2012年11月23日(祝)のお話。いよいよ始まったアアルトコーヒー庄野さんとのツアー。もっと言えば10月の新潟、11月11日の巣巣から連なるロングランかもしれないし来月の徳島へ辿り着くまでの折り返し地点かもしれない。僕は早朝5時半出発で東京から、庄野さんは京都でのイベントの流れで名古屋入り。会場は名古屋陶磁器会館という古い洋館。名古屋東北部はかつて輸出向け陶磁器絵付加工で隆盛を誇ったそうで、その中心拠点がこの陶磁器会館でした。
この日は日が暮れるまでのデイタイムのイベント。道路渋滞でぎりぎりの到着となった僕らは庄野さんがコーヒー講座をやっているあいだに足音をひそめながらPAや照明を準備、笑いが沸きコーヒーが香るとてもいい時間。僕も講座の最後、リハーサル代わりに急遽「アップダイク追記」を披露。そして間もなく趣きのある空間でのライブが始まりました。
天井の高い、広めの会場は反響音を楽しむようなライブな音像。クリスマス曲のセットではこの日からバックトラックを使ったセットに。ステージ背後に一段高くなった演台があってそこに上がり「coffee」をアンプラグドで自分の声がスーッととてもよく飛んでいく感覚。そして庄野さんとのコーヒートーク。思えば2010年10月から断続的に僕らはこういうことをやっているのだな。ライブ会場に再びコーヒーが香る。
この会場は17時までしか使用できない場所だったのだけど終演前には外は日暮れてきてほのぐらい灯りの雰囲気も早めのクリスマス感を醸し出していたように思います。友だちやお客さんたちからも「どうやっていつも素敵な会場を探してるの?」と問われることも多いのだけど僕(僕ら)は本当にめぐり合わせに恵まれている。
バタバタとせわしないツアー初日、名古屋の名店味仙で打ち上げして一日の終わり。その後お風呂上りに庄野さんと飲んだビールがとても美味しかった。お手伝いいただいた地元スタッフ、心強いサポートのチームに感謝。