
朝起きたら窓辺は明るく光が差している。ライブ前に藻岩山登山(ロープウェイで)決行か!と意気込んだものの朝食を食べ終わるころにはまた外は吹雪。すっかり心折れてまったり珈琲でも、といろいろお世話になっているチョロンの札幌本店へ行き、併設の森彦というカフェで濃いコーヒーをいただきながら窓の外に舞う雪を眺めてしばしボーッと。お薦めされたセレクト古書屋が近くにあったので行ってみた。トロニカというお店が入っているビルがとてもレトロでテンションがどんどん上がっていく。

いよいよ初めて足を踏み入れる「たべるとくらしの研究所」。福島あんざい果樹園の伸也さん家族が家族が札幌に移ってきてオープンさせたお店。「おばけ屋敷みたいだよ」とか「外よりも寒いから覚悟して」とかいろんな前情報があったのだけど、入った途端にその素敵な雰囲気にすっかり心酔いしれてしまった。この段階で「あああ、今日はものすごく良い夜になるな」と感じた。


伸也さんにはお土産にアアルトコーヒーのアルヴァーブレンドを。そして夜からのライブのため腹ごしらえをしに向かうのは札幌の台所、場外市場。キャンペーン時に二条市場へは行ったことがあったけれどもここは初めて。カニ、いろんな魚、トウモロコシにアスパラガスに目が喜んでいる。いろんなものの中から選んだのは海鮮丼。好きな具材を自分で選べる四色丼、僕はイカ、ウニ、ホタテ、イクラ。美味しくてため息。


今日の本題をしばし忘れてしまったがハッと我に返り我に返り再びたべるとくらしの研究所へ戻りライブの準備。東京から持ってきた小さなPAシステムでもお店全体が鳴って素晴らしい音像。キッコリーズの皆さんも登場し一緒に練習。メールで譜面とMP3のやりとりをしてきたけれども、一緒に音を出してみた瞬間にカチッと噛み合う感覚。それぞれ一回ずつ練習しただけで本番へ。

日も暮れて開場。お客さんがたくさん。入りきれずに帰っていただいた方もいらしてとても申し訳なかった。本当はdans la natureなっちゃんも一緒に来れたら良かったのだけどお菓子の出張販売というカタチでの参加。どんどん売れていくお菓子。あっという間に完売。キッコリーズのライブはとても穏やかで楽しく初めてのライブイベントのたべるとくらしの研究所がどんどん音楽空間になっていった。そしていよいよ僕の番。




僕のセットリストのなかでキッコリーズの曲も2曲あわせて演奏、通常の対バン形式のライブとは全然違う雰囲気のものになったと思いますが、それがこの空間にとても合っていて、みんなの話し声や子どもたちの踊りと少し退屈したみたいな声までもすべてがハーモニーになっていました。途中で伸也さんを呼び出し挨拶する時間も。僕個人的には「完璧な夜だな」と感じて、ちょっとまだ、言葉にすることが難しい。Youtubeに動画を公開したのでぜひそちらを観てほしいです。
お客さんたちはみんな優しくあたたかく、何人かが泣いているのが見えたしたくさんの人たちがニコニコしているのも全部わかった。とてもいいライブだった。終演後の雰囲気も格別でここで演奏できてよかったなーと心から思いました。片付けが終わった後で伸也さんがコーヒーをハンドドリップで淹れてくれて(「たべるとくらしの研究所」とプリントされた白衣を着てるからホントに研究所長さんみたいだ)それとなっちゃんのお菓子、そして奥さんアキコさんのケーキとスコーンをいただいた。お酒の要らない、甘い甘い打ち上げでした。




ホテルの部屋に戻っても、独り言で「完璧な夜だったな」と何回も。