2012年04月17日

2012年春、みちのく旅

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そもそも「みちのく」とは「道の奥」という意味で、そこから芭蕉の「おくのほそ道」を連想させる。先週の土曜日から車で出発した今回の旅は、2009年秋の父親との東北観光とも2010年秋の仙台ライブに絡めた鳴子こけし旅とも違う、忘れられない忘れてはならない旅になりました。気仙沼から仙台までの行程で体験したことについてはもう少し言葉を整理してきちんとあらためて書きたいと思いますが、今回の旅で救い(という言葉が適切かもわかりませんが)だったのは気仙沼で僕を迎えてくれた“気仙沼くん”とその友人たちとの楽しい夜(最後は僕はホテルの駐車場でトランクからギターを取り出し「雨の夜と月の光」を歌っていました)と岩井崎で見た津波に立ち残った龍の形をした松の木。「ここがhanaleeか・・」と思った。まずは1年半ぶりの仙台でのライブのことを。

気仙沼、陸前高田、南三陸町、カーブを曲がり海に出会うたびに流された街、言葉にあまりある風景をこれでもかと突きつけられた果てに挑んだSENDAI KOFFEEでのライブでしたが、最初に意図していたとおり、僕が静かに語り熱心に歌い、それをお客さんが聴き入るという空間になりました。ちょっと笑ったりララと口ずさんだり手拍子したりしながら。「日向の猫とチャーリー・ブラウン」のためのきれいなコーラスにも感謝。きちんと録音できました。歌うのが2度目の「予感」という発展途上の曲もどんどん膨らんでいくようで。みんな終演後に黙々とアンケートを書き込んでくれているので手持ちぶたさになった僕はBGMに、とSENDAI KOFFEEのピアノで「blue moon skyline」を。

帰り道、どこかのサービスエリアで休憩して読んだアンケートの、「3月11日の夜、街が流されて焼かれて雪が降ったのに空は今までに見たことのないほどの満天の夜空、泣きたくなるほどの夜空でした。いろんなことを思い出し、すべてを愛しく思っていることをあらためて感じた。生きている音を聴けてすごく楽しかったし感動しました」とか、さらには「津波で流された学校、友だちと遊んだ公園、自分が生きてきたすべてを否定されたような気がしていましたが、今日のライブを聴いて感じて“予感”しています!」という言葉に背中を押される思いがしました。福島から来てくれた方も少なくなく、仙台ラララ隊あらため東北ラララ隊にまた次の長袖の季節に再会することを楽しみにしています。

何から何までお世話になった、“気仙沼くん”に心から感謝を。

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Posted by monolog at 10:24│Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
本当に楽しい時間を有り難うございました。別れ際に、山田君と僕たちを巡り会わせた「雨の夜と月の光」を目の前で聞いた時は、夢のような不思議な感じでしたー。また、いつでも遊びに来てくださいね!
Posted by saito at 2012年04月18日 19:39
「雨の夜と月の光」を聴いてピンときた“saito”くんが友人の“気仙沼くん”にGTHを
教えたとこから縁は始まって回りまわって長い時間をかけてこないだの気仙沼の夜に
結びつきました。また遊びにいくので呑みましょうね。いろいろとありがとう。
Posted by ymd at 2012年04月18日 21:03