い始めた。先週鎌倉molnでのライブの際、ちょっと立ち寄って愛でるつもりが、あまりに小さく痩せていて儚く、少し元気もないように見えたので心配になって、その後もずっとやりとりを続けていた。「猫はいいよー」「五十嵐くんも実際に猫と暮らすようになったら張り子の猫の絵が変わってくるかもよ」「人には、猫を飼う人生と飼わない人生のふたつしかない」と背中を押した手前もあり、昨日再び五十嵐ミルクと名付けられた仔猫を訪ねることにしたのです。ご近所の近藤研二さんと連れ立って。近藤家は乳飲み子だったモイを立派な(元気凶暴な)猫に育てた直近の経験があり心強い。

まず大船のペットショップで仔猫用のフードやブラシ、タオル、ウェットティッシュ、猫のおもちゃなどを購入。カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュで待ち合わせて仔猫のもとへ。やはり近藤さんから見ても仔猫ミルクは小さく頼りない。多分五十嵐くんちのミルクはキジ白のオス、多分生後1.5ヶ月くらいで、少し栄養が足りていない。それから3時間くらい、何を教えたということもないが、遊ばせ方とかご飯の皿の高さとか(買ってきてあげた半生のフードをペロリと食べてくれた)、トイレの場所などを話しながらの3時間くらい。仔猫にとっては大きな人間が何人もやってきて緊張しきりだっただろうけど、五十嵐家にとっては何らかの役に立ったのではないかと思います。猫先輩は後輩に厳しくも優しい。


仔猫時代というのはあっという間の時間だ。ポチ実はわが家の庭に現れたときはもう2ヶ月半くらい、四肢もしっかりしていて、仔猫の時代の最後の頃だった。駆けまわり、眠さと戦いながら遊ぶその姿はとても可愛くて、僕はポチの仔猫時代を知らないので「ああ、ぽっちゃんもこんな感じだったんだろうな」と想像し追体験した。ご近所近藤さんちのモイも遊びにいくたびに大きくなった。ミルクもきっと寝て起きたら大きくなっているような超成長期間のはずなのでその貴重な時間の一瞬一瞬を五十嵐くんには謳歌してほしいなと思う。そして、またこれで鎌倉に遊びにいく理由が増えたことがとても嬉しい。




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2015年06月29日

6月の終わり、7月の始まり|ラジオ出演情報





6月の終わりと7月の始まり、今週はラジオ出演がふたつ。まず本日21時からのK-MIX「Contrary Paradeのメゾン・ド・アミ」にお邪魔します、と言いつつこれは先々週コンパレのたなかまゆちゃんに我が家まで“来てもらって”収録したもの。アルバムの話と猫の話、新作からのオンエアもお楽しみに。そして7月2日(木)は三軒茶屋の世田谷FM、杉真理さんの「アフタヌーン・・パラダイス」にゲスト生出演させていただきます。思えば前回出させてもらったときはポチ闘病の真っ最中でした。上の杉さんとの写真に映っているのは過労と寝不足の僕。番組がオフエアーになったときに杉さんのお宅の猫も同じように懸命な通院をしていることを知り「ポチもなんです…」と打ち明け、病院を紹介してもらったのがついこないだのように思い出されます。今年のお正月以来の杉さんとのおしゃべりが楽しみです。

どちらの番組もPCやスマートフォンアプリなどで全国でお聴きいただけます。ぜひチェックしてみてください。


2015年6月29日(月)K-MIX(静岡放送)
「メゾン・ド・アミ」21:00 - 21:25(再放送は同日27:00 - 27:25)
*スマートフォンアプリradikoプレミアム、ドコデモFMで全国で可聴


2015年7月2日(木)エフエム世田谷 他全国のコミュニティFM
「アフタヌーン・パラダイス」13:00 - 17:00(コミュニティFM系列局では15:00 -)

エフエム世田谷HPからPCで可聴、スマホアプリTuneinラジオでも  
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2015年06月28日

『この世界にようこそ』刊行記念 ライブ&トークセッション 広瀬裕子×山田稔明(2015年6月27日 @ 鎌倉 moln)

昨日のこと、鎌倉molnでの広瀬裕子さんとのイベント。今月3度目の鎌倉訪問、第三京浜から横浜横須賀道路、大好きなドライブ。会場入りする前に五十嵐祐輔くん宅に新しく家族入りした仔猫「ミルク」の様子を見にいく。小さく痩せててはかなく弱々しく不安。段ボール箱にブランケット、ホットカーペットを出すことも指南。元気に大きくなってほしい。ディモンシュで広瀬裕子さんと待ち合わせて打ち合わせ。広瀬さんがネイティブ・アメリカン(以下敬意をこめてインディアンと書きます)にはまるきっかけは「ローリング・サンダー メディスン・パワーの探究」だったそうで、これは僕も一生懸命読んだ重要書籍。広瀬さんとの会話は話題が数珠つなぎになっていって楽しい。



2015年6月27日 @ 鎌倉 moln
広瀬裕子×山田稔明
「ネイティブ・インディアンと小沢健二、その言葉」


1.天気読み(小沢健二 カバー)
2.僕らが旅に出る理由(小沢健二 カバー)
3.天使たちのシーン 抜粋(小沢健二 カバー)
4.ある光(小沢健二 カバー)

5.確かな光(高野寛 カバー)
6.太陽と満月(the loved one)
7.どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと(新しい青の時代)
8.やまびこの詩(新しい青の時代)
9.my favorite things(the loved one)
10.small good things(the loved one)

EN
11.あさってくらいの未来(新しい青の時代)

with 五十嵐祐輔(M5-10)


イベント前半は広瀬さんとのトーク。インディアンにはまったきっかけや理由を語り合う。僕は明確に2005年に観たテレビのドキュメンタリーだった(窪塚洋介がナバホ居留地を訪ねる番組)。映画「ダンス・ウィズ・ウルブズ」は生涯ベスト映画になった。《満腹なときに買い物に行く》という僕が日常のルールとしているインディアン的教えも紹介した。「インディアンが好きだ」ということはなかなか人に伝えるのが難しい。それはターコイズのアクセサリーをつけることでアピールできることではないのだ。「小沢健二が好き」というのもそれに似ている、と思った。この日は広瀬さんの好きな小沢健二楽曲を僕がカバーするという企画もあって、普段あまりない機会だったのでとても楽しかった。いつも思うことだけど、小沢健二楽曲には「発語の快感」がある。言葉を口にすると気持ちがいい。

インディアンの言葉に背中を押されて作った歌「どこへ向かうかを知らないなら…」を久しぶりに。「やまびこの詩」も《Today is the Good Day to Die》に呼応する。「アーバンブルーズへの貢献」とは逆に「憂鬱=blues」ではなく「お気に入りのものこと」を並べることで新しい言葉を歌おうと試みた「my favorite things」、ささやかだけど大切なことを切り取った「small good things」、歌いたい新しい歌があって幸せだ。五十嵐くんにギターと鍵盤ハーモニカで手伝ってもらいました。

アンコールでは広瀬さんのお気に入りだという「あさってくらいの未来」を。『新しい青の時代』を聴くときに11曲目のこの歌から再生してアルバム全体を聴いているとのこと、新鮮な切り取り方だと思いました。好きな理由を言葉で説明してもらうことは作り手冥利につきる。僕もまたこの歌が好きになりました。たくさんのお客さん、ご来場ありがとうございました。主催のミルブックス、会場のmolnにも感謝を。「人生には、昨夜のような時間が必要です」と広瀬さん、美しい言葉だなあと感じ入る翌朝です。


  
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2015年06月27日

一年で一番“梅雨”な日



昨日のこと、お昼から出かけて友人溝渕ケンイチロウ宅へ。東京を離れて故郷広島県福山市に戻ることを決めた彼の引っ越し当日に押しかけてゆっくり話をすることができた。思えばこの家への引っ越しの日、僕はミュージシャン仲間と一緒に荷物を運ぶのを手伝った。それがちょうど8年前、2007年の6月だった。8年。それが長いのか短いのか全然わからない。彼が在籍したセロファンと初めて共演したのが2000年の秋(大阪でセロファンとキセル、東京でセロファンと青山陽一さん)それ以来ずっと同胞意識を持ち、刺激し慰め励ましあって今がある、と思う。音楽を止めるわけではないので、またいろんな場所で会うことになるだろう。しかし西東京の深緑と風情のある喫茶店、彼の家はひとまとまりのセットだったので引っ越しのトラックがやってきたときにはそのリンクがなくなってしまうことにちょっと寂しくなってしまった。僕はこの家の荷物を運びこんだ日と運びだした日に立ち会った人間だということになる。

午後からは雨が強くなって湿度も高く気圧は低い。猫はずっと身体を伸ばして気だるく寝ているし、一年で一番梅雨らしい日だなあ、とため息をついた。こういうときにはパッと気が晴れるようなサムシングが必要で、庭先の紫陽花を切り花にして半紙を巻きつけて魔除けのおまじないを。最近教えてもらった風習だが、6月の6が付く日に備えるというので昨日はナイスタイミングだったのだ。そして雨のなか新宿へ出かけて夏服を買って雨の季節の先の風景を夢想する。

夜になって、いつも聞いているラジオ番組「荻上チキ・Session-22」が猫特集ということだったので思わず送ってしまったメールを読んでいただいて狂喜乱舞。『the loved one』から「猫町オーケストラ」がかかった。ものすごく客観的にその歌を聴いている自分がいて、静かに感動しました。終了後に番組プロデューサーの方から「ちょうど今日iPodに入っている『雨の夜と月の光』を聴いたところだったのでびっくりしました」とメッセージをいただき、僕もびっくりした。一年で一番“梅雨”な日に心がパッと晴れるようなことがたくさん。そんなに悪くない一日でした。

今日は鎌倉molnで作家広瀬裕子さんとのイベント。いつもと違うセットリストにわくわくしています。若干の当日券があるそうなので直接会場までお問い合わせください。


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『この世界にようこそ』刊行記念
ライブ&トークセッション 広瀬裕子×山田稔明
「ネイティブ・インディアンと小沢健二、その言葉」


2015年6月27日(土)@ 鎌倉 moln
18:30開場/19:00開演 
料金:2000円(1ドリンク付き)
出演:広瀬裕子、山田稔明


★ご予約はmolnまで、メール、電話、店頭にて受付します。
メール belleandnatary@yahoo.co.jp
タイトルに「6/27 予約」、本文に「名前・人数・電話番号(代表者の方のみ)」
を記載の上、送信ください。
電話 0467-38-6336(水-日、11:00-18:00)
*いただいた情報は本イベントに関する連絡以外には使用しません。

moln( http://cloud-moln.petit.cc
鎌倉市御成町13-32 2F 電話 0467-38-6336  
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2015年06月26日

“Art × Music for CAT LOVERS”(2015年6月25日 @ 木場 EARTH+GALLERY)

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昨日のこと。井上奈奈さんの絵本「ウラオモテヤマネコ」出版記念の原画展と4月に発売になったコンピレーション『猫と音楽の休日』のコラボイベントにお誘いいただいて、素敵なギャラリーでライブ。絵本「ウラオモテヤマネコ」は絵もさることながら特色をふんだんに使った装丁と印刷も素晴らしい作品、生演奏と朗読で立体的になった物語にも惹きこまれました。僕は猫の歌を中心にセットリストを組みました。


2015年6月25日(木)@ 木場 EARTH+GALLERY
“Art × Music for CAT LOVERS”


