2015年10月31日

本日から新潟2デイズ公演です|当日券あります

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1年ぶりの新潟への旅が今日から。本日は燕市のツバメコーヒーの3周年記念のお祝い。『the loved one』のアートワークでお手伝いいただいた大塚いちおさんとアアルトコーヒー庄野雄治さんとで楽しい一日になります。大塚いちおさんとの音楽とライブドローイングはその場で観ないと体験できない、再現性のない一期一会のパフォーマンスです。ぜひこの機会をお見逃しなく!

そして明日は新潟市内へ移動して北書店での二度目のライブ。今回は小説についてのトークのお相手として旧知の原亜由美さんをお迎えします(以前新発田市でのライブのときもお世話になりました)。そこかしこに本が置いてある空間でのライブなので、他の会場とは全然違う内容になると思います。お昼過ぎ、15時からという時間も新鮮。ぜひご家族連れでふらっと遊びにきてもらえたら嬉しいなと思っています。ツバメコーヒーも北書店も今のところご予約なしでも当日入場が可能です。1年に一度の機会だと思いますのでぜひご来場ください!




2015年10月31日(土)@新潟 燕市 ツバメコーヒー
ツバメコーヒー 3rd Anniversary “大塚いちお & 山田稔明・飛び立つコトノハ”

18:00開場18:30開演/前売り3500円(1ドリンク込)
出演:大塚いちお、山田稔明、庄野雄治(アアルトコーヒー)、タナカヨシユキ(ツバメコーヒー)
*お昼にはアアルトコーヒー庄野さんとツバメコーヒータナカさんのトーク、
コーヒー教室なども開催される予定。一日中楽しいツバメコーヒー祭りです。
オフィシャルサイトRESERVEにて入場予約受付中です
ツバメコーヒーFacebookページにも詳細あり

新潟 燕市 ツバメコーヒー
〒959-0264 新潟県 燕市吉田2760-1
TEL 070-5371-3514


2015年11月1日(日)@ 新潟 北書店
小説「猫と五つ目の季節」発売記念ライブ

14:30OPEN 15:00START/料金2,000円
出演:山田稔明/トークゲスト:原 亜由美(写真の町シバタ)

初めての小説「猫と五つ目の季節」発売を記念して新潟の
名書店での二度目のライブが決定しました。今回はお昼の
ライブになります。夜には明かりの灯る部屋でそれぞれ読書の時間を。
*オフィシャルサイトRESERVEフォームにて予約受付中

新潟 北書店
〒951-8124 新潟市中央区医学町通2番町10-1 ダイアパレス医学町101
TEL 025-201-7466  

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コートニー・バーネットを観た!|Courtney Barnett @ LIQUID ROOM(2015.10.30)



昨日のこと、夏にチケットを取ってからずーっと楽しみにしていたライブ、オーストラリアのシンガーソングライターCourtney Barnett(コートニー・バーネット)のステージを観た。彼女の1stアルバム『Sometimes I Sit and Think, and Sometimes I Just Sit』は今年後半の僕の日々で鳴らされない日がなかったと言っても過言ではないくらい暮らしのBGMとなっていた、2015年ベスト3ディスクの1枚。もうなんだかいろいろ楽しみ過ぎて年甲斐もなく最前列でかぶりついて観た。

ギター、ベース、ドラムの3人編成はおそらくロックバンドとして理想の「単位」である。僕はきっと過度の期待をしてのぞんだはずだが、予想以上のロックコンサートは90分間ずっと楽しくてこのまま永遠に終わらなければいいなあと何度も思った。コートニー・バーネット、最初に買ったCDがNIRVANAの『Nevermind』、ペイヴメントやウィルコが好きだそうで(レモンヘッズのカバーなんかもやってる)、その少しルーズでささくれたバンドサウンドからは90年代を想起するような懐かしさもあるが、2015年にしか響き得ない新鮮さも兼ね備えている。躍動的なパフォーマンスも素晴らしかったが(バンドの演奏もよかった)、その魅力は歌詞にある、と感じる。ステレオで歌を流しているときに「ん?」と言葉の端っこに意識が引っかかって「今のところ、何って歌ってるの?」と歌詞カードを熟読しながら聴いたのはこのレコードが久しぶりだった(コナー・オバーストの去年の作品以来)。そのリリシズムに圧倒されたのは「Depreston」という曲で、この歌は僕の今年のナンバーワンソングになる予定。

終演後、幸運にもサインをもらうことができた。いつも「あ」っと目を引くTシャツを着ているコートニーにポチの顔イラストのBELL THE CATのTシャツをあげたらとても喜んでくれた。このライブを楽しみにして執筆とか推敲とかいろいろな雑務を乗り切ってきたところきたがあるので今は少し“ロス状態”なのだけど、とにかく音楽って素晴らしいなと思う夜。コートニー・バーネットにさら惚れ込んでしまいました。今日14時からタワーレコード渋谷でサイン会が行なわれるそうなのだけど僕はこれから新潟へ向かうので行けなくて残念。かわりに皆さんハロウィーンの渋谷へ出かけて言ってみてください。


  
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2015年10月30日

小説「猫と五つ目の季節」のこと13|いよいよ一般書店に並びます(入荷店紹介)

表紙_1_2_S吉祥寺キチムのライブから先行販売を開始し、通販プレオーダー分、ライブ会場と懇意にしているお店でも順次販売をスタートさせた小説『猫と五つ目の季節』がいよいよ、早いところでは明日頃から一般書店に並びます。下記に『猫と五つ目の季節』がお買い求めいただける店舗の一部を掲載しお知らせします。★印が付いている店舗では特典ポストカードが付きます。なお「ぜひうちのお店でも『猫と五つ目の季節』を取り扱いたい!」という書店、雑貨店、セレクトショップの皆様はぜひミルブックス、あるいはGOMES THE HITMAN.COMまで連絡いただければ嬉しいです。Amazonではもう発送が始まっているようですし、ネットショップのご利用も可能です。「本屋で買った本をライブに持っていったらサインをいただけますか?」という問い合わせが多く寄せられていますが、もちろん喜んでサインと猫の絵を描かせていただきますので(CDにも書きますよ)。ぜひ、小説『猫と五つ目の季節』をよろしくお願いします。


◎北海道
★たべるとくらしの研究所
紀伊國屋書店 札幌本店
三省堂書店 札幌店
文教堂 札幌大通駅店
ヴィレッジヴァンガード 札幌エスタ店
紀伊國屋書店 厚別店
紀伊國屋書店 オーロラタウン店
札幌弘栄堂書店 パセオ西店
札幌弘栄堂書店 アピア店
文教堂書店 琴似駅前店
文教堂書店 さっぽろ駅店

◎秋田
ジュンク堂書店 秋田店

◎宮城
紀伊國屋書店 仙台店
丸善 仙台アエル店

◎福島
宮脇書店 ヨークタウン野田店

◎新潟
★北書店
★ツバメコーヒー
知遊堂 亀貝店
知遊堂 三条店
ジュンク堂書店 新潟店

◎富山
文苑堂書店 清水町店

◎埼玉
東京旭屋書店 新越谷店

◎千葉
すばる書店 松戸栄町店
丸善 津田沼店
ときわ書房 八千代台店
宮脇書店 稲毛長沼原店
蔦屋書店 イオンモール幕張新都心

◎東京
★巣巣
★NAOT TOKYO
★青と夜ノ空
タワーレコード 渋谷店
ブックファースト 渋谷文化村通り店
丸善 丸の内本店
ブックエキスプレス 大崎店
ジュンク堂書店 池袋本店
くまざわ書店 池袋店
丸善 日本橋店
ジュンク堂書店 吉祥寺店
久美堂 小田急町田店
ブックファースト ルミネ北千住店
タワーレコード 新宿店
文雄堂書店
ブックファースト 自由が丘店
紀伊國屋書店 新宿南店
ブックファースト レミィ五反田店
明正堂 アトレ上野店
八重洲ブックセンター 本店
オリオン書房 ノルテ店
NET21往来堂書店 千駄木店
paper wall エキュート立川店
オリオン書房 小平店
PW国立店
あおい書店 中野本店
ブックスルーエ
ジュンク堂書店大泉学園店

◎神奈川
★moln
丸善 ラゾーナ川崎店
ブックスDO
八重洲ブックセンター 京急上大岡店
ブックファースト モザイクモール港北店
ヴィレッジヴァンガード 横浜Wポーターズ
小田急ブックメイツ 新百合ヶ丘北口店

◎静岡
BOWLららぽーと富士見店

◎愛知
★seant
MARUZEN 名古屋本店
未来屋書店 大高店
らくだ書店 東郷店

◎三重
別所書店 津駅店

◎滋賀
大垣書店 フォレオ大津一里山店
ジュンク堂書店 滋賀草津店

◎京都
★恵文社一乗寺店
アバンティブックセンター 京都店
大垣書店 京都ヨドバシ店
大垣書店 ビブレ店

◎大阪
★スタンダードブックストア心斎橋
★blackbird books
MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店
ジュンク堂書店 大阪本店
ブックファースト 曽根店
TSUTAYA 枚方駅前本店
ブックスキヨスク 森ノ宮店
喜久屋書店 阿倍野店
未来屋書店 箕面店
宮脇書店 コムボックス光明池店

◎奈良
★NAOT NARA
くまざわ書店 奈良店

◎兵庫
★チャッツワース
ジュンク堂書店 西宮店
ジュンク堂書店 三宮駅前店
ブックファースト 宝塚店
ジュンク堂書店 芦屋店
ジュンク堂書店 姫路店
宮脇書店 洲本店
タワーレコード 神戸店

◎岡山
喜久屋書店 倉敷店
丸善 ノートルダム清心女子大学店

◎広島
ジュンク堂書店 広島駅前店

◎鳥取
★一月と六月

◎山口
宮脇書店 宇部店

◎徳島
★aalto coffee and the rooster
★14g

◎香川
宮脇書店 本店

◎高知
明文堂 佐川店

◎福岡
紀伊國屋書店 福岡本店
ジュンク堂書店 福岡店
ゲオ 福岡土井店
丸善 博多店
ブックセンタークエスト 小倉本店

◎熊本
★しろつめ

◎長崎
★オレンジスパイス

◎宮崎
明林堂書店 南宮崎店

◎沖縄
ジュンク堂書店 那覇店  
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コピス吉祥寺での「猫のいる暮らし展」はいよいよ明日まで

昨日のこと、続き。映画「先生と迷い猫」を観終わったらやっぱり「ポチ!チミ!」と猫が愛しくなって、コピス吉祥寺5階ギャラリーの「猫のいる暮らし展」に直行。1ヶ月間、長いと思っていた会期もいよいよ明日までとなりました。「コピスの展示パトロールしときますー」とメッセージを送った途端に展示会場で近藤研二さんとばったり。「おれたち、どんだけ」というくらい通ったコピスですが、やっぱりみんな名残惜しいのです。近藤さんは偶然居合わせたファンの皆さんにサインをされたりしていました。

10月1日から吉祥寺のねこ祭りの一環として開催してきた「kissa kichijoji 猫のいる暮らし展」はいよいよ明日まで。山田稔明、近藤研二さん、そしてイラストレーター大塚いちおさんとkissaporukka(イナキヨシコさん、石坂しづかさん、木下綾乃さん)で展開した猫空間、とても楽しい秋の一ヶ月でした。最終日の明日は僕は大塚いちおさんと新潟でイベントなので「猫のいる暮らし」についても触れることになるでしょう。僕自身があの空間を覗きにいくのは今日が最後かな。全国から(本当に!)たくさんのご来場ありがとうございました。感想ノートにもすべて目を通しています。ねこ祭りスタッフの皆さんにも大きな感謝を。

最後の一日までどうぞよろしくお願いします。




2015年10月1日ー10月31日 @ コピス 吉祥寺 5階アートギャラリー
“kissa kichijojiー猫のいるくらし展”

参加者:山田稔明、近藤研二、大塚いちお、
kissaporukka(イナキヨシコ+石坂しづか+木下綾乃)

音楽家、イラストレーター、アートディレクターが「猫のいる暮らし」をテーマに
コピス吉祥寺の空間を演出します。“kissa”とはフィンランド語で“猫”の意。
http://necofes.com/event/kissa-kichijoji  
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映画「先生と迷い猫」を観た



昨日のこと、ようやっと時間が作れたのでユナイテッド・シネマとしまえんまで出かけて映画「先生と迷い猫」を観た。随分前にファンの方から鑑賞券をいただいて、とても楽しみにしていた作品。猫が登場する映画というのは生粋の猫好きからすると“ファンシー”な方向に転がりがちだったり、とにかく猫そのものが可愛いので「なんか、猫が可愛くて良い感じだったよねー」とぼんやりした感想になりがちなのだけど、この「先生と迷い猫」はストイックでハードコア(筋金入り)な猫映画の一本として記憶されることになるだろう、と思いました。

まずロケ地が素晴らしい。どうやら下田とか南伊豆らしいのだけど、時間ができたら出かけていきたいほど。僕がポチを亡くして傷心旅行をしたのは実は下田、何かしらの縁を感じる。映画冒頭、薄三毛猫がひとりで町をねり歩くシーンがとても孤独でたくましく美しくて感動してしまった。一匹の猫のことを思う人々の心の動きと、だんだん繋がっていくその「連帯」を描いた物語。猫が出てこないシーンで泣いた。観終わったあとで思うのはやっぱり「ああ、猫とはなんと人の心を揺さぶる美しい生き物か」ということで、僕はこの映画を猫好きの友だち全員に薦めたいと思う。猫好きじゃない人もこの映画は何かのきっかけになるかもしれません。

エンドクレジットを見ると南中野地域ねこの会が協力していたり、むさしの地域猫の会の会長さんがこの映画の原作者(『迷子のミーちゃん〜地域猫と商店街再生のものがたり』というノンフィクション本がこの映画の原案だそうです)の方から取材を受けたばかり、という話を聞くにつけ、この映画が「猫って可愛いよね〜」ということだけに終始しない、猫と人間の共生についての問題提起が多分に含まれたものだということがうかがい知れて、今月僕が参加した「吉祥寺ニャンポジウム」の内容ともリンクしてとても興味深かった。良い映画を観ました。鑑賞券をくれた方に感謝。

  
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2015年10月29日

小説「猫と五つ目の季節」のこと12|本の厚さと重み

東京を皮切りにして、先週末の福岡と佐賀から小説「猫と五つ目の季節」を持っての最終目的地の見えない全国ツアーが始まった。CDを紙ジャケット仕様にした『新しい青の時代』の頃からCDの運搬がとても楽になった。プラスティックケースが割れる心配をしなくていいし、なにより薄くなったからだ。そして今回小説を物販として販売するために持ち運ぶときに、その存在感の手応えをあらためて感じている…。重くてかさばるのだ。たった10冊でも片手で持てないほど、これは愛しい面倒臭さだ。九州に連れていった本はほとんどが誰かのもとへ旅立ったので帰りはとても身軽だった。そしてまた僕は重たい荷物を抱えて新しい旅に出るのです。言葉は「乗り物」のようだ、と最近感じる。うまく乗りこなせば自分の思いや考えを誰かの知覚や意識に直接運ぶことができる。それは簡単単純にあっという間だったり、回り道を繰り返して時間がかかったりするけれども。

今日も友人知人から届いた感想コメントをいくつか紹介します。




ねこと暮らしている人は
(暮らしたことのある人も)
その時間がどれほどすてきなものか知っている。
ねこは、自由で、あそびずきで
気持ちのいい場所を見つけられる。
ごはんが気にいらないとプイと横をむき
すきなものは「くれくれ」と鳴く。
一日の大半をねてすごし
夜中に急に走りだす。
「いいね・・・」と声をかけると
しっぽをひょいとふり返事をする。

あきらめがわるく
でも、あるときから
すっとわすれる術ももっている。
旅から帰ってくると
「どこに行っていたの」と出むかえてくれ、
ひざにのり
ごろごろとノドを鳴らし
さむい夜はいっしょにねむる。
ときにわらい、
ときどき、おこり。
「ねこだから仕方ない」と思い。

『猫と五つ目の季節』は
山田稔明さんとねことの物語。
きらきらとしたひかりのような一瞬を集めたお話。
読みながら、黒ねこと重ね合わせ
うなずいたり、せつなくなったり。

ねこと暮らす人
ねこを愛する人へ。
ねこと暮らしたい人へ。
すこし、泣く・・・かもしれません。

広瀬裕子さん(作家)




小説を読むことの醍醐味は、誰かの人生の一部分を追体験できることだと思うんだけど、
山田さんのリズム感あふれる文章に引き込まれるうちに、猫を飼ったことがない僕に、
ポチと出会って看取るまでの日々を想像の中で体験させてもらいました。

