運良くチケットを手に入れ、小沢健二ひふみよ@NHKホールを観ることができました。強烈に影響を受けた人なので、いろいろ思うことがたくさんあってうまく感想を書けないのですが、明日の代官山から始まる弾き語りツアー(初夏編)のMCなんかで思ったことをぼんやりつぶやこうかと思います。
今日は引き続き新作『home sweet home』楽曲についての思い出話。ようやく「hanalee」について。この曲は初演が2006年5月、実に4年前。以降何度も何度も演奏してようやく今回CDに収録された歌です。Peter, Paul & Maryの「Puff(the Magic Dragon)」に登場する架空の土地の名前をタイトルに冠したという話も何度も何度も。
もはやこの歌の歌詞について、なぜこのフレーズを書いたかとかきっかけを思い出せない。もしかしたら自動筆記で書いたのかも、とすら思うくらい僕の手を離れた歌になっています。ここに載せた動画は2007年12月の「夜の科学」、プリントアウトした歌詞を配ったのでCDになってないのにみんながシンガロングできている、という風景です。
最後のヴァースの「右も左も見渡す限りアカネ色」に続く「ここがどこだかわかるかな?」というフレーズは天空から右往左往する僕らの暮らしを眺めているどこかの神さまが言った言葉だということになっていて、だから歌うときもその部分だけ僕は僕の思う神さまの口調で歌うようにしています。
元気な人も元気じゃない人も混ぜこぜに暮らすこの世界で、自分の(あるいは自分じゃない誰かの)人生の往路と復路をじっと目を凝らして淡々と観察しているような視点がこの歌にはあるような気がしてきました。歌うのがとても気持ちいい歌です。
hanalee
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