2010年05月25日

「home sweet home」について

goinghome引き続き綴っていきます。アルバム全曲回顧録、今日は「home sweet home」、アルバムのタイトルトラックです。この歌ができた時点で自分のソロアルバムのタイトルを決めました。初めて演奏したのははるか昔、2006年12月の夜の科学でした。

自宅デモを作ったのが秋頃だったと思うのですが、アルバム『home sweet home』に入っているこの歌、僕のギターと歌はそのデモのまんま、すなわち2006年秋の声と、指で弾いた弦の音。イトケンさんと安宅くんは2006年の僕の声とギターを聴きながら演奏を塗り替えたのです。

2009年に歌を録りなおしたバージョンも存在するのですが、この、ポツンとしたうら寂しく孤独だけども優しい印象がより濃く出たテイクを採用しました(もしかして歌詞中に出てくる「幽霊」とは2006年の僕のことなのかもしれませんね)。

画像は2007年頃書いたものだったか、家路をイメージした水彩画、本アルバムアートワークの源流のようでもあります。2006年初演以降、様々なフォーマットで演奏を重ねてきた「home sweet home」ですが“kickingbirds”での演奏(Movie)も基本的には2006年デモに沿っており、そういう意味では曲ができた時点で完成していた歌なのかもしれません。

これは初めて語る話ですが、とにかく2006年末時点で僕は、その頃あったありったけの楽曲を振り分けて、『home sweet home』というアルバムと、『familiar(ファミリア)』という仮タイトルをつけたもう一枚の構想を練り始めたのです。しかし『familiar(ファミリア)』というアルバムはその後の『pilgrim』とはまったく違うもので、設計途中で頓挫することとなりました。

週末のレコ発ライブでまた新しいフォーマットで「home sweet home」という歌を更新できることがとても嬉しいです(バンドセッションしてみて初めて聴くアンサンブルに胸が踊りました)。ぜひライブハウスへ演奏を観に遊びにきてください。


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Posted by monolog at 15:33│Comments(1)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
『home sweet home』のサブテキストとしてここ最近の山田さんの文章は
とても読みごたえがあります。作品の重みが他のCDとは違うような気もしてきました。。
もっと聴き込んで気の利いた感想が言えるようにしたいと思います。
Posted by ハジケン at 2010年05月26日 00:10