ワクワクしながらキャリーバッグや猫のトイレを買いに行ったり、
不安な気持ちで病院に連れて行ったり、
そんなシーンを読むうちに、山田さんがまるで親ばかのように
猫について語っていた理由が身に沁みて分かりました。
読み終わる頃には、今まで考えたこともなかった
自分と猫との暮らしを想像しているのに気づいてちょっとびっくり。
だけど、こんな理想的な出会いを知ってしまった後に、
僕にも素敵な出会いが巡ってくるのか、ちょっと自信がないですが・・・・・・。

猫との暮らしのなかで、ひとりのミュージシャンが、自分の表現のあり方を
少しずつ確立していく姿もまたこの小説の魅力のひとつ。
重たくなりがちなテーマなのに、山田さんの音楽を聴いた時のように、
心が温かくすがすがしい気持ちになったのは、
物語と読み手に対する山田さんの愛に満ちていたからでしょうか。

飯島淳彦さん(TRAVELER'S FACTORY)




山田稔明さんの「猫と五つ目の季節」読了。
映像も音も匂いも手触りも伝わってきて、
読み終わるまであっという間の時間でした。
山田さんとポチのひとつひとつに「あー、わかる」と共感したり
自分の体験と重ね合わせたりするんだけど、
そういった個人的なことを超えて
小さな生き物がこんなにも誰かに大切にされている
という事実がとてつもなく幸せに感じられて、
途中から泣けて泣けて止まらなくなりました。

それにしても山田さんだけにおこる奇跡の展開には
ちょっと嫉妬してしまいます(笑)猫の人は必読。

猫ラボさん(フェルト作家)
  
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同じ窓から眺めた景色|母校と地元(DAY4:2015年10月27日)



佐賀でのライブが終わって里帰りツアー終了!と思っていたらFacebook経由で高校同級の旧友から連絡があり「山田くん、実家に帰ってきてるなら母校訪ねてみたら?当時の担任M先生もまだおるけん本出すこと言ったら喜ぶばい」と。わーM先生懐かしい!となって出かけていった学び舎は大学4年のときに教職免許取得のために教育実習でもお世話になった。「おお、山田、久しぶり。どがんしたとか?」と卒業して23年経ってもなお当時を知る先生がいるのは嬉しいことだ。齢四十歳を越えても教育指導の先生に会うとに緊張したりして。そういう久しぶりの再会はいいのだけど、そのまま理事長室に連れていかれて、初めてお会いする現校長先生、理事長、事務局長と「長」のつく方々との面談に。なんだこれ的な展開に。

「山田くん、君のプロフィールの『佐賀県鳥栖市生まれ』 と『東京外語大卒業』の間を省略せずに『基山町育ち』『東明館高校卒業』と書いてくれたらなお良いね。わはは!」とあたたかく叱咤激励を受ける。そのまま町役場まで“連行”されて副町長に挨拶しにいくことになりました。役場で働いている同窓生友人が何人かいるので、複雑な顔で手を振って挨拶。急展開の表敬訪問となりました。しびれた。面白かった。

そして東京に戻っていつもの日常、通販STOREプレオーダー分サイン入り小説「猫と五つ目の季節」発送作業を再開しました。そして今週末は新潟へ。10月31日(土)は燕市ツバメコーヒーでのイラストレーター大塚いちおさんとのコラボレーション、アアルトコーヒー庄野さんも一緒でツバメコーヒーの3周年をお祝いします。そして11月1日(日)は新潟市の本屋さん北書店でのライブ。原亜由美さんをトークゲストに迎えて本や猫の話もできればと思っています。ミニパネル展も同時開催予定。他の町ではできない特別な2日間になります。ぜひ遠くから近くからお越しください。予約絶賛受付中です。


2015年10月31日(土)@新潟 燕市 ツバメコーヒー
ツバメコーヒー 3rd Anniversary “大塚いちお & 山田稔明・飛び立つコトノハ”

18:00開場18:30開演/前売り3500円(1ドリンク込)
出演:大塚いちお、山田稔明、庄野雄治(アアルトコーヒー)、タナカヨシユキ(ツバメコーヒー)
*お昼にはアアルトコーヒー庄野さんとツバメコーヒータナカさんのトーク、
コーヒー教室なども開催される予定。一日中楽しいツバメコーヒー祭りです。
オフィシャルサイトRESERVEにて入場予約受付中です
ツバメコーヒーFacebookページにも詳細あり

新潟 燕市 ツバメコーヒー
〒959-0264 新潟県 燕市吉田2760-1
TEL 070-5371-3514


2015年11月1日(日)@ 新潟 北書店
小説「猫と五つ目の季節」発売記念ライブ

14:30OPEN 15:00START/料金2,000円
出演:山田稔明/トークゲスト:原 亜由美(写真の町シバタ)

初めての小説「猫と五つ目の季節」発売を記念して新潟の
名書店での二度目のライブが決定しました。今回はお昼の
ライブになります。夜には明かりの灯る部屋でそれぞれ読書の時間を。
*オフィシャルサイトRESERVEフォームにて予約受付中

新潟 北書店
〒951-8124 新潟市中央区医学町通2番町10-1 ダイアパレス医学町101
TEL 025-201-7466  
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2015年10月28日

初めてのSAGA、RockRide公演回顧|tsuioku @ 佐賀 RockRide(DAY3:2015年10月26日)【ライブ後記】

佐賀、それは我が故郷なれど遠くにありて想うものだった。18歳のとき大学入学のために上京してもう東京で暮らした時間のほうが長いし、ことに佐賀市内にはデビュー以来キャンペーンにも来たことがなかった。生まれた鳥栖では友人や親族ばかりが観にくるクローズドなライブをやったことはあったが、本格的な佐賀でのライブはこの日が初めて。きっかけは中島孝くん(Nakakohから改名した)という佐賀を拠点として活動する若いシンガーソングライターとラジオとTwitterを介して繋がったことだった。週末は関西ツアーで地元を離れているが、東京へ戻るのを一日伸ばしてもらえたら佐賀でのライブを実現させる、という熱いメールをもらったのだ。

出会いの発端となったNBCラジオ佐賀で初めて中島孝くんと対面。ふたりで生放送に出演することになったのだが、会った途端に「ああ、これなら今日はうまくいくな」と思った。ヴァイブスが共鳴するというか、彼のような音楽家が佐賀にいることが嬉しいな、と思った。ラジオもあっという間で楽しくて、スタッフの皆さんもいい人ばかり。なんだか、思っていたより、佐賀は僕に優しい。ラジオ局のテーブルで急遽セッションをしてみないか、と提案。さらにライブが楽しみになった。



会場のRockRideは古き良きロックバーという風情。たくさんのレジェンダリーな方々が音を鳴らしてきたであろうことがトイレに貼ってあるポスターを見ればわかる。リハーサルもつつがなく終了し開場。月曜日の夜、佐賀という街でどれくらいの集客があるのだろうかとまったく予想もつかなかったのが、立ち見も出るような大盛況。地元に根付いて活動するアーティストの力強さを感じました。最初に演奏するのは僕。2日前のJOY TRIP CAFEでの内容とは意図的に異なるセットに。

「どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと」「手と手、影と影」でスタート。

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自己紹介がわりに小説の導入部を朗読、そしてNEW HORIZONとUNICORNのMCから「一角獣と新しいホライズン」。誰も知らない本当の物語、と歌ってまた点と点が結ばれる感覚。「些細なことのように」は中島くんが僕を見初めてくれた曲。観にきてくれたNBCラジオのスタッフもラジオが繋ぐ縁に感慨深そうにしていました。福岡では歌わなかった「光の葡萄」も佐賀で歌うとまた違った感覚。旧友への手紙のような「ブックエンドのテーマ」も同様。

佐賀のお客さんは僕の話も歌もとても熱心に聴いてくれて、もっと早く覚悟して決意してここに来るべきだった!と反省しました。Twitterでやりとりをした、元12月8日というバンドをやっていたキハラさん(今はso far, so closeとして活動)にも会えたり、急に佐賀を身近に感じるのだから我ながら調子のいいものだ。中島孝くんのステージはPCとの同期やゲストドラマーとのセッションなどとても素晴らしいもので、言葉もメロディも僕の好みだったし、近いマインドを感じた。なかなかこういう出会いというのは多くない。

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最後の最後、アンコールで中島孝くん、サポートドラムの野中勇希くんと僕で「ユートピア」を4つのコードの繰り返し、静かに始まって熱く盛り上がって静かに終わるということだけを打ち合わせてのセッションでしたがとても楽しかった。遅い時間までたくさんのご来場ありがとうございました。物販で声をかけてくれた方々もありがとう。そして尽力してくれて僕の佐賀に対するナーバスな気持ちを打ち破るきっかけをくれた中島孝くんに大きな感謝を。

実感のある基山という町から佐賀までは車で1時間ほど。真夜中の高速は前も後ろも僕以外の車はなく、ここがどこだかわからなくなるほど真っ暗。しかし妙に興奮して大きな音で音楽を鳴らしながら帰りました。また来ます、佐賀。ありがとう。

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いつもの感覚、新しい感触|夜の科学 in 福岡 @ JOY TRI CAFE(DAY1:2015年10月24日)【ライブ後記】

武蔵小山アゲインでのトーク&ライブイベントが終わって急いで荷物をパッキング、すぐに朝がやってきてバタバタと空港へ向かいます。東京も福岡も快晴、多分今が一番過ごしやすい季節。1月以来の福岡は日本シリーズのためざわざわと賑やか(全国の先生たちが集まるPTA会議も開催されていた模様)。通い慣れた道を通ってJOY TRIP CAFEへ。今年1月のカフェテコ閉店ライブのときには「ああ、この場所にはもうしばらく来ないのだな…」と寂しかったのだけど、新しいお店を見て感慨深く感じ入りました。



迎えてくれたのはポチ実の顔を模したクッキー。熊添さんと渡辺さん、若い二人の心遣いが嬉しかったです。お店に入ってまず以前から交流のあった「Nっ子クラブ カンガルーの親子」の取材を受けました。縁があって「この広い世界で」という曲をプレゼントした経緯などについてのインタビュー(リンク先のサイトで「この広い世界で」を聴くことができます)。そのまま開場準備、いつもの会場のようでいて新しい空間もあり、とても不思議な気分。賄いでいただいたカレーもとても美味しかったです。

たくさんのお客さんに来ていただいて、いよいよ開演。

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初めて僕のライブに来てくれたお客さんも多くて、まず自己紹介がわりの小説の朗読から。九州の小さな町の風景描写で始まる物語は地元ではなおさら親密さを増します。演奏していくうちに「これこれ、この感じが福岡」と思った。「光と水の新しい関係」に出てくる“通り過ぎる街”はインターチェンジが有名が僕の生まれた鳥栖と筑後川のことを想定しながら新たな気持ちで。小説の内容とリンクしながらす進むライブ、「言葉の海に声を沈めて」のような地味でマニアックな歌が生まれ変わる感触もありとても新鮮。「pilgrim」と「ユートピア」もいくつもの季節を過ぎて点と点が繋がっていくような歌詞。

本篇最後に歌った「ブックエンドのテーマ」も地元九州ではことさらに響いた。泣いている人もたくさんいました。アンコールの「日向の猫」のラララというコーラスがcafe Tecoを継いでJOY TRIP CAFEでもこだまするのが嬉しい。終演後はたくさんの握手とサインと交わされる会話。本も持っていっただけ皆さんの手元に飛び立っていった。またJOY TRIP CAFEで歌いたいと思いました。みんな楽しんでくれていたらいいな。

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2015年10月27日

tsuioku(2015年10月26日 @ 佐賀 RockRide)【SETLIST】




2015年10月26日 @ 佐賀 RockRide
tsuioku 中村孝 × 山田稔明


1.どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと
2.手と手、影と影
3.一角獣と新しいホライズン
4.太陽と満月
5.ポチの子守唄
6.些細なことのように
7.my favorite things
8.光の葡萄
9.ブックエンドのテーマ
10.ハミングバード

EN
11.ユートピア(with 中村孝)  
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2015年10月26日

里帰り苦行|今日は佐賀RockRideにてライブです



昨日はオフ日、のはずだったのだけど…。福岡に来たならラーメンよりうどん、ということで美味しい昼食をとった後、太宰府天満宮で小説のヒット祈願。いつぶりだろう、25年ぶりくらいか。初めて九州国立博物館へ。その建築美を堪能。歴史探訪の趣き。久々に車窓から見る故郷の景色は変わっているところも変わらないところもあり、居心地の良さと悪さも共存する。

実家へ。日が暮れたら出かけて鳥栖の老舗おでん屋「志能」へ。母親の行きつけの店だが「小説ば出したならうちで即売会せんね!」ということになり、たくさんのお客さんを前に言わば親孝行興行。子どもから同級生、82歳のクラシック好き爺ちゃん、果ては柴犬まで多岐にわたるバラエティに富んだ観衆を前に「些細なことのように」「ポチの子守唄」を歌いました。持っていった本は完売、なんと泥臭い演歌的営業よ…。いい思い出になりました。30年ぶりに会った旧友が「山田くんはいつもギター弾きよったし、猫も可愛がりよったよねえ…」と感慨にふけっているのを見て自分が昔と何も変わらないことに改めて気付かされました。

今日は佐賀のライブハウスRockRideで中島孝(Nakakoh改め)さんとの共演、僕は20時から演奏します。佐賀でライブするなんて少し前までは全然想像もつかなかったのだけど、最近では新井仁さんが足繁く通っていたり、今度HARCOも佐賀に行くらしく、興味があったのです。佐賀鳥栖出身の僕はやっぱり久留米や博多、東京に憧れて上京したのだけど、地元に何かを還元するのも大切なことだと最近は思っている。これをきっかけに佐賀に定期的に来れるようになれたらいいなと思うけどすべては今夜の内容と印象にかかっています。15時頃からNBCラジオ佐賀の番組に生出演も。初めまして佐賀、どうかよろしくお願いします。


2015年10月26日(月)@ 佐賀 RockRide
中島孝 × 山田稔明 2MAN LIVE “tsuioku”

open 19:30 start 20:00
前売 2,000円当日 2,300円 (+1Drink Order)
LIVE : 中島孝 / 山田稔明 (東京)
*チケットはオフィシャルサイトRESERVEにて予約受付中

佐賀県鳥栖市出身なのに僕の佐賀市内でのライブはキャリア初となります。
キャンペーンにも行ったことのない近くて遠い街、緊張しますがワクワクもしています。

佐賀 RockRide
〒840-0824 佐賀市呉服元町2-4  
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2015年10月25日

夜の科学 in 福岡〜猫と五つ目の季節(2015年10月24日 @ 福岡 JOY TRIP CAFE)【SETLIST】



2015年10月24日 @ 福岡 JOY TRIP CAFE
“夜の科学 in 福岡〜猫と五つ目の季節”


1.猫のいる暮らし
2.my favorite things
3.太陽と満月
4.猫町オーケストラ

5.アップダイク追記
6.光と水の新しい関係
7.phenomenal cat(The Kinksカバー)

8.言葉の海に声を沈めて
9.ポチの子守唄
10.この広い世界で
11.些細なことのように

12.pilgrim
13.ユートピア
14.small good things
15.ブックエンドのテーマ

EN
16.日向の猫
17.ハミングバード  
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2015年10月24日

月あかりのナイトリスニング vol.7(2015年10月23日 @ 武蔵小山 ライブカフェアゲイン)

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昨日のこと、ずっと楽しみにしていた今年1月以来の久しぶりの武蔵小山。開演前にペットサウンズレコードに立ち寄って、長い長いあのアーケードをうろうろするのがいいのだ。アゲイン店主石川さんとも久々の再会、とても優しくて面白い方で会うとすぐに楽しい話が始まる。今回は僕が小説を上梓することにちなんで「小説・本」をテーマにした森陽馬さん(PET SOUNDS RECORDS)とのトークとライブで構成。当日券でのご来場も多くとても盛況な夜となりました。

小説についての話、登場人物のモデルとなったアーティストについて、昨年ポチが亡くなった翌週にアゲインで行われたライブを回顧したり自分の読書遍歴を紐解いたり、“音楽”が重要な役割を果たす小説として柴崎友香さんの『次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?』を紹介、ヨ・ラ・テンゴをBGMに当該箇所を朗読したりもしました。このイベントならではの饒舌なトークがとても楽しかったです。そして第二部ライブへ。


2015年10月23日(金)@ 武蔵小山 ライブカフェアゲイン
“月あかりのナイトリスニング vol.7”


