僕がこれから作ろうと思っているCDは『ripple』とも『weekend』とも違う、さらに自分の心情を突き詰めていくような音楽になると思います。ここ数年のあいだに書きためられた曲があるべき姿で鳴らされる日が待ち遠しい。まずは4月と5月のライブでそのあるべき姿に昇華された歌がみんなの耳に届けばいいなと思います。
東京は夕方から雨が降り出して明日の、久々のティピ作りが雨天中止になりそうな感じです。春近い日には15年前くらいの大学時代に当時のGTHのメンバーと共作した「スプリングフェア」という曲の歌詞が頭に浮かびます。それはこんな歌詞です。

薄曇りの春はいつも長過ぎて
髪を撫でる花びらは舗道に消える
桜の木の下でちょっとうつむいて
闇を染める影を見つめているの?
何もかもがなくなれば
誰かの寂しい顔も見なくて済むのにね
過去も未来もなくなれば
誰かの寂しい顔も見なくて済むのにね
・・・二十歳そこそこの山田稔明は何を考えてこういう歌詞を書いていたのでしょうかね。