
狂乱のバーベキュー打ち上げの果て夜が明けて東京に戻る日の朝。寝グセはすごいが気分と体調は悪くない。身体は相当疲れているけれども。当初2時間ちょっとのステージだったのが回を重ねるごとに長くなって(おしゃべりが増えていっているんだな)だいたい150分の弾き語りのステージになっているから、それが2本続くと5時間。よくもこんなに歌ってるな、とあらためて思います。
ホテルのロビーにレストランのやマスターの川端さんファミリーが迎えにきてくれて札幌最終日残された時間を使って夏の北海道体験ツアー。僕がリクエストした「モエレ沼公園」へ。イサム・ノグチ設計の、圧観の公園。
レンタサイクルを借りて公園を散策、それこそ「ひゅー!」とか声をあげて駈け出してしまうくらいの気持ちよさでした。噴水を見て山に登ってガラスのピラミッドを巡って数時間。余裕があればイサム・ノグチあかり展も覗いてみたかった。

僕にラベンダーを見せたい川端ファミリーの車は札幌さとらんどへ。季節は過ぎたとは言え広がる緑と紫の風景には気分が高揚する。いい匂いするし。モエレ沼にしてもさとらんどにしてもとても広大なスペースで、窮屈な設計がまったくなくて空抜けの眺めが気持ちいいのです。ラベンダー畑を堪能して一度プー横丁に戻りスタッフのみんなにあいさつして新千歳空港方面へ。今回も空港から会場、ホテルやいろいろな場所へ自動車に乗せてもらったのでとても楽だった。本当に感謝。
フライトの時間までに前回2月に訪れたときは真っ暗な夜で、真っ白に凍る湖面を凍えながら歩いたウトナイ湖へ。名前の由来はアイヌ語の「ウッ・ナイ・トー」(あばら骨の川の沼)だそうだ。
ものすごく大きな白鳥が悠々と毛づくろいをしていてテンションが上がる。近づいても逃げないが見つめ合うと攻撃されそうな気配も。時折雨まじりの曇りだった空も晴れ上がってきて青と湖とのコントラストが美しい。

ちょうど48時間の札幌滞在だったのにこの語るべきことの多さよ。いつからかライブ遠征は音楽だけに限らずいろんなものにふれて刺激を受ける旅路になってきました。旅に出かけていろんな物事を記憶に刻んで手を振って家路に向かう、この繰り返し。またこの街にはもどってくるだろうな、とどの街を発つときにも思うようになったことが10年前とはまったく違う感覚。各地にやどり木のようなお店が僕を待ち受けていて僕はそこに季節ごとに飛んでいって羽根を休めては歌を歌うのだ。
僕が札幌に行ってるあいだに夏のスイッチが入って東京はいつもの、いつも以上の酷暑の東京でした。ファイナル2daysは日本各地の旅の集大成になります。札幌、お世話になりました。ありがとうございました。