去年の秋以来、5ヶ月ぶりの札幌。まだ雪のあるうちに、と決行したツアーでしたが心のどこかで「でももう3月半ばだし春の兆しを感じつつ・・」という気の緩みがあったかもしれません。いざ降り立った北海道、寒い。春の兆し僕には見えず。フライトの遅れや決行などに万全を備えて、という言い訳をしながら前乗りする今回の旅。今日はライブもなく自由な一日。新千歳空港から札幌までJRで。とても好きな風景が左から右へ流れてゆく。
札幌に着くと毎回心強いサポートをしてくれるI嬢が出迎えてくれた。車での移動や開場とのやり取りなど本当に頼りになり、感謝してもしきれない。ライブ初日の会場となるBrown Books Cafeに挨拶。前回の来札のとき前店舗はろー書店の閉店セールを覗いたときのイメージを引き継いだ雰囲気で俄然気分が盛り上がる。本がたくさん並ぶ店内を見て季節外れだが「アップダイク追記」を歌うことに決める。
いつもお世話になっているレストランのやへ。スタッフの皆さんに挨拶。ちょっとお茶を、というノリだったのがやはり長く話し込み日がどんどん傾く。のやのKちゃんと連れだって「あじと2(AGT)」という自然食のお店へ。そこで今回ライブで再び共演するキッコリーズのカポウさんとバッタリ。会うのは1年ぶりだがTiwtterやInstagramでのやりとりで久しぶりな感じがしない不思議な感覚。
この日のハイライトは札幌の夜景。街を見下ろす旭山記念公園まで車でドライブ。何メートルも雪が積み上がり夜になりさらに寒いというか冷たく痛い。それでもオレンジの光が目立つ札幌の街灯りは心を高鳴らせる。街頭がオレンジ色なのは白い灯りだと吹雪で見えないから。目を細めて遠くまで眺める。
札幌の冬の夜を堪能して、冷え切った体でプー横丁へ「ただいま」と。家から遠く離れた街でたくさんの宿り木があることが嬉しいのです。プー横丁のカウンターには僕の作ったカレンダーがラミネート加工されて貼ってある。ゆるゆると夕飯。ここ1週間とても質素な食生活を送っていたのだけど札幌に来たからには美食天国である。
これでもかというほど美味しいご飯と楽しいおしゃべり、サッポロクラシックを夜更けまで。皆さんも札幌に行く機会があったらプー横丁かレストランのやにぜひ一度行ってみてください。旅の初日はこれでおしまい。旭山に車で登頂。