1.猫町オーケストラ(the loved one/VA 猫と音楽の休日)
2.夏の日の幻(pilgrim)
3.my favorite things(the loved one)
4.些細なことのように(the loved one)
5.small good things(the loved one)
6.日向の猫(新しい青の時間)


猫についての歌を歌おうと思うと自ずと新作『the loved one』からのセレクトになりますね。「猫町オーケストラ」はコンピ盤ではオープニングトラックに選んでいただきましたがミックスを変えて『the loved one』では終幕の歌になっています。「my favorite things」は弾き語りで演奏するとその日の雰囲気次第で姿を変える曲。「日向の猫」も会場の皆さんのコーラスに支えられて温かい気持ちになりました。スクリーンには「ウラオモテヤマネコ」の絵に加えて、ポチとポチ実の写真も映してもらって嬉しかった。が、写真だけ見るとなんだこれは?という風景ですね。




終演後、物販コーナーにいた僕に快活に話しかけてくれた人がいて、ふとお顔を見上げたら女優の川上麻衣子さんだった。「山田さんもかなり猫にやられちゃってますね。私もですよ」と、お互いの猫の話で簡単に盛り上がれるのが「猫」という共通項のすごいところ(川上さんもかなりのCAT CRAZYだった…)。僕がライブ中に言った「人には、猫と暮らす人生と猫と暮らさない人生のふたつしかないのだ」という言葉を面白がってくれて、今度は「猫は飼い始めて7年目から関係が変化する」という川上さんの持論を教えてもらった。最近上梓された「彼の彼女と私の538日」もとても気になる内容。何種類もCDやTシャツをご購入いただいて、金八ファンの僕としては感無量。

平日の夜のイベントにも関わらずたくさんのご来場に心から感謝。オーガナイズされた水野さん、主役の井上奈奈さん、猫コンピからつなげてくださった土橋さん、共演者の皆様どうもありがとうございました。


  
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2015年06月25日

『the loved one』に寄せて ー高橋徹也氏コメント

ここ数年もっとも僕が共感と畏怖の念を抱くシンガーソングライター高橋徹也さんから『the loved one』にコメントをいただきました。ポチが女の子だったことを告げると「ええ!?」とものすごく驚いた顔をして、その日ずっと恐縮しきりだったタカテツさんの姿に優しさを感じた。ここに転載するのはあえて最初の、「ポチくん」バージョンのテキスト。タカテツさんには「ポチくん」と呼んでもらうほうがむしろ心地良い。7月3日のバンド編成2マンも楽しみ。現在入場予約受付中です。



『the loved one』に寄せて


実は、山田稔明をよく知らない。

十年以上前に一度だけイベントで共演したっきり、
再会したのはついこの間、二年前の夏。
それもやはり同じくイベントの場だった。

彼が変わったのか、僕が変わったのか、その辺りは定かではないが、
彼が素晴らしい曲を作って、歌っていることに心から驚いた。
同じ音楽家としてショックだったと言ってもいい。
それからは自然と親交を深め、今も良い刺激を受け続けている。

残念ながらこの作品の主役、猫のポチくんのことも、実はよく知らない。
もっと言えば猫を意識するようになったのも山田くんと再会してからのこと。
ただ、そんな山田&猫の新参者でも、この六篇のストーリーから
ポチくんの生命を読み取ることはできる。

果たして自分に愛する何かを想って一枚のアルバムを作ることが出来るだろうか。
彼は見事にやってのけた。それは思っている以上にすごいことなのではないだろうか。

僕は今、山田稔明をもっと知りたいと思う。優しいギターが紡ぎ出す、新しい音楽を。


追伸:イギー・ポップをやる時は俺の許可を取ってくれよなー(笑)


2015年 初夏 高橋徹也





2015年7月3日(金)@ 吉祥寺 スターパインズカフェ
“猫とコヨーテのオーケストラ”

出演:山田稔明 / 高橋徹也

[山田稔明(vo/g)安宅浩司(g etc.)五十嵐祐輔(g etc.)海老沼崇史(b)上野洋(flute etc.)]
[高橋徹也(vo/g)鹿島達也(b)佐藤友亮(key)脇山広介(dr)]

OPEN18:30/START19:00
前売3,000円/当日3,500円(ともに1ドリンク代別途)

山田稔明が近年最も共感するSSW高橋徹也氏との念願の
バンド編成2マンが決定しました!
オフィシャルサイトにて入場予約受け付け中!

吉祥寺 スターパインズカフェ
TEL 0422-23-2251
武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1  
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今日は木場でイベント出演です|“Art × Music for CAT LOVERS”

本日イベントに出演します。初めての会場、初めての共演の方々、初めてお会いするであろうお客さんにわくわくします。言葉、絵、声、音楽、写真。猫をテーマにしたそれぞれの表現が繰り広げられる夜、平日のイベントですがぜひお時間ある方はご来場ください。僕は出番遅め、21時頃出演の予定です。もちろんニューアルバム『the loved one』も会場にて先行販売、特典もつきますのでこの機会をお見逃しなく。「贅沢ねこまんま」という、土佐名産「かつおなまり節」を贅沢に使用したこだわりのフード(トッピングに土佐の生姜、四万十川の川のり佃煮、手作り鳥ハムを加えてお召し上がり頂ければなお美味しい)もサーブされるそうなのでお腹をすかしてお越しください。
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“Art × Music for CAT LOVERS”
2015年6月25日(木)@ 木場 EARTH + GALLERY

OPEN:19:00/START:19:30

画家井上奈奈さんが上梓される絵本『ウラオモテヤマネコ』の原画展での
イベントが決定しました。猫に対する思いのあふれた夜になりそうです。

【出演アーティスト】(アコースティック・ライヴ/絵本の朗読など)
 吉良 都 [チェロ] &重松華子 [ピアノ] (from piano trio chou-chou)
 Rita-iota、山田稔明
【ゲスト】 井上奈奈(絵本作家)
【料金】
 <前売り券予約>
 ¥3,200(絵本『ウラオモテヤマネコ』+1ドリンク付き)
 ¥2,000(1ドリンク付き、絵本なし)
 <当日券>
 ¥3,700(絵本『ウラオモテヤマネコ』+1ドリンク付き)
 ¥2,500(1ドリンク付き、絵本なし)
 ※絵本は通常価格1,836円ですが、チケット・セットとしてお申込み頂くと実質1,200円になります。

【ご予約・受付方法】
 堀之内出版まで下記をご連絡下さい。
 mail info@horinouchi-shuppan.com
 tel 042-682-4350
 ※ご連絡内容
  お名前/メールアドレス/人数/お申込みチケットの種類
  <チケットの種類>A:3,200円(絵本・1ドリンク付)、B:2,000円(1ドリンク付き)
 ※精算は当日、現金のみにてお願いいたします。

木場 EARTH + GALLERY(http://earth-plus.net/
東京都江東区木場3-18-17
  
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2015年06月24日

今宵必要なのは愛と慈悲|映画「ラブ&マーシー 終わらないメロディ」」



昨日のこと。8月1日から公開される映画「ラブ&マーシー 終わらないメロディ」を一足早く試写で観させていただいた。ビーチボーイズのブライアン・ウィルソンの60年代と80年代をパラレルに描くライフストーリー。映画の中で繰り広げられるのは歴史や伝説に追いつこうとして様々な本をむさぼるように読んだ音楽ファン(僕のような)にはよく知られた事実たちだけれども、そこにリアルな映像と芳醇なステレオサウンドが絡むとまるで第三の眼となり時空を軽々と越えていく感覚があった。1960年代のブライアンを演じたポール・ダノはとにかくブライアンにそっくりで才気溢れ、いっぽう80年代を担ったジョン・キューザック(!)からにじむ混乱と葛藤は隠遁時代のブライアンの姿を想像させた。そしてもうひとつ、書籍「ビーチ・ボーイズとカリフォルニア文化」を読んで想像するしかなかった精神科医ユージン・ランディの姿がとても印象的だった(彼が70年代に編纂した「アメリカ俗語辞典」のことも触れられて興味深かった。英語が好きな僕に、と中学生のころ親戚から譲り受けた辞書なのである)。

僕は《グッド・ヴァイブレーション・ボックス》《ペット・サウンズ・セッション》でビーチ・ボーイズを“発見”した世代のリスナーだが、想像の範囲を越えた風景を補完するのにあまりある内容で、映画を観ているそばから早く家のステレオでビーチ・ボーイズを聴きたいと思ったし、熱心に聴いていないブライアンのソロ作にも改めて触れてみようという気持ちになった。実際1988年リリースの初のソロアルバム『BRIAN WILSON』をターンテーブルに乗せるこれまでと違う印象で響き、孤独と暴力、テレビのニュースに落胆して「今夜僕らに必要なのは愛と慈悲だ」と歌う「Love and Mercy」のガラス細工のような美しさに感動した。あと何回か暑い夏の日に映画館で観たい。


ビーチ・ボーイズ関連テキスト
monolog:ビーチボーイズとアメリカ・インディアン」
monolog:英雄と悪漢(2012年のなつやすみ)


  
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2015年06月23日

愛するものへのまなざしー『the loved one』に寄せて(文・五十嵐祐輔氏)

夜の科学オーケストラのメンバーであり、インストゥルメンタル・ユニットfishing with johnを主催する五十嵐祐輔くん。美文家の彼にプレスリリース用のライナーノーツ(レコードショップや媒体向けの資料)を書いてもらったのですが、その文章が端的に『the loved one』のなりたちを説明した素晴らしいものだったので、ここに全文を公開します(フライヤーには抜粋を掲載)。




愛するものへのまなざしー『the loved one』に寄せて

 山田稔明の新しいレコード「the loved one」は愛するものへのまっすぐなまなざしが眩しいほどに溢れたアルバムです。そのまなざしの先にいるのはポチという名前の猫、その愛猫ポチの寝そべる日向、その日向の差し込むあたたかい家、そこで続いていく暮らし、暮らしにまつわるささやかだけど大切なこと。彼はこれまでも日常の機微を手のひらに掬い上げ歌にしてきましたが、そこの中心にはいつもポチという名前の猫がいました。そのポチが天国へ旅立ってちょうど1年、「ポチに捧げるラブソング集」として丁寧に紡がれた本作が私たちの手元に届きました。このアルバムは山田稔明からポチへの贈り物であると同時に、ポチを亡くした哀しみを共有した私たちへの贈り物でもあり、彼と同じく身近に愛するものを持ちながら暮らす私たちの「慈しむ気持ち」を肯定し力強く背中を押してくれる作品集です。

 2001年リリースのGOMES THE HITMANのシングル「饒舌スタッカート」のジャケット写真撮影で出会って以来、13年に渡り彼の大切なパートナーとして共に暮らしてきた愛猫ポチが天国へ旅立ったのは昨年の6月のことでした。彼のポチへの溺愛ぶりは彼のブログやSNSで目にされ、様々な楽曲に登場するミューズとして耳にされ、写真絵本「ひなたのねこ」やポストカードなどのグッズとして手にされ、ファンの方々の間でポチはアイドル的存在として愛され、山田稔明を語る上で欠かせない存在でした。彼がライブのMCで毎回のようにおどけながら語る「たぶん世界で1番可愛い猫なんじゃないかな」宣言には彼の溢れて零れ落ちてしまうほどの愛情が見えて、耳にする度に「ポチは幸せな子だなあ」とこちらも笑みが零れたものです。

そんな彼の精神の一部でもあったポチを亡くした喪失感を思うと今でも心が痛みますが、この1年彼は休むことなくステージに立ち続け、歌い続けて前に進んで行きました。連日の不眠の看病の渦中に生まれた「ポチの子守唄」は勿論、過去に書かれたポチへの歌も亡き後さらに響きを深いものへと変え、聞く者の心を打ちました。夜の科学オーケストラ全員とお客さんでポチを見送った追悼ライブの神聖な雰囲気は今でも強く印象に残っています。

