2007年07月01日

ハックフィンの大冒険

huckfinn1993年のディズニー映画「ハックフィンの大冒険」を寝苦しい夜に観た。主演は幼いイライジャ・ウッド、可愛い。

大学時代の先攻の授業のひとつがマーク・トゥエイン「ハックルベリーフィンの冒険」だったので、トム・ソーヤー/ハックフィンものには手が伸びてしまう。時期を同じくして「『民族』で読むアメリカ」という新書を読んでいたので、当時の奴隷制やタール漬けなどの拷問方法など史実に基づいた興味深い描写も多かった。

10年くらい前、インディーズ時代のアルバム・スリーブに僕は“down the rver to the sea”という散文を書いたのだが、そこには「僕らにはミシシッピ川や聖なるガンジスもない/僕の回りにはハックルベリーフィンもいないし/相棒のジムもいない」という記述があった。今ではほとんど聴き返すことのないCDだが久々に歌詞カードのこの散文を眺めてみて、時間がたっても憧れの対象は変わらないものだなあと思いました。

逃亡奴隷のジムが親友のハックに言った「みんなが正しいっていうことが必ずしも正しいとは限らない」という言葉がとてもいい響きだった。さて、これから準備して下北沢で歌を歌ってきます。

Posted by monolog at 14:13│Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
ミシシッピ川ではありませんが、私の生まれ育った地方には川がありました。河原や海岸に座ってぼーっと水を眺め、今で言う癒しのようなものをそこに求めていました。

憧れの対象は変わらない…そうかも。私の場合は小6の時、憧れの彼はヴァイオリンを巧みに弾く音楽家でした。

「みんなが正しいっていうことが必ずしも正しいとは限らない」
この言葉は私にとってはとても勇気ある一言で、流行・人付き合い・いじめに弱い自分にはなかなか到達できない境地です。

「歌を歌ってきます」とのお言葉、歌うたいさんだから当たり前なのでしょうが、かっこいいです。会社員ならば「さて、今から一仕事するか」なのでしょう。いや、白ワイシャツの会社員さんもかっこいいですけど。
Posted by ヨアンナ at 2007年07月02日 02:59
時代の流れはとても速いものだけれど…、自分の内にある「憧れ」や「好きなもの」や「美意識」は変わらず、ゆっくりと積み重なって育っていくような気がします。
Posted by ぐり at 2007年07月07日 23:20