
武蔵野の地で10数年暮らしていながら毎年3月3日と4日に深大寺で「厄除元三大師大祭 だるま市」なるものが行われていることを知らなかった。年始に厄払いに訪れたときに知った催し、実は江戸時代から続く歴史と伝統の行事だそうだ。この目でその風景を確かめるべく出かけた。深大寺付近は交通規制もされて大変な賑わい。境内から参道まで出店が並ぶ。
本堂に入るとだるまの真っ赤な色。梅の花に目がいかないほど目を惹く無数のだるま。お目当てはインターネットで知った“招き猫だるま”なる、猫が胸にだるまを抱いた張り子。あれもこれも可愛くて、これは友だちに、これは自分用に、とたくさんのだるまを購入。そしてそれを持って「だるま開眼所」に並ぶとお坊さんがだるまの左目に目を描き入れてくれる。梵字で「あ」、阿吽の呼吸の「阿」と描き込む深大寺独特の作法らしい。曇天がだんだんと晴れていくような(実際にそんな天気でした)刺激的な赤に鼓舞されてとても元気な気分になった。東京にはまだまだ知らない面白いことがたくさんある。