こんな涼しい季節があることを忘れていた。だんだん体の調子が良くなっていく感じがします。
夜、知人と会食。音楽の話など。ビッグサイズの飲み物を頼んだときに予想より大きいグラスが運ばれてくると妙に恥ずかしくてまわりを気にしてしまう。
ある音楽評論家の方の文章を読んでいて、「音楽を聴くということは個人的で孤独な行為であって、だからこそ同じような趣味の人と出会うとこの上なく嬉しい」というくだりに忘れていた感情を思い出した。
中学生のころCDの値段は3200円と高価だったから、他の誰かが持ってるCDは買わないという基本姿勢があって、買ったCDがあたりかはずれかというのももちろんだがそのCDを聴き込んで好きになれるかなれないかというクリアすべきハードルがあった。中1で背伸びをしてトーキングヘッズをジャケ買いした友達はその後ニューウェーブ狂いになったし、初めて買った洋楽のCDがThe Hootersというアメリカのバンドだった僕はやっぱりアメリカの音楽が好きになった。ここまで音楽の楽しみを享受できるようになれたのは3200円という高い授業料があったからかもしれない、と1500円くらいで新譜が買える今、あらためて思う。