1.猫のいる暮らし(from『緑の時代』)
2.猫町オーケストラ(from『the loved one』)
3.アップダイク追記(from『neon, strobe and flashlight』)
4.オレンジ〜真実(from『GOMES THE HITMAN in arpeggio』)
5.言葉の海に声を沈めて(from『mono』)
6.my favorite things(from『the loved one』)
7.ポチの子守唄(from『the loved one』)
8.pilgrim(from『pilgrim』)
9.ユートピア(from『pilgrim』)
10.太陽と満月(from『the loved one』)
11.ブックエンドのテーマ(新曲)

EN.
12.どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと(from『新しい青の時代』)

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トークテーマに沿って『the loved one』の楽曲、本や小説が登場する曲を演奏。「言葉の海に声を沈めて」は今あらためて歌ってみると短い推理小説とかミステリーの趣きがあるのはポール・オースターを意識して書いたからだ、と思いだした。そしてソロ第一作目に収録の「pilgrim」と「ユートピア」が5年の時を経てまた新たな風合いと意味をまとい始めたことに歌いながら驚いた。ああ、この歌は2015年に繋がるのか、と。ライブ本篇は新曲で締めくくり、「どこへ向かうか」で軽快に大団円。声がよく伸びて気持ちの良い歌が歌えました。

終演後、持っていった小説が完売。購入できなかった方、申し訳ない。本日発送すぐにします。もうすでに読んだ人からもいろいろな感想をいただいて嬉しい。言葉は「乗り物」みたいだ、とMCで話しましたが、ファンの皆さんが言葉を探して詰まりながらも不器用に一生懸命思ったことを伝えようとする姿が美しくて感動させられる。今日から福岡と佐賀へ。今日も明日も明後日もたくさんの人に会えたらいいなと思う。

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2015年10月23日

いよいよ明日から福岡、佐賀|里帰りツアー2015

いよいよ明日から九州へ。今年1月にcafe Teco閉店に伴うフェアウェルライブ以来の福岡公演は、なんとそのcafe Tecoの跡を継いだJOY TRIP CAFEでの初めての音楽イベントになります。美味しい食べ物もたくさん用意してくれているみたいで、「唐揚げ400円」「鶏手羽元と大根と卵の甘辛煮 500円」「ビーフカレー 500円」「混ぜご飯おにぎり 300円」と魅力的なメニューの報告を受けています。ぜひお腹をすかせて遊びにきてください。もちろん小説「猫と五つ目の季節」先行販売はじめ物販も充実、サインもしますので。

そして佐賀、佐賀市でのライブはキャリア初となります。佐賀県鳥栖市出身なのに佐賀市ではキャンペーンも演奏もしたことがなかったのです。故郷というのはいつも厳しいものです。今回小説が発売になって書店からのオーダー集計でも佐賀はもっとも注文の少ない都道府県でした。これはいつものことで、それだけ僕が地元に足を向けてしまっているということでしょう。なのでこの佐賀RockRideとそれに先立つNBCラジオ佐賀への出演(「情報コンビニ佐賀ですよ」という番組に出させていただきます)からなんとか地元への想いを吐き散らしていこうと思っております。佐賀の人たち(近郊の方々も)、どうかよろしくお願いします。

もしかしたら25日(日)の夜には鳥栖のどこかで歌ったり本にサインしたりする機会を作るかもしれません。近郊の方、僕の古い友だちや従兄弟や親戚たちは僕のTwitterなどをチェックしてもらえたら。とても緊張していますが、心地良いドキドキです。九州の皆様、どうぞよろしくお願いします。



2015年10月24日(土)@ 福岡 警固 JOY TRIP CAFE
“夜の科学 in 福岡ー猫と五つ目の季節”

18:30開場19:00開演/前売料金3500円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明

今年1月以来の福岡ライブが決定しました。新しい会場は
なんとcafe Teco閉店後の場所に4月にオープンした新しいカフェです。
cafe Tecoのクロージングライブを務めた山田稔明がJOY TRIP CAFEの
初めての音楽イベントを担います。通い慣れた場所で、新鮮な気分で。
芸術の秋に音楽と本を持っていきます。またあの空間で会いましょう。
*オフィシャルサイトRESERVEにて予約を受付中

JOY TRIP CAFE(Face Bookページ
福岡市中央区警固1-4-22-2F
TEL 092-712-8335
営業時間/11:00〜23:00(LO)
定休日/水曜日(祝日の場合は翌日)




2015年10月26日(月)@ 佐賀 RockRide
Nakakoh × 山田稔明 2MAN LIVE “tsuioku”

open 19:30 start 20:00
前売 2,000円当日 2,300円 (+1Drink Order)
LIVE : Nakakoh / 山田稔明 (東京)
*チケットはオフィシャルサイトRESERVEにて予約受付中

佐賀県鳥栖市出身なのに僕の佐賀市内でのライブはキャリア初となります。
キャンペーンにも行ったことのない近くて遠い街、最新作から「些細なことのように」が
佐賀のラジオ局のヘビーローテーションになったことがきっかけでNakakohくんと知り合い
今回のイベントを作ってもらいました。緊張しますがワクワクもしています。

佐賀 RockRide
〒840-0824 佐賀市呉服元町2-4  
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小説「猫と五つ目の季節」のこと11|音楽と音楽家、小説と小説家



実は僕にはアルバム制作中に必ず村上春樹のエッセイを読むというゲン担ぎがある。そうすると気が紛れたり、肺の中の空気が入れ替わったり、背筋が伸びたりするのだ。『新しい青の時代』のときは『サラダ好きのライオン』を、『the loved one』のときは『辺境・近境』を読みなおしていた。「猫と五つ目の季節」を書いているこの夏の間はずっと分厚い問答集『村上さんのところ』を息抜きにつまみ読みしました。ようやく時間ができたので“自伝的エッセイ”『職業としての小説家』とその後日談インタビューである「MONKEY」掲載の川上未映子との対談を読み終えて、いろいろ考え事をしてるところ。

本日武蔵小山で開催される“月あかりのナイトリスニング”では小説と本をテーマにトークとライブをするのだけど、僕が初めて意識的に“小説”を読んだのは、山本有三の『路傍の石』である。1937年に朝日新聞に連載開始され最終的には未完に終わった小説なんかを小学生の僕がなぜ読んだかというと父親が「面白いから読んでみらんか」と言ったからだ。本の内容よりもなぜ父がこれを、ということばかり考えた。東京に出てきて三鷹の山本有三記念館を訪ねた時は感慨深かった。ベストセラーになった村上春樹『ノルウェイの森』を背伸びして読んだのは中学2年生の頃で(中二病だ)心の病や性愛、若さゆえの葛藤のようなものを「やれやれ」とわかったふりをして、鼓動が密かに高まった。いつもクリスマスの頃になると『ノルウェイの森』を思い出すのは深い赤と緑のせいだ。思えばそれ以来ずっと僕の本棚には村上春樹の本が並び続けることになる。そういう読書遍歴などの話も今夜できたらなと思っています。

音楽を生業にする自分が小説を書くことに気恥かしさや不安がなかったというとうそになるけれども、『猫と五つ目の季節』は1枚のレコードを作るように丁寧に最後まで楽しく(そしてちゃんと苦しんで)完走できたし、これは自分以外の者には書き得ないし、自分以外の人間には書く必要のない作品だという自負がある。だからこそ『職業としての小説家』は僕にとって面白く示唆に富み、楽しい読書の時間だった。今このタイミングでこの本を読めたことが嬉しい。村上春樹の『アフターダーク』という小説には高円寺に暮らす“高橋テツヤ”という不穏な人物が登場するが、その人と同じ名前の音楽家から届いたメールはとても勇気づけられるものだった。今日はその感想コメントを紹介します。



餅は餅屋、なんてことわざもあるように、音楽家は音楽、小説家は小説を極めるのが本分だと、
個人的にはそう思っている。なのでミュージシャンの書いた小説なんて言われれば、
もうそれだけでハードルを上げて読んでしまう自分がいるのも本当のところ。

大切な友人であり、尊敬するシンガーソングライターでもある山田稔明君から
「タカテツさん、実は俺、今、小説書いてるんだよね」と話を聞いたのは
ちょうど半年くらい前のことだったか。
もうすでに仕上げの段階に来ているというその小説は
『猫と五つ目の季節』と名付けられ、静かに完成の時を待っていた。

結論から言えばこの小説はあらゆる意味で嬉しい「例外」となった作品だ。
ミュージシャンが書く小説なんて、という食わず嫌い的なイメージを一掃してくれる、
なんとも穏やかで素敵な本だった。山田君と親しくなってまだ数年。
知らなかったポチさんとの出会いや、ポチさんがもたらした幸福な日常の風景が
とても微笑ましく儚く感じられた。リリースされた順番こそ前後しているが、
山田君の最新アルバム『the loved one』こそ、
この『猫と五つ目の季節』のサウンドトラックと言えるのではないだろうか。
愛するものに捧げた音楽と小説。そう思わずにはいられない。

最後に、山田君。俺はこの先も「猫と暮らさない人生」を過ごすよ。
だってこれで猫や動物と暮らしてしまったら、いよいよ本当に結婚できなくなりそうだからね(笑)。

『猫と五つ目の季節』出版、おめでとう!

高橋徹也(音楽家)
  
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2015年10月22日

新潟2DAYSライブ詳細

今月末は新潟2デイズとなりました。ツバメコーヒーは2013年以来3回目のアニバーサリー。今回もアアルトコーヒー庄野さんと『the loved one』“猫のいる暮らし展”でもお世話になっているイラストレーター大塚いちおさんとのコラボレーションになります。僕の歌と大塚さんのライブドローイングは一期一会!ぜひご期待ください。北書店でのライブも昨年以来2度目。小説「猫と五つ目の季節」発売を記念して愛猫ポチとポチ実のパネル展も展開します。この日は小説についてのトークもやりたくて、聞き手/話し相手に写真の町シバタというプロジェクトに携わっている原亜由美さんにも来ていただきこの日限りの貴重な時間を。秋深まる新潟の景色を今から楽しみにしています。小説の先行販売もサイン会もありますのでぜひご来場ください。

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2015年10月31日(土)@新潟 燕市 ツバメコーヒー
ツバメコーヒー 3rd Anniversary “大塚いちお & 山田稔明・飛び立つコトノハ”

18:00開場18:30開演/前売り3500円(1ドリンク込)
出演:大塚いちお、山田稔明、庄野雄治(アアルトコーヒー)、タナカヨシユキ(ツバメコーヒー)
*お昼にはアアルトコーヒー庄野さんとツバメコーヒータナカさんのトーク、
コーヒー教室なども開催される予定。一日中楽しいツバメコーヒー祭りです。
オフィシャルサイトRESERVEにて入場予約受付中です
ツバメコーヒーFacebookページにも詳細あり

新潟 燕市 ツバメコーヒー
〒959-0264 新潟県 燕市吉田2760-1
TEL 070-5371-3514


2015年11月1日(日)@ 新潟 北書店
小説「猫と五つ目の季節」発売記念ライブ

14:30OPEN 15:00START/料金2,000円
出演:山田稔明/トークゲスト:原 亜由美(写真の町シバタ)

初めての小説「猫と五つ目の季節」発売を記念して新潟の
名書店での二度目のライブが決定しました。今回はお昼の
ライブになります。夜には明かりの灯る部屋でそれぞれ読書の時間を。
*オフィシャルサイトRESERVEフォームにて予約受付中

新潟 北書店
〒951-8124 新潟市中央区医学町通2番町10-1 ダイアパレス医学町101
TEL 025-201-7466  
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小説「猫と五つ目の季節」のこと10|あっという間に

小説「猫と五つ目の季節」が一般発売日に先駆けて誰かの手元に届き、早い人はもう読んで感想を寄せてくれる。実際、この原稿用紙800枚ほどの物語は「序章に惹き込まれたら2時間で」読めるらしい。お笑いコンビラブレターズの塚本さんは「夜中にさわりだけと思って読んだら全部読んじゃいました」と早朝に感想メールを送ってきてくれました。先日のキチムでピアノを弾いてくれた佐々木真里さんは読み進めながら「終わらないでほしい!」と思ったと感想をくれました。Twitterやブクログ、読書メーターなどにも本棚に追加されたり感想が流れてきて、ふむふむとそれらを読みふけるのが楽しい秋の夜長です。

今日も友人知人にいただいた感想をいくつか。明日は武蔵小山アゲインで「小説・本」についてトークとライブを。

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本を読むこと自体は嫌いではないのですが
読むのはかなり遅い方です。
そんな僕が、一日で読むことがでる小説でした。
猫の話だったから・・・
山田稔明というアーティストの紆余曲折が書かれていたから・・・
理由は一つではないのでしょうが、
普通なら数日かけて読むところを
一日で読破してしまったのには
僕を夢中にさせる何かがあったのだと思います。

高山武樹さん(ラジオディレクター)





一気に読みましたが、いやぁ、愛が溢れるいい本ですね。
読みながらバックでは山田さんの歌がずっと聴こえているようでした。
私が知っている猫が大好きな山田さんのお話なんだけど、
別の人の話のような不思議な感覚。
大切な誰かを思うような恋愛小説にも置き換えられるなと。
映画を観てるようでもあり、やさしい気持ちにさせてもらいました。

長谷川ちえさん(エッセイスト、in-kyo店主)





季節をみつめる猫、猫をみつめながらその先の季節を感じる主人公のまなざしの優しさ。
きらきらとした葉山の海の色、日向でふっくらとした猫のにおい、ちいさな歌声。
そんな時間の移ろいがなんとも静かにあたたかで儚くて、物語の先を知りたいけれど、
終わって欲しくないような、そんな気持ちで読ませていただきました。
どうしたってどんな日もすべて愛おしく。また猫と暮らしたいな。

イシカワアユミさん(鍵盤奏者)
  
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渋谷O-WEST “Victoria’s Circus”|明日は武蔵小山アゲインでの“月あかりのナイトリスニング”です



昨日のこと、ラウンドテーブル北川くんからお誘いを受けて渋谷まで出かけて、彼とTWEEDEESの2マンライブを観た。僕が北川くんと知り合ったのは確か1996年とかで、新宿JAMで対バンしたバンドのベーシストが北川くんでカセットテープのやりとりをしたのだ。もう20年近く前のこと。シンバルズとGOMES THE HITMANは大阪で一度対バンしたことがあるが僕はそのときの出演者の誰とも口を聞かなかったので(もっとも僕が神経質にツンケンしてた頃かもしれない)沖井さんとも昨日終演後に初めて挨拶をした。ゲスト出演したクラムボンのmitoくんともそれこそ15年ぶりくらいに言葉を交わした。金八先生好きの僕にとってはTWEEDEESのボーカル清浦さんが第七シリーズの「デカあす」だったことが衝撃、ロッキンなパフォーマンスにも圧倒された。会場ではrisette/マキタスポーツの森野くんとか関美彦さん、アユくん、Tommy & Sammyアサミちゃんなどたくさんの知人に会った。会場とステージが一体になった熱いイベントでした。

明日は今年1月以来とても久しぶりの武蔵小山アゲインでの“月あかりのナイトリスニング”です。武蔵小山は大好きな街、ペットサウンズレコードに行けることも嬉しい(取り置きしているレコードがあるのだ)。毎回テーマを設けて、それにちなんだ曲をかけてトーク、そしてライブというかなりレアなイベントですが、明日は「小説・本」をテーマに僕が影響を受けた本や作家、Tweet厳禁な裏話をたくさん交えてお送りしたいと思います。司会進行の森陽馬さんによる詳細なインタビューをもとにしたパンフレット、今回も力作です。金曜日の夜、ぜひお仕事帰りや学校帰りにお越しください。小説「猫と五つ目の季節」の先行販売、もちろんサインもしますのでこの機会をお見逃しなく!



2015年10月23日(金)@ 武蔵小山 ライブカフェアゲイン
PET SOUNDS RECORD presents
“山田稔明 月あかりのナイトリスニング Vol.7”

18時30分開場19時30分開演/前売2,500円当日3,000円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明/司会進行:森陽馬

PETSOUNDS RECORDS森陽馬とGOMES THE HITMAN山田稔明による
1部DJ&トーク、2部はライヴのスペシャルイベントが久しぶりの開催!
初の小説『猫と五つ目の季節』刊行を記念して、第7回目の特集は「小説・
本」。小説への想い、本にまつわる思い出の楽曲をトークと歌で綴ります。
*予約受付中です!

