昨日のこと、お昼からスタジオへ。ニューアルバム、音の制作の最後の作業、マスタリング。音の細かい調整をしたり(みんながステレオですきなEQ調整をするように最終的なモードを決める)曲間を何秒にするか(「ここは間髪いれずすぐ曲が始まりたい」とか「この曲の前は長くあけて余韻を演出したい」とか)など、まさに締めくくりの作業。大きな音で聴いたり小さな音で聴いたり。果たしてここ2年の時間を凝縮した、最終的には52分22秒のCDができあがりました。一緒に立ち会ってサポートしてくださったエンジニア手塚さん、『pilgrim』『home sweet home』に続けて音をまとめてくれたマスタリング・エンジニアの石橋さん、スタジオのスタッフの皆さん、ありがとうございました。
できあがったCDをカーステレオで爆音で聴きながら今度はリハーサルスタジオへ。夜から夜中までバンドでのリハーサル。メンバーそれぞれには録音作業などで会う機会はあったが全員が揃うのは今年初めて。完成したアルバムの話などを息巻いて語るうちに、つらく孤独な作業だったように思えた(特に後半)アルバム制作も本当はたくさんの力添えとみんなの出す音を集めて作ったものなのだなあと再認識。五十嵐くんなどはサプライズに“ アルバム完成記念ポチ招き猫(だるま付き)”を作ってきてプレゼントしてくれた。感動する。
くたくたになるまで練習して安宅くんを送っていく帰路、一緒にできあがったCDを聴いていたのだけど環七を走りながら隣りで彼がしみじみと「すごい力作ができたねえ」と呟いた言葉に「そうだねえ、思い残すことはないねえ」と素直に返せた。レコードを作るとできあがったそばから反省するようなクセが自分にはあったのだけど、今回は違う感覚。今は自分が次にどういう新作を作るか想像もつかないほどすべてを吐き出した感がある。
「もう今日でレコーディングの日々の終わり」と僕のTシャツには“THE END”と書いてあった。音に関してこれでハッピーエンド。アートワークと歌詞ブックレット、パッケージも作業は佳境、すべてがそろったらプレス工場からCDが届く。五十嵐くんがくれた招き猫が抱いているダルマには音完成の片目をいれて、皆さんの前に現物をお披露目するときにもうひとつの目を描き入れたいと思います。今年の6月は素晴らしい6月になりそう。
Posted by monolog at 08:56│
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