2016年08月31日

本日下北沢lete|今週末は渋谷WWW



今晩は20時から下北沢leteでの弾き語りワンマンです。8月の最後、夏休みの宿題提出の気持ちでのぞみます。チケットは完売、感謝。そして今週末は渋谷WWWでの賑やかなイベントです。こちら、イープラスのサイトでの前売りチケット発券が再開されましたのでご利用ください。前売取り置きはなく、当日券となってしまいますので、ぜひプレイガイドでのご購入を。山田稔明は変則的レアなバンド編成で演奏、僕はサトミツ&ザ・トイレッツでも参加します。



2016年9月3日(土)@ 渋谷 www
“秋の夜長の音祭り”

16:30開場 17:00開/前売3,500円 当日4,000円
出演(五十音順):
伊藤俊吾(キンモクセイ)、コアラモード、サトミツ&ザ・トイレッツ
山田稔明(GOMES THE HITMAN)、まちだガールズクワイア(O.A.)

*チケット発売中!
イープラス(http://eplus.jp/akinoyonaga/

渋谷 www (http://www-shibuya.jp/)
〒150-0042渋谷区宇田川町13-17 ライズビル地下
03-5458-7685  

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杉 真理 & Friends『ずっとピーカン!ツアー』総集編 -We Love Kaz-(2016年8月30日 @ 渋谷マウントレーニアホール)【ライブ後記】



昨日のこと、徹夜練習のあと仮眠して渋谷へ。マウントレーニアホールで杉真理&フレンズ、2月に村田和人さんが急逝された後、杉さんと有志とが引き継いできた「ずっとピーカン!ツアー」の総集編(地方でのライブがあと2本残っています)。僕は春に下北沢Com.Cafe音倉に参加し、今回渋谷のステージに再合流しました。会場に着くとすでにリハーサルが始まっていて、聴いたことのない曲が演奏されていた。歌詞を聴いて「ああ、この曲はこのツアーのために作られて間に合った新曲なのだな」と直感。この日僕は何をどんなふうに歌うのかよくわからないまま出かけていったのだけど(このへんのアバウトさ、村田さんが杉さんに憑依し始めているかもしれない!)初めて聴いたこの新曲にも参加することになって楽屋でライブ音源を聴かせてもらって予習した。そういうことも含めてこの日はとても楽しい、夏休みの課外授業のような一日。

期待に満ち溢れるたくさんのお客さんがホールを埋めて開演。杉さんと村田さんの歌が交互に演奏されていく。笑顔と爆笑の曲間のMC、歌が始まると少しセンチメンタルな風が吹く瞬間もある。いい言葉と良いメロディを絶やさず紡いできた先輩たちの穏やかな凄みを思い知る。村田さんが縁を繋いだ京都のフラリーパッドのゲストパートも素晴らしかった。「山田稔明!」と紹介を受けてステージへ。客席のニコニコした顔、その風景はひまわり畑のようでしたよ。まずは杉さんの「ミュージシャン行進曲」、股旅を続ける音楽家へのシンパシーとエールを込めた歌。こういうタイプの曲を聴くと大滝詠一さんの可笑しみのあるDNAを継ぐのはやっぱり杉さんだなあと思う。

そして僕が歌詞を担当した村田和人さんの「BRAND NEW DAY, BRAND NEW SONG」。来場のお客さんには「I Love KAZ!!」と書かれた青い特製タオルが配れられた。いつからかこの曲が演奏されるときに客席でハンカチやタオルがぶんぶん振り回されるようになったのだけど、この日マウントレーニアホールのステージから眺める青いタオルの海は壮観だった。波が渦を巻いて、感動しました。こんなかっこいい曲に携われたことを本当に光栄に思います。

アンコールセッションでは「一本の音楽」と「WE LOVE YOU」、そして新曲の「平和な人へ」もずっと昔から知っている曲のようにハーモニーに加われたのが不思議でした。杉さんが「平和な人へ」を歌い上げたのを横で眺めながら、そういえばこの夏書いた新曲に僕も「パスポート」という言葉を忍ばせたことに気付いた。音楽の旅は果てなく続いていくのだな。会場で声をかけてくださったファンの皆さま、ありがとうございました。とても嬉しかったです。スタッフの皆さんにも感謝、ずっと楽しい時間でした。また機会があるたびに村田さんの歌を歌いたいと思います。

夏の終わりに。


  
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2016年08月30日

嵐のオールナイト|今日は渋谷マウントレーニアホールで杉真理&フレンズ公演に参加します



昨日は真夜中から今週末のサトミツ&ザ・トイレッツ @ 渋谷WWW のためのリハーサルでした。メンバーの都合が合わなかったので真夜中0時から朝6時までのオールナイトパック。こんなの学生時代以来だ。もうみんな大人だからそれなりに演奏がまとまったら4時くらいには「ちょっと早いけど、終わろうか」と帰るだろうと予想していたが、学生の部室みたいになっちゃって結局朝まで。サトミツさんは『スッキリ!!』のためスタジオから始発電車で仕事場へ向かった。いっぱい練習したので渋谷WWWでのライブは僕のソロパートもバンド編成で演奏することになりました。とてもレアなセッションになりそうです。次の土曜日の夜、ぜひお越しいただきたい(イープラスでの受付が終了しているので、今後のチケット情報はまた追ってお知らせします→イープラスでのチケット販売再開しました!)。

今日は渋谷マウントレーニアホールで杉真理&フレンズ『ずっとピーカン!ツアー』、ツアーは9月まで続きますが、東京での総集編ということで、僕も歌で参加させていただきます。思えば、2月に村田さんが旅立ってから武蔵小山アゲイン、杉さんとの下北沢Com.Cafe音倉、そしてスターパインズカフェの村田バンドと今年の上半期はたくさん村田さんの歌を歌わせていただいた。夏の終わりにまた機会をいただいたことをとても光栄に思います。当日券も出るようです。ぜひご来場ください。


2016年8月30日(火)@ 渋谷 Mt. RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
杉 真理 & Friends『ずっとピーカン!ツアー』総集編 -We Love Kaz-

17:45開場 18:30開演/当日7,500円(16:45から販売)※グッズつき

出 演:杉 真理 (Vo.G)/紅茶キノコ選抜メンバー(坂本 洋・清水 淳・杉 未来・
高橋結子・谷口 守・橋本 哲・藤田哲也)山本圭右、小板橋博司(ex.村田バンド)
フラリーパッド/村田彼方/山田稔明(GOMES THE HITMAN)
プレイガイドにてチケット発売中

Mt. RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
〒 150-0043渋谷区道玄坂2丁目29番5号 渋谷プライム6F
  
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2016年08月29日

小説『猫と五つ目の季節』のこと24|ねこのきもち、ひとのきもち



『ねこのきもち』というベネッセが出している定期購読専門の雑誌があって、それはそれはもう猫についての記事しか載っていない、とてもハードコアな本なのだけど、その最新号に別冊付録として猫本特集が組まれて拙著『猫と五つ目の季節』を紹介していただいた。読者からのアンケートが反映されたそうだ。先月は雑誌『リンネル』にもレビューを書いていただき、発売からもうすぐ10ヶ月になるというのにこうやってじわじわ知らない人の目に触れることはとても嬉しいこと。もうすぐ8月が終わって9月がやってくる。ポチがいなくなって、ポチ実がやってきたのは9月2日のこと。あれからまだ2年しか経っていないというのが不思議でならない。もっとたくさんの時間が流れたようにも感じるし、いや、あっという間の2年だった、とも思う。ポチ実とのこの2年を思うと、ポチとの13年という時間にも思いを馳せることになる。

引き続き小説『猫と五つ目の季節』をよろしくお願いします。たくさんの感想、励みになります。全国の書店で、Amazonで、猫の絵やサインやいろんなおまけがくっついてくるオフィシャル通販はこちらから。

  
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2016年08月28日

言葉と発想、詩人の机



昨日のこと、虎ノ門のポニーキャニオンまで出かけて、作詞家岩里祐穂さんの「Ms.リリシスト〜トークセッション vol.1」を観にいった。岩里祐穂さんは作詞家生活35周年、常に第一線で活躍する作詞家、今井美樹さんからももクロまで、誰もが知る歌の言葉を担ってきた人である。アニバーサリーに際して企画されたイベントの第一回目のゲストが友人の高橋久美子ちゃんで、無限自在に言葉を紡ぐ彼女たちのトークを聞きたかったのだ。

たくさんのお客さんを前に「作詞」や「言葉」について語られたが、難しい話は全然なくて、明るく面白く可笑しいおしゃべりが続いた。岩里さんの歌詞の書き方と久美子ちゃんのそれは違うし、僕の書き方とも当然違った。僕はかつて専門学校で作詞の授業を2年間受け持ったことがあったけれど、そのときに痛感したのは「作詞を教えるのは難しい」ということで、それは裏を返せば「作詞を習うのは難しい」ということだ。しかし、それでも僕は岩里さんと久美子ちゃんのトークから“発想のヒント”を得た。20年ちかく作詞作曲をしているが、まだまだ開けてない扉がいっぱいあるのだな。

僕はこれまでに、マクロスFのクリスマスアルバム『cosmic cuune』、坂本真綾さんのベスト盤、そして今年春の千菅春香さんのシングル『愛の詩 -words of love-』で岩里さんと名前を並ばせていただいたことがあったが、昨日は初めて挨拶ができて、とても光栄だった。今日JASRACのサイトで自分の名前で検索したら僕が書いた160曲くらいの歌がCDになっているようだった。岩里さんはなんと800曲以上の楽曲の作詞を手がけられ、ヒットし、今なおJ-POPの最先端を疾走していらっしゃる。昨日の会場には岩里さんの仕事机においてある様々な本、映画のパンフレットなどが展示してあって、それを眺めるだけでも興味深く、その影響を受けて僕は納戸の奥にしまってあった映画のパンフレットを全部引っ張りだしてみた。とても楽しく刺激的なトークセッションでした。  
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2016年08月27日

今晩21時 K-MIX「ようこそ夢街名曲堂へ!」サマーソング特集に出演します



先週の今日はタワーレコード渋谷でのインストアイベントでした。この1週間を僕はかなり無益にだらだらと過ごした。しかし来週から先の手帳を眺めているとこの何も成さない1週間はとても貴重だった、と思う。昨日は夜になってキーボードの真里さんが遊びにきてご飯を食べて日付が変わるまで世間話をして楽しかった。今日は雨が降り始めたが今日も何にも成し得ない思案するだけの一日になってもそれでいい。

