
この名古屋陶磁器会館の歴史は昭和7年にさかのぼる。由緒ある趣深い会場はその音の響きも素晴らしくて、僕が東京から持ってきた簡易PAセットでも他のどことも違う歌になる。部屋の四隅に向かって音を注いでいくような気持ちで声を投げると、数秒遅れて声が自然なエコーを湛えるのだ。この日はデイタイムのライブだったので子ども連れの家族も複数いて、輪をかけていつもとは違う雰囲気に。
愛知県には僕の歌から名前をつけられた「はなり」ちゃんという子が2人いるのだけど、その一人が初めて僕のライブを観る記念の日にもなった。客席に「はなり」ちゃんがいるのに気がついたので歌う予定になかった「hanalee」を歌いました。どんな気持ちだろう?と思いながら。この7月で10周年になるGTH『omni』のなかから「20世紀の夏の終わり」を久しぶりにセットリストに。

2時間のライブが終わったのが17時、まだ空は明るく時間の感覚がおかしくなるよう。タワーレコード名古屋パルコへ出向き挨拶を。いつも思うことだけど名古屋って大きな街だ。いろんな情報をもらって結局「しら河」というお店で鰻、ひつまぶし定食を食べて夏バテを吹き飛ばす。この日名古屋は各地でお祭りが開催されているということだったので夜になって出かけようかと企むもホテルの部屋でNHKのイカの番組を観ながら気づいたら眠ってしまっていました。長い長い、しかしあっという間の一日でした。