武蔵小山 ライブカフェアゲイン
〒142-0062 品川区小山3-27-3 ペットサウンズ・ビル B1F
イベント予約受付TEL:03(5879)2251
  
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2015年10月21日

小説「猫と五つ目の季節」のこと9|山下洋輔さんと猫返し神社




小説「猫と五つ目の季節」がそろそろ全国の皆さんの手元にも届くころでしょうか。通販プレオーダー分も連日発送、懇意にしているお店や書店でも先行販売がいよいよ始まります。どうかたくさんの(僕が想定しているよりもっとたくさんの)人に触ってページをめくって読んでいただけますように。装丁に関してはすべて完璧、とても美しい本ができたと自負しています。内容についてはぜひみなさんの感性でお楽しみください。どうぞ小説を手にした方はTwitterなどでハッシュタグをつけて(#猫と五つ目の季節)感想などを書いていただけたら嬉しいです。正式な発売日を迎える11月になったら140文字感想コンテストのようなものをやれたらと思っていますのでぜひご協力ください。

この小説のなかで主人公の<僕>が東京都立川市にある<猫返し神社>にお参りにいくシーンがあるのですが、これは事実に基づく話で(立川水天宮 阿豆佐味天神社といのが正式名称の実在する場所です)、動物病院での先生との会話に導かれて、巨匠ジャズ・ピアニストである山下洋輔さんのエッセイ本「猫返し神社」を読んだことがきっかけでした。そのことを山下洋輔さんにどうにかしてお伝えして御礼が言いたいと思っていたら、するするといろいろな縁が繋がっていって山下洋輔さんのコンサートに行く機会を得たのです。多分僕が意識的にジャズのコンサートを観るのはこれが初めてのこと。

結成27年の山下洋輔ニューヨーク・トリオ(ベース:セシル・マクビー、ドラムス:フェローン・アクラフ)の演奏はやんちゃで激しく優しくセンチメンタルで楽器同士が会話をしているような刺激的なものでした。山下洋輔さんと終演後に「猫と五つ目の季節」をお渡ししてお話をすることができました。僕のiPhoneのなかのポチとポチ実の写真を見せると目を細めて笑っていただいた。エッセイを読んで猫返し神社にお参りしなかったらポチ実も現れなかったかもしれないし、そうなるとこの本の存在もなかったという旨をお伝えして御礼を。「運命だね」と笑って話された山下さんは、それこそ “ダライ・ラマ法王”のような慈悲深い優しい顔をされていて、とても感動しました。

「セブン・テイルズ・キャッツ(7つの尻尾を持つ猫)」という、猫が鍵盤の上を駆けまわるような曲で始まったコンサートは、奇しくも「サウンド・オブ・ミュージック」の「My Favorite Things」で大団円。偶然か必然か、猫が招く物語はどこまでも続いていくのだなあ、と呆気にとられてしまうほどです。

  
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2015年10月20日

吉祥寺の長い一日|2015年10月18日キチム公演【ライブ後記】

ついにやってきた吉祥寺キチムでの小説「猫と五つ目の季節」発売記念ライブ。多忙なメンバーが多いためライブ前日の打ち合わせ、そして当日お昼からのスタジオリハーサルでアレンジをまとめる。この編成では初めての演奏、イトケンさんはバスドラムなしの変則的なセットだったりで「何かが足りないのを楽しむ」というのがコンセプトだったのだけど、実際プレイしてみるとあふれだす音符の連なりや重なりが新鮮で、面白い。これは良い夜になりそうだとわくわくしながら、しかし夕方の時点で疲労困憊して会場のキチムへイン。満員御礼、カフェ長男堂が用意してくれた「三毛色ごはん弁当」もすぐに完売。これ以上ない雰囲気がまた僕らを元気にさせてくれました。

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まずは僕ひとりでおしゃべりを。なぜ小説を書くことになったか、そしてその小説はどういうふうに始まるかを伝えるため小説冒頭を少し朗読。イトケンさんと近藤研二さんを呼び込んで、ご近所トーク。イトケンさんはずっと僕の留守中のポチの世話をしてくれて、お葬式まで付き合ってくれた恩人、今はポチ実が近藤さんにお世話になっている(まだ慣れるまでには程遠いが)。ポチ実登場のシーンを近藤さんとイトケンさんの即興演奏を伴奏に朗読。近藤さんが弾いたのは初めてのソロアルバムの表題曲「子猫のロンド」だった。そしてメンバーが揃ってバンド編成での演奏が始まりました。

『the loved one』から「my favorite things」そして「太陽と満月」と続く。ハンドクラップで会場の温度がふっと上がってみんなの口角もあがったように思いました。上野くんのフルートも加わってキンクスのカバー「Phenomenal Cat」、この曲は本当に演奏するのが楽しい、いつかちゃんと録音してみたい曲。小説中にある、震災の時期のことを描いた部分の朗読、そして震災後に書いた「予感」と続いて、このあたりから僕は小説「猫と五つ目の季節」と音楽の相性の良さをひしひしと感じはじめていました。ああ、こういうふうに言葉と歌でライブすればいいのか、と。

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「眠れねこねこ」と「ポチの子守唄」の美しさと優しさ、これはどういうことなんだろうか(魔法とか?)といつも思う。この日も邪気のない澄み切った感情で歌うことができました。感動した。そして新曲「ブックエンドのテーマ」、この曲をこのメンバーでキチムの空間で歌うのが個人的なハイライトでした。今年の夏にたくさんの人が集まって賑やかに行われた大好きな友人のお別れ会の風景が印象深かったので今回キチムをライブ会場に選んだのですが、季節が変わってもこうしてみんなで集まることができて嬉しかった。あの人も今ここにいたらもっといいのにな、と思いながら遠くまで届くように祈りながら歌いました。みんなが元気で、そして幸せでありますように。

素晴らしいメンバーと手伝ってくれたスタッフと友人たち、ミルブックス藤原さん、カフェ長男堂、キチムのみんなとご来場いただいた皆さんに大きな感謝を。今年一番のステージになったと思います。できたての本も予想以上の数が皆さんの手元に旅立ちました。終演後の長い列、サインをする間のお客さんとの短い会話で、みんなひとりひとりそれぞれの物語を持っているのだなあ、と興味深く感じ入りました。今週末は金曜日に武蔵小山で小説の話をして、土曜からは九州へ本と音楽を持って旅に出ます。たくさんの人に会えますように。


  
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2015年10月19日

山田稔明小説発売記念 “猫と五つ目の季節” LIVE(2015年10月18日 @ 吉祥寺キチム)【SETLIST】

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2015年10月18日(日)@ 吉祥寺 キチム
山田稔明小説発売記念 “猫と五つ目の季節” LIVE


ー朗読<はじめに>
1.猫のいる暮らし
ー朗読<ポチ実>

2.my favorite things(from『the loved one』)
3.太陽と満月(from『the loved one』)
4.猫町オーケストラ(from『the loved one』)
5.光と水の新しい関係(from『新しい青の時代』)

ー朗読<震災>
6.予感(from『新しい青の時代』)
7.Phenomenal Cat(The Kinks カバー)
8.眠れねこねこ(近藤研二作曲 NHK「2355」おやすみソング)

ー朗読<子守唄>
9.ポチの子守唄(from『the loved one』)

10.些細なことのように(from『the loved one』)
11.月あかりのナイトスイミング(from『新しい青の時代』)

12.ブックエンドのテーマ(新曲)
13.光の葡萄(from『新しい青の時代』)
ー朗読<日向の猫>
14.日向の猫(from『新しい青の時代』)

EN
15.small good things(from『the loved one』)
16.ハミングバード(from『新しい青の時代』)



山田稔明 with イトケン、近藤研二、佐々木真里、海老沼崇史、上野洋  
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2015年10月18日

いよいよ本日、吉祥寺キチム公演です!

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いよいよ本日、吉祥寺キチムでの小説「猫と五つ目の季節」発売記念公演となりました。前売チケット取り置き予約も締め切らせていただきました。当日券については直接会場までお問い合わせください。立ち見になる可能性もありますができるかぎりたくさんの方に観てもらえるようにセッティングしたいと思います。どこよりも早く小説を手に入れる機会、ぜひお見逃しなく。小説「猫と五つ目の季節」は税込で「1,404円」というとても物販レジなかせの値段ゆえ、小銭のご用意をしてご協力いただければ嬉しいです。特典ポストカード付き、残らずサインもしますので。

吉祥寺は猫まつりの真っ最中です。コピス吉祥寺5階ギャラリーでは「kissa kichijoji 猫のいる暮らし展」が好評。ユニクロでは「イラストレーターと作るねこ祭りオリジナルTシャツ」というイベント、さらにbellbetというお店では「ねこだらけ展」というのをやっているそうです。キチムの階上にあるトムズボックスという絵本のお店では「犬と猫とくらすとき vol.3」という素敵な展示もやっていますのでぜひあわせてお楽しみください。吉祥寺には美味しいものもたくさんありますが、ぐっと我慢して会場まで腹ペコでたどり着いて、カフェ長男堂による今日限りのスペシャルや「ミケ玉子焼き弁当」を堪能してもらえたら本望です。

今日の夜には小説「猫と五つ目の季節」を読み始める人がいる、と思うとドキドキします。素晴らしい日になりますように。太陽の光が差してきました。



2015年10月18日(日)@ 吉祥寺 キチム
山田稔明「猫と五つ目の季節」発売記念ライブ
LIVE “猫と五つ目の季節”

18:30開場19:00開演/前売4000円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明 with itoken、近藤研二、佐々木真里、海老沼崇史、上野洋
フード:カフェ長男堂

*当日券の販売についてはツイッターでご案内いたします。
キチムTwitterGTHcom Twitter山田稔明 Twitter

キチム
〒180-0004
武蔵野市吉祥寺本町2-14-7 吉祥ビル地下1階
  
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2015年10月17日

小説「猫と五つ目の季節」のこと8|ポチとマルオの子守唄

ご近所に住む音楽家、近藤研二さんと初めて会ったのは去年の11月。もうすぐ1年になるのだけど、いろんな出来事が詰まった濃密な1年だった、と改めて驚く。『the loved one』というアルバムは近藤さんとの交流がなければ今と違う形になっていただろうし、「ポチの子守唄」は近藤さんの魔法なしでは天まで届かなかったでしょう。時期を同じくして愛猫を亡くすという経験を共有したことも交流のきっかけだったかもしれませんが、僕の生まれ故郷鳥栖と近藤さんの久留米はほぼ同じ文化を持つ地域、方言も一緒ということで、頼れる先輩が現れた!という感覚がありました。「猫についての小説を書くことになったんですよー」と本の企画が立ち上がった頃からずっと話をしていましたが、なかなか物語と向き合うのに腰が重かった近藤さんから「猫と五つ目の季節」への感想コメントが届きました。明日は近藤さんのギターで物語を歌いたいと思います。

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自分も登場人物のモデルになっていると聞いていたのでドキドキしながら読んだ。
山田くんと知り合ってまだ一年の僕は実際にはポチに会ったことがないので、
事実ポチの世話をしていたイトケンとミックスして「エンケン」という登場人物が
生まれたのだろうか。コンケンとイトケンで「エンケン」かー。

さておき、“事実は小説よりも奇なり”というが、僕が知っているここ一年のことは、
ほぼ脚色なしで描かれている。それでいてこんなにドラマチックな後半の展開があるのだから、
本当にすごい猫体験をしたものだなあと思う。序盤のポチが行方不明になるシーンで、
些細なことで何かを失うかもしれないという体験にとても感じ入って心を揺さぶられてしまったので、
そのワクチンのおかげで後半にかけての重い展開も冷静に読むことができた。

それでもやはり、自分も昨年愛猫を亡くしたばかりなので、なかなかズシンとくるものがあった。
だけれど、山田くんの天性の前向きさ、飄々とした慈悲深さと言うのか、
そんな「気」がどこの行間にも感じられて、彼の歌とまったく同じように心地よい読後感に包まれた。
『the loved one』 のまさに小説版だ。ポチとポチ実だけが本名の物語。
こんな作品をお兄ちゃんに作ってもらえるなんて。同じ愛猫家として少しジェラシーを感じる。

ここは是が非でも「ミーコ」をマルオという本名にして僕も何かを残したいものだ。
その時はポチは「ハチ」、ポチ実は「チミーコ」という名前になるので、よろしくね。

近藤研二(音楽家)
  
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小説「猫と五つ目の季節」のこと7|明日はいよいよ先行発売公演です

いよいよ明日は小説「猫と五つ目の季節」お披露目の先行発売公演です。吉祥寺キチムにて19時から、ほぼ満席、残り少しとキャンセル分の予約を受け付けていますのでご来場ご希望の方はお早めにお申し込みください。入場者特典のステッカーも完成しました。フードをカフェ長男堂に担当してもらいますが、「ミケ玉子焼き弁当」なるものを用意してくれます。長男堂店主曰く「やばいくらい美味しい」とのこと、いろんな催事で大人気のメニューだそうです。パッケージには僕が絵を描きました。お持ち帰りしやすいお弁当なので会場で食べるのもいいしゆっくりおうちで食べるのもいいでしょう。小説のなかでも重要な役割を果たす場所、人物のモデルにもなった、(ある界隈では)噂の長男堂の味を味わう良い機会になれば。今日はいただいた感想コメントのなかからお三方のものを紹介します。坂本千明さんは現在西荻URESICAで「猫の恩返し返し展」開催中。加古川チャッツワースも長男堂もその存在感とエッセンスは小説のなかに確かに潜んでいます。





新幹線で一気に読ませて頂きました。あいにく通路側の席だったため、途中何度も
「あ、ここまでにしておこう。さもないとボロボロの顔になる」と思いながら、
読み進める事を止められませんでした。
まず山田さん、よくぞこの物語を書き上げられましたね。
どんなにか大変な作業だったのではないかと思います。そこに心から尊敬します。

限りなくノンフィクション(ですよね?)のこの物語、冒頭からスッと引き込まれ、
いきなり第1章で胸がつまってしまい、自分でもよくわからない涙が出て
周囲にバレないようにするのが大変でした(途中で諦めて、もういいやと開き直りましたが)。

ポチとの出会いの場面、cafe+gallery芝生のユサさんからも伺って、自分なりに想像していた
葉山の情景が山田さんの言葉によって鮮やかに浮かび上がり、小説の中の言葉を借りれば
「猫と暮らす人生」の始まりであり「猫に選ばれた」瞬間でもある訳ですが、とても幸福で
眩しすぎる場面でした。それはとてつもなく甘美だけれど、反面必ずやってくる別れを
ほのかに予感させされ、たまらない気持ちになったのかもしれないのですが、
むしろポチが亡くなった場面よりも胸を突かれてしまったのです。ごめんなさい。

そして猫と暮らすことは、その出会いが全てなんだとすら思えました。
人間に比べたらとても短い猫の生涯に参加させてもらうという事がいかに幸運な事だろうかとも。
ポチ実の登場はブログでも拝見していましたが、やはりドキドキしてしまいますね。
改めて猫の摩訶不思議さに魅了され、神様アンタやるじゃん!とハイタッチしたくなる
清々しい気持ちで読み終えました。

読まれた方が自分の目の前の愛猫や、かつて共に暮らし、
忘れられない猫の記憶をギュッと抱きしめずにはおれない作品だと思います。

坂本千明さん(イラストレーター)




山田稔明「猫と五つ目の季節」には穏やかな日々の生活に主人公と猫のリアルな距離感の
描写とファンタジックな巡り合わせが描かれてゆく。上手く絞られた登場キャストにより、
主人公と猫の生活の心理描写に自然と深く引き込まれます。これは映画化が見てみたいな。
誰がポチとポチ実を演じる!?

紅茶と英国菓子の店チャッツワース 店主




僕とポチが登場すると聞いていたので、
てっきりエッセイ本なのかと思っていましたら、
紛うことなく「小説」でありました。

ポチと僕。出会いはよそよそしいものの、
ある時からイチャコラを見せつけられ、
なんとも見ている(読んでいる)こちらが恥ずかしいカップルの物語…
と言う目線で読んだならば、途中登場する定食屋の女がっ!!クソっ!
となるのが少女漫画の定説ですが、そこはさすがの山田さん。
登場人物すべてが優しく悪い人は誰もいません。

物語の終盤は電車やカフェなど人前で読んではなりませぬ!

そして最後に一言。
半分くらい現実が混じっておりますが、これはフィクションの小説であります。
どこかで聞いたことがありそうな定食屋が出てきますけれど、物語の中の話。
架空ですから!現実とごちゃ混ぜになさらぬよう願います(笑)。

カフェ長男堂 店主




2015年10月18日(日)@ 吉祥寺 キチム
山田稔明「猫と五つ目の季節」発売記念ライブ
LIVE “猫と五つ目の季節”

18:30開場19:00開演/前売4000円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明 with itoken、近藤研二、佐々木真里、海老沼崇史、上野洋
フード:カフェ長男堂
*チケット取り置き予約受付中
キチム
〒180-0004
武蔵野市吉祥寺本町2-14-7 吉祥ビル地下1階   
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2015年10月16日

小説「猫と五つ目の季節」プレオーダー受付中|特典ポストカード完成!