先週に引き続き今晩もラジオ出演、K-MIX「ようこそ夢街名曲堂へ!」のゲスト出演回の放送が21時からあります。タワー渋谷でお世話になった長門芳郎さんと音楽プロデューサー/ライターの土橋一夫さんの老舗番組、「サマーソング特集」ということで残暑に爽風を吹き込むプログラムになれば幸いです。僕は盟友高橋徹也の歌をセレクト、長門さんは僕と同じ「吉祥寺」仲間のbenzoのトラックを選んでいたかな。ぜひラジオやradikoプレミアム、ドコデモFMなどのアプリで全国でお聴きください。


本日/明日放送「ようこそ夢街名曲堂へ!」にゲスト出演します
*サマーソング特集

 放送日:
 [K-MIX] 2016年8月27日(土)21:00〜21:55 O.A.
 /再放送8月29日(月)28:00〜28:55 O.A.(=火曜早朝4:00〜4:55 O.A.)
 [FM PORT] 2016年8月28日(日)16:00〜17:00 O.A.
 放送局:K-MIX(静岡エフエム), FM PORT(新潟県民エフエム放送)
 パーソナリティ:長門芳郎/土橋一夫
 ゲスト:山田稔明  
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2016年08月26日

小さな、やわらかい石たち|スケジュールまとめ



一昨日、西荻窪の「町の港 HATOBA」へ出かけた。西荻のURESICAに行くときいつも気になっていたお店だった。見にいったのは杉江玲子さんの『小さな石』という、石彫作品の個展で、彼女は友人の写真家杉江篤志くんの奥さんでザッツと呼んでいる。静かそうで穏やかで無口そうに見えて話すといろんな言葉を返してくる彼女らしい素敵な作品たち。道祖神を思わせる、文字通りの「小さな石」は石なのに柔らかそうに見えた。会場では文筆家の佐伯誠さん、空間演出等を手掛けるアーティスト佐々木雅人さんと初めてお会いした。“出会う才能/繋がる才能”のある杉江家ならではの空間だった。展示は日曜日まで(詳細)。




また暑い夏が戻ってきた。不穏な動きをしている台風がまた週明けに関東に向かってくるらしいが、僕はもう秋から冬にかけてのいろいろの準備をしていて、来週からは新しい宿題も待っている。たくさんライブやイベントが決まっているのでそれを時系列にそってまとめてみます。山田稔明下半期カレンダー。


<INFORMATION 2016 autumn>

8月27日(土)[RADIO] K-MIX「ようこそ夢街名曲堂へ!」(21:00-)
8月28日(日)[RADIO] FM PORT「ようこそ夢街名曲堂へ!」(16:00-)
8月30日(火)渋谷マウントレーニアホール(杉真理&フレンズ“ずっとピーカン!ツアー総集編”)
8月31日(水)下北沢 lete(弾き語りワンマン)
9月3日(土)渋谷WWW(ソロ、サトミツ&ザ・トイレッツ)
9月11日(日)[RADIO] TOKYO FM「PET FRIENDLY」(7:00-)
9月15日(木)吉祥寺 スターパインズカフェ(イベント出演)
9月18日(日)[RADIO] OKYO FM「PET FRIENDLY」(7:00-)
9月18日(日)大阪 ギャラリーグルッグ(ソロワンマン)
9月19日(月祝)大阪 星ヶ丘学園(イベント出演)
9月24日(土)宮城 NAKAO(ワンマン with 近藤研二)
9月25日(日)福島 in-kyo(ワンマン with 近藤研二)
10月1日(土)to be announced
10月8日(土)札幌 たべるとくらしの研究所(イベント出演)
10月9日(日)札幌 musica hall cafe(イベント出演)
10月10日(月祝)札幌 レストランのや(ソロワンマン)
10月15日(土)to be announced
10月16日(日)広島 世羅せら夢公園(イベント出演)
10月23日(日)to be announced
11月10日(木)to be announced
11月12日(土)to be announced
11月13日(日)to be announced  
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2016年08月25日

大阪・星ヶ丘で開催される「JAM JAM JAM ミュージックピクニック2016」に参加します

9月19日(月祝)大阪は星ヶ丘で行なわれるJAMJAMJAM ミュージックキャンプ2016に参加します。
昨年の鎌倉西御門サローネに引き続き仲間に入れてもらえることがとても嬉しいです。
入場無料、ぜひご来場ください。詳細はまた追ってお知らせします。

jam16


SEWING TABLE COFFEE  
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2016年08月24日

夏から秋へ|秋の夜長の音祭り

7月からの怒涛の演奏旅行が一段落、毎年恒例のタワーレコード渋谷インストアを終えて、走り去っていく夏のしっぽを追いかけるような日々を送っています。来週からはいよいよ9月。8月最後の二日間、30日は渋谷マウントレーニアホールで杉真理&フレンズ、村田和人さん不在でも有志が続けてきた「ずっとピーカン!ツアー」の総集編ライブに参加します。マウントレーニアホールのステージに立つのは初めてで楽しみ。まだ何も決まっていませんが僕は何を歌うのでしょうか。そして翌日31日は下北沢leteでの定期演奏会“夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽15”、こちらへはキャンセル待ちもたくさんいただいていますがキャンセルの発生の可能性は非常に少ない…。また秋にやりますので次の機会をお待ちください。

そして、lete公演に来れない方や最近ライブに行ってないなあという皆さんにお薦めなのが9月3日(土)渋谷WWWで行なわれるイベント“秋の夜長の音祭り”です。これはGOMES THE HITMANの古巣であるアリオラレーベル(旧BMG)にお誘いいただいたもので、僕の他にキンモクセイの伊藤俊吾くん(イトシュン)、コアラモード、そしてサトミツ&ザ・トイレッツが出演します。キンモクセイはGOMES THE HITMANと入れ替わりでBMGからデビューした、言わば後輩バンド。コアラモードは当時のGTHスタッフ氏が担当するさらに後輩バンドということになります(コアラモードは再始動ゴメスのライブを観に駆けつけてくれました)。これまであまり交流することのなかった僕とキンモクセイのイトシュン、良くんがサトミツ&ザ・トイレッツで一緒に音を鳴らしているということがきっかけて実現した、とも言えるかもしれません。そのサトミツ&ザ・トイレッツも6月以来のステージ。せっかくなので僕のソロパートもトイレッツの面々、ドラム森信行(もっくん ex.くるり)、ベース伊藤健太(HARCO)、イトシュンに良くんを迎えてバンド編成で鳴らしたいと思います。組んず解れつ、僕が他のメンバーの楽曲に参加することもあると思います。コアラモードのサポートドラムはけっちゃん(高橋結子)だそうです。オープニングアクトのまちだガールズクワイアはキンモクセイ良くんが石田ショーキチさんとプロデュースしているローカルアイドル。バラエティに富んで楽しくて面白い、最後は優しい気分になるような一日になると思います。チケットはイープラスでのみ発売していますので下記詳細から辿ってください。秋の始まりにぜひ渋谷WWWにお越しください。


2016年9月3日(土)@ 渋谷 WWW
“秋の夜長の音祭り”

16:30開場 17:00開/前売3,500円 当日4,000円
出演(五十音順):
伊藤俊吾(キンモクセイ)、コアラモード、サトミツ&ザ・トイレッツ
山田稔明(GOMES THE HITMAN)、まちだガールズクワイア(O.A.)

*チケット発売中!イープラス

渋谷 www
〒150-0042渋谷区宇田川町13-17 ライズビル地下
03-5458-7685
akinoyonaga

イトシュン コアラ トイレ
  
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2016年08月23日

『pale/みずいろの時代』発売記念 山田稔明+長門芳郎トークショー(2016年8月21日 @ タワーレコード渋谷)【ライブ後記】

荒天の狭間、晴れすぎるくらいの晴天に恵まれた日曜日、タワーレコード渋谷5階にて『pale/みずいろの時代』リリース記念インストアライブが行なわれました。2013年の『新しい青の時代』以来ずっとタワー渋谷にはお世話になっていて、七夕発売のあと8月の盛夏にフリーライブをやる、というのがここ数年のお決まりになってきた。いつもは3階のJ-POPフロアの特設ステージで歌うのだけど、今年は5階の洋楽フロアに伝説のレコード屋パイドパイパーハウスが開店したので、長門芳郎店長のはからいでパイドパイパーインストアが実現した。

1989年に閉店した南青山パイドパイパーハウス、1992年に佐賀から上京した僕はパイドに全然間に合わなかった世代だ。そんな僕が何の因果かメジャーデビュー以来可愛がっていただき(デビュー作『neon, strobe and flashlight』フライヤーにライナーを書いてもらった)、長門さんと音楽の話からどうでもいい話まで(ゾンビ映画とかファイヤーダンスとか)ニコニコ笑いあいながら語り合うトークショーをやっていることが嬉しい。「何の因果」と言えば、うちと長門さんのご先祖が偶然にも同じお寺に入っている頃があって、そのときにお参りにきたうちの母親と長門さんが鉢合わせするという奇跡があった。「あら音楽関係の方でいらっしゃる?うちの息子も東京で音楽ばしよるとですよ」「あら、なんていう名前で?」「ゴメスザヒットマンっていうわけわからん名前で」「えー!!山田くんのお母さん」というウソみたいな本当の話。トークは1時間近くに及んで、長門さんもいっぱいお話していただいて、ラジオみたいで楽しかったな。パイドの棚、僕のCDは最初「CITY POP」に仕分けされていたのだけど、長門さんから「山田くんはCITY POPじゃないでしょ」と異論が出て、結局今は「吉祥寺」というコーナーにイノトモちゃんやbenzo、高田渡さん、さらには楳図かずおさんのレコードと一緒に置いてあります。邦楽コーナーで地名が仕切り板になっているのはおらが街だけ。

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「せっかくだからライブで何かカバーをやったら?」という提案があったのでいろいろ考えたのだけど、R.E.M.やAMERICA、The Smiths等の洋楽カバーをやるよりも今回は僕の青春期に影響を与えた邦楽を振り返るのがいいな、と思った。パイドパイパーハウスに間に合わなかった僕の、パイドなき東京での1990年代の音楽的回顧。フィッシュマンズ「気分」は今年の夏に大阪FM802で初披露、加古川でも再演した。大学時代は池袋が根城だったのでフィッシュマンズ『ORANGE』は池袋で買ったはずだ。『pale/みずいろの時代』にも「気分」同名異曲があるしGOMES THE HITMANには「オレンジ〜真実」という曲もある。『ORANGE』というアルバムの影響はとてつもなく大きかった。

