



昨日のこと。やらないといけないことを淡々と作業部屋でこなしていたら目の高さに人の姿が。ハッ!と窓を開けてみると庭師のおじさんたちが何人も、ハシゴを組んで庭の木にハサミをいれていた。「こんにちは」と声をかけると今日から何日かに渡って庭の手入れをしてくれるらしい。「できるかぎり短く刈りこむからね」とヤル気を見せる庭師さんたちに、ここぞとばかりにいろいろ質問してみた。
秋に越してきた家には小さな庭があるのだけどたくさんの木が植えてある。紫陽花と梅とモミジとナンテン、金木犀は見てわかるのだけど、わからない木が何本かあったのだが、そのひとつはサワラというそうだ。ヒノキ科の針葉樹、たしかにそのサワラの葉枝をバサバサ切っているとヒノキの香りがした。もうひとつはシラカシ、いわゆる樫の一種、これはめちゃめちゃ背が高く茂っている。
おじさんが言うには梅は来月には花が咲き、6月くらいには実が取れるとのこと。そんなに短く切らなくても、と思ったモミジだが1年かけてグングン伸びて手に負えないほどになるそう。一夜明けて太陽が登ったら昨日までの陽の当たる領域がびっくりするほど広がって、猫が一番その恩恵を受けて全身を弛緩させてゴロゴロ喉を鳴らしながら日向の床に転がっている。太陽は力の源だなあ、と思う朝でした。