



昨日のこと、お昼から出かけて渋谷Bunkamura「アントニオ・ロペス展」へ。リアリズムの極致、日常を凝視し観察し観測してそれをキャンバスに描き移したような絵の数々。なかでも一番好きだったのは「グラン・ビア」という、早朝6時半の大通りに出かけていき朝の光の30分を描きとるだけの作業を5年間続けて完成された絵。偶然にもそれはロペスが今の僕と同じくらいの歳から描き始めた作品だった。ひたすら冷蔵庫を緻密に描き込んだ絵も素晴らしかった。日常を一心不乱に見つめることから表現や思考は始まるのだな。
渋谷の谷を登ったり降りたり。大学を卒業して勤めていた映像制作会社に新しいCDができた報告をしにいく。前回は3年前だったが、会社が移転して僕が働いていたころとは違う豪華なオフィスに。社長不在で奥さまと思い出話。「山田くんはホントに音楽が好きなのねえ。ADしてたころより全然今のほうが生き生きしてるわ」と言われ、仕事時代の休みもなく疲れ果てて死んだ魚の目のようだっただろう自分を思い返す。渋谷の交差点で偶然ばったりと社長と遭遇、「山田!おまえのブログを昨日読んだとこだったぞ」と雨の中の立ち話。経年して曲がった背筋がシュッと伸びるような、嬉し恥ずかしの会社訪問であった。
キラキラしたビルを登りヒカリエ8階で沖縄デザインの展示を見て、梅雨の東京で南の島について妄想。今年はまた沖縄でライブができたらいいなあ。そこから中野へ移動して今度は中野ブロードウェイの混沌とした世界へずぶずぶと。ゴミ捨て場のようなCD売り場のなかからR.E.M.のCDを掘り当てる、ライフワーク的パトロール。夜の帳がおりて友人と集まってもうこれで何度目のCD完成記念の宴。楽しくて、深酒。
明日は巣巣で『新しい青の時代』発売記念インストアイベントです。ダンラナチュールがどんな“新しい青のマフィン”を作ってくれるのか。アアルトコーヒーの「new blue period」も用意しようと思います。大きな音で『新しい青の時代』を聴いたり、明日上映するための映像もまとめてみました。ぜひすでにCDをご購入いただいた方も、まだ手にしていない人もご来場ください。入場無料。
山田稔明『新しい青の時代』
発売記念インストアイベント in 巣巣
2013年6月15日(土)18:00〜(入場無料)
出演:山田稔明
2013年7月7日全国発売となる山田稔明『新しい青の時代』の巣巣での
販売開始を記念して巣巣にて試聴会を行います。もちろんCDのご購入も可能、
サイン会もあわせて。ミニライブなどもあるかも?ぜひご来場ください!
巣巣にて入場予約受付中
巣巣(http://www.susu.co.jp/news/p999.html)
〒158-0082世田谷区等々力8-11-3 岸本ビル1F
TEL 03-5760-7020