長門さんも猫を飼っているので猫の話にもなった。猫と暮らしていると一日に数回は「おまえは寝てばかりでいいなあ。猫になりたいなあ」と思うのだけど、僕が「猫になりたい」という曲を書かないのはスピッツがすでに揺るぎない名曲を世に出しているからだ。スピッツの「猫になりたい」をカバーしたのはこれが初めてのこと。『空の飛び方』リリースのときにインストアトークイベントを観にいったのも『ORANGE』と同じ1994年のことだったか、トークとクイズ、じゃんけん大会があったことを憶えている。今はなき池袋WAVEだった。

サニーデイ・サービス「あじさい」は先日の新潟で新井仁さんと初めてセッションして妙に身体に馴染んだ。サニーデイのなかで一番ネオアコっぽいこの曲は当時聴いていた洋楽と絶妙にリンクしつつも歌詞世界の日本っぽさが衝撃的だった曲。サニーデイ・
サービスは立教大学出身のバンド。ここでも池袋というキーワードが浮上する。これらの90’sクラシックに触れて懐かしいと思った人も初めて聴いて新鮮に感じた人もいたと思うが、ポップスの先人たちがひいた轍の上を僕は歩き続けてもう20年近くになる。長門さんはそのずっと先のほうでバンドワゴンを牽引してきた人だ。『calendar song』と『my favorite things』でライブは終了、予定時間をかなりオーバーして各所にご迷惑をおかけしましたがとても充実したイベントになりました。とても楽しかった。

パイドパイパーハウス in タワーレコード渋谷は来年1月まで。まだまだ時間があるな、と思っていると気付いたらその時が終わっていた、というのがこの世の常なのでぜひ渋谷に立ち寄る機会のある音楽ファンはタワー渋谷の5階へ。週末は長門店長自ら接客してくれると思いますし、貴重な話をたくさん伺えると思います。長門さん、タワー渋谷の皆さん、ブリッジ吉田さん、そしてご来場いただいた皆さんに大きな感謝を。ありがとうございました。

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2016年08月22日

『pale/みずいろの時代』発売記念 山田稔明+長門芳郎トークショー(2016年8月21日 @ タワーレコード渋谷)【SETLIST】



2016年8月21日(日)@ タワーレコード渋谷5階 パイドパイパーハウス
『pale/みずいろの時代』発売記念インストアイベント
“山田稔明+長門芳郎トークショー”


1.スミス(『pale/みずいろの時代』)
2.気分(フィッシュマンズ カバー)
3.幸せの風が吹くさ(『pale/みずいろの時代』)
4.猫になりたい(スピッツ カバー)
5.あじさい(サニーデイ・サービス カバー)
6.僕はネオアコで人生を語る(『GTH in arpeggio』)
 〜calendar song(『pale/みずいろの時代』)
7.my favorite things(『the loved one』)


  
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2016年08月21日

本日15時からタワーレコード渋谷でフリーイベントです!



いよいよ本日はタワーレコード渋谷でのフリーイベント。2013年の『新しい青の時代』からずっと夏のクライマックスがタワーインストアなので今年も「ああ、今年の夏が終わる…」というセンチメンタルな感慨も含みつつ楽しい一日にしたいと思います。今年はいつもの3階ではなく5階のパイドパイパーハウスでパイド店長長門芳郎さんとトーク、かなり変化球な選曲でこの日限りの歌を歌うつもりです。15時からのお昼のイベント、ご家族連れの休日散策や夜の予定の前にぜひタワーレコード渋谷にお越しください。「最近レコード屋行ってないなあ」というあなた、この頃のレコードショップはとても賑やかです。ぜひ青春時代を思い返したりしながらさらに新しい青春に手を伸ばしてみてください。



2016年8月21日(日)@ タワーレコード渋谷店 5F
PIED PIPER HOUSE in TOWER RECORDS SHIBUYA前特設スペース
山田稔明『pale/みずいろの時代』発売記念
山田稔明+長門芳郎トークショー

出演:長門芳郎、山田稔明
日時:2016年8月21日(日)15:00 -

参加方法:観覧はフリーです。
サイン会参加券配布店舗:渋谷/新宿/池袋/横浜ビブレ店の4店舗
内容:トークショー・ミニライブ・サイン会

対象店舗で山田稔明 「pale/みずいろの時代」(GTHC-0008)をお買い上げ
いただいたお客様に、先着でサイン会参加券を差し上げます。サイン会参加券を
お持ちのお客様はトークショー終了後、サイン会にご参加頂けます。

*イベント詳細はHPをご確認ください  
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2016年08月20日

『パイドパイパー・デイズ』と『1974年のサマークリスマス』|好きなものを好きでい続ける力



長門芳郎さんが上梓した『パイドパイパー・デイズ 私的音楽回想録 1972-1989』はページをめくるたびわくわくするような、読み応えのある本だった。僕が大学進学のために上京したのが1992年、南青山にあった伝説のレコードショップ“パイドパイパーハウス”が閉店したのが1989年だから僕はパイドに全然間に合わなかった世代だ。しかし古雑誌に掲載された広告や人づてに聞く話で彼の地に憧れをいだいた僕はGOMES THE HITMANのデビュー時に長門芳郎さんとの食事会を切望し実現、デビュー作の販促フライヤーにライナーを書いていただいて、それ以来ずっと今日までかわいがっていただいている。

長門さんが日本のポップスとロックに寄り添い支えてきたすごい人なのはもちろん十分承知しているが、お会いするたびいつも世間話や猫の話、最近こういうレコードが出たとか誰がどうしてこうしたとか、そういういつ果てるか知れない会話を交わしていると長門さんは僕にとって少し年の離れた音楽好きの地元のセンパイ(長門さんは長崎で僕は隣の佐賀だ)みたいな感じがしてくる。数年前たまプラーザにあるアメリカンダイナーで一緒にご飯を食べて遅くまで話をして、長門さんが薬師丸ひろ子作品を手がけたときの話がすごく面白くて(ちょうどNHK朝ドラで「あまちゃん」をやっていたときだった)その話を含め長門さんが見てきた風景をそのまま映画にして欲しい!と熱く語った夜があったが、まさに『パイドパイパー・デイズ』のなかで語られるのはそのときの映像まで想像してしまうようなイマジナティブな物語である。聞いたことのある話も初めて知る逸話もいっぱい。音楽が、メロディが聴こえてくる一冊でした。

時を同じくして読んだのが柳澤健著『1974年のサマークリスマス 林美雄とパックインミュージックの時代』で、これも自分の知らない時代を時系列で語った興味深い内容だった。家にいるときには朝から夜まで一日中ラジオが流れっぱなしの生活になってからもう5年くらい経つだろうか(東日本大震災と符号する)、チャンネルはいつもだいたいTBSラジオなのだけど、この本はそのTBSラジオにおいて伝説の深夜ラジオパーソナリティとなった林美雄氏とその時代に迫るノンフィクション。久米宏氏をはじめ小島一慶、小林豊、小島慶子等、各氏による回想も仔細なものだった。ユーミンや映画、タモリ、演劇作品を“発見”し、サブカルチャーという言葉がまだなかったときにさまよい悩める若者のガイディングライトとなった人物とその周りにいた人たち。メディアが体制に対して明確な意思を持っていた時代の話。

この2冊を続けて読んで感じ入ったのは「先見の明」の鋭さみたいなことでは全然なくて、とにかく自分が好きなものを突き詰めて、掘り下げて、枝葉を辿っていく探究心、そして好きなものを好きでい続ける継続力が何かの潮流や心の動きを生む、ということだ。音楽や映画や書籍なんかがなくても人の生き死にには関係ないかもしれないがクオリティ・オブ・ライフについて考えたときに僕らにとって音楽や映画や書籍は重要だ。僕は息を飲みながら『パイドパイパー・デイズ』と『1974年のサマークリスマス』を心の豊かさを獲得するための奮闘記として読み終えた。

今晩9時からは長門さんがずっとパーソナリティを担当するラジオ「ようこそ夢街名曲堂へ!」のオンエア、そして明日はタワーレコード渋谷5階に期間限定で復活したパイドパイパーハウスで長門さんとトーク、どんな話が聞けるのかとても楽しみな週末です。



2016年8月20日(土)21:00〜21:55
K-MIX(静岡エフエム)「ようこそ夢街名曲堂へ!」
*山田稔明ニュー・アルバム『pale / みずいろの時代』特集

再放送8月22日(月)28:00〜28:55 O.A.(=火曜早朝4:00〜4:55 O.A.)
パーソナリティ:長門芳郎/土橋一夫
ゲスト:山田稔明

「ようこそ夢街名曲堂へ!」公式HP 
※LISMO WAVE/ドコデモFM/Radiko.jpプレミアムを使えば全国で聴取可能。



<インストアイベント @ パイドパイパーハウス!>

2016年8月21日(日)@ タワーレコード渋谷店 5F
PIED PIPER HOUSE in TOWER RECORDS SHIBUYA前特設スペース
山田稔明『pale/みずいろの時代』発売記念
山田稔明+長門芳郎トークショー

出演:長門芳郎、山田稔明
日時:2016年8月21日(日)15:00 -

参加方法:観覧はフリーです。
サイン会参加券配布店舗:渋谷/新宿/池袋/横浜ビブレ店の4店舗
内容:トークショー・ミニライブ・サイン会

対象店舗で山田稔明 「pale/みずいろの時代」(GTHC-0008)をお買い上げ
いただいたお客様に、先着でサイン会参加券を差し上げます。サイン会参加券を
お持ちのお客様はトークショー終了後、サイン会にご参加頂けます。

*イベント詳細はHPをご確認ください  
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10月、札幌3days公演が決定しました

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今年春『pale/みずいろの時代』発売直前のタイミングでのレストランのや公演以来の札幌での演奏、すべて内容の違う3デイズ公演が決定しました。10月の札幌はとにかく最高、大好きな季節と風景がそこにあります。北海道の皆さん、お近くの方々はもちろん、少し足を伸ばしてライブと観光を楽しむこともお薦めします。