 そんなポチへ捧げられた今作『the loved one』はしかし暗く深刻なムードでは決してなく、むしろ軽快でポップな仕上がりになっています。その背景には彼の側に現れた新しいミューズ、ポチ実の存在が大きいのかもしれません。ポチが亡くなって2ヶ月後のある日、彼の家の庭に突如ポチそっくりの野良猫が現れ、その子を保護して家族の仲間入りをするという奇跡のような物語が彼に訪れました。ポチの生まれ変わりかと見紛うその子はポチ実と名付けられ、その後山田家の日向で喉をゴロゴロと鳴らすようになりました。この新しい家族の存在がアルバム全体のムードをより日向の方向へ導いたのかもしれません。

 隅々までポチ愛に満ちた本作では「好き!」と大声で宣言したり、「好きだよ」とそっと耳元で囁いたり、「好きなんだよなあ」と呟いてみたり、実にたくさんの好きが歌声から滲み出ており(彼の故郷の言葉では「好いとーよ」になるのでしょうか)、そのそれぞれの「好き」に元気が出たり、切なくて泣きそうになったり、優しい気持ちになったり、聴きながら大いに感情が揺さぶられたのですが、最終的には自分も身近な愛すべき存在への気持ちをまっすぐに向けて暮らしを紡いでいきたくなりました。

 今作はお馴染み夜の科学オーケストラの面々の力強いサポートに加え、猫が縁で交流が生まれユニットを組むまでに至った近藤研二さんによるサウンドプロデュース、近年ライブでも共演している高野寛さんによる熱い客演など聴きどころも満載の充実作となっています。特に近藤さんの手による「ポチの子守唄」の死者を優しく悼むような繊細で美しいアレンジは自身も猫を亡くした経験を持つ者としての最大限の慈しみが感じられ、深く胸に沁み入りました。

 本作を手に取ったみなさんにはぜひ大きな音で或いはささやかな音で、家の中で仕事場で車の中で青空の下で暮らしの中で、雨の日や曇りの日や嵐の日にもこの愛に満ちた歌々をたくさん鳴らし、耳を傾けていただきたく思います。日向に降り注ぐ光のような「好き」を浴びて私たちの日々はより確かに豊かに感じられることでしょう。

『the loved one』はそんな光に満ち溢れたレコードです。

五十嵐祐輔(fishing with john/夜の科学オーケストラ)
  
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2015年06月22日

“for the loved one”ーレコ発「夜の科学vol.47」ライブ後記



先週末のレコ発“夜の科学”を振り返ります。梅雨の晴れ間の気持ちのいい日になって嬉しかった。午後、会場入り。恵比寿天窓switchでのバンド編成は昨年12月以来半年ぶり。ステージに最大8人が乗り、ウッドベースやグランドピアノなどスペースを必要とする楽器も多いのでパズルのように最善の立ち位置を決めるところからスタート。ああでもないこうでもないとトライを繰り返し、結果としてとても賑やかな、文字通りオーケストラのような布陣となりました。リハーサルでやった「ポチの子守唄」が息を飲むような美しさで「これが本番だったらよかったね」「誰か今の録音してなかったかな」と口々に。ギリギリまで練習して開場、満員御礼のなか開演。

大塚いちおさんによる『the loved one』のジャケットアートワークのアニメーション、登場BGMには「サウンド・オブ・ミュージック」のなかの名曲「私のお気に入り」カーペンターズのバージョンを流しました。4カウントから始まった「my favorite things」はバンドサウンドでの初めてのお披露目。この歌はぜひサビの「ああ」の追いかけコーラスをお客さんみんなにやってほしいと思いました(実際に声に出しても心の声でも結構です)。アルバム曲順通りに次は「太陽と満月」。この歌はとても自由に毎回わくわくしながら演奏できる歌。安宅くんは高野さんが弾いたギターを踏まえたプレイを。

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「home sweet home」と「猫町オーケストラ」をマンドリンの音が繋ぐ。旧譜と新譜の歌が時間を越えて並ぶセットリストが僕は大好きだ。そして『新しい青の時代』楽曲を3曲続けて。演奏を重ねてどんどん大きく変容していくのを体感してとてもわくわくした。「平凡な毎日の暮らし」のイトケンさんのドラムとエビちゃんのベースに背中を押された。そして、この日の特別ゲスト近藤研二さんを呼び込んでステージ上は8人編成に。まずはキンクスのカバー「Phenomenal Cat」をポチに捧げて。原曲のイントロにあるフルート(メロトロン)の踊るようなフレーズを上野くんと安宅くんが完コピしてくれた。演奏するのが楽しくてあっという間に終ってしまう歌。

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そして近藤さん作曲の「ねむれねこねこ」と近藤さん編曲「ポチの子守唄」を。僕は楽器を持たず歌に専念。リハーサルからバンドアレンジに関しての近藤さんのメンバーへのディレクションも素晴らしく、もうひとつの窓が開いて新しい風が入ったような感覚がありました。これが「ポチの子守唄」完成バージョン初お披露目。ステージ上からは泣いている人の姿も見えました(もらい泣きしないようにすぐ目をそらしました)。楽器編成も近かったので「ねむれねこねこ」と「ポチの子守唄」は親戚同士みたいだなと思った。マルオとポチみたい。

近藤さんのガットギターの爪弾きから始まった「予感」。近藤さんに一緒にどうですか?と提案したら「大好きな曲です」と即答が返ってきました。上野くんのフルートと安宅くんのクラリネット、五十嵐くんの鉄弦と近藤さんのナイロン弦のコントラスト、新しい季節の予感を感じるような演奏でした。綾香のピアノに誘われて「些細なことのように」と「月あかりのナイトスイミング」、終演後にその2曲を続けて演奏したのがとても良かった、と言ってくれた人がいましたが、僕も演奏しながらこの2曲の関係性について考えていたところでした。「small good things」で夜明けを待ちながら本編終了。

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アンコールの最初に「hanalee」。この曲は僕がウクレレを練習しているうちにできた歌。リハーサルで「せっかくだから」と急遽近藤さんがウクレレで参加することになった。もうすぐこの歌ができて10年になるけれどもいつ演奏しても僕をどこかへ導いてくれる曲。そして3拍子と4拍子を間違ってやりなおしとなった「日向の猫」は、しかし、8人編成と会場のコーラスでこれまでに聴いたことのないような音の広がりでこの日のクライマックスとなりました。最後の最後は「ハミングバード」で大団円。前日の長時間リハーサルから本番終了までぎゅっと凝縮した音楽の時間でした。この日を境にポチに捧げた『the loved one』は皆さんの『the loved one』になりました。果てのないような握手とサイン。たくさんCDを買ってくれてありがとうございます。気持ちのこもったアンケートもメンバーみんなで読みました。

次回は7月3日吉祥寺スターパインズカフェでの高橋徹也さんとの共演、バンド編成ライブが控えていますのでそれをレコ発ライブ第2弾と設定したいと思います。今週25日(木)木場でのイベント、27日(土)鎌倉molnでのイベントでもCD先行販売しますのでぜひこちらも。ライブ明けて昨日は通販プレオーダー分の発送を行いました。楽しみにしている皆さんにはそわそわさせてしまいますが、CD到着までもう少しだけお待ちください。全国発売は7月7日の七夕から。できたてほやほやの『the loved one』をどうかよろしくお願いします。


  
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2015年06月21日

夜の科学 vol.47ーfor the loved one(2015年6月20日 @ 恵比寿天窓switch)【SETLIST】



2015年6月20日 @ 恵比寿 天窓switch
“夜の科学 vol.47ーfor the loved one”


1.my favorite things(the loved one)
2.太陽と満月(the loved one)
3.ココロ/コトバ(緑の時代)

4.home sweet home(home sweet home)
5.猫町オーケストラ(the loved one)

6.光と水の新しい関係(新しい青の時代)
7.平凡な毎日の暮らし(新しい青の時代)
8.光の葡萄(新しい青の時代)

9.Phenomenal Cat(The Kinks カバー)
10.ねむれねこねこ(Eテレ2355おやすみソングカバー:近藤研二作曲)
11.ポチの子守唄(the loved one)
12.予感(新しい青の時代)

13.些細なことのように(the loved one)
14.月あかりのナイトスイミング(新しい青の時代)
15.small good things(the loved one)

EN
16.hanalee(home sweet home)
17.日向の猫(新しい青の時代)
18.ハミングバード(新しい青の時代)


山田稔明 with 夜の科学オーケストラ
itoken、安宅浩司、五十嵐祐輔、上野洋、海老沼崇史、立花綾香
ゲスト:近藤研二(M9-12、M16-17)  
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2015年06月20日

いよいよ本日、先行レコ発《夜の科学47》です



いよいよ本日は山田稔明新作『the loved one』お披露目のライブです。イトケン、安宅浩司、五十嵐祐輔、上野洋、海老沼崇史、立花綾香、としてゲストに近藤研二を迎えた8人でのステージで『the loved one』収録曲すべてを含むステージとなります。7月7日発売の『the loved one』の先行発売はもちろん(購入特典はステッカー)、アートワークを担当した大塚いちお氏のイラストを配した夏に向けた新作Tシャツもご用意しました(いろんな色があります)。そして『the loved one』を徹底的に検証したハンドメイドジンMONOLOG最新15号が間に合いました。fishing with john五十嵐くん渾身のロングライナーノーツ、高野寛さん、近藤研二さん、SSW高橋徹也さんの新作に寄せたテキスト、山田自身による詳細なレコーディング日記。さらには山田と五十嵐による全曲クロスレビュー。 そして付録CDRに未発表音源!という副読本、マストアイテムになりました。他にも新作ポチバッジ、7月3日スターパインズカフェ公演前売りチケット、各種CD、MONOLOGバックナンバーなどここ最近では一番充実した物販コーナーで皆さまをお待ちしております。

前売りチケットはすでに完売していますが、若干枚数の立ち見当日券をご用意しました。整理番号をお持ちのお客様の後の入場、少し窮屈になりますが、ご来場ご希望の方はぜひ会場までお問い合わせください。


2015年6月20日(土)@ 恵比寿 天窓 switch
山田稔明ニューアルバム『the loved one』発売記念ライブ
“夜の科学 vol.47ーfor the loved one”


18:30開場/19:00開演/前売4000円(1ドリンク代別途)
出演:山田稔明 with 夜の科学オーケストラ
itoken、安宅浩司、上野洋、海老沼崇史、五十嵐祐輔、立花綾香
special guest:近藤研二

山田稔明バンド編成での半年ぶりのライブ決定!新しい季節に
奏でる“愛”の歌たち。愛猫ポチの一周忌にお送りする特別な夜です。
待望の新作『the loved one』お披露目のレコ発ライブをお見逃しなく!
立ち見当日券の販売を予定しています。直接会場までお問い合わせください

恵比寿 天窓 switch
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿3-28-4 B1F
TEL:03-5795-1887
  
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2015年06月19日

猫騒動 5thシーズン(5)ポチの一周忌



去年の6月19日は長い長い一日だった。夜明け前、目を離した隙に(寝落ちしたんだな、僕が)具合が悪くて動けないはずのポチの姿がどこにも見えなくなって、家じゅうを探して結局どこから入ったのか寝室のベッドのマットレスの下でぐったりしているポチを見て、病院に入院させて少しでも楽になるような積極的な治療をしてもらおうと決めた。朝いちで病院に連れていって、そのまま深大寺に行って病気が治るように祈祷してもらった。ちょうど桜桃忌だったので帰る途中で禅林寺に寄って太宰のお墓に御参りもした。15時半くらいに病院から電話がかかってきて駆けつけるとポチは心臓マッサージを受けていて16時過ぎには冷たくなったポチを連れ帰って僕は家のリビングで座り込んでいました。