全国からたくさんのお申し込みをいただいている小説「猫と五つ目の季節」、ライブ会場物販とオフィシャル通販でご購入の方に差し上げる特典ポストカードが完成、今週末のキチム公演での販売分に間に合いました。2000年の冬、葉山にある斎門富士男さん宅で撮影された僕とポチのこの写真はその翌年2001年にリリースされたGOMES THE HITMANのシングル「饒舌スタッカート」のジャケットになりました。撮影時にポチは斎門さんの家の猫で僕の猫ではありませんでした。いわば出会いの1枚ですが、この写真でポストカードを作るのは初めてのことで、なんと15年越しに実現。とても感慨深いです。大事な誰かへの便りや栞代わり、壁に貼ったりしてもらえたら嬉しいです。




小説「猫と五つ目の季節」プレオーダーはオフィシャル通販STOREにて受付中!



  
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たくさん人と会って たくさん話をして



昨日のこと、等々力の家具屋さん巣巣に用事があったので出かける。安宅浩司くんと待ち合わせて巣巣でギター談義。僕が最近買った50年前のギターを安宅くんに弾いてみてほしかったのだ。安宅くんは「近所のダイエーのレジに岩崎さん(巣巣店主)に瓜二つの人がいた」という、ずっと言おう言おうと思っていたことをようやく言えた。今売っているHanakoに巣巣が1ページ大きく載っているのだけど、そこでディスプレイされているのが僕のCDで嬉しかった。ぜひ本屋やコンビニで探してください。

吉祥寺に戻ってスターパインズカフェ、教え子である立花綾香がイベントに出演するということで久しぶりにライブを観た。ピアノ弾き語り、その楽曲は彼女自身の意向を色濃く反映した凄みのあるものだったが、何よりもMCがスムーズにできるようになっていることにびっくりした。以前感じていた本人のキャラクターとステージ上とのギャップがなくなった、と感じた。マネージャー代わりに来ていた妹のモナカ(仮名)とも久しぶりに会った。九州の田舎から出てきて東京でたくましく生きる女子に幸あれ、と願う。

今日の午後、吉祥寺キチムで18日のライブのセッティングなどの確認。僕の前に打ち合わせをしていたのはキン・シオタニ氏で、吉祥寺に暮らしていると彼の描いた絵はいつも眺めることになるのだけど御本人に会ったのは初めてだった。かなりいろんな話をしたが、とても饒舌で面白い人だった。コピス吉祥寺での写真展のことを話すと早速見にいってくれたようで、なんだか自分がさらに吉祥寺の人間になった気がした。キチム公演はもうすぐ満席に。初めてキチムで歌うのだけど、これを機会にここでのライブの回数を重ねていけたらいいなと思う。キチムの階上のトムズボックスでは「犬と猫とくらすとき vol.3」 という展示をやっていました。素晴らしい展示なのでぜひキチム来場の際に覗いてみてください。

帰宅してしばらくしたらハックルベリーフィン山口剛幸(たけ兄)がやってきた。たけ兄がいなかったら『the loved one』やGOMES THE HITMANのライブは今と違うものになっていただろう。僕のギターはたけ兄のおかげでいつもばっちりなコンディションになっている。昨日安宅くんにも弾いてもらったビンテージギターをたけ兄に託す。ライブで使えるようにいろいろ手を加えてもらうのだ。ポチ実を窓越しの2階に眺めることができたたけ兄が「モイも見たい」というので連れ立って近藤研二さんの家へ。こないだ五十嵐くんが来たときは荒ぶっていたモイも今日はとても穏やかで、さながら“モイ温泉”。現在制作中の近藤さんのソロアルバムをBGMに、たっぷり癒やされた。

そのままたけ兄を連れてコピス吉祥寺の展示へ。半月過ぎてアクリル板が汚れたり曇ったりしているのが気になっていた僕らは洗剤を持ってアクリル板掃除へ。たけ兄にも手伝ってもらってとてもきれいに、ピカピカになりました。今週末のキチム公演にご来場の皆さんはきっと「猫のいる暮らし展」に立ち寄ってくれると思うので、このタイミングでメンテナンスできてよかった。ということでいろんな人に会って話をして刺激をたくさん受けた二日間でした。この週末もさらにエキサイティングに。  
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2015年10月15日

広島2DAYS|世羅イベントのチケット情報詳細をお知らせします

広島での高野寛さんとの二日間のライブ、シャムロックのほうはすでに予約が始まりたくさんのお申し込みをいただいています。世羅町の道の駅でのイベントのチケット販売方法が決定しましたのでお知らせします。町民割引前売などお得な情報もあり。可愛い切符がチケットになります(予約分お客様にも当日開場で受け渡しとのこと)。ご確認ください!

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2015年11月28日(土)@ 広島 シャムロック
“Dog Year, Cat Yearー高野寛と山田稔明”

18:00開場18:30開演/前売3500円当日4000円(ともにドリンク代別途)
出演:高野寛、山田稔明

2010年6月以来、実に5年半ぶりの広島公演が決定しました。
共演に高野寛さんを迎えて、お花屋さんでのライブになります。
街には北風が吹き始める季節ですがあたたかな歌で皆さんを
お迎えします。ぜひ遠くから近くからお越しください!

*会場となるシャムロックはお花屋さんなので暖房をつけることができません。
ご来場の際に防寒対策をお願いします。
*お席に限りがございますので立ち見の可能性があることをご了承ください。

*予約は山田稔明/GOMES THE HITMANホームページの予約フォームにて受付

広島 シャムロック
広島市中区国泰寺町1-9-8
TEL 082-244-8739


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2015年11月29日(日)@ 広島 道の駅世羅
“二◯一四 presents 月刊ケ・セラ・セラ -田舎と音楽- Vol.1”

17:30開場18:00開演(終了20:30)/前売3000円当日3500円(全席自由)
出演:高野寛、山田稔明/モデレーター:清水浩司

道の駅での開催という斬新なイベントにお誘いを受け、高野寛さんと一緒に
参加します。広島在住のライター/作家清水浩司さんを聞き手にしたトーク
セッションもあり、この地でしかなしえない一期一会の集まりになりそうです。

*「地方における音楽の果たす役割」を考えるトークセッションと
高野寛、山田稔明によるライブで構成されるイベントです。

*10月17日10:00より販売受付開始
道の駅世羅 店頭(町民割引チケット2,000円も販売)
「二◯一四」ウェブショプ
「山田稔明」ウェブサイト予約フォーム

ケ・セラ・セラFaceBookページ

道の駅世羅
広島県世羅郡世羅町大字川尻字大柳2402-1

  
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1年ぶりの新潟公演は2DAYSになりました【追加公演情報】

11月1日に新潟、北書店での1年ぶりのライブ開催決定の報をお伝えしていましたが、今年も燕市ツバメコーヒーのアニバーサリーイベントにお誘いいただき新潟2DAYSとなります。ツバメコーヒーではイラストレーター大塚いちおさん、そしてアアルトコーヒー庄野雄治さんと一緒。何年も連なる繋がりが続いているのが嬉しいです。

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2015年10月31日(土)@新潟 燕市 ツバメコーヒー
ツバメコーヒー 3rd Anniversary “大塚いちお✕山田稔明・飛び立つコトノハ”

18:30START/入場料金、予約方法等詳細は追ってお知らせします。
出演:大塚いちお、山田稔明、庄野雄治(アアルトコーヒー)、タナカヨシユキ(ツバメコーヒー)

*お昼にはアアルトコーヒー庄野さんとツバメコーヒータナカさんのトーク、
コーヒー教室なども開催される予定。一日中楽しいツバメコーヒー祭りです。
詳細をお待ち下さい。

新潟 燕市 ツバメコーヒー
〒959-0264 新潟県 燕市吉田2760-1
TEL 070-5371-3514




2015年11月1日(日)@ 新潟 北書店
小説「猫と五つ目の季節」発売記念ライブ

14:30OPEN 15:00START/料金2,000円

初めての小説「猫と五つ目の季節」発売を記念して新潟の
名書店での二度目のライブが決定しました。今回はお昼の
ライブになります。夜には明かりの灯る部屋でそれぞれ読書の時間を。
*オフィシャルサイトRESERVEフォームにて予約受付中

新潟 北書店
〒951-8124 新潟市中央区医学町通2番町10-1 ダイアパレス医学町101
TEL 025-201-7466  
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2015年10月14日

小説「猫と五つ目の季節」のこと6|ロングインタビュー

小説「猫と五つ目の季節」についてインタビューを受けました。
ミルブックスのサイトに掲載されたものを転載します。

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ーこれが初小説ですよね。

山田 本格的な小説を書くのは今回が初めてですが、12年ほど前に短編小説を書いてみないかというお話をいただいて、少しだけ書いたことがあります。 僕がやっているGOMES THE HITMANというバンドで『omni』というアルバムをリリースした頃でした。
その時は完全なフィクションを書いたのですが、自分のやりたいことと少し違うと思ったんです。元々文章を書くことは好きだったのですが、何かしっくりこなくて。書くこと自体は楽しかったのですが、1本書いたところで筆が止まってしまいました。1本だけ書いた短編は「夜の科学」というタイトルで、ある冊子に掲載してもらいました。

ー東京外語大学で英米語学を専攻していたそうですが、その時には文章を書いていたのですか。

山田 英米文学をたくさん読むようになって、文章に慣れ親しんでいましたがバンド活動に熱心で、文章は書いていませんでした。でも、それよりさらに遡ると、小中学校の頃は国語の成績はずっと5で、子ども心に漠然と自分はこの能力で生きていくことになるのかなという思いがどこかにありました。

ー小学生の頃に詩が新聞に載ったことがあるんですよね。

山田 小学校の低学年の頃に書いた「夜のカーテンがおりてくる」という詩が朝日新聞に載って、小学校6年生の時に作文コンクールで優秀賞を取ったことをよく覚えています。自分では何を書いたか全く覚えていないけれど、未だに小学校の頃の友人と会うと、「山田のあの作文がすごく良かった」と言ってくれます。その友人は作文の内容まで記憶していて、「まるで自分が体験しているような文章で、感動した」と言ってくれました。

ー大学時代に結成したGOMES THE HITMANは、最初から日本語の歌を歌っていたんですか。

山田 結成した頃から僕の書いたオリジナル曲を演奏していたのですが、最初は英語詞でした。でも小沢健二の『犬は吠えるがキャラバンは進む』というアルバムに出会ってからは、何を言っているのが聞いている人に伝わらない英語で言葉を書くことを無駄に思うようになったのです。伝えたい熱いメッセージがあるわけではないけれど、自分が書く言葉をちゃんと理解して聞いてもらいたいという欲が出てきて、それから歌詞を日本語で書くようになりました。その頃から、曲を書くことは歌詞を書くことだという認識に変わっていきました。今でもそう考えていて、聞いている人に言葉の意味がちゃんと伝わるように意識して曲を書いています。

ー大学時代に書いた日本語のオリジナル曲は、風景描写がいいと評判になったという場面が小説の中にも登場しますが、それが自信にもなったんですかね。

山田 周囲の友人たちに最初に評価してもらったのが、歌詞の風景描写でした。僕は大きな声で伝えたい強いメッセージは特になくて、丁寧に風景描写をすることで何かを伝えることをしたいと考えています。それもあって、心理描写を避けて表現しているのだと思います。俯瞰して、遠くから眺めた風景を子細に綴っていくのですが、それは風景画を描くことに似ているかもしれません。

ーこの小説にも、作詞で培ってきたその手法が生かされていますよね。心理描写を積み上げていくタイプの小説は多いですが、あえてそれをしないで日々の風景や季節の変化、日常の機微を丁寧に書くことで、誰もが自分のことに置き換えて読むことができる物語になっていると思います。

山田 初めてこれだけ長い小説を書いてみて、自分の性格や、こうやって伝えたいというのが素直に文章に投影されるということを感じました。いつも人に何かを伝える時に、何があっても声を荒げることはしたくないというのがあって、それが小説の文体にも表れていると思います。

ー猫とのことを小説にして欲しいと依頼があった時は、正直どうでしたか。

山田 ポチが亡くなって、その後に起きたことの流れが自分でも信じられない奇跡の連続で、その時間軸を客観的に見て面白いと思っていたから、それを何かしらに残したいとは思っていました。数年前から『MONOLOG』という冊子を作っているので、そこにエッセイとして書いてもいいかなとか、ぼんやりとは考えていました。でも、小説にしないかと言われて、すっと腑に落ちましたね。

ーほぼ即答で「たぶん書けると思います」と言っていましたよ。

山田 ポチと暮らし始めた2001年の秋、最初に動物病院に連れていった時から看病日記をつけていたし、その後もポチのことをずっとブログに書いていて、この13年間を綴った膨大な記録を何とか形に残したいという気持ちはありました。看病日記には診察内容、病状以外に診察代も詳細に記録してあって、その看病日記を元に、猫を育てるための指南書としてエッセイにまとめることもできるかなとも思っていました。初めて猫と一緒に暮らす人が読んだら「こんなに面倒でお金もかかるものなのか」と思うだろうなと。小説と言われた時、それも上手いこと落とし込みながらまとめられると思いました。それに、「ポチが死んでしまって悲しいな。今までありがとう」だけで完結していたらあまり前向きな話にはならないのですが、嘘みたいな続きがあって、その日々が今も続いているから、小説という形でまとめることができる、と直感的に思ったのかもしれません。

ーまず古今東西の猫が登場する小説を山田さんに大量に送って、それを読んでもらうことから始めました。それ以前に、猫を題材にした作品は読んだり観たりしていましたか。

山田 もちろん猫好きなので、いろんな作品に触れてきましたが、あのタイミングで改めて猫の物語を読んでみて、とても面白かったですね。僕も猫への偏愛ぶりを指摘されることは多いのですが、送ってもらった作品を読んで、みんな同様に猫への強い愛情を持っていることに安心しました。猫への偏愛ぶりを書いた作品がこんなにたくさんあるのだから、僕もおおっぴらにポチへの愛を書いても大丈夫だって自信をもらいました。もちろん、愛情の温度も距離感もそれぞれ違っていて、そこも興味深かったですね。


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なんてことのない最近のこと



もう2週間くらい前のことになるが、コピス吉祥寺5階での猫のいる暮らし展の搬入を終えた真夜中過ぎ。お腹が減って夜中も開いているファミレスでご飯を食べていたらお店に警官が入ってきて僕の車のナンバーを読み上げて「この中にクルマの持ち主の方いらっしゃいますか?」というのでびっくりして立ち上がった。警官からなにか言われたらドキッとする反射っていうのは何なのだろうか、僕は「なんか悪いことしたかしら。知らぬ間に当て逃げとかしちゃった?」とか不安になったが、聞けば駐車場に停めてあった僕のクルマにタクシーが接触して事故になってしまった、と。で車検証とか免許証とかを見せて「職業は?」と聞かれたのでちょっと躊躇しつつも「お、音楽家」ですと答え、「ああ、警官の人、“自称ミュージシャン”と心のペンで書き入れているんだろうな」と思いつつ、タクシーの運転手さんは申し訳なさそうな顔をしている。大した損傷はないのだけどバンパーとナンバーがグイッと曲がっていて、結局後日タクシー会社の傷害担当の人が代車を持ってうちのクルマを取りにきた。タクシーにぶつけるといろいろ面倒だ、という話を聞くが、タクシーにぶつけられるといろいろ向こうが先回りしてこちらを怒らせない。果たして、うちのクルマはバンパーが新しいものに取り替えられ、この2年で自分が擦った傷なども帳消しになり、おまけにピカピカにワックスで磨き上げられて新車のようになっている。これを機会にクルマをきれいにメンテナンスしようと思った。

昨日はコントラリーパレードのたなかまゆちゃんが吉祥寺へ。コピスでの「猫のいる暮らし」展を見た後にうちに来てくれて彼女のラジオ番組の収録(11月2日放送分のK-MIX「メゾンドアミ」)、そして五十嵐くん夫妻も吉祥寺にやってきて彼らも「猫のいる暮らし」展を見てくれて、そのままうちでポチ実詣で、近藤さん宅に移動してモイ詣で、そのまま晩ごはんを食べて楽しい一日でした。気候もよく、太陽が照らす日が続く今週あたりがこの秋の一番のシーズンか。いよいよ週末に迫った吉祥寺キチム公演の準備で忙しいが、今日は今日で楽しい一日になればいいなと思う。