たべるとくらしの研究所では絵本『しろ』の展示、著者の阿部はまじさん(浜島直子さん+アベカズヒロ)と平澤まりこさんとご一緒します。浜島さんはNHK「あさイチ」や雑誌『LEE』
のモデルとして知られますが、『猫と五つ目の季節』に素敵なコメントをいただいて嬉しかった。今回初めてご一緒できることが楽しみです。盟友キッコリーズのカポウさんが「山田くんと地元札幌のシンガーソングライターとの共演を見てみたい」と企画してくれたのがmusica hall cafeでの対バンイベント。岩見十夢くんとは久々の再会、その他のみんなとは初めての共演。この日はキッコリーズと合体してスペシャル編成で。レストランのやは僕にとっての“HOME”、ここではいつも自分でもびっくりするくらいいい演奏と歌が響きます。もしのやでの山田稔明を観たことがない人はぜひこの機会に。満を持して、新譜と新しい歌を携えて次の季節の歌を歌います。秋の札幌で会いましょう。



2016年10月8日(土)@ 札幌 たべるとくらしの研究所
“「しろ」と出会う、音楽と朗読の会”

18:30開場19:00開演/料金2500円(税別)
出演:浜島直子、アベカズヒロ、平澤まりこ(お話など)、山田稔明(音楽)
◎予約方法*ご予約方法|メールで受付します。
メール:millebooks@outlook.jp(ミルブックス)
件名に【しろ 10/8予約】、本文に【名前、予約人数、電話番号】を記載のうえ送信ください。

たべるとくらしの研究所(http://www.taberutokurashi.com
〒064-0809 札幌市中央区南9条西11丁目3-12
TEL 011-522-8235


絵本『しろ』によせて

ページをめくり、ゆっくり眺める。
「このままでは いけないのかな」という自問に
「なすがままさ」と自答できるような
強い意志を欲する我々全員が「しろ」という化身。
そして目の前にあるのは自問自答を繰り返す日々だ。

山田稔明


『猫と五つ目の季節』によせて

著者の人柄が感じられるような、穏やかでひねくれていない素直な文章が読んでいて心地よく、
すいすいと心に入っていきました。猫との生活という淡々としがちな内容ですが、
だからこそ共感しやすかったり自分と重ねやすかったりするのかなと思いました。
逃げるところや病気で苦しむところは、ついつい我が家のピピちゃん(雄のシーズーです)と重ねてしまって、
読んでいて胸がつぶれそうでした。それにしても、不思議なことってあるもんですねぇ! 
最後は読んでいて救われたような気持ちになりました。
私は猫アレルギーなのです、筆者が羨ましい!(笑) 
読んでいて猫を飼いたくなったのは私だけではないはずです。

浜島直子


2016年10月9日(日)@ 札幌 musica hall cafe
“SAPPORO MEETINGーみずいろの恋人”

12:30開場13:00開演/前売2500円 当日3000円(ドリンク代別途)
出演:isobeck!、岩見十夢、なかにしりく、山田稔明 with キッコリーズ

盟友キッコリーズがプロデュースしてくれた対バン企画、
地元札幌の音楽家たちに迎えていただいて新鮮なセッションを
オフィシャルサイトRESERVEフォームにて予約受付中です

musica hall cafe(http://www.musica-hall-cafe.com/index.html
〒060-0063 札幌市中央区南3条西6丁目10-3 長栄ビル3F



2016年10月10日(月祝)@ 札幌 レストランのや
“夜の科学 in 札幌ーpale blue days”

16:30開場17:00開演/料金3000円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明

今年春以来の札幌の“HOME”のやでのライブが決定しました。
新しい季節の歌をたっぷり歌います。乞うご期待!
オフィシャルサイトRESERVEフォームにて予約受付中です

札幌 レストランのや(http://tabelog.com/hokkaido/A0101/A010102/1000490/
〒060-0032 札幌市中央区北二条東11-23-14
TEL 011-210-5105  
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2016年08月19日

夏休み的日常



先週巣巣のライブが終わって、イラストの仕事をひとつ成し遂げた後はなんとなくダラダラと数日ゆっくり過ごして、テレビでやっていた『寄生獣』とか『進撃の巨人』みたいな映画をぼんやり眺めたり、積み上がっていた本(柳澤 健 著『1974年のサマークリスマスー林美雄とパックインミュージックの時代』が面白かった)を読んだり、オリンピックを見て変な時間に寝たり起きたり、ここ数日は夏休みみたいな時間。

昨日はご近所近藤さんちのウニが錠剤を飲まないといけないというので手伝って「妖怪クスリ飲ませ男」としての役割を果たした(ポチの闘病のときにマスターした凄技である)。夕方から出かけて先日新潟のマリールゥで食べたヴィーガンのご飯が美味しかったので渋谷のなぎ食堂へ。友だちとどうでもいい話をしながら食べるご飯は楽しい。気づくともう22時をまわっていたがタワーレコードは23時まで開いているのでレコードを買って長門さんに挨拶。TOKYOはいつだって宵っ張りだ。

リビングでうつらうつらしていたらいつの間にか朝になっていて、ちょうどテレビで吉田沙保里選手が金メダルを逃したところだった。ものすごい重圧を背負ってしんどかっただろうな。勝っても負けても全身全霊で頑張るアスリートの姿は美しく感動する。夏の名残り、秋はもうすぐ。  
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2016年08月18日

9月、今年3度目の大阪での弾き語りライブが決定しました!

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春のTea House茶摩、夏の雲州堂に続いて、秋に3度目の大阪弾き語り公演が決定しました!
9月になるといつも、思い出すのはいつも。ハーヴェスト・ムーンのスペシャルライブです。

2016年9月18日(日)@ 大阪 天保山 ギャラリーグルッグ
ネコテン SPECIAL LIVE “猫はみずいろ”

17:00開場 17:30開演/料金 3000円(ドリンク付き)
出演:山田稔明

2013年以来お世話になっているギャラリーグルッグで今年も
ライブが決定しました。恒例ネコテン会期中にスペシャルな
ステージを。ご期待ください!

オフィシャルサイトRESERVEフォームにて予約受付開始

大阪 天保山 glogg
11:30-19:30(火曜休み)
大阪市営地下鉄 中央線「大阪港駅」下車 4番出口より徒歩約3分
〒552-0021大阪市港区築港2-8-29 播磨ビル2F
TEL / 06-6572-6911  
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2016年08月17日

スターパインズカフェ19周年イベントへの出演が決定しました



いつもお世話になっている地元吉祥寺のスターパインズカフェのアニバーサリーイベントに
出演させていただきます。吉祥寺でのライブは久しぶり、今からとても楽しみです。

2016年9月15日(木)@ 吉祥寺 スターパインズカフェ
STAR PINE’S CAFE 19th anniversary event
[音編み]

出演:ノラオンナと古川麦、森山あこ、山田稔明

開場18:30 開演 19:00/前売¥2500 当日¥3000(ともに1ドリンク代別途)
チケット:SPC店頭販売/SPC予約

STAR PINE'S CAFE
〒180-0004武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
TEL:0422-23-2251  
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2016年08月16日

今週末は夢街名曲堂!|今週末はインストアイベント@ パイドパイパーハウス in TOWERSHIBUYA!

昨日ボブ・ディランの『DYLAN』という1973年のアルバムを初めて聴いた。中学生の頃から修行だと思ってディランを聴き続けて30年、もう聴いたことのないアルバムはないと思っていたのだけど、レコード屋でたまたま流れたそのレコードは知らないディラン、とても良かったので棚から探して静かに興奮してレジへ向かった。僕が生まれた年に出たレコード、「移籍問題のいざこざでコロムビアが報復として無断で出したアウトテイク集」という触れ込みに敬遠して手を伸ばさなかったのだろうか。問題作というのは時間が経つほどに味わいが染み出てくるものだ。2016年に聴く『DYLAN』、僕にとっては1970年の『Self Portrait』よりも活き活きと胸に迫るものがある。

ひとつ嬉しい報告をいただきました。音楽専門デジタルラジオ局MUSIC BIRDにて昨日8月15日から1週間、新『pale/みずいろの時代』から「calendar song」がWeeklyレコメンドに選出されて、毎日何度も、1週間で49回もオンエアされるそうです(タイムテーブル)。どんな環境で聞かれるのでしょうか。不意に巡りあった昨日の『DYLAN』みたいに、偶発的な新しい出会いがありますように。




今週末は個人的には長門芳郎フェスティバル。8月20日(土)はK-MIXで長門芳郎さんと土橋一夫さんの老舗番組「ようこそ夢街名曲堂へ!」へゲスト出演。新作『pale/みずいろの時代』を語ります。リリースのたびにお世話になっているプログラム、今年も2週に渡ってゲスト出演させていただきます。そして翌日21日(日)は渋谷タワーレコード5階にオープンした伝説のレコード屋パイドパイパーハウス店長である長門芳郎さんとインストアトーク&ミニライブ。GOMES THE HITMANがデビューしたときからお世話になっている長門さんにいろんな話を聞きたいと思っています。長門さんの自伝的書籍『PIED PIPER DAYS パイドパイパー・デイズ 私的音楽回想録1972-1989』は音楽好きにはマストな一冊。「この本がAmazonチャート1位になったら山田くんとのイベントでファイヤーダンス踊るよ」と約束し、その後1位を獲ってしまった長門さんはその落とし前をどうつけるのでしょうか?楽しみです。




K-MIX, FM PORT「ようこそ夢街名曲堂へ!」
*山田稔明ニュー・アルバム『pale / みずいろの時代』特集

 放送日:
 [K-MIX] 2016年8月20日(土)21:00〜21:55 O.A.
 /再放送8月22日(月)28:00〜28:55 O.A.(=火曜早朝4:00〜4:55 O.A.)
 [FM PORT] 2016年8月21日(日)16:00〜17:00 O.A.
 放送局:K-MIX(静岡エフエム), FM PORT(新潟県民エフエム放送)
 パーソナリティ:長門芳郎/土橋一夫
 ゲスト:山田稔明

「ようこそ夢街名曲堂へ!」公式HP 
※LISMO WAVE/ドコデモFM/Radiko.jpプレミアムを使えば全国で聴取可能。
※番組宛のお便りはこちらまで。[K-MIX] meikyoku@kmix.jp [FM PORT] yume@fmport.com



