昨日のこと。終日今週末の札幌のためのリハーサルと準備。ウクレレ教室(ウクレレ付きコース)のお申込は締め切らせていただきました。かなり大人数のワークショップになりそうです。ウクレレ持参の方の席があと残りいくつか。Brown Books CafeではGTHとソロ楽曲を振り分けて二部制のライブなのでセットリストを作るのが新鮮で楽しい。19日のたべるとくらしの研究所も残席わずか。こちらは地元のキッコリーズとセッションを予定していて昨日はキッコリーズの曲を何度も個人練習。ご予約をお待ちしています。
年末に買った厚い本、小鷹信光著「アメリカ・ハードボイルド紀行 マイ・ロスト・ハイウェイ」を読み終えた。まったく知識も(それほどの興味も関心も)なかったアメリカ探偵小説やフィルム・ノワール、メンズマガジンなどを巡り綴られていく随筆だが、表紙と第一章(原爆実験の場となった北米砂漠での撮影に従事したジョン・ウェインや映画関係者が白血病や甲状腺ガンの病気でなくなることが多かったことについての考察)が面白くて手にとって、知識がないので注釈や挿絵を行ったり来たりしながらずいぶん長い時間をかけて読んだ。そして僕は今すでに探偵小説にとても興味を持っていて、文中で何度も話題に出る「マルタの鷹」(WOWOWで録画した)という映画をじっくり観てやろうという気分になっているからきっかけというのは些細なものだ。
新譜に備えてブルース・スプリングスティーン関連の本をいくつか再読していたら彼の詞作にはハードボイルド小説からの影響がとても大きいということを書いてあった。「ハイウェイ・パトロール・マン」という僕が好きな曲などは本当にアメリカのコントラストの強い光と影を写したような歌で、興味のリンクが面白い。旅に出るのに携帯する本を準備しようと書棚を眺めて、もうすぐ読み終わるグレイトフル・デッドの本の次に、これも年末に買ってそのままにしてあるチャールズ・マンソンとファミリーについての厚い本に狙いをさだめました。
そういえば『mono』というアルバムのために書いた「言葉の海に声を沈めて」という曲はポール・オースターから影響を受けまくって言葉が浮かび上がり、私立探偵から追い掛け回される(ような気分になっている)文筆家という主人公のつぶやきを歌にしたものだった。あれが僕がこれまで書いた唯一のハードボイルド物語なのかもしれないな、と札幌でのセットリストをぼーっと考えながらギターを爪弾いたりして歌ったのが昨日の夜中のことだったのです。
Posted by monolog at 10:36│
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