




3デイズ最終日、21日(日)はトラベラーズファクトリーでの2ステージ。わかっていたことだがしっかり身体が疲れている!どうにか起きだして投票。そしてキーボーディスト真里さんをピックアップして中目黒へ。到着するとアアルトコーヒー庄野さんが濃くて美味しいアイスコーヒーを淹れてくれた。“新しい青のブレンド”と名付けられたこの日のためのコーヒー。ステージ後方の壁にはボブ・ディランのLP、8月公開のケルアック原作の映画「オン・ザ・ロード」のポスターも貼られている。きっと仕掛けたのはトラベラーズの飯島さん、彼と僕の趣味はすこぶる近い(トラベラーズ店長ブログ)。最初のステージは14時に開場、満員御礼。



旅ベーグルが作ってくれた“新しい青のベーグル”(どちらかというと黒っぽいベーグルだったけど)はマローブルーを練りこんだもので、これは奇しくも加古川チャッツワースが作ってくれた“青い飲み物”と同じハーブだった。美声のためのハーブ。だからかどうだかはわからないがこの日はノドを枯らすことなく気持ちいい歌を歌えた。第一部の「日向の猫」の盛り上がりはすごかった。みんなの「ラララ」が僕を持ち上げて今までにないくらいテンションの高い「日向の猫」、多幸感。
終演後にはトラベラーズノートが作ってくれたノートにスタンプを押してサインもたくさんした。お客さんもどんどん自分の話を僕にしてくれて、とても興味深い。最後の締めをやりそこなって、予定外の新曲をアンコールで歌うことになったのだけど、それがとてもよかったな。真里さんが「あさってくらいの未来」で涙が出た、と言ってくれて僕は笑顔になった。
あっという間に第二部(満員御礼!)、3日4会場5ステージの最後、始まったら終わってしまうのはわかっているけどやはりさびしい。このステージでの「月あかりのナイトスイミング」は今までにないスケールの歌になった。泣いている人がたくさんいたので僕はずっと手元を眺めてもらい泣きしないようにしていたのです。終演後はまた長いサインの列、そのなかで「日向の猫」で昨年亡くなったお祖母ちゃんを思い出した…と話し始めてみるみるうちに泣いてしまった人がいた。僕は泣かないようにニコニコして握手をして、優しい孫だなああと思いながら、こうやって人の記憶をくすぐるような、暮らしの隣で静かに響くような歌を歌える幸せを噛み締めたのでした。




夜は楽しい打ち上げ。旅ベーグルのマツジュンもやってきてバカバカしい話で盛り上がって楽しかった。トラベラーズファクトリーで2年続けてこんな贅沢な時間を持てていることが嬉しい。みんなとてもいい人。人と人との繋がりは何よりも心強いですね。と、しかしもうさすがに体力の限界だったようで帰宅するとそのままの格好で僕は次の朝を迎えていました。記憶にあるのはマツジュンが何回も繰り返し言った「ドライボーグ」という実態の分からないモノのことだけ。
東京のみんな、3日間ありがとうございました!