<インストアイベント @ パイドパイパーハウス!>

2016年8月21日(日)@ タワーレコード渋谷店 5F
PIED PIPER HOUSE in TOWER RECORDS SHIBUYA前特設スペース
山田稔明『pale/みずいろの時代』発売記念
山田稔明+長門芳郎トークショー

出演:長門芳郎、山田稔明
日時:2016年8月21日(日)15:00 -

参加方法:観覧はフリーです。
サイン会参加券配布店舗:渋谷/新宿/池袋/横浜ビブレ店の4店舗
内容:トークショー・サイン会

対象店舗で山田稔明 「pale/みずいろの時代」(GTHC-0008)をお買い上げ
いただいたお客様に、先着でサイン会参加券を差し上げます。サイン会参加券を
お持ちのお客様はトークショー終了後、サイン会にご参加頂けます。

*イベント詳細はHPをご確認ください  
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2016年08月15日

“夏はみずいろ at 巣巣”(2016年8月13日 @ 等々力 巣巣)【ライブ後記】



何度目かの『pale/みずいろの時代』発売記念のライブ、前回の高橋徹也氏に続いて、今回は「Qui La Laの夏物語」に参加してくれたガールズバンドたんこぶちんのMADOKAをゲストに迎える。巣巣でのライブは春のヒックスヴィル中森さんとの永井宏さん個展以来でしたが、やっぱり落ち着くいつもの空間。普段全国のライブハウスでバリバリとロックバンド然としたステージをこなしているMADOKAにとっては逆にとても新鮮な演奏空間だったのではないだろうか、と思う。ライブ当日、少し早めに入ってピアノの真里さん含めてのセッション練習して開場を待つ。満席御礼、たんこぶちんファンの方々も楽しみにしてくれていたようで嬉しい。

今回のライブはご来場の皆さんに熊本のタルト屋 Tarteletteさんのお菓子を食べていただいた。店主岩崎さんが懇意にする熊本のお店に依頼したもの。九州出身の音楽家にとっても熊本大分に甚大な被害をもたらした大きな地震は2016年に刻まれた忘れられない出来事。定刻通り開演。新作のオープニング「pale blue」から始まるセット、「気分」「ナイトライフ」「セレナーデ」と曲順どおりに進む。もう組曲のような感覚さえある。「夏の日の幻」は窓の外に蝉の声をかすかに聞きながら歌うのがいい。歌と風景が溶けていくよう。

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ゲストのMADOKAを呼び込む。彼女は佐賀県唐津出身、僕は同じ佐賀の鳥栖、今年二十歳の同郷の後輩とセッションするなんて不思議な気持ちだ。「唐津に行ったことがある人は?」という問いに会場ではたくさんの手が上がっていた。初めてMADOKAに会ったのは彼女が高校を卒業した18歳の頃で、小学生のときからバンド活動をしているたんこぶちんの演奏能力の高さに驚愕したのを憶えています。奇しくもMADOKAとは2014年と2015年、2年連続でテイラー・スウィフトの来日公演を一緒に観て、それこそ世代を越えて世界の歌姫のステージにうっとりしたのだけど、今回のセッションで選んだのはそのテイラー・スウィフトの「YOU BELONG WITH ME」のカバー。英語で歌うのは初めてという彼女でしたが堂に入った節回し。きっと良い耳を持っているのだろうな(演奏の様子を少しこちらで)。

たんこぶちんの『TANCOBUCHIN vol.3(TYPE B)』のなかで「Qui La Laの夏物語」をカバーしてくれたが、そのアルバムのリードトラックである「花火」という曲を僕からリクエスト。真里さんのピアノ、僕もギターとコーラスを添えた。夏の刹那、誰もが経験する夏の思い出王道ソング。そして「Qui La Laの夏物語」では場内手拍子。わが家の愛猫ポチを「ポチ様」と呼び敬って、最後の猫カフェのお客さんになったMADOKA、お盆なのでポチも弾む歌声を楽しんだのではないでしょうか。くぐもった青が梅雨明けして真っ青に染まっていくような時間経過が表現できたかと思います。

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今年見た隅田川花火大会での記憶が鮮明だったことと、たんこぶちんの「花火」にも刺激されて、僕も「花火」という曲を書きたくなった。この日の午前中に書いた曲を夜に演奏するスリル、先週の「ぼくのノート」もそうだけど、自分へのハードルはフレッシュな気持ちを伴う。花火の向こうにある月を見上げて「月あかりのナイトスイミング」、そして僕が19歳のときに書いた「スミス」、「太陽と満月」「my favorite things」と青のグラデーションはピークへ。アンコールでは先週初めて披露した「ぼくのノート」を弾き語り。最後は「calendar song」で1年をひとまわりして夏の夜の思い出を作りました。

会場にはたんこぶちんのギタリストYURI、キーボードのCHIHARUも遊びにきてくれて、みんなで一緒に打ち上げ。いわゆる“HOME”の巣巣に新しい顔がいくつも加わって楽しい時間でした。たんこぶちんは9月15日に渋谷O-WESTでデビュー3周年を記念したライブがあります。可愛い後輩をよろしくお願いします。巣巣岩崎さん、お手伝いのみんな、熊本のTarteletteさん、YAMAHAスタッフの皆さん、真里さんとMADOKA、そして暑いなか駆けつけてくれた皆さんに感謝を。ありがとうございました。



  
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2016年08月14日

“夏はみずいろ at 巣巣”(2016年8月13日 @ 等々力 巣巣)【SELIST】



2016年8月13日(土)@ 等々力 巣巣
“夏はみずいろ at 巣巣”


1.pale blue(『pale/みずいろの時代』)
2.気分(『pale/みずいろの時代』)
3.ナイトライフ(『pale/みずいろの時代』)
4.セレナーデ(『pale/みずいろの時代』)
5.夏の日の幻(『pilgrim』)

6.YOU BELONG WITH ME(Taylor Swift カバー)
7.花火(たんこぶちん)
8.Qui La Laの夏物語(pale/みずいろの時代)

9.花火(新曲)
10.月あかりのナイトスイミング(『新しい青の時代』)
11.スミス(『pale/みずいろの時代』)
12.幸せの風が吹くさ(『pale/みずいろの時代』)
13.太陽と満月(『the loved one』)
14.my favorite things(the loved one)

EN
15.ぼくのノート(新曲)
16.calendar song(『pale/みずいろの時代』)


山田稔明 with 佐々木真里(ピアノ、アコーディオン、鉄琴)
ゲスト:MADOKA(from たんこぶちん)M6-8  
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2016年08月13日

“SONG BOOK - different shades of blue -”(2016年8月11日 @ 新潟 砂丘館)【ライブ後記】



初めての祝日、山の日に僕は新潟にいた。お盆休みの渋滞を考慮して前の晩に新潟入りしておいてよかった。限られたなかでもゆっくりと街の雰囲気を味わうことができました。キングコング新潟店は必ず立ち寄るレコード屋。なにが隠れているかわからないジャングルみたいな場所。この日は木曜日、イベントでコーヒーをサーブしてもらったり、パーティーで一緒になったり、評判のパンケーキミックスでティータイムのお世話になったりしているマリールゥが営業している日にやっとお店に立ち寄れてよかった。そのまま歩いて北書店へ、BOOK MARKETにも参加していた同い年の佐藤店長と立ち話。遠く離れた街のようでいて確かな知り合いがそこにいるのが嬉しい。

灼熱の太陽を浴びながら会場の砂丘館にイン。昭和8年に建てられた邸宅跡、とても趣深い。前日に仙台でライブだった新井仁さんも到着、共演は去年2月の渋谷以来。畳の和室をステージにするので雰囲気は5月の北鎌倉でのきたかまフェスに近い。僕がサウンドチェックでThe Smithsの「ASK」を歌っていたら新井さんがハーモニーをつけてきて、「本番もやっちゃいましょうか!」と盛り上がる。この日ドリンクをサーブしてくれるのは燕市のツバメコーヒータナカさん。この繋がりももう5年になるのだ。夕方まだ日が差し込む時間にライブはスタート、たくさんのお客さんが来てくれました。

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「pale blue」で始まるセット、「気分」「ナイトライフ」とくぐもった青が少しずつクリアになっていく。「スミス」を歌う前に「スティーブンダフィ的スクラップブック」、そして久しぶりに「夏の日の幻」を蝉の鳴き声をバックに。点滅信号、ちらつく街灯、稲穂、「月あかりのナイトスイミング」を聴いたお客さんが終演後に「新潟の風景によく似合います」と感想をくれた。季節もお盆近く、日本家屋の座敷でみんなで集まる演奏会はなんだかとても和風で、窓外の景色がだんだん暮れて夜になっていくグラデーションはとても気持ちがよかった。

「calendar song」で本編終了して、新井仁さんを呼びこむ。お互い猫を飼っているので猫の話から始まって、僕も新井さんも大学時代を池袋で過ごしたから(僕の大学は巣鴨にあって新井さんは池袋)きっと同じ風景を見て同じお店で音楽に触れていただろうという話題になった。大学時代を想起させるThe Smiths「ASK」を新井さんと歌うのはとても楽しかった。お互い歌詞を見なくて歌える歌があるというのはなかなかないこと。僕からのリクエストで選曲したのは新井さんがサポートメンバーとして支えるサニーデイ・サービスの名曲「あじさい」でした。歌詞と会場の風景が奇跡的なマッチング、心がときめくような時間。最後は小沢健二カバーの「今夜はブギーバック」(これも池袋的青春ソング、P'PARCO開店時のCMソングだった)で大団円。新井さんとはまたゆっくり話をしたいですね。楽しい一日でした。

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献身的なサポートをしてくれたイベントスタッフ、会場となった砂丘館の皆さん、情報伝播のご協力をいただいたFM PORTスタッフ、そして涼風のようなドリンクを提供してくれたツバメコーヒータナカさん、忙しいところ抜けてきてくれた北書店佐藤さん、遠くから近くから駆けつけてくれたお客さんたちみんなに感謝。また秋に新潟再訪の予定があります。次の季節にまたお会いしましょう。