「そんな保冷剤なんかじゃだめだよ」と友だちがドライアイスのブロックをいくつも買ってきてくれて、「なんも食べてないでしょ」とイトケンさんがお寿司を買ってきてくれて(ポチが好きなカツオも)、ヒックスヴィル中森さんが花を持ってきてくれて、お店が終わった長男堂店主がおむすびを作ってきてくれて、立派なお通夜でした。僕は寝不足のままグビグビとビールを飲んでしまっていたのでうつらうつらと居眠りしたり意味不明なことを言ったりしてみんなに笑われて、ああ、こういう感じってお通夜によくあるなあ、親戚同士の喧嘩や小競り合いが起こったりもするんだよなあなどとぼんやり1年前の夜に考えたのでした(このときご近所の近藤研二さんと知り合っていないということが今となっては不思議ですね)。

1年後の今日は雨の1周忌、お昼から夜までリハーサルでした。ちょうどポチが旅立った時間の頃から「些細なことのように」「ポチの子守唄」「日向の猫」と近藤さんも含む8人での演奏で、僕は結構感極まった感じになってしまって、みんなにそれがばれないようにするのに必死でした。ポチの一周忌に一番近い土曜日を選んでライブを決めたのは去年の12月、僕の誕生日でした。たくさんの仲間の協力でできあがった、愛猫ポチに捧げた『the loved one』を明日から皆さんに届けられることがとても嬉しいです。家に帰るとやんちゃ盛りのポチ実が駆けまわって夜の運動会を。今日は今日でいい日でした。明日は今日よりもっと良い日になると思います。




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2015年06月18日

ついに到着|山田稔明『the loved one』CDが間に合いました



1997年に初めてCDを自主制作してから18年。何枚作ってもなお製品盤のCDが届いてビニールの封を開けるときには興奮するしわくわくどきどきして、嬉しい。さっそくプレイヤーで再生してみると制作時から幾度となく聴いてきた歌たちが静かに自分の手から離れていくようないつもの感覚がある。愛猫ポチの一周忌の前日に『the loved one』が届いた。友だちが雨の中わざわざお供え物を持ってきてくれた。昨日もらった花も飾った。1年前の今日は全然違う日だったし、こんな1年後があるとも知らなかった。毎年たくさんの花をつける庭の紫陽花がなかなか咲かないのは、ポチがどこかで独り占めしてるからだろうか。これから毎年この季節に僕は何かしらの句読点を打つのだろうか。「これを作らなければ先に進めない」と思って始めた作業がついに完了した。これからはこの歌たちを皆さんにたくさん聴いてもらえるように広めていきたい。



2015年6月20日(土)@ 恵比寿 天窓 switch
山田稔明ニューアルバム『the loved one』発売記念ライブ
“夜の科学 vol.47ーfor the loved one”


18:30開場/19:00開演/前売4000円(1ドリンク代別途)
出演:山田稔明 with 夜の科学オーケストラ
itoken、安宅浩司、上野洋、海老沼崇史、五十嵐祐輔、立花綾香
special guest:近藤研二

山田稔明バンド編成での半年ぶりのライブ決定!新しい季節に
奏でる“愛”の歌たち。愛猫ポチの一周忌にお送りする特別な夜です。
待望の新作『the loved one』お披露目のレコ発ライブをお見逃しなく!
完売御礼!立ち見当日席の申込を受付中です

恵比寿 天窓 switch
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿3-28-4 B1F
TEL:03-5795-1887



  
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2015年06月17日

メゾン・ド・ラジオ収録



お昼からコントラリー・パレードたなかまゆさん(尼崎出身だから「あまっこ」と呼んでいる)が来宅、新作『the loved one』を紹介してもらうラジオ収録をうちのスタジオで。以前あまっこさんがうちに来たのは去年の5月。そのときはポチがまだ元気だった。今日は花を手向けてもらってポチも嬉しかっただろう。今日収録したものは静岡K-MIX「Maison de Ami 101号室」で6月29日(月)21時から(再放送は同日27時)の放送。また近くなったらお知らせします。あまっこさんには一足先に『the loved one』を聴いてもらったのだけど「電車に乗って聴くとヤバイ」とのことでした。もちろん新曲もオンエアしていただきますのでお楽しみに。

下の写真は去年の5月のあまっこさんとポチ。


  
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2015年06月16日

猫町オーケストラ(山田稔明『the loved one』全曲解説6)



7月7日発売の『the loved one』収録曲の全曲解説。アルバムのクロージングトラックは「猫町オーケストラ」です。これは10年以上前に書いた古い歌なのだけど、個人的に大好きなので定期的に年に数回はステージで演奏してきた。GOMES THE HITMANの定例イベントのタイトルになり(イベントスタートと同じ時期に書いたはず)、2003年のシングル「夜明けまで」の購入特典ディスクに弾き語りバージョンの「猫町オーケストラ」が収録されたこともあるが、GTHで演奏したことはなく、バンドアレンジでの録音もコンピレーションアルバム『猫と音楽の休日』のために初めてのトライとなった。

萩原朔太郎の「猫町」に触発された歌詞は《猫》そのものの視線から描かれたものなので《猫》という単語自体が登場しない。「風邪をひいてた痩せっぽちの彼は」という歌詞は、はじめ「痩せっぽちのクロは」だったのを書きかえた。「猫がこんな哲学的な物思いをしているだろうか」と疑問を呈した友だちがいたけれど、意外と猫はいろんなことを考えているのだと思うのです、あの小さな頭と大きな瞳で。

今年2月オーディオインターフェイスを新調した自宅スタジオでの最初の録音。ギターやマンドリン、ベース、ドラムプログラミングなどの楽器を僕が多重録音し、ピアノとオルガンをsugarbeansくんに託した。コンピCDで共同作業をしたシンガーソングライターのkainatsuちゃんがコーラスを快く引き受けてくれた。このとき彼女はご懐妊中で、その歌声には母性のようなものを確かに感じる。サビ前のハンドクラップ2発はkainatsuちゃんと録音した「てまひま〜うたた猫のテーマ〜」で録音した手拍子をサンプリングした。エンジニア手塚さんには参考音源としてR.E.M.の「Electrolite」を聴いてもらった(バンジョーの印象をマンドリンで出したかった)。コンピレーションCDではオープニングトラックに選ばれたが、今回『the loved one』のクロージングを飾るべく、アルバム用にリミックス。見事なエピローグになりました。

すべての楽曲について解説しました。次回からは『the loved one』に寄せられたコメントを紹介したいと思います。



yamada_the loved one_S 山田稔明/the loved one
 2015年6月19日発売(全国流通開始7月7日)
 GTHC-0007 定価2000円(税別)

 1.my favorite things
 2.太陽と満月
 3.ポチの子守唄
 4.些細なことのように
 5.small good things
 6.猫町オーケストラ(album mix)

 『the loved one』プレオーダーはこちらから。  
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2015年06月15日

猫騒動 5thシーズン(4)初めての夏が来る



前回の猫騒動ブログから約2ヶ月あいてしまいましたが、春だった季節は夏へ向けて進む雨の洞窟に突入しました。猫にまつわる騒動が2ヶ月なかったかというと全然そんなことはなくて毎日ポチ実は何かを“やらかす”し、週に何日もご近所猫のモイと遊びにいくし、うちの庭には野良の不法侵入猫が現れるし、ポチ実のお母さん猫「チミママ」と網戸越しに対峙することも頻繁にあります(今日の午後もでした)。ここ最近では斜め向かいの空き家から仔猫の声が聞こえてきて(ここはポチ実が生まれた空き家だと思われるのですが)昨日お家の持ち主が掃除をしにきたところを見計らって挨拶にいき、猫が出産しているかもしれないことを報告、相談したり。まあ、言ってみれば毎日が猫騒動の連続なわけですよね。

そしてひとつ、お伝えするのが遅くなりましたが、春のGOMES THE HITMANのライブと吉祥寺にじ画廊でのイベントで募ったむさしの地域猫の会募金箱に入っていた10,101円を会に寄付しました。ささやかな貢献ですがとても喜んでもらえました。仔猫が生まれる時期に何かの役に立っていたら嬉しいです。お心遣いいただいた皆さまに感謝を。今度は6月25日の木場 EARTH + GALLERY《Art × Music for CAT LOVERS》に募金箱持っていきたいと思っています。ふと気づけばあれから1年が経とうとしていて、ああ、いろいろなことがあって今このときに繋がっているなあ、と考える。

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ポチはちょうど去年の雨の季節に具合が悪くなり、6月4日からかかりつけの病院に通い始めました。重度の腎不全でした。ちょうど1年前の今日くらいにはご飯も水も飲めなくなって、神頼みの祈りにも似た思いを抱いてホメオパシーの病院のドアを叩いたりしている頃。苦しむポチの背中をさすりながら夜も寝ないで看病するというタフな日々は果てなく続くかと思われました。「ポチの回復日記」と希望を捨てずに名づけた詳細なメモを取っていたので今でもそれを読み返すとその頃のことを鮮明に思い出せます。そして深い溜息と涙と後悔のような念が混ざり合い、リビングに飾ったポチの大きなポスターに語りかけ、床に転がって遊ぶポチ実を見つめるのです。1年前に書いていた日記はこんなふう。


<2014年6月13日(金)>
朝、9時過ぎに病院行くもA先生おらず一旦帰宅。よだれ、その後黄色い胃液を吐く。ちょっと落ち着く。楽になった?A先生を待つ。10時半に再び病院へ。診察台の上で失禁、でもこれでかなりおなかが楽になった?腎臓の数値が非常に悪いからその通りの症状が出ている。正直やれることがない、と。体重はなぜか今回も変わらず4.8キロ、それほどひどい脱水でもないらしい。昨日200mlちょっと輸液したことを伝えると、数値を調整するために朝の診療では輸液を入れないことに。吐き気止めの注射2本とステロイド?もう1本黄色い注射を。フォルテコール半分と心臓の動きを良くする薬半錠。夕方もう一度通院することに。
(注射料2100円/内服薬500円/合計2808円)

帰宅後唾液のような透明なものを吐いて、しかししばらくは落ち着く。15分間隔でえづきはあるが、目をつぶって休めているように見える。夕方にもう一度A先生に会えるのが救い。泣いてるヒマはないが涙が出てくる。この感情はなにか。15時くらいから吐き気が増えてきた。5分間隔。ノドの下、胸をさすると気持ち良さそうにする。断続的に頭を沈めて休む。そして吐き気で頭をあげる。

今日二回目の午後6時半の診療。顔が少ししっかりした?と僕も思うし先生も言う。
栄養入りの輸液注射を2本と吐き気止め2本。飲み薬も同じだけ。「治ってくれよ〜」と先生。願う。
(注射料2800円/合計3024円)

帰宅後唾液のような液体をまた吐く。これでかなり薬も吐いてしまったのでは?と思うが、その後落ち着き、休む。しばし仮眠。真夜中の2時、吐き気が止まらないためやむなく24時間やっている救急病院を探して車を飛ばす。血液検査、そして吐き気止めを2本。腎臓の数値は前週よりはマシ?帰宅後また少し吐き、その後落ち着く。5時頃から1階へ。窓際。ソファの下。好きにさせる。オシッコ。朝7時に二階寝室へ。日向の窓際で外を眺める。吐き気減って幾分穏やか。
(夜間診療6800円/血液検査2500円/注射2500円/合計12744円)


