1989年のデビュー以来ずっと僕の好きなアーティストのひとつであるToad the Wet Sprocketのボーカリスト、グレン・フィリップスの来日公演に行ってきました。80人キャパの会場はそれ以上の人数でぎゅうぎゅう、この国にこんなにグレンを好きな人がいるのかーと感動にも似た感情で胸が熱くなりました。
2時間たっぷりのソロ弾き語り、小柄な体からは繊細な声、感情豊かな声、優しい声、そして驚くほど多彩なギターテクニック。良いライブを観てるとだんだん自分のアゴがあがっていくのがわかる。
人生2回目のファンレター(1回目は保坂和志さんへ)を英語で書いてCDと一緒に渡しました。ファンレターって書くのは恥ずかしいんだけど、もらう側は絶対的に嬉しい、ということを僕は経験的に知っているから一生懸命書きましたよ。高校1年生のときになけなしの小遣いで買ったToadのデビューアルバムにサインをもらいました。本人に会えるなんてあの頃は思ってもいなかっただろうな。
突出したセールスとキャラ(ダメ男とかヤサグレものとかコソボ出身とか)がないと日本の洋楽シーンではなかなか雑誌に載ったり話題になったりもしないし邦盤もリリースされないので、純粋に素晴らしいアメリカ音楽を追いかけるには少し努力をしないといけないような時代ですが、様々な問題を乗り越えてグレン・フィリップスを招聘したBarThreeのスタッフの方々の音楽に対する愛情に頭の下がる思いでした。
ギターを練習しようと思いました。