  
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2016年08月12日

猫好きにわるいひとはいないー猫にまつわる本と音楽(2016年7月30日 @ 日本出版クラブ「BOOK MARKET 2016」)【イベント後記】

あっという間に時間が経ってしまいましたが、先月末7月30日に行なわれたイベントを振り返りたいと思います。今年の春からあたためてきたイベント「猫好きにわるいひとはいないー猫にまつわる本と音楽」、緒川たまきさんとのトークイベントが盛況のうちに終了しました。昨年末に高野寛さんのトークイベントで初めてお会いしたときから僕にとって緒川さんは穏やかな笑顔の人。猫の晩年の闘病や猫との別れについて語るときも泣き笑いのような、優しい表情でお話をされるのが印象的だった。今回のトークイベントへの出演依頼を「猫好きに悪い人はいませんから」と快諾していただき、そのままそれがイベントタイトルになりました。「猫のことについて話す」「猫にまつわる本を紹介する」「猫についての歌を山田が歌う」、事前の決め事はこの3つだけ。

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よく晴れた、暑い日になったイベント当日。緒川さんは第一印象通りの穏やかな笑顔で颯爽とやってきた。猫雑談から始まった簡単な打ち合わせで、緒川さんは山田さんがお嫌でなければ、と『猫と五つ目の季節』を手にして「この本の、心に光が差すような後半部分をぜひ朗読したいと思ったんですが、いかがですか?」と夢のような提案。お断りする理由など僕にはひとつもありませんでした。チケットが即完売し盛況な会場には静かな熱気のようなものが溢れ、いよいよイベントの始まり。とにかく「猫」についての話には際限がない。緒川さんは表情豊かにサビ猫、三毛猫とご自身の“猫史”を紐解いていき、僕は相槌を打ったり短い言葉を添えるとどんどん話の枝葉が分かれていく。この時点で僕は「ああ、この時間がずっと続けばなあ」と思っていました。

今回のイベントの本題である「猫についての本」に関して、まず緒川さんが紹介するのは『わが愛する猫の記』、フランスの作家ジルベール・ガヌが著した40年以上前に出版された本。この中から一節を緒川さんが朗読、かたい文章なのに猫について書かれると風合いが変容するのが印象的でした。もう一冊、『ゲーテの猫―もしくは、詩と真実』は装丁に惹かれて購入された(言わばジャケ買い!)というだけあって鮮やかな黄色と猫の絵が可愛かった。『わが愛する猫の記』と『ゲーテの猫』は緒川さんの歴代のお住まいの玄関に常に並べて置いてあるそうで、帰宅してすぐに自分の好きな本に出迎えてもらうというのは素敵だなと思う(刺激を受けて僕も玄関に本のスペースを作ることを計画中)。緒川さんが持参した本はもう一冊、『100まんびきの猫』という絵本(ワンダ・ガアグ著・いしい ももこ翻訳)。これも美しい本でした。

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僕が推す“猫本”は和田誠さんの『ねこのシジミ』『ニャンコトリロジー』『みんな猫である』3冊セット。和田さんの絵と文章(奥様の平野レミさんの逸話ふくめて)はとても穏やかで猫愛にあふれている。下村しのぶ著『おばあちゃん猫との静かな日々』は年老いた猫を見つめる視線が切なく優しい。下村さんは僕に「腎不全の猫は痛いとか苦しいとかはあんまりなくて、ぼんやりした感覚になるらしくて。だからポチちゃんは『なんかこの頃パパがずっとそばにいてくれて嬉しいなあ』って思ってますよ」とメッセージをくれて闘病中の僕たちを楽にしてくれた恩人。もう一冊は僕にとって猫本の定番、保坂和志著『猫に時間の流れる』。緒川さんは保坂さんのお宅の猫に取材に行ったことがあるそうで、さらには写真家の斎門富士男さん(ポチの元飼い主)が撮った緒川さんと猫との写真というのが存在するという、予期せぬ繋がりもこの日知ることができた。

そしていよいよ緒川さんが『猫と五つ目の季節』を朗読。時間にして10分ほどだったか、僕はその凛として美しい声を聞きながらギターを爪弾いたり、その手を止めてみたり、自分が体験して記した物語なのに、それを緒川さんの声で聞くのはとても新鮮で不思議な感覚でした。ふと客席に泣いている人の姿を見つけて、僕もぐっときてもらい泣きしそうになったりしながら。朗読と歌の流れは事前になにも打ち合わせをしていなかったのだけど、緒川さんが『猫と五つ目の季節』をそっと閉じるのを見届けたあと、身の回りにある愛すべきもののことを綴った「my favorite thnigs」を歌いたくなった。そしてイベントは満場の笑みを湛えたまま大団円、最後の挨拶の言葉は「世界中の猫がみんな幸せでありますように」でした。

身振り手振り、表情豊かに、ときに後ろのほうの人を気遣って椅子から立ちあがってくれた緒川さんのお話を聞くお客さんたちの表情をこちら側から眺めて何かに似ている、と思ったのだけど、それは猫を愛でるときに誰もが見せるような緩んだ顔でした。最大限の賛辞をこめて緒川たまきさんは本当に“猫のように”愛らしく可笑しく美しい方だなあと感じました。あの会場にいた人みんながそう思ったでしょう。改めて、みんなで「世界中の猫がみんな幸せでありますように」と呪文を唱えてイベントに幕。このような機会を持ててとても光栄で幸せでした。

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“SONG BOOK - different shades of blue -”(2016年8月11日 @ 新潟 砂丘館)【SETLIST】

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2016年8月11日(木祝)@ 新潟 砂丘館
“SONG BOOK - different shades of blue -”


1.pale blue(『pale/みずいろの時代』)
2.気分(『pale/みずいろの時代』)
3.ナイトライフ(『pale/みずいろの時代』)
4.スティーブンダフィ的スクラップブック(GTH『rain song ep』)
5.スミス(『pale/みずいろの時代』)

6.夏の日の幻(『pilgrim』)
7.月あかりのナイトスイミング(『新しい青の時代』)
8.太陽と満月(『the loved one』)
9.my favorite things(『the loved one』)
10.光の葡萄(『新しい青の時代』)
11.calendar song(『pale/みずいろの時代』)

session with 新井仁
12.ASK(The Smiths カバー)
13.あじさい(サニーデイ・サービス カバー)
14.今夜はブギーバック あの大きな心(小沢健二 カバー)

  
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2016年08月11日

猫ラジオ|今日は新潟砂丘館ライブです



昨日はお昼から出かけてFM TOKYOで坂本美雨さんのラジオ番組『PET FRIENDLY』の収録でした。美雨さんと会うのは久しぶりでしたが、毎日インスタを見ているので不思議な感覚。番組タイトル通り猫の話の尽きない時間、生演奏で1曲歌わせてもらいました。オンエア日時などは追ってお知らせします。なまこちゃんにも会えた。元気でニコニコ、可愛かった。帰宅して準備して新潟へ夜走り。お盆休みの始まりで渋滞がこわかったのですが、音楽を聴きながらのスムーズなナイトクルージングでした。

というわけで今日は新潟砂丘館でのライブです。会場で新潟の皆さんにお会いできること楽しみにしています。



2016年8月11日(木祝)@ 新潟 砂丘館
“SONG BOOK - different shades of blue -”

16:30OPEN 17:00START/前売3500円 当日4000円(ドリンク代別途)
出演:新井仁、山田稔明

昨年秋以来の新潟でのライブ、いよいよです。なんと昭和8年に
建てられた日本銀行新潟支店長役宅跡というスペシャルな空間、
新井仁さん(NORTHERN BRIGHT、SCOT GOES FOR)との
一期一会のステージとなります。ご期待ください。

*猫のパネル展も同時開催

◯お問い合わせ・ご予約
happiness music/Mail:happinessmusic.bluesky@gmail.com
件名を「8/11 SONG BOOK Live予約」として
お名前、ご予約枚数、お電話番号を明記の上ご連絡下さい。
折り返しご予約完了のメールを返信致します。

◯オフィシャルサイトRESERVEでの予約受付も行っています

新潟 砂丘館(http://www.sakyukan.jp/
〒951-8104 新潟市中央区西大畑町5218-1
  
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2016年08月10日

8月11日、「山の日」は新潟ライブ!

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2016年8月11日(木祝)@ 新潟 砂丘館
“SONG BOOK - different shades of blue -”

16:30OPEN 17:00START/前売3500円 当日4000円(ドリンク代別途)
出演:新井仁、山田稔明

昨年秋以来の新潟でのライブ、いよいよです。なんと昭和8年に
建てられた日本銀行新潟支店長役宅跡というスペシャルな空間、
新井仁さん(NORTHERN BRIGHT、SCOT GOES FOR)との
一期一会のステージとなります。ご期待ください。

*猫のパネル展も同時開催

◯お問い合わせ・ご予約
happiness music/Mail:happinessmusic.bluesky@gmail.com
件名を「8/11 SONG BOOK Live予約」として
お名前、ご予約枚数、お電話番号を明記の上ご連絡下さい。
折り返しご予約完了のメールを返信致します。

◯オフィシャルサイトRESERVEでの予約受付も行っています

新潟 砂丘館(http://www.sakyukan.jp/
〒951-8104 新潟市中央区西大畑町5218-1  
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TRAVELER'S SUMMER FESTIVAL 2016 - 夏はみずいろ(2016年8月7日 @ 中目黒トラベラーズファクトリー)【ライブ後記】



先週末、長野から戻って翌日は中目黒トラベラーズファクトリーで午後2公演とちょっとタフなスケジュールが続く。こんなに晴れなくても…というほどの太陽、やっぱり暑さというのは体力を奪う敵だ。午前中に高橋徹也さん、佐々木真里さんと合流して会場入り、暑い長い一日。アアルトコーヒー庄野さんが淹れてくれたアイスコーヒーが身体に染みる。第一部開場時間ぎりぎりまで3人で練習、5年目のトラベラーズファクトリー夏祭りも満員御礼となりました。今年もかわいいノートが完成、全員にプレゼントされました。名づけて“pale ノート”。

真里さんのキーボードとふたりでの演奏は昨年末ぶり。『pale/みずいろの時代』の楽曲を中心にステージが進む。「セレナーデ」は“小夜曲(さよきょく)=夜に恋人を想う歌”、そこから「月あかりのナイトスイミング」という“夜”繋がりの流れが気持ちよく、自分でも「わあ」と思うほど透き通った歌が歌えた。ライブもアルバム同様にくぐもった青白い感じからだんだん雲が晴れていくような流れに。そしてゲストである高橋徹也さん(タカテツさん)を呼びこむ。僕は以前セッションしたことのあった「星空ギター」をやろうよと提案したのだけどタカテツさんは「もっとぎゅうっと」という曲はどうかな?と推す。この曲は彼の作品のなかでも少し特異な、可愛らしさが漂う曲。