<2014年6月14日(土)>
朝の病院で昨晩のことを報告。真夜中でもしつこく電話を鳴らせば誰かが対応してくれるとのこと。黄色い輸液には少し栄養入りか。吐き気止め2本、ともう一本?いつも一本余計におまけしてくれる。錠剤の胃薬は自分で。フォルテコールと心臓の薬はまだあげられず。帰宅して、相変わらず波があり苦しそう。
(注射料2100円/内服薬900円/合計3240円0

知人から紹介しただいた自然療法の動物病院へ。1時間弱の車の長旅。予想に反して佇まいはティピカルなクリニック。ホメオパシーについて非常にわかりやすい話でいろいろ腑に落ちる部分も。注射を5種ほど。腎臓、肝臓、腸の動き、エネルギーの流れを助長するものなど。ホワイトボードの図を使っての説明は明快。ポチは疲れて眠るような顔。ポチの吐き気による空咳のようなものは腸から上がってきたガスのせい。ハーブウォーターのような薬。明日も昼前に来ることに。新しい始まり。
(初診料10000円/検査15000円/内用薬4000円/合計31320円)

帰路、かかりつけの病院へ。4.65キロ。診察時間過ぎても対応してくれて感動する。
肝臓のことも考えて腎臓の治療をしてくれている。吐き気止め。流動食を処方。
(注射料3500円/合計3780円)

帰宅。ポチ、いつものポチのよう。しっぽをあげて歩く。正直驚いた。嬉しい!水を飲むかと思ったが寸前でやめる。庭にも出る。葛湯をぴちゃぴちゃと舐めさせる。しっぽをあげて歩く。ソファを居場所の定位置にして、昨日までとは全然違う。さあ頑張ろう。穏やかに寝るポチにつられ自分も久しぶりに寝た。しかし3時頃から吐き気で苦しむポチ。ソファの下、風呂場の前、うろうろ。あごの下をなでたり背中をさすったり気分転換に庭に出たり。ゲップを出させたくて腸の薬を半かけ、「ガフー」と一発出て少し楽になったか。ソファの上で少し落ち着いたのは4時半。


<2014年6月15日(日)>
朝は気持ち良さそうに寝る。11時半からの自然療法の動物病院、昨日同様の注射と、お話。リラックスした穏やかな時間も、後に来た患者犬の大きな鳴き声でかき乱されてしまった。帰りの車で酔ったか唾液を流す。帰宅してぐったり。もう少し頑張ろう。
(診察料2500円/皮下注射12000円✕2日分/合計29354円)

お昼過ぎにかかりつけの動物病院、4.45キロ、体温37.8度。ぐったり。たくさんの複合注射を。
帰宅後、具合悪い。昨日が嘘のように。しかし体力回復してもうちょっとトライしたい。
夕方の診療はあきらめ、輸液セットをもらいにいく。
(注射料4200円/フード1350円/合計5994円/夜の分の輸液セット注射料3500円/合計3780円)

血便のような赤いシミをトイレに発見。オシッコは3度ほど。しゃがみこんだりヨロヨロ歩いたり。好きにさせる。夜になって庭で涼む。風が気持ちいいな。気分転換して好転しような、ポチ。ポジティブなヴァイブレーションを全方向へ。血尿続く。量はこれまでより増える。日付変わる頃にぐったりしたポチに輸液。続けてがんばってもらって液状健康補助食品をシリンジで。なんとか食べてくれた。薬を飲ませるのに難儀して余計な体力を使わせて申し訳ない。ブラシでのマッサージで帳尻合わせを。気持ちよくなったのか眠る。お風呂場で。ここ数日のなかでは断続的にだけど一番寝た夜かもしれない。起きるとポチは2階寝室にあがって、よだれを流して吐き気と戦っていた。ガスを吐き出せたので階下に連れて降ろしブラシで撫でて落ち着く。その後場所を変えながらえづきをやりすごす。気持ち悪さゆえの行為だろうけどしっかり歩いている姿を寝ぼけつつ眺めた。地震が数回。朝7時、待望の太陽、庭に出て紫陽花の下で数時間とても穏やかに過ごす。


こんな感じの日記が2週間分、最初はノートパソコンで書いていたのが途中からiPhoneのメモに走り書きになった。最期の2日、6月18日と19日の日記は書けず、思い出しながら後で補完した。ちょうどワールドカップで盛り上がっている時期だったけど僕は結局ひとつも試合を観なかったな。1年経って思うのは、今年はなんで庭の紫陽花が咲くのが遅いんだろうかということ。ポチは紫陽花がよく似合う猫だった。雨が少ない気がするのは、去年は本当に雨の日と低気圧がつらくて、太陽を渇望していたことを憶えているからか。愛猫ポチを看取った経験は僕にとって猫の病気についてもっと詳しく知りたいと欲するきっかけになった。同じ過ちを繰り返したくなくて、僕はこの夏から「猫健康管理士」という資格を受講することにした。ポチ実は6月後半生まれらしいから、物心ついて初めての梅雨を迎えてつまらなそうに窓の外をぼんやり眺めている。新しい季節はもうすぐ。

ポチがいない夏、ポチ実がいる夏。1年たって僕たちに初めての夏が来る。
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2015年06月14日

『the loved one』先行レコ発ライブまであと1週間!

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いよいよ次の土曜日、6月20日は山田稔明『the loved one』の先行発売ライブです。6月19日が愛猫ポチの一周忌で製品版CDはその日に到着する予定です。7月7日の全国発売に先駆けてCDのお披露目、バンド編成での特別な夜になります。前売りチケットは完売していますが若干の立ち見席を用意できるかもしれません。こちらからキャンセル待ちのお申込みをいただいた方に先着で当日入場方法詳細のご連絡をしますので、ご来場ご希望の方はあきらめずにトライを。メンバーはおなじみのイトケンさん、安宅くん、fishing with john五十嵐くん、上野くん、えびちゃん、綾香、そしてスペシャルゲストに近藤研二さん。皆さんのご来場をお待ちしております。楽しい夜になりますように。


2015年6月20日(土)@ 恵比寿 天窓 switch
山田稔明ニューアルバム『the loved one』発売記念ライブ
“夜の科学 vol.47ーfor the loved one”


18:30開場/19:00開演/前売4000円(1ドリンク代別途)
出演:山田稔明 with 夜の科学オーケストラ
itoken、安宅浩司、上野洋、海老沼崇史、五十嵐祐輔、立花綾香
special guest:近藤研二

山田稔明バンド編成での半年ぶりのライブ決定!新しい季節に
奏でる“愛”の歌たち。愛猫ポチの一周忌にお送りする特別な夜です。
待望の新作『the loved one』お披露目のレコ発ライブをお見逃しなく!
完売御礼!キャンセル待ちでの申込を受付中です

恵比寿 天窓 switch
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿3-28-4 B1F
TEL:03-5795-1887


yamada_the loved one_S 山田稔明/the loved one
 2015年6月19日発売(全国流通開始7月7日)
 GTHC-0007 定価2000円(税別)

 1.my favorite things
 2.太陽と満月
 3.ポチの子守唄
 4.些細なことのように
 5.small good things
 6.猫町オーケストラ(album mix)

 『the loved one』プレオーダーはこちらから。  
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HARCOの原点回帰?|ゴマサバと空心菜と雲呑と烏龍茶



昨日のこと、夕方から出かけてスターパインズカフェでHARCOのレコ発記念ワンマン。昨年秋に共演したときにはすでに久しぶりのフルアルバム制作に取りかかっているという話を聞いたと思うから『ゴマサバと夕顔と空芯菜』はHARCOにとって十分すぎる時間をかけた渾身の作品だろうと思う。自分自身のレコーディングが終ったのでようやくゆっくり聴いている。満員大盛況の会場、楽曲の充実を反映したような、終始自由で楽しいステージでした。スペシャルゲストで堀込泰行くん。歌声を生で聴くのはキリンジ最後のコンサート以来。『ゴマサバ』はいろんなところでHARCOの原点回帰と言われるが、僕にとってはまた新しい別のHARCOだ。知り合って15年くらいになるが彼が後退する姿を見たことがない。

会場入口でばったり会ったエンジニア廣瀬修さんはHARCO作品をずっと手がけていて、僕にとっても15年前の『cobblestone』でレコーディングの時間を共に過ごした恩人。そのときマスタリングでお世話になった竹中昭彦さんにも15年ぶりに再会し、その時間の長さを思いました。打ち上げでは泰行くんといろいろな話ができて楽しかった。SNS等で日々の近況などが漏れ伝わらない泰行くんに一体どんな毎日を過ごしているのかと尋ねたが「午前中には起きてるよ」と彼らしい答えが返ってきた。23時を過ぎた頃にステージ上ではオールナイトイベントの準備でダンサーたちが踊りだして、僕を含めてミュージシャンたちがそれに見入っているのが印象的だった。アルバム発売おめでとう。とても楽しい夜でした。


  
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2015年06月13日

small good things(山田稔明『the loved one』全曲解説5)

来月発売になる新作『the loved one』収録曲についての解説を続けます。古い資料を調べてみると、僕は2009年の春に「small good things」のメロディをある家電メーカーのエアコンのCMコンペのために書いたようだ(そして採用されることはなかった)。「ささやかだけど大切なこと」という仮タイトルがついていたが、それはレイモンド・カーヴァー著「ささやかだけど、役に立つこと」から引いたものだろう。昨年秋にこの人懐っこいメロディをHDDの底で見つけて、歌詞を推敲していたら《今》の気持ちにフィットする歌に生まれ変わった。僕はもう何年もこの歌のことを忘れていたのだ。

ステージで何度か歌っているうちにどんどんこの歌がポチへのラブレターみたいな気がしてきて、『the loved one』に収録することになった。最初ランタンを消して聞こえてくるのは《コヨーテの声》だった歌詞、舞台はアメリカの荒野か砂漠だったのが、それがリアリティを持って半径数メートルの風景になり、聞こえてくるのは《猫の声》に変わる。その猫の声は庭に現れた仔猫ポチ実が発したものなのかもしれない。

レコーディングでは安宅くんにマンドリンを弾いてもらって珍しく僕は歪んだエレキを。真里さんのピアノとアコーディオンが心地よいメロディを奏でてくれる。立花綾香嬢のコーラスもいい。「夜明けを待っているのさ」ではなく「待っているのだ」にしたのは僕の力強い意思表明の証。手塚さんに参考として聴いてもらったのはTHE HOOTERSのCD。これは僕がお小遣いを工面して中学生のときに初めて買った洋楽のCDだった。時間を越えて完成した「small good things」、まるで昨日書いた歌みたいに新鮮だ。「些細なことのように」のピアノが鳴り止んでこの歌が流れてくると僕はすっと立ち上がって、光と風を呼びこむ新しい窓を開けなければ、という気分になる。

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yamada_the loved one_S 山田稔明/the loved one
 2015年6月19日発売(全国流通開始7月7日)
 GTHC-0007 定価2000円(税別)

 1.my favorite things
 2.太陽と満月
 3.ポチの子守唄
 4.些細なことのように
 5.small good things
 6.猫町オーケストラ(album mix)

 『the loved one』プレオーダーはこちらから。  
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2015年06月12日

