前回フリースタイルの“詞先”課題の作品を公開しましたが、今回はもうひとつの、“曲先”課題を。ラララで歌われる歌詞のない10小節のデモ(ここからダウンロードして聴くことができます)をサビだと見なして歌詞を書いてくるという課題でした。本来はワークショップ最終日に僕がそれをひとつずつ弾き語りする予定でしたが、詞先課題の発表と批評ですべての時間を使い果たしたので「オレがなんとかする」と約束して皆さんとは別れました。
20名全員の作品をひとつずつ前述のデモに当てはめていくことはあんまり面白くないなと感じて、まずすべての歌詞の中から“夜”を想起させるものと、それ以外の時間帯、茶目っ気があったりファニーだったりするものに分けました。コード進行や歌いまわしなどにアレンジを加えひとつの曲になるようにして2曲、便宜上僕が勝手にタイトルを「SORANOHANA」と「HALLOWEEN SONG」と命名。「SORANOHANA」には僕の書いた歌詞、7分を超える大作となった「HALLOWEEN SONG」にはゲスト高橋久美子ちゃんの書いた歌詞が含まれます。
テーマを決めずに参加者それぞれが思い思いの言葉を綴ったにも関わらず、分類したり並べる順番によって大きな物語のうねりを持つのが面白く、思ってもいなかったような2曲ができあがりました。ワークショップ参加者の皆さんには巣巣からすでにメールでお伝えしてもらいましたが、とても素晴らしい合同作品になったので作詞講座に参加できなかった皆さんにもぜひお聴きいただきたいと思います。
なお、「言葉とメロディのワークショップ」が各所でとても好評で、11月の終わりに今度はソングライティングについてのセミナーを、という依頼をいただきました。また改めてお知らせしますがここに詳細があります。あくまでも僕は僕が思っていることを話すことになると思いますので堅苦しいものにはならないはずで、なかなか普段語ることのない曲作りに関するエトセトラを紐解こうと思います。音楽は聴くだけで作ったりは・・・という人ほど面白い体験ができると思います。興味ある方はぜひご参加ください。