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本当は第一部では「もっとぎゅうと」、第二部で「真夜中のドライブイン」とメニューを変えたセッションを予定していたのだけど、「もっとぎゅうっと」を演奏し終わったときに「今日初めて高橋徹也を目撃した人が『なんか可愛らしい歌をうたう人』と誤解したらいけないよね」と急遽「真夜中のドライブイン」も演奏することにした(「真夜中の…」はそれでも彼の歌のなかでは爽やかな歌だが)。僕は「不穏=穏やかにあらず」という形容詞でタカテツさんのことを評し、それはこの日のキーワードとなりました。「僕たちの旅ー自己嫌悪'97」、そして「幸せの風が吹くさ」のセッションもとても盛り上がった。

この日は内緒にしていた新曲の発表を。去年のトラベラーズ夏祭りの打ち上げ、お酒の席で「山田さん、トラベラーズノートの歌も書いてくださいよ」とお願いされていたのだけど記念すべき5回目のこの日に間に合わせなければ、とトライした。リハーサルでも歌わなかった、「ぼくのノート」と仮のタイトルをつけた歌を聴いてTEAMトラベラーズのみんなが本当に嬉しそうな顔をしてくれてよかった。なかなかの自信作になりました。トラベラーズノートと出会わなかったらできなかった歌です。

第二部ではタカテツさんがいきなりCD発売お祝いとしてThe Smithsの『Queen is Dead』のアナログ盤をステージ上で僕にプレゼントしてくれた。The Smithsの中で一番好きなアルバム、とても嬉しかった。第一部はフレッシュで、第二部はグルーヴィー、どちらも良い演奏でした。第二部は最後に予定になかった「hanalee」を。真里さん、タカテツさん、アアルトコーヒー庄野さんにTEAMトラベラーズの皆さん、美味しいお菓子を提供してくれたもりかげ商店さん、陣中見舞いに来てくれたダンラナチュールなっちゃん、そして1名のキャンセルもなく集まってくれたお客さん全員に感謝。夏の思い出に残る一日になりました。

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ALPS BOOK CAMP(2016年8月6日 @ 長野県 木崎湖キャンプ場)【ライブ後記】



振り返る先週のこと。長野県木崎湖キャンプ場での“ALPS BOOK CAMP”は本と雑貨をアウトドアで愉しむイベント。本と湖畔というのは一見相反する要素のような気がするがからりと晴れ渡った自然のなかで風に吹かれながらたくさんのブックストアや作家さんのブースを眺めて歩くのはとても愉快な時間でした。主役は本、僕はそこに音楽を添える役割ということで、意外とリラックスして約1時間のステージを楽しむことができました。

自分の出番を終えたらひたすら買い物。僕は自分が生まれた頃の『暮しの手帖』や、猫の絵本等を購入しました。落合恵さんや木下綾乃さんなど仲良くしているイラストレーター組、駒沢のSNOW SHOVELINGや関西のBOOKLOREさんなどたくさんの出会いや再会が嬉しかったです。前日から加古川チャッツワース岸本ファミリーと合流して白馬のペンションに宿泊、イベント当日もいろいろお世話になりました。楽しい旅になりましたね。会場でお会いしたお客さん皆さん、ストレスなくイベントに参加させてくださったイベントスタッフの皆さん、そして晴れ渡った長野の空に感謝を。

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2016年08月09日

鳥栖と唐津の夏物語



昨日のこと。午後、いつ以来か思い出せないくらい久しぶりに眼科で診てもらったのだけど、びっくりするくらいの混雑に驚いた。僕は小学校5年生からメガネをかけていて、視力が0.1以下の超強度近眼なので視力検査をするときはいつもなんだか恥ずかしい。「C」の文字のどこが開いているか全然見えないし、昨日は検査の方が「C」のボードを持ってどんどん僕のほうに近づいてきて目と鼻の先のものしか見えないことを改めて認識したのでした。目に見えるもののなかにも、目に見えないもののなかにも大切なことがいっぱい、ある。なんとなくそんなことを思う暑い午後。

吉祥寺のスタジオでたんこぶちんのMADOKAと練習。今週末の等々力巣巣でのライブでゲスト参加してもらうことになったのだけど、うちで「Qui La Laの夏物語」のコーラスを録音した以外では初の手合わせだったので、とても新鮮で面白かった。出会ったときに18歳だったMADOKAは今20歳になったが、彼女の声はパーンと突き抜けていて若さそのもので気持ちいい。今回のステージではちょっと意外な選曲を企画、僕自身がとても楽しみ。

チケットは完売していますが、客席の設営具合によっては当日席をご案内できる可能性もありますので、ご興味ある方はぜひキャンセル待ちでのお申込みを。先週末に続き佐々木真里さんも一緒、巣巣のピアノを弾いてもらえるのもワクワクします。地震の被害のあった熊本へ心ばかりの寄付等ができたらと思って熊本のお菓子を用意しました。同じく九州は佐賀出身(僕は鳥栖生まれ、MADOKAは唐津)の僕らもいろいろ思うところがあります。


2016年8月13日(土)@ 等々力 巣巣
山田稔明『pale/みずいろの時代』発売記念ライブ
“夏はみずいろ at 巣巣”

18:30開場19:00開演
料金4000円(熊本のタルト屋Tarteletteさんのお菓子とアイスコーヒーつき)
出演:山田稔明 with 佐々木真里/ゲスト:MADOKA(たんこぶちん)

新作発売を記念して“HOME”とも呼べる巣巣での
ライブを開催します。アルバムに参加してくれた
ゲストを迎えての特別な夜、夏の思い出を作りましょう。

*今回のライブの売り上げの一部を16年4月に熊本と大分で起きた
「熊本地震」の復興支援に寄付させていただきたいと思います。
*THANK YOU!SOLD OUT!巣巣にてキャンセル待ちを受付中です

等々力 巣巣(http://www.susu.co.jp/
世田谷区等々力8-11-3
03-5760-7020

  
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2016年08月08日

夏はみずいろ(2016年8月7日 @ 中目黒トラベラーズファクトリー)【SETLIST】


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2016年8月7日(日)@ 中目黒トラベラーズファクトリー
TRAVELER’S SUMMER FESTIVAL ‘16
“夜の科学 at TRAVELER’S FACTORY - 夏はみずいろ”


【第一部】
1.気分(『pale/みずいろの時代』)
2.ナイトライフ(『pale/みずいろの時代』)
3.セレナーデ(『pale/みずいろの時代』)
4.月あかりのナイトスイミング(『新しい青の時代』)

5.もっとぎゅうっと(高橋徹也)
6.僕たちの旅ー自己嫌悪'97(『緑の時代』)
7.真夜中のドライブイン(高橋徹也)
8.幸せの風が吹くさ(『pale/みずいろの時代』)

9.スミス(『pale/みずいろの時代』)
10.太陽と満月(『the loved one』)
11.my favorite things(『the loved one』)

12.僕のノート(仮・新曲)
13.calendar song(『pale/みずいろの時代』)


【第二部】
1.気分(『pale/みずいろの時代』)
2.ナイトライフ(『pale/みずいろの時代』)
3.セレナーデ(『pale/みずいろの時代』)
4.月あかりのナイトスイミング(『新しい青の時代』)

5.もっとぎゅうっと(高橋徹也)
6.僕たちの旅ー自己嫌悪'97(『緑の時代』)
7.真夜中のドライブイン(高橋徹也)
8.幸せの風が吹くさ(『pale/みずいろの時代』)

9.スミス(『pale/みずいろの時代』)
10.太陽と満月(『the loved one』)
11.my favorite things(『the loved one』)

12.僕のノート(仮・新曲)
13.calendar song(『pale/みずいろの時代』)
14.hanalee(『home sweet home』)


山田稔明 with 佐々木真里(keyboards)
高橋徹也(M5〜8 ギター&ボーカル)  
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2016年08月07日

ALPS BOOK CAMP(2016年8月6日 @ 長野 木崎湖キャンプ場)【SETLIST】



2016年8月6日(土)@ 木崎湖キャンプ場
ALPS BOOK CAMP


1.クレールとノアール(『home sweet home』)
2.一角獣と新しいホライズン(『新しい青の時代』)
3.太陽と満月(『the loved one』)
4.やまびこの詩(『新しい青の時代』)
5.第2の人生(Eテレ0655 おはようソング)
6.月あかりのナイトスイミング(『新しい青の時代』)
7.きみは三毛の子(新曲)
8.my favorite things(『the loved one』)
9.calendar song(『pale/みずいろの時代』)


  
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2016年08月06日

本日はALPS BOOK CAMP!