時を越えたジャケ買いと定額制音楽サービス



昨日のこと、下北沢風知空知で親しくしている高橋徹也さんとfishing with john(以下fwj)の共演ライブというのがあり、出かけた。五十嵐くんが独演するfwjを初めて観たが、ちゃんとfwjらしさがあって興味深く、ソロで3回目くらいだというその新人っぽいフレッシュさもあって次が楽しみになった。タカテツさんは相変わらず独特で圧倒的な世界観があり不穏で、なんでおれはこの人と仲良く飯食ったるするようになったのかな、と不思議な気分になる。夏の終わりごろリリース予定だという彼の新作が今から楽しみだ。

久しぶりにフラッシュ・ディスク・ランチで中古レコードをぱたぱたと眺めていたら群を抜いて目を引くジャケットがあった。フランク・シナトラが指揮をとったインストゥルメンタル、『TONE POEMS OF COLOR』というレコードで1956年にリリースされたものだった。A面に6曲、B面に6曲、トラックには《白、緑、紫、黄、灰、金、橙、黒、金、青、茶、赤》とそれぞれに色の名前がついている。僕の目を奪ったそのジャケットはいくつもの名作映画のタイトルバックで有名なソール・バスが手がけたもので、約60年の時を越えてもその美しさにはひとつの曇りもなく、レコード磨き用の洗浄液で濡らした布でジャケットを軽く拭いたらさらに活き活きと鮮明に見えた。その流麗なオーケストラを聴きながら、ここ最近で続々とサービスをスタートさせた定額制音楽ストリーミングサービスのアプリに触れてみた。

5月末に提供された「AWA(アワ)」というサービスにGOMES THE HITMANの歌も入ってるよ、と友だちに教わって急いでアプリをダウンロードしてみると、iTunes等で配信しているBMG時代の作品がすべて(権利上の関係で配信していない曲は聴けない)聴くことができた。しかし『ripple』や『omni』などVAP時代のものはカタログにはない。もちろんソロ名義での原盤とレーベルが僕自身の作品もなし。いろいろ検索してみると大抵のアーティストの歌が聴ける。僕の好きなR.E.M.もすべてのカタログが揃っていて、iTunes Storeで去年発売された『Complete Warner Bros. Rarities 1988-2011』という171曲セット(12,000円するから買わなかった)も全部聴ける!と興奮した。

で、昨晩は「LINE MUSIC」というのをダウンロードして、GOMES THE HITMANを検索してみたら「検索結果がありません」と出て、嬉しいような?悲しいような?なんだかとても複雑な気分になったのだけど、どうやら検索機能の不具合だったらしく、今朝あらためてAWAと同じアイテムがLINE MUSICにあることを確認した(AWAと同じくVAP時代の作品はない)。多分この感じだとアップルがスタートさせる「Apple Music」も同様のことになるだろうと予想する。今となってはなかなかフィジカル(実物のCD)で手に入れにくい旧譜がこういうふうに自由に聴かれる機会が増えるのは単純に嬉しい(15年の時を経て初期カタログのデジタル配信が実現した昨年の達成感を思い出すと少々肩すかしだが、その配信手続きが完遂していなければきっとGOMES THE HITMANはAWAにもLINE MUSICにも名前がなかっただろう)。こういったサービスにより偶発的な音楽との出会いもどんどん増えていくのだろうなと思います。

これが近年の自分のソロアルバムや来月発売になる新作について考えると「うむむ…」と唸ってしまう。GOMES THE HITMANのアルバムと比較すると、すべての制作費を自分で捻出しているという点で作品の成り立ちが違うわけだけど、定額制音楽ストリーミングで聴かれるよりも、偶発的な出会いよりも先に自分のレコードを自分の手の届くところには丁寧にちゃんと自分の手で届けたい、というナイーブな気持ちがどうしてもわいてくる(流通に頼らずに初回プレスを手売りと通販で売り切った最初のソロ作と2枚目のときと同じ気持ちだ)。『pilgrim』と『home sweet home』はリリースからもう5年以上経つからそろそろ配信に出してもいいかなーという気持ちになったかというと意外とそんなこともなくて、この自分の感情、気持ちはどういうことなのだろうか、とあれこれ考え中。

AWAもLINE MUSICも無料お試し期間中なのであと数ヶ月GOMES THE HITMANをはじめいろんな国内外の音楽が聴き放題です(R.E.M.の聴き始めには『Out of Time』という1991年作を推します)。これを機会に初めて触れる素晴らしい歌もたくさんあると思いますので試してみることをお薦めします。僕の新作『the loved one』は今のところiTunes等での配信の予定はありませんが、来週いよいよ製品版CDが到着します。6月20日に先行レコ発、そして25日の木場 EARTH + GALLERY、27日の鎌倉moln、7月3日の吉祥寺スターパインズカフェ公演で一般発売前の購入が可能です。カラフルなパッケージとブックレット含めての自信作、実体のない空気の振動である音楽を封じ込めたパッケージが大好きな僕はもうちょっと時代の流れに抗おうと思います。


  
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2015年06月11日

些細なことのように(山田稔明『the loved one』全曲解説4)

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「些細なことのように」は2010年の夏に書いて9月にステージで初演した歌。『新しい青の時代』に収録された「光と水の新しい関係」や「平凡な毎日の暮らし」と同じ時期に書かれたということになる。当然『新しい青の時代』収録候補曲だったのが、「なんだかしっくりしない」という漠然とした理由で外されたのだった。この曲を歌うと感動の波が客席から寄せてくるのも知っていたし、大きなテーマを持った大切な曲だということもわかっていたが、この歌を自分のものにするのに東日本大震災とポチの旅立ちを経験することが必要だった。大きなテーマがとても身近なものに変わり、そしてまた大きな愛の歌になったような気がします。

「月あかりのナイトスイミング」「日向の猫」でも手腕を発揮してくれた佐々木真里さんにアレンジを依頼。エンジニア手塚さんが提案したサウンドサンプルはランディ・ニューマンの「Every Time It Rains」だった。スタジオでのセッションでピアノ、アコギ、エレキ、ベース、ドラムのベーシックトラックを録音し、安宅くんのペダルスティールが泣き、僕のブルースハープがため息を吐く。真里さんの施したストリングスはさざめきのようにせり上がってきて、ピアノは優しく語りかける言葉のよう。sugarbeansくんのドラムとエビちゃんのベースはあくまで淡々と鼓動を刻む。完成するまでに5年かかった。もうこれ以外にない、というシンプルで完璧な歌になりました。

下の写真は1年前の今日のポチの顔。病院の診察台の上で、「ポチちゃんは騒がず暴れず、本当にえらい猫ですね」と言われているところ。僕は何もかもずっと憶えてる。





yamada_the loved one_S 山田稔明/the loved one
 2015年6月19日発売(全国流通開始7月7日)
 GTHC-0007 定価2000円(税別)

 1.my favorite things
 2.太陽と満月
 3.ポチの子守唄
 4.些細なことのように
 5.small good things
 6.猫町オーケストラ(album mix)

 『the loved one』プレオーダーはこちらから。  
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2015年06月10日

路面電車でライブをします|都電荒川線貸切ライブイベント「まちねのわだち2」



僕の出身校である東京外国語大学は今は府中にあるのだけど、僕が学生の頃は北区の西ヶ原4丁目というところにあった。JR巣鴨が近かったが、歩くと結構かかったのでJR大塚駅から都電荒川線で通うことも多くて、九州の片田舎から上京してきた僕にとって軒先をかすめて進む車窓からの長閑な眺めは心のやすらぎでもあり、自分にとっての最初の東京の印象的風景になった。GOMES THE HITMANの初期楽曲に路面電車が登場するのは(「ストロボ」「雨の夜と月の光」)確実に僕が都電荒川線に親しんでいたからに違いない。昨日ラジオの収録で大塚まで行った帰りに路面電車の線路沿いの紫陽花がきれいで見とれていたらいつのまにか電車に乗り込んでいて、大塚から東池袋四丁目までトコトコと走りながら「ああ、学園祭のときに池袋の東急ハンズで買った大きなベニア板をむりやり都電に乗せて運んだなあ」とか明治通りと並走する鬼子母神前駅から面影橋までの区間が大好きだったこととか、いろんな思い出が甦った。サンシャイン60を見上げながら。

その都電荒川線を貸しきってのライブイベントが決定、走る電車のなかでの演奏は初めての経験です。僕の歌を流れる車窓とあわせて聴きたい!というイベント主宰者の熱意に動かされました。晴れても雨が降ってもそれぞれに風情があって気持ちがいいだろうなと思います。イベントタイトルは「まちねのわだち」。「まちね」は「街の音」でありお昼に行うイベントなので仏語の「マチネー(昼興行)」とかかっている。「わだち」というのは僕の歌詞に頻出する単語、素晴らしいネーミングだと思います。交通機関を利用する公演なので時間や場所などいろんな取り決めがあるので詳しくはイベントサイトをご覧ください。6月21日からチケット受付開始、何をどんなふうに歌おうか今から楽しみです。




“まちねのわだち 2”
2015年7月11日(土)@ 都電荒川線 大塚駅前ー三ノ輪橋

チケット引換13時〜/集合13時30分/イベント終了15時頃

乗車地:都電荒川線 [大塚駅前]停留場(JR山手線 大塚駅より徒歩1分)
         《13:46頃発車》
下車地:都電荒川線 [三ノ輪橋]停留場
         《15:01頃到着》
出演:山田稔明

チケット料金:
大人(中学生以上) 2500円
小学生以下のお子様 1500円(保護者の膝上に座るお子様は無料)
★おかしやさんLullaloo特製お土産クッキー付き

チケット予約受付について
6月21日(日)昼12:00より下記メールアドレスにて受付開始
受付メールアドレス machinenowadachi@gmail.com

詳細はまちねのわだちHPをご覧ください  
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2015年06月09日

火曜日のラジオ、火曜日のミーティング



今日は午後から都内スタジオでお笑いコンビどきどきキャンプの佐藤満春(サトミツ)さんからお誘いいただき『the loved one』をプロモーションするラジオ出演の収録。サトミツさんは『weekend』からのGOMES THE HITMANのファンなのでいちいち会話が噛み合って楽しい。ミキサー卓でキューを振るのは劇団ビタミン大使ABCの宮川賢さん。僕はこの番組の録音が大好きだ。サトミツさんは帰り道で聴きたいからとその場でPCに『the loved one』を読み込んでいたが、なんと嬉しい反応。ラジオ日本「佐藤満春の休憩室」7月11日と18日の2週に渡ってゲスト主演します。

夜になって吉祥寺に戻って、流通でお世話になっているブリッジ INC.担当氏と打ち合わせ。新作プロモーションや話題の定額ストリーミングについてなど様々な懸案事項についてのミーティング。『新しい青の時代』以来ずっと共闘している担当氏だが、信頼のおけるパートナーだと実感する。一番近いファンはライブ会場やオフィシャル通販でCDを買ってほしいが、少し距離のあるみんなにはレコードショップで購入してほしいと思う。購入特典についてもあれこれディスカッション。何にしてもCDを買ってくれた人には何かしらの御礼をしたいと思います。

ということで、引き続き『the loved one』への応援よろしくお願いします。  
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2015年06月08日

ポチの子守唄(山田稔明『the loved one』全曲解説3)



7月7日に発売になる山田稔明『the loved one』全曲解説の3曲目は「ポチの子守唄」。ポチとは僕が2001年から13年暮らしを共にした愛猫、三毛猫の雌である。1年前の6月最初の2週間、僕はとても詳細な看病日記を書いているのだけど、1年前の今日はいよいよポチの具合が悪いほうに折り返すタイミングの頃。吐き気がひどいポチの首の下に左手をまわし、右手で背中を撫でながら夜が明けるのを待つ夜の連続。満月の晩を境にどんどん容態が深刻になっていったポチと僕にとって夜は忌み嫌うべき時間帯でした。その不安をなだめるように僕はポチのために歌を歌ってあげました。

