思い立ってベン・クウェラーのライブを観に渋谷へ。
彼の『Ben Kweller』は2006年に一番聴いたCDで、最新作『Changing Horses』も躍動感溢れるとても良いフォーク/カントリーアルバムです。
今回はたった一人でのギターとピアノの弾き語りライブだったのだが、演奏が始まると場末のアメリカのバーみたいな風景が頭に広がって、ビール瓶のかち合う音とかユーモラスな野次とか(実際は聞こえないけれども)そういうアメリカ的なものに囲まれて音楽を聴いているような気分になって楽しかった。
手拍子が始まると僕もあわせてずっと手拍子をした。ここ最近の自分のライブで客席から手拍子や歌声が聴こえてくるとステージ上の自分がとても高揚するのがわかったから、きっとベンも手拍子を嬉しく思うだろうと思ったからだ。2時間弱のライブの終盤、お客さんのリクエストにこたえてつまづいたり完奏できなかったりしながら時間が微笑ましくて、そのコーナーを「君が僕に望むことを全部やってあげる」と歌う「Sundress」という曲でしめたところが素晴らしかった。
終演後ベンと握手をしてサインをもらい『pilgrim』を手渡すと「ワオ! Beautiful! オーストラリアで聴くよ!」と人懐っこい笑顔。明日の今頃はオーストラリアでまたひとりステージで歌っているのだろう。静かだけどとても熱い刺激的なライブでした。ここで受け取ったインスピレーションが4月の自分の弾き語りにどう作用するでしょう。
3月はたくさん歌を歌ったけどやっぱり全然歌い足りない。もっと歌いたい曲とか鳴らさないといけない歌がいっぱいあるような気がして。もうセットリストを考え始めていますがワクワクと武者震いのような感じは久しぶりです。4月25日に恵比寿で会いましょう。