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好天に恵まれました!本日はABCです。


2016年8月6日(土)@ 木崎湖キャンプ場(長野県大町市平森)
“ALPS BOOK CAMP 2016”


夏の信州、北アルプス山麓。湖畔のキャンプ場で
本を愉しむフェスティバル「ALPS BOOK CAMP」に音楽で参加します

*イベントは5-6日に開催、山田稔明は8月6日の音楽ステージに出演
入場料|1日 1,000円/前夜祭 500円・小学生以下無料

イベントHP(http://alpsbookcamp.jp/
木崎湖キャンプ場(〒398-0001 長野県大町市平森)
お問合せ先|栞日 sioribi(http://sioribi.jp/
〒 390-0815 長野県松本市深志3-7-5  
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2016年08月05日

猫騒動 6thシーズン(7)初めての邂逅、チミモイ記念日



うちから近藤研二さんの家は歩いて1分くらい(走ったら30秒くらい)の超ご近所なので、それこそ週に3日くらい大した用もないのに遊びにいってお茶をするわけだけど、お互いの猫は一度も対面したことがなかった。うちのポチ実が人見知りなことが原因だが、近藤さんちのモイも生後すぐに保護されてからは一度も本物の猫と触れ合ったことがなかったから二の足を踏んでいたのだ。しかし、そろそろ禁断の扉を開けるのに相応しい季節になっただろう、ということになった。ドラマのない夏などない。

先日買ったばかりの、災害時にリュックのように背負って猫を運べるケージにポチ実を誘いフタをしめ「さあ、モイに会いにいくよ」とてくてく歩いて近藤家へ。ポチ実は今4.7キロあって背負うとやっぱり肩に重い。いつもの距離が長く感じる。近藤さんちに着くと早速モイがすたすたやってきてキャリーバッグの匂いをくんくん嗅いでメッシュ状になった部分から中にいるポチ実を覗き込んでいる。予想通りぐいぐい攻めてくるのはモイのほうで、ポチ実は黒目をまんまるにして硬直。

恐る恐るケースから出てきたポチ実、その姿を目にして「なんにゃこの生き物は!」と距離をとるモイ。見守る飼い主。モイとポチ実は声なき声を交わしたが体を触れ合わすことはなく、緊張感を維持したままの時間が過ぎていきました。モイが「ウウウウ」と近藤さんも聞いたことのない唸り声をあげたりして、「ま、つもる話もあるだろうから後は若い者同士で」とはいかなかったが、とにかく8月1日は初めてモイとポチ実が対面したチミモイ記念日、遅れてきた七夕さまとなりました。ゆっくり仲良くなったらいいな。

さっそくポチ実はお隣のノアちゃんにモイのことを報告しているみたいでした。猫って面白い。気付いたらインスタグラムのフォロワーが8000人を越えていました。毎日毎日「いいね」やコメントをありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いします。


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2016年08月04日

夏の日のリハーサル|夏の夜のモイ



今日は昼から猛暑のなか出かけて、今週末の中目黒トラベラーズファクトリー公演のため鍵盤の佐々木真里さんとゲストの高橋徹也さんとリハーサル。めちゃめちゃ真面目に練習してしまって写真の1枚も撮る余裕がなかった。新鮮なセッション、タカテツさんとはまたあらためて一度がっつりと共演ライブをやりたい、と思った。タカテツさんのねじくれた曲を僕が換骨奪胎してシンプルに歌ったり、僕の歌にタカテツさんが深遠な不穏さを付け足したりしてとても面白い。帰宅したら夜になっていた。

昨日が誕生日だった近藤研二さんにプレゼントを渡しに。で、つい先週初めてうちのポチ実と対面したモイは「おいちゃん、今日チミちゃんは?」みたいな感じで僕を迎える。近藤さんを見ているとこんな力みなぎる充実した50歳なら年を取るのも全然OK、楽しいなあと思う。近藤さんとは来月宮城と福島で一緒にライブを。どんな風景が出迎えてくれるか今から楽しみです。お誕生日おめでとうございます!

明日から長野へ。キャンプ場、そして中目黒で会える皆さん、楽しい週末にしましょう。



2016年8月6日(土)@ 木崎湖キャンプ場(長野県大町市平森)
“ALPS BOOK CAMP 2016”


夏の信州、北アルプス山麓。湖畔のキャンプ場で
本を愉しむフェスティバル「ALPS BOOK CAMP」に音楽で参加します

*イベントは5-6日に開催、山田稔明は8月6日の音楽ステージに出演
入場料|1日 1,000円/前夜祭 500円・小学生以下無料

イベントHP(http://alpsbookcamp.jp/
木崎湖キャンプ場(〒398-0001 長野県大町市平森)
お問合せ先|栞日 sioribi(http://sioribi.jp/
〒 390-0815 長野県松本市深志3-7-5
TEL|0263-87-5377
MAIL|info@sioribi.jp



2016年8月7日(日)@ 中目黒 トラベラーズファクトリー
TRAVELER’S SUMMER FESTIVAL ‘16
“夜の科学 at TRAVELER’S FACTORY - 夏はみずいろ”

出演:山田稔明 with 佐々木真里/ゲスト:高橋徹也

第一部:14時開場/第二部:17時開場
料金:4000円+税
*オリジナルノートとアアルトコーヒーのアイスコーヒー、
もりかげ商店のお菓子付き
*コーヒーが飲めない方は事前にお伝え下さい
THANK YOU!SOLD OUT!

中目黒 トラベラーズファクトリー(http://www.travelers-factory.com/
〒153-0051東京都目黒区上目黒3-13-10  
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2016年08月03日

同い年の渋谷PARCOが|昭和の混沌と楽しいナンセンス、No Lie-Sense公演



昨日のこと、高野さんのライブの刺激がまだ残っていて、夕方までずっとソングライティング作業。新しい言葉は新しいメロディを呼ぶ。夕方から出かけて渋谷へ。渋谷PARCOが建替えのために今月閉館するのにあわせて行なわれている「SHIBUYA, Last Dance_」を見る。渋谷PARCOができたのは1973年、僕と同い年だ。個人的にも渋谷のランドマークであり、車で出かけるときはいつもPARCOの駐車場に停めることになっているから、これから2019年のリニューアルまでこの場所が「ない」ということがあまり想像できない。展示では小沢健二氏の文章が掲げられていて、そのなかで「渋谷PARCOにある手相と占いの店」のことが触れられていた。愛猫ポチが死んでしまった夏、ふらふらと幽霊のように渋谷をさまよい、気付いたらまさしくその占いのブースで占い師の話を聞いていたことを思い出す(そこで告げられた不思議な啓示については改めて文章にしたいと思っています)。街は変わっていくが変わらないものも「ある」。

そのあと、鈴木慶一さんとKERAさんのNo Lie-Senseのライブを観た。ドラムはイトケンさん。渋谷PARCOの43年の風景のことを考えた後で聴くその音楽は奇しくもそれより10余年さかのぼった昭和をモチーフにした、喧騒、高揚感と楽しいナンセンスが詰まったお芝居のようなステージだった。高度経済成長を音であらわしたような混沌。「人間なんてラララ生まれて死ぬだけさ」と始まったアンコール、「ALWAYS LOOK ON THE BRIGHT SIDE OF LIFE」日本語カバー。渋谷までの電車のなかでの佐野洋子さんの『死ぬ気まんまん』について(小林聡美さんの『読まされ図書館』のなかの章)読んで思ったことと通じるところがあって、とても印象に残った。終演後、KERAさんに猫のおもちゃを渡せて感無量。

とても「渋谷」な一日。会場で会った近藤研二さんと猫の話をしながら帰宅。  
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2016年08月02日

みずいろの音楽 - selected by toshiakiyamada



昨晩、というか今朝早くにJFN系全国31局で放送の「Memories & Discoveries」のなかで僕が選曲した30分間のプレイリストがオンエアされました。リアルタイムで聴きたかったんだけど気付いたら朝の6時だった。“みずいろの音楽” というテーマで選びました。宵っ張りな人、眠れなかった人、早起きな誰かが偶然聴いてリズムを取ってくれたりしていたら嬉しいな。学生時代に好んで聴いていた曲が多く含まれる青春サウンドトラック。あわせて僕のコメントとディレクターさんセレクトで『pale/みずいろの時代』から「セレナーデ」が流れました。WEB上再現を下記に。


“みずいろの音楽”

1.There She Goes/The La's
2.Cemetry Gates/The Smiths
3.He Doesn't Love You Like I Do/Nick Heyward
4.The Girl Who Waves At Trains/The Lilac Time
5.Sea Horses/Blueboy
6.My Motorhome/Blissful
7.Pale Blue Eyes/The Velvet Underground
8.A Whiter Shade of Pale/Procol Harum



8月31日の下北沢lete公演はチケット完売となりました。ありがとうございました。  
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2016年08月01日

“夜の科学 in 下北沢lete”は完売御礼!

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2016年8月31日(水)@ 下北沢 lete
“夜の科学 in 下北沢ー小箱のなかの音楽15”

19:00開場/20:00開演/料金3,500円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明

恒例leteでのソロ弾き語り定期演奏会は15回目。
8月最後の日に宿題提出の気持ちで夏休みの総括を。
晩夏、そして新しい季節の歌を歌います。

*THANK YOU!SOLD OUT!キャンセル待ちを受付中です
「info@gomesthehitman.com」まで「お名前/人数/お電話番号」をお伝え下さい。

下北沢 lete(http://www.l-ete.jp
〒155-0032東京都世田谷区代沢5-33-3
TEL: 03-3795-0275  
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高野寛 “new songs” LIVEを目撃



昨日のこと。投票を済ませてから、高野寛さんのライブ「new songs」を観に原宿まで出かけた。前日が緒川たまきさんとのイベント、そして高野さんのライブ、夢見心地のソリトンSIDE-B的な週末でした。高野さんがこの春からクリエイターサイト「note」で始めた「MEMORANDUM」という名の音のメモ帳で発表した“新曲”を中心にしたライブ。“新曲”とカッコつきで書いたのは思い返されたり発掘されたりした「過去に書かれた未発表曲たち」を2016年に洗いだしたものだからで、これは僕が7月に出した『pale/みずいろの時代』と通ずる性質を持つ。3月に蔵前NAOTで共演したときに交わした会話のなかで、過去の自分が作ったものを今の自分が手をつけることに関して、高野さんは「今の自分が歌えばそれは新曲」とポジティブに肯定し、僕の意識もそれを機にシフトして『pale/みずいろの時代』はあるべき形に昇華した、と思っている。「美しい星」のなかでも歌われるが「三年も経たないで全部生まれ変わる」われわれの体の細胞のことを考えたら過去の自分と現在の自分は確実に、違う。

会場のVACANTは満員で盛況。高野さんのフルサイズのライブを観るのはとても久しぶりで(日本橋三井ホール以来)、シンプルな弾き語り、声の艶やかさや伸びが印象的だった。新曲で構成されるがゆえの緊張感もほどよく緩急があり、曲解説も丁寧で興味深い。PCでバックトラックを流して歌うシーンでは先週観たWILCOのパット・サンソンにも似た風情、雰囲気があった。気づけばあっという間のステージ、自分も新しい曲を書きたくてうずうずするような感覚があって、降ってきたいくつかの言葉をiPhoneのメモに書き記して帰路、早速カーステレオで鳴らした会場限定発売の『MEMORANDUM #1』は風通しのいいバラエティに富んだCDでした。

往路では代々木公園にスマートフォンを眺める人たちが群れをなしているのを「わああ…」と眺め、終演直後には東京都知事選挙のワンサイドゲームな結果を知る。いろいろ思うところあって「8月末の下北沢lete公演をいくつかの新曲発表の場にしよう」と決めました(これから作るんだけど)。有言不実行にならないようにこれから数週間の夏の景色と心象を書き留めたいと思います。

  
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