2013年05月15日

5月12日(日)京都〜大阪(DAY2)

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2日目の朝。京都は観光の街なのでお隣の女性客グループが朝早く出ていく音で目が覚める(すべての声、音が筒抜けの、しかし清潔で新鮮な宿でした)。近くにあった梅小路公園、そこにはとても近代的な京都水族館があって、次の機会には必ず見学したいと思いました。さすがに前日のハードスケジュールでみんな遅くまで寝ていたがこの日はこの日で2ステージのタフな行程なのでした。まずは腹ごしらえということで三条のイノダコーヒ本店でばっちりモーニングを食す。京都に来た、という感じ。

SOLE CAFEに12時にイン。演奏者でぎゅうぎゅうのステージ、ボーカルだけPAしてベースはアンプから薄っすらと。ほぼ生音の演奏は僕らにとってもとてもやりやすくて快適。昨日の40分のステージとは打って変わっていつものゆったりとしたペースも心地よく、いつもはひとり語りのMCもメンバーがいると一段と楽しい。来場の皆さんにはSOLE CAFE名物の天然酵母パンをプレゼント(僕がリクエストしてナッツとオレンジピールを混ぜてもらった)。13時15分過ぎに開演。いつもはペダルスティールやエレキギターで鳴らしている歌を安宅くんのマンドリンでリアレンジ。イトケンさんもスネアドラムと小物パーカッションだけで対応。しかしそこで響いた音はとても豊かな表現にあふれていて自分でも感動するほどでした。いつも東京でやっているような五十嵐くんとえびちゃんとのやりとりなども。京都だけ特別に弾き語りで「あさってくらいの未来」を演奏しました。

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バタバタとSOLE CAFEを発つ。これまで毎回撮ってきたSOLE村田夫妻との写真を撮り忘れたことが悔やまれる。村田さんに教えてもらった北大路のはせがわでお弁当(すごいボリューム)を買って車内で食べながら2会場目の大阪へ向かう。演奏のフィーリングがとても良かったので早く大阪でも音を鳴らしたいと心がはやる。一日2ステージは体力的にはしんどいが精神的には楽しいのです。今回の旅はどの行程も渋滞にはまることなくとても快調。この頃にはバンドワゴンは人の形に荷物が押されて身体にフィットしてとても快適な乗り物になっていました。

大阪雲州堂到着。楽器を下ろしてステージに並べてみるといつもはじゅうぶんなスペースに思えた雲州堂の背の高いステージが狭いこと!パズルのように組み合わせて、ステージから全員の姿が見えるように左右を調節しながらセッティング。そしてこの旅で初めて、“猫のブルー”が登場。留守番する愛猫ポチのかわりに『新しい青の時代』を盛り上げるべく舞い降りたこの猫はこれからもいろんな街に登場する。そして開場、満員のお客さん。ざわざわするフロアを僕は2階から感慨深く眺めていました。

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ライブハウスの音量でいつもの編成、大阪で初めて鳴らされた山田稔明と夜の科学オーケストラ。ステージの上から見たお客さんの顔が音が加わるたびに色づいていく感じがとても楽しかった。拍手の音も大きくて、素晴らしい時間と空間を共有しているという実感がありました。お客さんに“猫のブルー”を紹介、一緒に「やまびこの詩」を演奏しました。この日の一番気持ちよかった瞬間は「平凡な毎日の暮らし」でした。グルーヴが噛み合う瞬間と、波がさーっと引いた凪の時間。「予感」では安宅くんがクラリネットを吹き、もともとは小さなフォークソングから始まったこの歌が室内楽的趣きを持ったことがとても嬉しい。「一角獣と新しいホライズン」について熱く語る声もたくさん聴きました。みんなが新しいアルバムを心待ちにしているヴァイブスがひしひしと伝わってきました。

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最後の「ハミングバード」を歌い終えるときのさびしさは新感覚で、五十嵐くんも後で「楽しい旅が終わるな〜と結構キました」と言っていた。会場には加古川チャッツワース岸本夫妻、奈良 風の栖の宮川さん、そしてクリスマスCDのときにお世話になった絵本屋さんとか猫写展でお世話になったギャラリーの方とか、東京からミルブックス藤原さんも駆けつけてくれて、なんだかレコ発みたいなお祭り感でした。皆さん本当にありがとう。

たくさんのサインと握手、そして皆さんの熱い言葉を聞いていたらどんどん夜が更けていき、ホテルについたのは11時過ぎ。しかし僕らはとても良い感じの居酒屋を見つけてこの2日間3ステージのお疲れさま会を日付が変わるまで。イトケンさんは温泉に間に合うように急いでホテルルームへ、安宅くんと五十嵐くんはもう少しお酒と音楽を探して街に出ていきました。僕は、気づいたら朝になっていました。

Posted by monolog at 11:55│Comments(0)TrackBack(0)

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