2010年10月06日

映画「ベンダ・ビリリ!」

Photo 10月 05, 22 23 01こないだ観た映画、「ベンダ・ビリリ!〜もうひとつのキンシャサの奇跡」がとても素晴らしかった。東京でも単館上映なのだけど各方面で絶賛されていて、現在日本を細かくツアーしてることもあってか、僕が観た日もお客さんがたくさん入っていました。渋谷シアターイメージフォーラム

貧困が貴重低音として鳴っているなかでの彼らの陽性のパワーはすさまじく、「ストリート発リアルな音楽」というとても胡散臭い言葉がフィルムの中の人々を形容するのに一番しっくりくるように思えました。

なんだか僕は「世界的成功の果てにお金の問題に翻弄されたり悪い薬を覚えたりお酒に溺れたりしてこの人たちだめになっちゃったりしないだろうか」といらぬ心配までしてしまうくらいの勢いで登りつめていく姿。生活と音楽が密着して生まれる躍動感は感動的でさえありました。

なんとかして本物をこの目で観てみたいなーと思っていますが、三鷹公演のチケットは完売とのこと。

Posted by monolog at 00:47│Comments(1)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
良い映画でした。「ジプシー・キャラバン」と並んで素晴らしく音楽的な映画でした。
ご心配の件は,充分あり得ますね。知ってる範囲内でもそういう例は沢山。
あのリーダーさんが亡くなった後,誰がまとめるか。一波乱在るでしょう。
「教育」を受けてないと、そういったありがちな落とし穴が見えないというか
知ってれば警戒も出来るのですが。

貧困は遺伝する,という言い方が在ります
知恵,というものを閉じてしまう。
知恵よりも動物としての本能が勝ってしまう。優先されてしまう。
だから問題が固定化・継承されてしまう。
貧しい,ということの一番大きなリスクかも知れません。

音楽という希望と生活の糧を,愚かな行為で失ってしまわない様に。
Posted by タナカ at 2010年10月06日 07:36