太陽の光は雲で遮られていてもやっぱり屋外の演奏で汗びっしょりになったので機材を片付け服を着替えて(真っ赤なメタリカTシャツに)一息つく。カーディガンズを覗く頃には雷と土砂降りで先の見えない混沌とした感じ。湿気と早起きの疲れが出てビールを飲みながらサブステージのお笑いを。
猫ひろしが出てきて生気が戻って小雨の中マリンスタジアムのほうへ。爆音のマキシマム・ザ・ホルモン(レーベルメイトだ)を覗きつつ、BEACH STAGEではPLAN Bがものすごいグルーヴの人力ヒップホップを演奏していた。
雨がまた降り出してスタジアムの最上階スタンドでメタリカを観るためのオーディエンスの大移動を眺めながら雨宿り。日射しがさして虹が。スタジアムの潮風があまりに気持ちよくてそこを動けず。しばらくしてスタジアムまわりのサブステージやグッズ販売所を眺め暮れてゆく風景とは裏腹なメタリカへの期待がふつふつとわいてくる。散り散りになっていた仲間連中も示し合わせたように同じ場所に集まり、みんなでメタリカを待つ。マリンスタジアムのアリーナが人で埋まる風景は圧巻だった。
煽りに煽られていよいよメタリカ。いきなり1曲目で「Creeping Death」で「ダーイ!ダーイ!」の大合唱である。すごすぎて笑ってしまう。一緒に行ってた下北沢のラーズ・ウルリッヒこと溝渕健一郎も握りこぶしを空に突き上げている(僕もベーシストのchubby!も)。そしてアルバム『メタルマスター』を頭から曲順通りに完全再現。高校生の頃の自分に聴かせてあげたい。
ジェイムズ(vo)のMCは非常に分かりやすい英語でオーディエンスとのコミュニケーションがびっくりするほど円滑で、こっちは「イェー!」と答えればいいだけなので雰囲気もがぜん盛り上がる。さすがトップクラスのエンターテイナーだと思いました。「ONE」も「エンターサンドマン」もあれもこれも、とまったく途中で抜けることができず結局2時間半たっぷりメタリカを堪能しました。良い夏の思い出だ。男子でよかったな。