  
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2015年10月13日

小説「猫と五つ目の季節」のこと5

小説「猫と五つ目の季節」プレオーダー受付始まり、たくさんのお申し込みをいただいて感激。とてもうれしいです。プレオーダー分には特典ポストカード(「饒舌スタッカート」のジャケットに採用された斎門富士男さんの写真で15年越しで初めてカードを作りました)を同封してお送りします。大学時代から僕を知る友だち(読書家)が「猫と五つ目の季節」を読んで、「英米文学を読み込んだ山田らしく文体がカラッとしてて淡々としているところがよかった。泣いたけどな」とメールをくれた。嬉しい言葉でした。今日も一足先に小説を読んでもらった友人知人から届いた感想コメントを紹介します。小説予告編(音楽は近藤研二さんです)とあわせてお楽しみください。

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ある程度は想像していたものの、こんなにずーんと来るとは心の準備もなくうかつでした。
ポチとポチ実と、山田さんの暮らしを一緒に過ごしてきたような錯覚にもなり、
自分が猫と暮らしていた短い一時期の記憶とも重なって、
幸せな記憶とともに、息苦しかった記憶も蘇ってきます。

それでも変な言い方ですが、山田さんがこの本を書いてくれて「ありがとう」と言いたい気持ちです。
今は「猫のいない暮らし」の日々ですが、山田さん含め
友人知人たちの猫の愛されっぷりのおかげで、なかなかな擬似猫ライフを過ごしています。

ユサさん(cafe+gallery 芝生 店主)




<猫と暮らす人生>を選んでよかった、と幸せな気持ちになりました。
もちろん、いずれ訪れる別れを思うとつらくて考えたくはないけれど、
それに勝る幸せとご縁をもたらしてくれると、ポチやポチ実に教えてもらいました。
文章から伝わってくる季節の匂いや空の色からは、めぐる生への期待も感じて。
そして今を大切にしよう!と愛猫ミルーをなでまくり、嫌がられました…

強く美しい生き物、猫に感謝。

イナキヨシコさん(イラストレーター)




山田稔明さんの愛猫ポチの写真絵本「ひなたのねこ」の巡回展で
molnにポチの写真が並んだ時、誰もが目を細めながら、
山田さんが撮る、なんでもない日々に生きるポチの写真を眺めていた。
その時にはポチはもうこの世界にはいなくて、わたしは開店前の誰もいない店内で、
スクリーンに次々と現れるポチの愛らしい姿に、涙が止まらなかった。
ポチには天性の魅力があり、それは愛されて暮らし、より内側から輝いていた。

言葉を交わさなくとも、ふたりは何もかも分かり合える相棒であり、共同体。
出会いから始まるふたりのストーリーは、お互いの可能性を広げる、
欠くことのできないピースを持ちあった、運命の相手だったのですね。
そして、運命の人は、けして愛する人を悲しませないよう、
新しい季節を残して旅立つのだと、永久不変の愛を感じました。

佐々木 綾さん(鎌倉 moln 店主)




山田さんとは同世代、地方出身で、表現側と裏方の違いこそあれ、
同じ業界で同じ時期を過ごしていたため、さまざまなことが他人事とは思えず、
自分のことのように読みました。共通点は数え上げればキリがないです。
ポっちゃんの最期は涙が出ました。一方、山田さんが書かずにおれなかった気持ちもよくわかります。

今、わたしは写真の町シバタという活動をしていて、
今年は、さながら個人プロジェクトのようになっているのですが、
「日常の記憶と場所を結ぶこと」を目的に、自分はそのまちの記憶の司書のような役割をイメージしています。
日常の描写の記録は少なく、生活者の大半は「言葉の記録を持たない」人たちだと思っています。

写真や音楽とは、そういう媒介となり、古くは民話や民謡がその役割を果たしてきたのかもしれません。
山田さんも言葉の人で、わたしは自分を司書と言いましたが、山田さんは語り部であり、書き手であり、
そういう役割を持っておられるのだな、と感じてこの小説を読みました。
どうぶつも言葉を持たないけれど、表現豊かな生活者であり、学ぶことは多いです。

原 亜由美さん(写真の町シバタ)




猫と暮らしたことのある人なら泣かずにはいられない。
わたしは途中でちゃんと読むことができなくなりました。
全部本当にあったことだから。

でもそのあとには奇跡のような出会いが待っていました。
まるで映画のようだけど、本当のお話。

猫を愛し、関わる人たちが
山田さんの音楽で泣けてくるのはなぜなのか
この本を読むとよくわかります。

自分の「猫愛」はだれにも負けないという自信があったけど
ポチへの愛には及ばないかもしれない・・・少しだけくやしいです。

西村 麻衣子さん(むさしの地域猫の会)




  
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2015年10月12日

小説「猫と五つ目の季節」オフィシャル通販プレオーダー受付を開始しました



山田稔明が初めて書いた小説「猫と五つ目の季節」のオフィシャル通販プレオーダー受付を開始します。プレオーダーに関しては送料無料、サインを描き入れて、特典ポストカードも付いて、発売日よりも2週間ほど早く10月20日頃の発送開始となりますのでアマゾンで買おうと思っている方は通販を利用するほうがお得です。10月18日吉祥寺キチムでのライブが本のお披露目、初売りとなり、キチムにお越しいただいて小説をご購入の方にももちろん特典ポストカードがついて、さらには特典ステッカーも差し上げます。スタンダードブックストア心斎橋や北書店などイベント関連店では発売日に先駆けて販売する場合がありますので、こちらも追ってお知らせします。

まずは渾身の予告編ムービーをご覧ください!

*オフィシャル通販STOREでのご購入はこちら!

<書籍情報>
タイトル:猫と五つ目の季節
著者:山田稔明
出版社:ミルブックス |2015年11月3日 発売 価格1300円(+税)
四六版 ハードカバー 176ページ ISBN978-4-902744-79-8 C0093

音楽家の<僕>が愛猫と過ごした愛おしい季節
三毛猫ポチが招き入れた奇跡の物語

日々のささやかな風景を鋭い感性で繊細に描写した歌詞で定評のある
シンガーソングライター・山田稔明(ゴメス・ザ・ヒットマン)が
愛猫と暮らした13年を魂込めて綴った、自伝的初小説。  
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「猫と暮らす」ということ|吉祥寺ニャンポジウムが終了しました

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昨日のこと、吉祥寺猫まつりのなかでもスタッフ陣が大きな尽力をしていた「吉祥寺ニャンポジウム」が開催されました。午後から雨も上がってよかった。近所だけれど成蹊大学のキャンパスに足を踏み入れるのは初めてで、大学二年のときに組んだバンドでデビューして今に至る僕はやっぱりいつまでも学生気分みたいなのが心の根底にあって、キャンパスの広々とした異世界にはウキウキした気分にさせられます。しかし、会場入りするとシンポジウム参加の皆さんは言わば“猫界の重鎮”ばかり。その中でパネラーとして、何も知らないただの猫好きおじさん代表としての役割を果たせるのか緊張。

お昼から映画「みんな生きている〜飼い主のいない猫と暮らして」の上映、なんと150名ほどの方がご来場とのこと、そのままシンポジウムへ。会場はとてもきれいなカフェとホールが合わさったような空間。映画監督の泉悦子さん、NPO法人ねりまねこ副理事長亀山嘉代さん、キャットシッターのパイオニア猫の森代表の南里秀子さん、むさしの地域猫の会の西村麻衣子さん、そして成蹊大学ボランティアサークルunimal projectの学生さん、猫好き音楽家の僕というメンバーで「地域猫」と「猫の保護活動」についての意見交換。

知らないことを知る、というのはとても刺激的なことだ。映画を見て、驚いたところを作り手側からまた言葉を重ねて説明していただく機会は貴重。むさしの地域猫の会には今年の春に仔猫とその親猫(チミママとポチ実の姉弟チッチとミンミ)のことでお世話になったのだけど、猫の保護活動の現場の声は興味深かった。南里先生がおっしゃった「“猫を飼う”のではなく、猫と暮らす。私たち自身が猫の環境のひとつになることが大切」という言葉には何度も頷いた。“ニャンポジウム”というほんわかとした響きとは対象的なとても真摯で真剣な集まりだったように思います。そしてチャリティーライブ…。

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猫が出てくる歌だけのセットリスト。まずこの会場、音が響いてとても気持ちよくてスーッと自分の声が後ろの方まで伸びてそのまま窓から夜空へ登っていくような印象がありました。「ポチの子守唄」「些細なことのように」では鼻をすする音があちこちから聞こえてきたのでもらい泣きをこらえるのが大変でした。とても真剣に聴き入ってもらえてとても嬉しかったです。今回のイベント声をかけてくださったむさしの地域猫の会、イベントの準備に奔走してくださった猫まつりスタッフに学生の皆さん、本当にありがとうございました。

最初はチャリティーライブを、という依頼だったのを僕の方から「シンポジウムにも興味があるんですけど」とお願いして出させていただいて充実した一日となりました。イベント終わって、ねりまねこ亀山さんから「山田さんのように“猫ってかわいいよね。幸せだよね”と言うことが猫の味方を増やすことにつながると思いました」というメッセージをいただいてとても嬉しかったし、猫好き音楽家代表としての役割を果たした、と思いました。長丁場のイベントでしたが参加いただいた皆さん、ありがとうございました。

  
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2015年10月11日

吉祥寺ニャンポジウム(2015年10月11日 @ 成蹊大学6号館 COMMichi)【SETLIST】




2015年10月11日 @ 成蹊大学6号館 COMMichi
“吉祥寺ニャンポジウム チャリティライブ”


0.予感(リハーサル:from『新しい青の時代』)
ーーーーーーー
1.猫のいる暮らし(from『緑の時代』)
2.太陽と満月(from『the loved one』)
3.猫町オーケストラ(from『the loved one』)
4.ポチの子守唄(from『the loved one』)
5.些細なことのように(from『the loved one』)
6.my favorite things(from『the loved one』)
7.small good things(from『the loved one』)
8.日向の猫(from『新しい青の時代』)
9.光の葡萄(from『新しい青の時代』)  
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2015年10月10日

秩父 藤村書店で大塚いちおさんとのコラボレーションライブを行います

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自分のキャリアを思い返すと埼玉では大宮でしかライブをやったことがありません(訂正:幸手のパン屋さんcimaiのことを失念していました!)。今回自分史上三度目の埼玉でのライブは秩父、初めて行く街で、大塚いちおさんとのコラボレーションライブが決定しました。最新アルバム『the loved one』でアートワークでお世話になった大塚いちおさんはアアルトコーヒー庄野雄治さんの新著『誰もいない場所を探している』でもたくさんの絵を描かれています。僕の小説「猫と五つ目の季節」と『誰もいない場所を探している』の発売記念ライブ、題して「猫と犬、本と音楽」。猫派の僕と犬派の大塚さんによる、猫と犬に関する本のトークセッション。そして僕の演奏に合わせて、大塚さんが即興で絵を描いていく、音と絵によるライブパフォーマンスをお楽しみください。お昼のイベントですのでご家族や本好きの友だちをお誘い合わせのうえ遊びにきてください。


BOOK MARKET IN 秩父の一環としてのイベント、読書の秋に実りある出会いを。

2015年11月8日(日)@ 秩父・矢尾百貨店カルチャー館 4F イベントスペース
『猫と五つ目の季節』『誰もいない場所を探している』刊行記念
山田稔明×大塚いちお「猫と犬、本と音楽」

13:30開場14:00 開演/料金2500円
出演:大塚いちお、山田稔明

★予約方法 メールで受付します。
メール millebooks@outlook.jp(ミルブックス)
タイトルに「猫と犬 予約」、
本文に「名前・人数・電話番号」を記載の上、送信ください。
数日内に予約確認メールを返送します。
*いただいた情報は本イベントに関する連絡以外には使用しません。

矢尾百貨店カルチャー館
〒368-0035 埼玉県秩父市上町1-5-9
★メイン会場 3F 藤村書店秩父店
★イベント会場 4F イベントスペース
御花畑駅、西武秩父駅から徒歩約10分  
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小説「猫と五つ目の季節」のこと4



初めてのCDができたとき両親はそれなりに喜んで、何十枚も買い込んで親戚や知り合いに配ってまわっていたけれど、それが20年近く経つと新作が出ても「あら、そうね」と全然興味を示さなくなります。しかし本、ましてや小説となると“威厳”のようなものがあるのか、出版報告をすると(父も母も小説中に登場するので伝えざるをえなかったのです)「へえ!」と父母とも驚き、「あのお笑い芸人の人のようにベストセラーにならんやろか?」と父母ともに言い、『火花』の市井への影響力の大きさを再認識したのです。

そしてついに本が完成したので一足先に両親に贈ったら、すぐに電話がかかってきた。父はまず「誤植があるぞ」といい、主人公が“稔明”の名前ではないことを指摘。エッセイだと思って読んでいたのでしょう、いろいろ説明して納得してもらい、「お父さんがいっぱい売っちゃるわ」と言う。で、今朝早くに何回も母親から電話がかかってきて「あんた、誤植があるよ」とまた言うので聞けば「サクラの木」が「サワラの木」になっとるばい、と。しかしそこは僕は「サワラの木」のことを「サワラの木」と書いたわけで、そう説明するとオカンは安心したように「あら、そうね」と言い、「お母さん、もう50冊知り合いに売ったけん全部サインいれてはよ送らんね」と言い残して電話を切った。多分、誤植の妖精というのがこの世界にはいるので、誤植のない本など存在しないのだ。僕はすでにひとつ脱字を見つけたから早く増刷になって修正できたらいいなと思う。

本を作ってみて、こんな小さな字をもう父も母も読めなくなったり読まなくなったりしてるのではないか、とか、小説を最後まで読むような集中力をもう年寄りだから持ち合わせてないのではないか、とかいろんなことを考えたのだけど、あっという間に読み終えた両親の声を聞き、CDと違って再生装置が要らない本というのは数千年も続く根源的なエンタテインメントなのだなと当たり前のことを改めて思ったのです。ちゃんと感想を聞きたいような、聞きたくないような。しかしちょっとした親孝行にはなったのかもしれません。

さて、本日発売のCASA BRUTUSの「LIFE@PET」というページで愛猫ポチ実が紹介されています。丁寧に取材をしていただき素敵なページになっています。ぜひ書店、コンビニで手にとってみてください。




表紙_1_2_S
 猫と五つ目の季節 山田稔明

 出版社:ミルブックス |2015年11月3日 発売 価格1300円(+税)
 四六版 ハードカバー 176ページ ISBN978-4-902744-79-8 C0093
 近日中にオフィシャルサイト通販にてプレオーダー受付を開始します(特典カード付)
  
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2015年10月09日

10月11日は「吉祥寺ニャンポジウム」というイベントに参加します




また連休です。3連休の真ん中、明後日11日(日)は成蹊大学六号館で行われる「吉祥寺ニャンポジウム」というイベントに参加します。「みんな生きている〜飼い主のいない猫と暮らして」という映画を観て、その監督さん、猫の保護活動をされているNPO団体の代表の方々、成蹊大学の有志などを中心にして意見交換をするシンポジウムが続きます。僕は夕方からのチャリティーライブを、とお誘いを受けたのですが、“地域猫”とか猫の保護活動について、知らないことをいろいろ知りたいと思ったのでシンポジウムから参加させていただくことになりました。言わば、何も知らないただの猫好き代表です。入場料はたった500円ですが、これはむさしの地域猫の会への寄付になります。ご家族連れでいらっしゃるのもいいでしょう。

このシンポジウムの目的は猫好き/動物好きの人に外猫(野良猫や飼い主のいない猫)の現状や殺処分のことなどを知ってもらうことに始まり、最終的には「自分たちになにができるのか?」ということを考えるきっかけとなることです。ボランティアのようにどっぷり献身的に活動できなくても、我々にはできることがたくさんあるのではないか?と意見を交わすことができるかもしれません。

うちの猫ポチ実は僕自身が庭に迷い込んできた野良を保護してそのまま家族になった猫です。今年産まれたポチ実の姉弟(お母さん猫が同じ)はむさしの地域猫の会にお願いして保護してもらって、今は三鷹あたりで良い飼い主さんとの関係を育んでいるそうです。お母さん猫は地域猫として元いた場所に戻されました。猫を介してご近所付き合いが深まったり、地域猫の会との交流があったり、ここ1年の出来事あれこれから考えたらこのイベントは必然的な機会なのかもしれません。もしこの連休を持て余している方がいらっしゃったらぜひ吉祥寺で「猫のいる暮らし展」を見て、成蹊大学まで足を伸ばして「ニャンポジウム」を覗きにきてください。どんなことになるのか予想も付きませんが、知らなかったことを知る一日になるのだろうな、と思います。連休最後の12日には猫の譲渡会もあるそうです。詳しくは吉祥寺猫まつりのホームページをご覧ください。