両手でポチを介抱しながら話しかけるように歌ったその旋律はやがて一定のリズムを持ち、言葉がついてきて、3バースの歌になった。ポチがいなくなった後でその小さな歌に僕は「ポチの子守唄」というタイトルをつけてステージで歌うようになりました。2ヶ月違いで同じ空の下で(文字通り数百メートル離れたご近所で)愛猫マルオを亡くした近藤研二さんとの縁がつながって、この歌のアレンジをお願いすることになるのは必然だったのかもしれません。僕のボーカルトラックのメロディだけを聴いてコードとフレーズで肉付けされた「ポチの子守唄」はささやかなフォークソングから立体的な室内楽に昇華したのです。

2月頃から編曲作業が始まった「ポチの子守唄」は3月のモナレコードでの「ひなたのねこ」展で初お披露目(写真下)、5月に入って近藤さんのガットギター、上野洋くんのフルート、海老沼崇史くんのウッドベース、安宅浩司くんのペダルスティール、そして最後にイトケンさんのグロッケンシュピールとパーカッションが加わって完成します。イトケンさんは僕の留守中のポチのお世話をずっとお願いした恩人。近藤さんのギターも魂が奏でるような静かに熱を持った音。歌入れをするときも木々や葉っぱのさざめきや風の匂い、紫陽花が揺れる庭が見えるような感覚がありました。ポチと向き合って捧げた歌ですが、これが世に出てすべての愛すべき対象へ届くような普遍的な歌になったら嬉しいなと思います。

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yamada_the loved one_S 山田稔明/the loved one
 2015年6月19日発売(全国流通開始7月7日)
 GTHC-0007 定価2000円(税別)

 1.my favorite things
 2.太陽と満月
 3.ポチの子守唄
 4.些細なことのように
 5.small good things
 6.猫町オーケストラ(album mix)

 『the loved one』プレオーダーはこちらから。  
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鎌倉アゲイン

昨日のこと、ちょっとした取材のあと鎌倉へ。火曜日以来、今週2回目の第三京浜から横横へのドライブ。お世話になっている雑貨屋molnで近藤研二さんとイノトモちゃんのライブ。バンドメンバーでもある五十嵐くんがブッキングしたこのふたりはともにご近所さんで同じ九州出身ということで僕としては駆けつけないわけにはいかない。到着するとふたりはセッションの練習をしていたが、ポロンポロンと紫陽花が揺れるような可憐な音楽が立ち上がっていた。

満員大盛況でライブは開演。近藤さんのソロのステージを初めて観て、その音世界に感動した。バッハも賛美歌もオリジナルも近藤さんの絵筆で独自のタッチで描かれる。ナイロン弦の音と踏切の鐘の音、週末の雑踏の音、すべてが混ざり合って音楽だった。イノトモちゃんも相変わらずの素晴らしい歌。デビュー時が同期なのでほぼ15年聴いている歌も新しい歌もどれも胸にしみた。もし自分が女性だったら僕はイノトモみたいなシンガーソングライターになりたい。

賑やかしついてに僕もアンコールに誘ってもらって近藤さんの「ねむれねこねこ」とイノトモ「坂道」を3人でセッション。福岡、鳥栖、久留米から東京に出てきた音楽家3人が同じ街に住んでいるというのはなんとなく心強い。打ち上げも盛り上がり気づけば真夜中。車を乗り合わせて鎌倉から同じ街へ帰っていくのも楽しかった。イノトモちゃんにできあがったばかりのアルバムを聴いてもらって「ポップな良いのができたねえ」と言われて嬉しかったです。今月27日、今度は僕が鎌倉molnでライブをやります。『the loved one』の先行販売も。




『この世界にようこそ』刊行記念
ライブ&トークセッション 広瀬裕子×山田稔明

「ネイティブ・インディアンと小沢健二、その言葉」

2015年6月27日(土)@ 鎌倉 moln
18:30開場/19:00開演 
料金:2000円(1ドリンク付き)
出演:広瀬裕子、山田稔明


★ご予約はmolnまで、メール、電話、店頭にて受付します。
メール belleandnatary@yahoo.co.jp
タイトルに「6/27 予約」、本文に「名前・人数・電話番号(代表者の方のみ)」
を記載の上、送信ください。
電話 0467-38-6336(水-日、11:00-18:00)
*いただいた情報は本イベントに関する連絡以外には使用しません。

moln( http://cloud-moln.petit.cc
鎌倉市御成町13-32 2F 電話 0467-38-6336  
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2015年06月07日

土曜日のラジオアワー



昨日のこと、お昼過ぎから出かけて吉祥寺のコミュニティ局むさしのFMでラジオ出演。7月にここ吉祥寺スターパインズカフェで共演する高橋徹也さんと。SATURDAY MUSIC FLOWはもう何度もお誘いいただいている番組。パーソナリティはシンガーソングライターの川久保秀一さん。川久保さんはタカテツさんとデビュー時の事務所が同じだったそうで、20年前の昔話に花が咲いていた。今から10年くらい前、僕はむさしのFMで「むさしのスタンダード」という30分のレギュラー番組を持っていた。自分の部屋で一人しゃべり、BGMを敷いて、選曲・編集してCDRを納品していたのだけど、当時は今みたいにサイマル放送やスマートフォンアプリ、Twitterがなかったので、反応や反響が自分の耳に届かずモチベーションが保てなかった。今だったらもっと面白がってやれていたかもなあ。

昨日のラジオ本番は楽しく新鮮、あっという間でした。タカテツさんもああ見えておしゃべりな人なのでそれぞれのキャラクターを設定して面白い40分間だったのではないでしょうか。僕は完成したばかりの『the loved one』から「my favorite things」と「太陽と満月」をかけてもらいました。やはりまだまだヘッドホンでじっくり聴き入ってしまいます。ますます7月3日のスターパインズカフェ共演が楽しみになりました。誘ってくれた川久保さんにも感謝を。お聴きいただいた皆さん、土曜日の貴重な時間とたくさんのメッセージなどありがとうございました。

土曜日の吉祥寺はものすごい人混みで、しかし僕は街なかで真っ赤な出で立ちの楳図かずお先生の姿を発見して興奮、いいことあるかもしれない。「ご飯でも」とインド料理店で「なんすかシークカバブって。シシカバブみたいなやつですか」とか言いながらお腹いっぱいに。タカテツさんからいただいた『the loved one』への賛辞がとても嬉しく、共感するシンガーソングライターに褒めてもらうのは格別だなあと思いました。タカテツコメントも近いうちに皆さんに読んでいただきたいので今しばらくお待ちください。



そしてこれも昨日の話。1年前の5月にこんな日記を書いたのですが(ポチもまだ元気そう)、僕は今住んでる街の町内会の班長というのをやっていたのですが、これは住人が1年ごとに担当する役回りで世帯数からすると20年に1回まわってくるかどうかの仕事。去年1年を務めたのでお役御免のはずだったのが、僕がこの春ずっとレコーディングでびっくりするくらい忙しくて引き継ぎをする余裕が全然なく、おまけに引き継ぐべきお宅が急に引っ越して空き家になってしまうという事例も発生し、結局「あの…あと1年、今年もまた僕がやります」と町会長さんに告げると「あら奇特な!」と大喜びされたのでした。で、ずっと後回しにしていた町会費の集金を1年ぶりに(近藤研二さん宅は番地が若干違うので、彼から町会費を受け取ることはありませんでしたが)。2回目ともなるともう慣れたものです。「ごくろうさまね」と労われながら、花とか路次とかあらためてこの街の些細な風景の機微に気付かされます。「もう他人同士じゃないんだぜ/あなたと暮らしてきたい/<生活>といううすのろを乗り越えて」と佐野元春が歌うのは「情けない週末」という曲だけど、僕にとっては発見と実り多き素晴らしい週末でした。  
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2015年06月06日

本日午後、ラジオ生出演します|『the loved one』から初オンエアを



昨日のこと、エンジニア手塚さんとキーボード真里さんと渋谷でランチ。おふたりにはアルバム完成まで最大級のサポートをいただいた。精神的支柱だった、と言ってもいい。手塚さんがミックスでふりかけた魔法をひとつずつ紐解いてもらうのが楽しくて、昨日はある曲のコーラスのパンニング(右左の音が移動)のことを伺い謎が溶けた。今回も『新しい青の時代』同様ミックスはすべて手塚さんのfreewheelで行い、ミックスチェックはメールのやり取りで行われ、気が済むまでわがままを言わせてもらった。24bit 96khzというこれまでの倍の情報量のハイスペックフォーマットで録音して、音の良い作品になったのでヘッドホンでスピーカーで、いろんな環境で楽しんでもらいたい。

夕方からは雨に。『the loved one』を流しながら雨の街を蔵前までドライブ。広瀬裕子さんとアリシア・ベイ=ローレルさんのトークを聞く。広瀬さんとは月末に鎌倉でご一緒する。「この世界にようこそ」は風のような言葉と言葉のような絵が綴る素敵な本。サインをもらうときに猫の絵をリクエストしたらアリシアさんは「もちろんよ」とさらさら書いてくれた。猫飼いの広瀬さんにもお願いしたが叶わず。鎌倉ではなんとかお願いして猫の絵を描いてもらおうと思う。

今日はお昼過ぎから吉祥寺のむさしのFMの生放送にゲスト出演します。7月3日にスターパインズカフェで共演する高橋徹也さんと一緒に。タカテツさんとパーソナリティの川久保さんは同じプロダクションだったそうで、どういう話題で盛り上がるか興味深い。僕は『the loved one』から初めて歌をオンエアしようと思います。リクエストやメッセージなどもいただけたら嬉しいです。PCとスマートフォンアプリで全国で聴くことが可能です。きっと貴重な機会になりますのでぜひラジオをお聴きください。


2015年6月6日(土)13時-15時
川久保秀一のSaturday Music Flow

ゲスト:山田稔明、高橋徹也
メール:info@musashino-fm.co.jp
http://www.musashino-fm.co.jp/
※スマートフォンでは無料アプリのTunein Radio、
パソコンインターネットではJCBAサイマルラジオ(http://www.jcbasimul.com/)を通じて聞けます。

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2015年06月05日

太陽と満月(山田稔明『the loved one』全曲解説2)



7月7日に全国発売となる山田稔明『the loved one』の全曲を解説する連載の2回目は「太陽と満月」です。これは2013年の3月に書いた曲。当時数回に渡り行っていた「はじめてのソングライティング」というセミナーの3回目で初披露した曲。D/A/Bm/Gという4つのコードの繰り返しで簡単に歌は作れる、という話の流れで、「そこに自分が好きなものとかいつも思っていることを忍ばせれば、それがソングライティングだ」と、それらしいことを言った気がする。このセミナーに参加した方はプロトタイプの「太陽と満月」音源を聴いたことがあるかもしれない。

それから大サビを付け足した「太陽と満月」はライブの定番曲となり、コード進行が簡単なこともあり共演者とのセッション曲としてよく演奏されるようになる。2014年3月の共演時、高野寛さんがこの歌に投げ入れたアルペジオがとても新鮮で忘れられず、1年後の今年もギターソロに唸った。そしてステージでの《夢》の話から転じて今回高野さんにレコーディングでギターを弾いてもらうことが実現した、言わば夢の続きのセッション。その日の記録はここに記してあるが、優しい先輩からいろんなことを教わった日として僕の記憶に記録されるだろうな。高野さんが重ねた数本のギタートラックがこの曲の色合いを決定づけました。

