
気持ちいい一日、晴れて太陽が照っているのになんだか涼しい。こういう日が2ヶ月続いて夏が終わればいいのに!と心から思う。ずっとすねたみたいに箱に入ってた猫もベランダで遊ぶ。休日の図書館へ。買いそびれてずっと探していた新潮7月号を借り、柴崎友香の最新小説「その街の今は」を一気に読み終えた。保坂和志と柴崎友香は特別な小説家だ。自分の意識のベクトルや時間感覚が気持ちいいくらいに一致するから、ディスク容量いっぱいにコンパイルされたジャズのCDを小さな音で流しておくとだいたいそのCDが終わるくらいにキリのいいところに辿り着いてフッとため息をつくことになる。久々に柴崎友香を読んで大阪の残暑をふらふらと歩くのが楽しみになりました。9月は少し関西に長居できたらな、と思ってます。
高校生のころ親戚の家に遊びにいって夏休みを大阪で過ごすことが多く、天下茶屋とか寝屋川とか鶴見緑地とか四ツ橋筋とかアメリカ村とかタイムボムとか、そういう記憶の断片がたまに頭のなかでグルグルすることがあるんですが、興奮しながら仁徳天皇陵を見にいって(昔から僕は文化人類学系だったのかもしれない)、しかしやっぱり前方後円墳を俯瞰で見れないことに失望しながら帰ったことが忘れられない。今ならもっと楽しめるだろうな。