2015年10月11日(日)@ 成蹊大学6号館4F 大教室、B1F カフェ&ホールCOMMichi
“吉祥寺ニャンポジウム”

入場料500円(高校生以下200円)
※入場料はむさしの地域猫の会への寄付となります

プログラム(12:30開場/入退場自由)
13:00-14:30 「 みんな生きているー飼い主のいない猫と暮らしてー」上映
15:00-17:00 シンポジウム & 意見交換会
【ゲスト】泉悦子監督、NPO法人ねりまねこ 、むさしの地域猫の会 、
     成蹊大学Unimal project、猫の森・南里さん、山田稔明
17:30-18:30 チャリティーライブ
【出演】山田稔明(GOMES THE HITMAN)
詳細はこちら

成蹊大学6号館4階大教室/カフェ&ホールCOMMichi
武蔵野市吉祥寺北町3-3-1  
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小説「猫と五つ目の季節」のこと3

昨日のこと、完成した小説「猫と五つ目の季節」を持っていろいろお礼参り。CDができると必ずヒット祈願に行くのが深大寺、昨日も気持ちのいい空気でした。そして今回は小説のなかでも重要な立川水天宮 阿豆佐味天神社、通称“猫返し神社”へも報告とお参り。ここへ来るのはポチが亡くなったすぐ後、ポチ実がうちの猫になった後、そして写真家の下村しのぶさん(「おばあちゃん猫との静かな日々」著者)に付き添って以来の4度目だが、いつきても溢れる愛とか優しさに胸がいっぱいになる場所。

引き続き友人知人から一足先にいただいた小説への感想を紹介したいと思います





すごいラブストーリーを読ませてもらいました。「これでもか」というほどのラブストーリー。
人を想う気持ちよりもピュアで、ストレートで汚れも誤魔化しもない、愛情だけが詰まった物語。
山田さんとポチの日々を覗き見させてもらい、芳恵さんの言葉をきっかけに共に泣けて幸せでした。
自分は優しく染み込んでくるような山田さん楽曲の一ファンなんですが、読んで納得です。
「こんな人ならそりゃそうだ!」と、少し笑ってしまいました。すべてはポチに感謝です。

塚本直毅さん(お笑いコンビ ラブレターズ)




友人としてバンドのメンバーとして、近くで見て聞いて体験もした山田稔明とポチの愛すべき
物語を「ああ、そうだったなあ」としみじみと思い返したり、「へえ、そうだったんだ」と
知らなかった事実に驚いたりしながら夢中になって最後まで読みました。
自分も猫を飼うようになった今、彼とポチの寄り添いながらの暮らしにはいっそう深く共感を覚え、
別れの場面ではもし自分の猫がそうなったらと想像も重なり、何度も何度も涙で文字が滲みました。
そして物語の最後に訪れた奇跡に改めて拍手を送りたくなりました。

愛するものと暮らすことの喜びが丁寧に紡がれた言葉の端々から伝わり、猫を飼っている人は勿論、
飼っていない人も読後に豊かであたたかな気持ちになれると思います。彼の自伝的青春小説としても、
猫を飼うに当たっての指南書としても読める1冊です。
個人的には厳しくも優しい猫先輩が与えてくれた教科書だと思い、
何度となく読み返そうと思っています。傍に眠る猫の姿を眺めながら。

五十嵐祐輔さん(fishing with john)



猫たちへの愛情、運命的なつながりがすごいなと思いました。
葬儀を終えて号泣するシーンでは、私も一緒に泣いてしまいました。
愛猫ポチを見て曲や詩が生まれる場面は、ミュージシャンならではの
描写が素晴らしかったです。随所に書かれている猫に関する豆知識は、
長年猫と一緒に暮らしている私も知らないことがたくさんあって、
そこも面白く役に立ちました。

木下綾乃さん(イラストレーター)



ものごころをついたときから家に犬がいた。秋田犬、ハスキー、雑種、
大学で実家を出るまで何匹の犬と過ごしたのだろう。覚えていないなんて
なんて薄情なのでしょう。結婚して娘ができて彼女が4歳(くらい)のときに
犬が飼いたいと言い出してミニチュアダックスフンドがやってきた。そして今も一緒にいる。

犬は人につく。言葉の通り妻についている。私にはそっけない。
散歩にいきたいときだけ近寄ってくる。あとは大体眠っている。

猫と暮らしたことがない。いや、よく考えてみれば、
猫に触ったこともない。猫が生活の中にいなかったのだ。

この本を読むと猫と暮らす人の気持ちがよくわかる。すべては猫を中心に回っているんだ。
世界中の人が猫と暮らせば争いは減るんじゃないかあとさえ思った。だってやることがたくさん
あるんだもの。お世話はもちろん、写真もいっぱいとらなくちゃならないし。

「人間には、猫と暮らす人生と猫と暮らさない人生、その二つしかない」ってセリフがあった。
犬と暮らす人生もあるよと小さな声を心の中だけで漏らした。そう、普段はちっとも犬のことなんて
見向きもしなかったのだけれど、そんな気持ちになり、いつもより遠くまで散歩に行き、嫌な顔を
されるくらい体をなでるようになった。

自分の生活にかかわるものに、もっと愛情を持ってかかわらなければ、
そんな風に思って本を閉じると、心にスーッとやわらかな風が吹いた。

庄野雄治さん(アアルトコーヒー)




きらめくフィルムの世界のように、その情景が目に浮かんでは消えました。
そして、不覚にも泣いてしまいました・・。

少しずつ変わっていく毎日やその中の悲しみや喪失感でさえ、
すべて愛おしく感じました。
だから喜びってあるのでしょうか?
だから希望の季節がやってくるのでしょうか?

宮川 敦さん(風の栖、NAOT)
  
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2015年10月08日

広島での5年半ぶりのライブが決定しました|高野寛さんと2デイズ共演!

広島市内では5年半ぶりとなるライブ開催決定しました!
共演は高野寛さん、翌日の広島県世羅町でのイベントとあわせて2デイズ公演です。

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2015年11月28日(土)@ 広島 シャムロック
“Dog Year, Cat Yearー高野寛と山田稔明”

18:00開場18:30開演/前売3500円当日4000円(ともにドリンク代別途)
出演:高野寛、山田稔明

2010年6月以来、実に5年半ぶりの広島公演が決定しました。
共演に高野寛さんを迎えて、お花屋さんでのライブになります。
街には北風が吹き始める季節ですがあたたかな歌で皆さんを
お迎えします。ぜひ遠くから近くからお越しください!

*会場となるシャムロックはお花屋さんなので暖房をつけることができません。
ご来場の際に防寒対策をお願いします。
*お席に限りがございますので立ち見の可能性があることをご了承ください。

*予約は山田稔明/GOMES THE HITMANホームページの予約フォームにて受付

広島 シャムロック
広島市中区国泰寺町1-9-8
TEL 082-244-8739



2015年11月29日(日)@ 広島 道の駅世羅
“二◯一四 presents 月刊ケ・セラ・セラ -田舎と音楽- Vol.1”

17:30開場18:00開演(終了20:30)/前売3000円当日3500円(全席自由)
出演:高野寛、山田稔明/モデレーター:清水浩司

道の駅での開催という斬新なイベントにお誘いを受け、高野寛さんと一緒に
参加します。広島在住のライター/作家清水浩司さんを聞き手にしたトーク
セッションもあり、この地でしかなしえない一期一会の集まりになりそうです。

*「地方における音楽の果たす役割」を考えるトークセッションと
高野寛、山田稔明によるライブで構成されるイベントです。
*10月17日10:00より販売受付開始。詳細は近日中にお知らせします。
*オフィシャルサイト予約フォームでも受付を行います(10/17 10:00-)

ケ・セラ・セラFaceBookページ

道の駅世羅
広島県世羅郡世羅町大字川尻字大柳2402-1


  
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福岡、佐賀での“里帰り”公演は再来週!

続々とライブが決定していますが久しぶりの里帰り公演はもうすぐです


2015年10月24日(土)@ 福岡 警固 JOY TRIP CAFE
“夜の科学 in 福岡ー猫と五つ目の季節”

18:30開場19:00開演/前売料金3500円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明

今年1月以来の福岡ライブが決定しました。新しい会場は
なんとcafe Teco閉店後の場所に4月にオープンした新しいカフェです。
cafe Tecoのクロージングライブを務めた山田稔明がJOY TRIP CAFEの
初めての音楽イベントを担います。通い慣れた場所で、新鮮な気分で。
芸術の秋に音楽と本を持っていきます。またあの空間で会いましょう。
*オフィシャルサイトRESERVEにて予約を受付中

JOY TRIP CAFE(Face Bookページ
福岡市中央区警固1-4-22-2F
TEL 092-712-8335
営業時間/11:00〜23:00(LO)
定休日/水曜日(祝日の場合は翌日)




2015年10月26日(月)@ 佐賀 RockRide
Nakakoh × 山田稔明 2MAN LIVE “tsuioku”

open 19:30 start 20:00
前売 2,000円当日 2,300円 (+1Drink Order)
LIVE : Nakakoh / 山田稔明 (東京)
*チケットはオフィシャルサイトRESERVEにて予約受付中

佐賀県鳥栖市出身なのに僕の佐賀市内でのライブはキャリア初となります。
キャンペーンにも行ったことのない近くて遠い街、最新作から「些細なことのように」が
佐賀のラジオ局のヘビーローテーションになったことがきっかけでNakakohくんと知り合い
今回のイベントを作ってもらいました。緊張しますがワクワクもしています。

佐賀 RockRide
〒840-0824 佐賀市呉服元町2-4

  
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2015年10月07日

1年ぶりの新潟でのライブが決定しました!




初めての小説「猫と五つ目の季節」と最新CD『the loved one』を携えて1年ぶりに新潟へ向かいます。昨年に引き続き「北書店」での、今回はお昼の時間帯のライブになります。前回初めて訪れた北書店は噂に違わぬ素晴らしいセレクトの、いくら時間があっても足りないような素敵な空間でした。新潟にはなんだかんだ言って3年連続で新潟の秋を満喫できることを嬉しく思います。一般発売日に先駆けて「猫と五つ目の季節」の販売も行いますしサイン会もやります。ぜひ遠くから近くから北書店へお越しいただけますように。


2015年11月1日(日)@ 新潟 北書店
小説「猫と五つ目の季節」発売記念ライブ

14:30OPEN 15:00START/料金2,000円

初めての小説「猫と五つ目の季節」発売を記念して新潟の
名書店での二度目のライブが決定しました。今回はお昼の
ライブになります。夜には明かりの灯る部屋でそれぞれ読書の時間を。
*オフィシャルサイトRESERVEフォームにて予約受付中

新潟 北書店
〒951-8124 新潟市中央区医学町通2番町10-1 ダイアパレス医学町101
TEL 025-201-7466  
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小説「猫と五つ目の季節」のこと2

昨日のこと、初めて書いた小説「猫と五つ目の季節」の本が刷り上がって、ついに手元に届いた。CDができあがったときと同じように嬉しく、さらには単行本の手触り、重さ、インクの匂いは新鮮で新しい喜びでした。カバーを取った表紙の柄、「花布(はなぎれ)」と呼ばれる背の上下につく飾り布の色、栞の色味までまでこだわらせてくれたミルブックスに感謝。きれいで素晴らしい本ができあがりました。

これから数回にわけて一足先に物語を読んでくれた友人知人からの感想コメントを紹介していきたいと思います。

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小説読ませてもらいました。
もう、泣きましたよ。
山田さんにしか書けない物語ですね。
ポチが亡くなったときの壮絶な悲しみをこれを読むまで
私は想像できておらず、申し訳ない気持ちになりました。
「猫を飼うものと、飼わないもの」という言葉がずっしりときました。

山田さんにとって、兄妹であり子どものような存在だったのですね。
一人の家族なんだなあって、いまさら!と思われるかもしれないけれど
猫を飼ったことのない私にも一人と一人が愛情で繋がっているんだっていう
当たり前のことを教えてくれたように思います。

とても優しくて、力強い物語でした。

高橋久美子さん(作家、作詞家)




書かざるをえない小説を書かれた、という感じがしました。
言い方を変えれば、ポチが書かせてくれた小説。
『the loved one』と『猫と五つ目の季節』はきっとセットで、
山田くんにとって人生を振り返らせるいい機会だったんでしょう。

僕はこれ小説というより、長いエッセイのように読みました。
ほとんどフィクションを感じない。
山田稔明という人物の十数年を重ねて読みました。
音楽と猫、それにまつわる友人たち。
ここには山田稔明という人のいつわりない立ち姿があらわれている気がします。

清水浩司さん(映画「夫婦フーフー日記」原作者、小説「コブルストーン」著者)



猫と暮らす人生と猫と暮らさない人生。
主人公は吸い寄せられるように猫と暮らす人生を選んだ。
思えば、人生の選択なんてこんなことなのかもしれない。
猫と暮らすその日々は恋愛そのものであり、それ以上であり、生命と生命の繋がりであった。
僕ならどうするかな?そんなことを考えながら読むと、嬉しくも楽しくもあるし、ちょっと怖くもあった。
新しい恋愛小説、おにいさんとかわいい猫との胸きゅんラブストーリーをどうぞ。

佐藤満春さん(お笑いコンビ「どきどきキャンプ」、構成作家)




これは家族の物語。家族の在り方は今、多様化している。昔のように
お父さんとお母さんがいて、子どもが2人、おじいちゃん、おばあちゃん、
みたいな家は減っている。私の知り合いの男性は男性のパートナーと暮らし、
代理母が産んだ赤ちゃんを、お母さんも手伝って3人で育てている。
ものすごく幸せそうで自慢げな写真がアメリカから送られてきた。
家族って、当人たちが「自分たちは家族」と思ったら家族なんだ。
家族は自分たちで作っていくもの。そして社会はそれを支援すべきだ。

山田稔明さんの「猫と五つ目の季節」は山田さんと猫のポチがいかに
家族になって行ったか、それを描いている。ポチは言葉が話せないから
山田さんはポチのことを分かろうと懸命に努力する。ポチは最初戸惑いながらも、
徹底的に甘える。これ以上深くなることがあろうかという家族愛。
と同時に多くの芸術家に「ミューズ」がいるように、
ポチは山田さんにとってのミューズでもあり、作品を生み出す源でもある。

こんなに素晴らしい家族に巡り合え、絆を深め、共に過ごせた山田さんと
ポチがうらやましい。絶対的な信頼と愛。何人もそこに入り込めない。
でも同時に、周りにふたりの絆は温かく広がって行きもする。多くの仲間を呼ぶ。

素晴らしく、理想的な家族の物語。
優しくて、しかし、やがて悲しく、そして、驚きがある。
猫が好きなに人もそうでない人にも。どんなに時代が移ろうと。普遍的な家族の物語がここにある。

和田靜香さん(音楽ライター。著書に『おでんの汁にウツを沈めて』『評伝・湯川れい子 音楽に恋をして』等)



愛する者への 世界一長いラブレター。山田くんにニャオキ賞をあげたいくらい素晴らしい。

杉真理さん(シンガーソングライター)
  
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2015年10月06日

今年初めての大阪公演2デイズが決定しました

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最新CD『the loved one』と初小説「猫と五つ目の季節」を携えての大阪でのライブがふたつ決定しました。京都と兵庫での公演はありましたが、昨年末以来の今年初めての大阪でのステージとなります(お待たせしました!)。まずは今年もギャラリーグルッグのアニバーサリーをお祝いするライブ、そして昨年以来3度目となるスタンダードブックストア心斎橋でのトーク&ライブとなります。グルッグは天保山、海遊館の近くにある会場で窓の外を電車が横切る他にないシチュエーション。スタンダードブックストア心斎橋は僕が大阪で一番好きな本屋、トークの相手に古くから仲良くしてもらっているラジオパーソナリティ仁井聡子さんにも加わってもらいます。昼のライブなのでご家族連れにもお薦め。恐らく今年の大阪ライブはこれが最初で最後のタイミングになると思いますので思い残すことのない全部入りのライブをします。ぜひご来場下さい。


2015年11月14日(土)@大阪 天保山 glogg
“glogg 3rd Anniversary SPECIAL LIVE!”