ポチが一番お世話になったのはいつも留守を見てくれたイトケンさん。「ポチに捧げるようなイトケンさんらしいビートを」と託すと、生ドラムの躍動感と打ち込みの面白さとを兼ね添えた、今までにないようなドラムトラックを提供してくれた。ドラムを受け取ってすぐハックルベリーフィンたけ兄に借りたFenderジャズベースでひとり数時間格闘した真夜中、「やっぱりこの曲エビちゃんが弾いたほうがいいと思うんだ」と翌日に呼び出して海老沼崇史くんに屋台骨をまとめてもらったのでこの曲はライブでの雰囲気をありありと湛えている。僕はジャック・ジョンソンの気分でアコギとエレキを。真里さんには「曲について詳しく知らないセッションミュージシャンがふらっとやってきてコード譜だけを見て陽気に弾いたオルガン」をリクエストした。

結果、太陽の光が空気中の水分に乱反射するような、満月の光が海の底の水泡に映り込むような、そんなキラキラとした「太陽と満月」ができあがりました。そう、こういうふうになりたかった、というような。



yamada_the loved one_S 山田稔明/the loved one
 2015年6月19日発売(全国流通開始7月7日)
 GTHC-0007 定価2000円(税別)

 1.my favorite things
 2.太陽と満月
 3.ポチの子守唄
 4.些細なことのように
 5.small good things
 6.猫町オーケストラ(album mix)

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2015年06月04日

my favorite things(山田稔明『the loved one』全曲解説1)

7月7日に全国発売になる山田稔明『the loved one』収録曲についていろいろ書いてみたいと思います。まずオープニングトラックの「my favorite things」。ライブで数年演奏して形が整ったところでレコーディングする、というパターンが多かった近年のなかでは珍しく、これは今年に入って書いたできたての歌。しばらく作曲モードになかった僕でしたが、年頭の目標に「新しい曲のことを一日一回考える」というルールを作り、その勢いで1月1日にこの歌の最初のモチーフを書きました。

2月の下北沢leteで初めて演奏したときは「THE ONE I LOVE」という仮題で紹介されましたが、これはR.E.M.の代表曲から引用した曲名、そしてその頃の有力なアルバムタイトル案でもありました。2度目のライブ演奏時から「my favorite things」という曲名が定着し、これは当然「サウンド・オブ・ミュージック」の「私のお気に入り」の山田稔明版を標榜したものです。アルペジオの爪弾きで作られたフォークソングは(個人的なイギー・ポップ・ブームを経て)駆け出すようなモータウンビートが並走していくことになります。

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2月から3月にかけてデモを何パターンも作って悩みつくし、レコーディングはまずベーシックセッションが4月中旬に都内で行われました。メンバーは安宅浩司くん、佐々木真里さん、海老沼崇史くん、sugarbeansくん。sugarくんにそして自宅ポチスタジオでの安宅くんと膝をあわせてあれこれギターダビング。真里さんも自宅スタジオでウーリッツアーとオルガンをダビングしました。そしてひたすらコーラスの多重録音…。ミックスに一番時間がかかったのがこの曲だったかもしれませんが、齢40を越えてこんなにポップな曲を作り出せたことがとても嬉しいです。オープニングを飾るのに相応しい歌になりました。

再生ボタンを押してこの歌が流れてきたときにみんなどんなふうに思うかな、と今からわくわくします。



yamada_the loved one_S 山田稔明/the loved one
 2015年6月19日発売(全国流通開始7月7日)
 GTHC-0007 定価2000円(税別)

 1.my favorite things
 2.太陽と満月
 3.ポチの子守唄
 4.些細なことのように
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 6.猫町オーケストラ(album mix)

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2015年06月03日

山田稔明『the loved one』内容詳細公開!(ジャケット画像あり)

4月1日にリリースが発表された『the loved one』は曲名と曲順、仮のアートワークが示されたまま時が過ぎ、季節は春を越えてもう梅雨。いよいよ山田稔明『新しい青の時代』以来2年ぶりの新録アルバムの内容を詳しくお伝えしたいと思います(デッドラインぎりぎりまで作業してしまい各所にご迷惑おかけしております)。まずはパッケージ、イラストレーター大塚いちお氏の手によるジャケットもここに公開します。今回のCDも紙ジャケット仕様の装丁になります。大塚いちおさんにリクエストしたのはカラフルで心躍るような表紙。愛猫ポチの一周忌にあわせて捧げられた作品ですが、しんみりとしたものや、意味深でシリアスなものにはしたくなかったのです。裏ジャケもブックレットも盤面もすべてが愛しいのです。早く皆さんに手にしてほしいなあと思います。

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そして改めて楽曲と曲順。

山田稔明/the loved one
2015年6月19日発売(全国流通開始7月7日)
GTHC-0007 定価2000円(税別)

1.my favorite things
2.太陽と満月
3.ポチの子守唄
4.些細なことのように
5.small good things
6.猫町オーケストラ(album mix)


これしかない、という流れと楽曲になりました。日が落ちてまた新しい朝が来るような。「my favorite things」は一番最近書かれた歌、「太陽と満月」は2013年に初演、「些細なことのように」は2010年に書かれた歌。「small good things」も古い歌ですがポチが亡くなったあとに歌詞を書きなおして2015年の歌になりました。「猫町オーケストラ」は4月にリリースされたVA『猫と音楽の休日』で初出した歌ですが、このアルバムのためにミックスを変えています。「ポチの子守唄」はまさに去年の今頃、ポチの看病をしながら口ずさんだメロディです。トータル・プロデュースは山田稔明、僕自身。しかしアルバム制作開始時からずっと、すべての楽曲のミックスを担当していただいたエンジニアの手塚雅夫さんとキーボードの佐々木真里さんとともにアレンジや録り方など幾度となくミーティングを重ねたので、お二人は共同プロデューサーと言えます。

レコーディングは4月から行われ、前述の真里さん、イトケンさん、安宅浩司くん、海老沼崇史くん、上野洋くん、sugarbeans佐藤くん、立花綾香、といつもステージを手伝ってくれる心強い面々との作業になりました(「猫町オーケストラ」には猫友だちのkainatsuちゃんがコーラスを吹き込んでくれました)。あわせてここ数年の親交から客演が実現した高野寛さん(“夢”のようでした!)、まさに愛猫同士が引き合って結びつけてくれた近藤研二さんのアレンジによる楽曲、と非常にバラエティに富んだ内容になりました。うちでレコーディングしたら近藤さんのお宅におじゃましてコーヒーブレイク(と猫)というのがこの春定番の風景になりしびれるタイトなスケジュールにも笑顔が絶えず、近藤モイくんにも大きな感謝の気持ちを贈らなければなりません。ポチ実にもたくさんの来客で苦労かけたね。

収録楽曲それぞれについてはこれからレコ発ライブまでに1曲ずつ紹介していけたらと思います。語るべきことがたくさんあるのでら、またハンドメイドジン「MONOLOG」に詳細なレコーディング日記を綴るつもりです。たくさんの音楽家の才能が今まで作ったことのないようなレコードを具現化させてくれました。ちょうど同じ時期に新作レコーディングを行っていた高橋徹也さんも同じようなことを語っていましたが、自分が書いた曲を書いた僕本人よりも深く咀嚼し理解して、上手に演奏してくれる仲間の姿を見て感動しました。


参加ミュージシャン:安宅浩司(guitars, pedal steel, mandolin on M-1、M-2、M-3、M-4、M-5)、イトケン(drums, percussions on M-2、M-3)、上野洋(flute on M-3)、海老沼崇史(bass on M-1、M-2、M-3、M-4、M-5)、kainatsu(chorus on M-6)、近藤研二(arrangement, guitar, organ on M-3)、佐々木真里(arrangement, keyboards on M-1、M-2、M-4、M-5)、sugarbeans(drums on M-1、M-4、M-5 keyboards on M-6)、高野寛(guitars on M-2)、立花綾香(chorus on M-5)(50音順)

all songs written, produced by 山田稔明


次回は「M-1 my favorite things」についての解説を。

『the loved one』オフィシャル通販プレオーダーはこちらから。

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2015年06月02日

the loved one 完成|バーニング・ストレンジャー



昨日のこと、ついにニューアルバム『the loved one』の音の最終作業、マスタリングを乃木坂のソニースタジオで。『pilgrim』以来ずっとお世話になっている石橋さんに音の調整、曲間を何秒か決めて並べてもらう。石橋さんも『新しい青の時代』以降猫と暮らし始めたので「感動して泣いた。またすごいのができたね」と嬉しい言葉。関わってくれたすべてのスタッフ、ミュージシャンと友だちに感謝。

平行してアートワークを大塚いちおさんとまとめて、パッケージもぎりぎりで完成。これまで作ったことのないような、カラフルで心躍るジャケットになった。この音と容れ物をこれから朝イチでプレス会社へ持ち込んだらすべての行程がが完了。あとはCDの到着を待つだけです。さあ、制作モードからライブモードへ。わくわくする。

マスタリングの帰りに下北沢で溝渕ケンイチロウ氏の弾き語りワンマン。休憩のあとの第二部に間に合った。活動の拠点を地元広島に戻す彼、もう15年来の付き合いになる。丁寧なMCと歌うべくして歌われる歌。予定にないアンコールで最後に彼が歌ったのはセロファン時代の「ストレンジャー」という曲だったが、これは2002年にレコーディングに突然呼ばれて僕がコーラス参加した思い出深い曲、フレーズの端々が時をこえてリアリティを持って響く。横顔を眺めながら小さな声で自分のパートを歌った。吉祥寺界隈でいつでも会おうと思えば会えたのがかなわなくなるのは寂しいが彼の音楽とビートは変わらず止まらないのだろう。


  
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2015年06月01日

ラジオ出演情報|今週末むさしのFMで

7月3日に吉祥寺スターパインズカフェでの2マンライブで共演する高橋徹也さんとふたりで今週末6日(土)吉祥寺のコミュニティラジオ「むさしのFM」の番組に出演します。川久保秀一さんのSATURDAY MUSIC FLOW、何度もお誘いいただいている番組で楽しい時間になると思います。スターパインズカフェでのライブへの意気込みはもちろん、ご飯だ、焼き鳥だ、とよく集まっては僕とタカテツさんが普段どんな話をしてるかが垣間見えるかもしれません。多分この番組が『the loved one』からの楽曲の初オンエアになります。武蔵野市界隈の皆さんはラジオで、PCやスマートフォンで全国で聴くことができますのでぜひお聴き逃しなく!6月レコ発はチケット完売となっていますので全国発売日直前のこの2マンライブもレコ発第二弾としてたくさんの皆さんに来ていただけますように。

2015年6月6日(土)むさしのFM 
川久保秀一 SATURDAY MUSIC FLOW
(13:00-)
ゲスト:山田稔明、高橋徹也
*出演は14時過ぎを予定しています

http://www.musashino-fm.co.jp/


  
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6月、また夏がくる



去年の今日はさいたまスーパーアリーナでテイラー・スウィフトの「the RED TOUR」ライブを観たのだ。「Qui La Laの夏物語」を作ったのもこの頃だ。あっという間なのか長い1年だったのか全然わからないな。なんだかポチの食欲がないし、ぐったり寝そべることが多くなったなあ、と思い始めた頃だ。去年の6月は本当に怒涛の季節だった。それから1年、いろんな出来事が重なった先に、また新しい夏が来る。

ほらまた夏のはじまり 新しい読み切りの短編小説。衣替えして出かけるのだ。

  
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