2011年02月06日

「死ぬまでのひまつぶし」

写真西荻で手に取ったフリーペーパーに85歳で珈琲豆屋を始め今年で(奇遇にもそのフリペを手にした2月5日に)なんと100歳になられたという安藤久蔵さんのインタビュー記事が載っていて読みふけってしまった。今でもお元気でフェアトレードの珈琲豆を自ら焙煎して販売されているということだったので機会があればそのコーヒーを飲んでみたいと思った。

去年亡くなった祖母は92歳と長生きだったが晩年はほとんど会話もままならない状態だったので、ああ、もっとたくさんの昔話を聞いておきたかったなと残念に思う。「生きてるだけで丸儲け」だが、語り伝える/引き継ぐことがあってこその資産運用ではないか。

「佐野洋子対談集ー人生のきほん」は「100万回生きたねこ」の著者が生前に自らラブコールを送って西原理恵子、リリー・フランキーとの対談をまとめた本でした。「生きることは、死ぬまでのひまつぶし」と帯文に記されているが、とにかく大きい器に盛られた役者があたたかくて優しい会話劇を繰り広げているような言葉たちを読み終えたくなくて、同じところを何度も繰り返しゆっくりと読んでいる。

うっかり巻末にある、リリーさんが今年1月に天国の佐野洋子さんにあてて書いた書簡を先に読んでしまったが、なんだか知らないが胸がいっぱいになってしまった。時間をかけて読み進めていこうと思います。

Posted by monolog at 23:00│Comments(0)TrackBack(0)

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