18:30開場/19:00開演/2500円(ドリンク付き)
出演/山田稔明

ネコテンなどの展示でお世話になっている大阪天保山にあるギャラリー「グルッグ」、
一昨年、昨年に続き今年もアニバーサリーライブに誘っていただきました。
限定人数での親密なライブにご期待ください!
*オフィシャルサイトRESERVEにて予約受付中

glogg(グルッグ)
11:30-19:30(火曜休み)
大阪市営地下鉄 中央線「大阪港駅」下車 4番出口より徒歩約3分
〒552-0021大阪市港区築港2-8-29 播磨ビル2F
TEL / 06-6572-6911




2015年11月15日(日)@ スタンダードブックストア心斎橋
山田稔明「猫と五つ目の季節」出版記念イベント
“猫と僕、五つ目の季節の歌”

出演:山田稔明/トークゲスト:仁井聡子(ラジオパーソナリティ)
11:15開場12:00開演(14時終演を予定)/料金3500円(1ドリンク付)

繊細な心理、風景描写で定評のあるシンガーソングライター山田稔明が
愛猫ポチとの13年の暮らしとその後に起こったウソのような奇跡を丁寧に
綴った初小説を上梓。「事実は小説より奇なり」と言いますが、まさに
それを体現した物語です。この小説の発売を記念してトークとライブで
構成するライブを開催します。昨年のひなたのねこ展での中村佑介氏との
イベント以来、夏にリリースした最新CD『the loved one』の楽曲とあわせて
あたたかい思いが溢れる空間にご期待ください。

【予約方法】
1.お電話(06−6484−2239)
2.ご来店(スタンダードブックストア心斎橋BFレジカウンターへお越しください)
3.メール
以下のフォームをコピーして記入いただくか、
メール本文に【予約イベント名】【お名前】【電話番号】【人数】を
入力して、info@standardbookstore.comへお送り下さい。
担当者が確認後折り返し、ご予約通知メールをお送りいたします。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
【予約】イベント 2015/11/15 山田稔明
【お名前】
【電話番号】
【人数】

イベント詳細お申込方法はこちら

スタンダードブックストア 心斎橋店
〒542-0086 大阪市中央区西心斎橋2-2-12 クリスタグランドビル1FBF
TEL 06-6484-2239   
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2015年10月05日

小説「猫と五つ目の季節」のこと



今日は11月3日に発売になる小説「猫と五つ目の季節」に関しての取材だったのだけど、インタヴュアーの方に「この小説には悪い人が出てきませんよね?」と訊かれて「あ、本当だ」と答えた。喜怒哀楽の感情のなかの「怒」がほとんど出てこないことにも気がついて、自分らしいなと改めて思ったのです。この小説を書きはじめた最初のころ、主人公は僕とは違う名前を背負っていたのだけど、ある段階で思い切って「僕」のことを「山田」と呼んでから筆の進みが俄然スムーズになった。徹底的に自分自身を主観し、客観し、俯瞰して、感情移入もして、最終的には自分の半生を反映した私小説になった、と思う。「音楽を作るときとどう違いましたか?」と聞かれる前に僕が「音楽を作るときとほとんど同じような感覚でした」と答えたので意外な顔をされて面白かった。明日本の形になったものが届くのでまた新たな感動とか感想が生まれるのかもしれないが、今自分を取り巻く暮らしのなかに「悪い人」がいないことに気付かされてちょっと感動している。

この小説のお披露目、どこよりも早い発売記念イベントは物語の舞台である吉祥寺でやりたかった。今年の夏に友人のお別れ会が開かれた雰囲気が忘れられないほど素晴らしかったので吉祥寺本町のキチムを会場に選んだ。ロヂャースといういろんなものが安いお店が吉祥寺にはあって、僕はそこで2001年からずっと猫のごはんを買って、レコード屋や本屋やカフェに寄り道して「ただいま」と猫の待つ玄関を開ける日々を暮らしていている。キチムでのライブはきっと特別なものになるだろうなと思う。チケットはあと残り少し、ぜひ皆さんにお越しいただけたら嬉しいです。


表紙_1_2_S2015年10月18日(日)@ 吉祥寺 キチム
山田稔明「猫と五つ目の季節」発売記念ライブ
LIVE “猫と五つ目の季節”

18:30開場19:00開演/前売4000円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明 with itoken、近藤研二、佐々木真里、海老沼崇史
フード:カフェ長男堂

物語の舞台となる吉祥寺での発売記念イベントが決定
オフィシャル通販STOREチケットセクションにて受付中
予約入場特典として特製ステッカーをプレゼントします

キチム
〒180-0004
武蔵野市吉祥寺本町2-14-7 吉祥ビル地下1階 

  
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2015年10月04日

第11回目の定期演奏会「夜の科学 in 下北沢」は10月6日(火)21時から受付開始

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自分の現在位置を再確認したり、新曲をいち早く試してみたり、
毎回思い入れのあるステージを繰りひろげてきた下北沢leteでの
定期演奏会は第11回目の新しい季節を迎えます。

明後日10月6日(火)21時からオフィシャル通販STOREチケット
セクションでのチケット販売を開始します。この日は小説「猫と
五つ目の季節」の発売日でもあります。ぜひお越しください!



2015年11月3日(火祝)@ 下北沢 lete
“夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽 11”

18:00開場/19:00開演/前売3,500円(1ドリンク代別途)
出演:山田稔明

下北沢 lete
〒155-0032 東京都世田谷区代沢5-33-3
TEL: 03-3795-0275
  
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秋の最新ライブ情報(追加決定分)

新しい季節。『the loved one』と『猫と五つ目の季節』を持って年内まだまだたくさんライブをします。

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2015年10月23日(金)@ 武蔵小山 ライブカフェアゲイン
PET SOUNDS RECORD presents
“山田稔明 月あかりのナイトリスニング Vol.7”

18時30分開場19時30分開演/前売2,500円当日3,000円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明/司会進行:森陽馬

PETSOUNDS RECORDS森陽馬とGOMES THE HITMAN山田稔明による
1部DJ&トーク、2部はライヴのスペシャルイベントが久しぶりの開催!
初の小説『猫と五つ目の季節』刊行を記念して、第7回目の特集は「小説・
本」。小説への想い、本にまつわる思い出の楽曲をトークと歌で綴ります。

武蔵小山 ライブカフェアゲイン
〒142-0062 品川区小山3-27-3 ペットサウンズ・ビル B1F
イベント予約受付TEL:03(5879)2251



2015年11月3日(火祝)@ 下北沢 lete
“夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽 11”

18:00開場/19:00開演/前売3,500円(1ドリンク代別途)
出演:山田稔明

新しい季節の定期演奏会は初小説「猫と五つ目の季節」の
発売日。冬物の衣装をクローゼットから引っ張りだして
あたたかな空間、暖炉のそばで本を読むような夜に。

下北沢 lete
〒155-0032 東京都世田谷区代沢5-33-3
TEL: 03-3795-0275



*ともに週明けにお申込方法詳細をお知らせします  
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2015年10月03日

秋の中央線ネコ散歩



コピス吉祥寺5階での「kissa kichijoji 猫のいる暮らし展」、近所なのをいいことに連日少しずつ展示をアップデートしている。今日は「猫のいる暮らし展によせて」というパネルを付け加えてきました。感想ノートにも書き込みが増え「仙台から見にきました!」という方もいらっしゃって嬉しい限り。今日は年配の女性の二人組が「あら可愛い。何?岩合さん?」と僕らの写真を凝視していて面白かった。明日も日曜日なので賑わうことでしょう。今月いっぱいの長い展示なのでぜひ一度(と言いながらあっという間に一ヶ月なんて過ぎるのですが)。エスカレーターを上っていたらポチ実とモイのポスターが貼ってあって興奮。

休日運行の各駅停車に乗って阿佐ヶ谷まで。ギャラリーCONTEXT-Sで開催中の坂本千明さんの「退屈をあげる」原画展へ。CONTEXT-S店主の石神さんは札幌のライブを観にきてくれた。坂本さんとはSNS上では交流があったけど実際会うのは初めてでした。愛猫の楳ちゃんはちょうどポチの一年前に逝ったのだな。楳ちゃんは毛の模様が羽ばたく鳥、ポチ実は木の実を食べるリスだ。じわじわと心に染みる展示だった。行ってよかった。

西荻窪まで戻ってURESICAで開催中の「ペットショップにいくまえに」展を覗く。ここも愛溢れる空間。どこかのライブを観にきて声をかけてくれたフェルト作家の猫ラボさんの作品に見入ってしまった。ポチとポチ実もフェルト化したい…。途中でアンノンレコードで道草を食って西荻窪から吉祥寺まで歩いて帰るとだいたい20分くらいだった。いつも車で通る道をゆっくり歩くと新しい発見があって面白い。天気もよくて快適な休日だった。

明日も今日みたいな日だったらいい。


  
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2015年10月02日

「些細なことのように」第1位をいただきました|札幌DAY3(ラジオ出演情報)



札幌最終日はブログにすでに書いたようにラジオプロモーションでしたが、昨日放送のFMノースウェーブ「スマイルマルシェ」SUMAPPORO HOT 30で「些細なことのように」が1位を獲得しました。番組スタッフの独断と偏見によるチャートとのことで、しかし7月からずっとチャートインして秋の日にご褒美をもらったような感じです。今後もいろいろオンエアになるコメントがありますので引き続きチェックしてみてください。飛行機の時間が遅かったのでJR札幌タワー展望台に登って札幌の夜景を楽しんで3日間の旅は終了。お世話になった皆さん、ありがとうございました。


<ラジオオンエア情報>

10月4日(日)FM NORTHWAVE「BRAND-NEW TUNE」19:00-21:00
 コメントと楽曲オンエア

10月12日(月)STVラジオ「マッスルナイト」18:00-20:00
 コメントと楽曲オンエア

10月14日(水)FM NORTHWAVE「Radio WE!」23:00-24:00
 コメントと楽曲オンエア


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夜の科学 in 札幌ーfor the loved one|札幌DAY2(2015年9月27日 @ レストランのや)



札幌2日目は雨が降ったりパッと晴れたりと大気不安定。しかし太陽が射せば気持ちのいい風が吹く。偶然にも東京からシンガーソングライター川久保秀一さんが来札というのですすきので一緒にスープカレーを食べた(かなり待たされたのだけどこの間にゲリラ豪雨が降ったそう)。旅先で知り合いに会うのは嬉しい。狸小路でレコードを見たり、いつもの定番散歩をしてから、この日は余裕を持って苗穂のレストランのやへ向かいます。昨年春以来のレストランのや、前回はライブ後に余市のウィスキー工場をのやファミリーと一緒に見学しにいったのだ。まだ「まっさん」が始まる前だった。久しぶりの「ただいま」。

この日はキッコリーズからカポウさんに加えて池田靖司(池チン)さんが演奏に加わってくれることに。もちろん事前の打ち合わせはメールと譜面。池チンさんがサウスポー用のペダルスティールギターを買ってすぐのころ一緒にセッションをしたことがあったのだけどいくつかの季節が過ぎ、素晴らしいプレイを添えてくれた。ギターやマンドリンとまったく違う楽器、新しい言語を学ぶようなものだが、池チンさんは新しい魔法を手に入れたのだな。カポウさんのコーラスとのこぎりもホワホワと気持ちいい。会場は満員御礼、新しいお客さんもたくさん。

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今回は第一部と第二部にわけてのステージ構成、まずは僕の弾き語り。軟石作りの会場に響く自分の音を楽しみながら気持よく歌う。東京では金木犀の盛りだったが北海道の人はその香りを知らない、という話に客席の皆さんが大きく頷くのが面白い。久しぶりに「光と水の新しい関係」、MCで「もみじ」の花言葉について話したが、終演後に「私の名前、紅葉っていうんです!」という方がいた。「愛すべき日々」はリクエストに応えて。第一部の最後は新曲の「lucky star」

第二部からはカポウさんと池チンさんに加わってもらう。「昨日もやったし『光の葡萄』はやめとこうかな」という僕に「ええ?なんで!やろうよ」と食いつくカポウさん、バンドみたいで可笑しい。その「光の葡萄」でリスタート。「予感」はリクエスト、フルートのフレーズをのこぎりで弾いてもらった。「些細なことのように」も素晴らしかった。東京を遠く離れて、この曲でペダルスティールがむせび泣くのが新鮮。高野寛カバーは「夜の海を走って月を見た」を。奇しくもこの日は十五夜。まだCDになっていない新曲「ブックエンドのテーマ」を3人で。「良い曲だねえ…」としみじみ褒めてくれるカポウさん。「my favorite things」は会場全体の手拍子がグルーヴを生んでいました。

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再び一人に戻ってアンコールでは「夢のような、迷路のような、目眩ましの煙幕のような」静かな9月の夜の歌「harvest moon」はこれで今年の歌い納め。最後は「ハミングバード」で締めくくり、2時間半の素晴らしい音楽の時間でした。PAの松川くんはいつも僕を気持ちよく歌わせてくれるのだけどこの日もストレスのない環境を作ってくれました。終演後のサイン会では自分のうちの老猫が闘病している人とか、ペットロスの方とか、今までにない会話が増えて『the loved one』を含む、この1年のことを改めて思い出させる時間になりました。お待ちかねの打ち上げは「おじいちゃんが釣った」というイカとブリ、そしてのやの美味しい料理。

のやファミリー、スタッフの皆さん、お客さん、お世話になりました。またすぐにでも札幌に飛んでいきたいくらい楽しかったです。


  
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“ネイティブ・インディアンと小沢健二、その言葉”|札幌DAY1(2015年9月26日 @ たべるとくらしの研究所)



先週末の話。カレンダーは変わって、もう1週間が経とうとしている!振り返りたいと思います。いつも乗るよりひとつ遅い飛行機で札幌へ向かったので、余裕なく時間ギリギリでたべるとくらしの研究所に到着。やはりゆとりは必要だと実感。旅路の途中SNSでたべ研の安斎伸也さんもアッコさんもymd Tシャツで盛り上がっている写真を見て嬉しくなる(伸也さんは「天然生活」最新号にもGREEN Tシャツを着て載っていた)。新千歳に降り立つと凛とする空気の冷たさ、わくわくする。僕は冬が大好きなのだ。たべ研では子どもたちも賑やかに迎えてくれた。モモちゃんは僕に会うのが嬉しくて最高級のおめかしをしてくれていた。ダンスを踊り出しそうな靴を履いて。ソウちゃんは「一角獣と新しいホライズン」が大好きらしいので急遽セットリストに加えた。いつまでこの子たちにちやほやしてもらえるだろうか。広瀬裕子さんもカポウさんも到着して賑やかに準備を。アンプはキクチマコトさんの機材をお借りした。札幌は寒い季節に突入するところだったが、とても優しくあたたかい。

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広瀬裕子さんとのトークからスタート。鎌倉でやった一回目を踏まえつつ、それよりスムーズな会話ができたように思います。好きなものののことを語るときわれわれは少し前のめりに静かに興奮気味に上気して、それが聞いている人たちの頷きを誘ってころころと話題が転がっていくのが面白い。知らなかった広瀬さんと安斎ファミリーの繋がりのことなどをイベント中に「へええ」とお客さんと一緒に知る。ここでのイベントは必然的なものだったのだな、と実感。有意義なトークセッションでした。

そして話題の流れから小沢健二カバーでライブスタート。雨のよく降るこの星では、と「天気読み」を歌い始めたら屋根の雨音がバラバラと鳴り、それも含めて音楽に。「ある光」は今回も広瀬さんのリクエスト。そして地元キッコリーズのカポウさんに加わってもらって「僕らが旅に出る理由」、真城さんのパートを歌ってもらう。「光の葡萄」もしっとりとしてよかったな。高野寛カバー「確かな光」と光をモチーフにした歌が続く。高野さんのたべ研でのライブは去年の今頃、もう1年が経った。アンコールでは「いちょう並木のセレナーデ」を。この曲はもはやエバーグリーンなクラシック。とても楽しい、青春を振り返るようなセッションでした。最後は伸也さんも加わってお話、子どもたちは疲れて眠ってしまっていました。

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<SETLIST>
1.天気読み(小沢健二 カバー)
2.天使たちのシーン抜粋(小沢健二 カバー)
3.ある光(小沢健二 カバー)
4.僕らが旅に出る理由(小沢健二 カバー)
5.光の葡萄
6.やまびこの詩
7.確かな光(高野寛 カバー)
8.一角獣と新しいホライズン
9.my favorite things

EN
10.いちょう並木のセレナーデ(小沢健二 カバー)
11.あさってくらいの未来


終わって夕飯、連れていってもらったごはん屋さんがとても美味しかった。広瀬さんとはまたどこかで一緒に。このイベントが続いていったらいいな。  
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