昨日のこと、朝から吉祥寺を散歩する道すがらばったりご近所の杉真理さんに会って幸先いい日(11月に杉さんとのイベントが決まるかも)。バウスシアターで整理券をもらってこの日から先行公開の是枝裕和監督作品「
そして父になる」の初回上映を観た。期待に違わぬ映画、ハンカチをカバンにしまったままにしてしまって終盤は大変でした。血か、過ごした時間か、子どもを持たない自分にもいろいろ考えさせられるところがありました。父親を演じるリリー・フランキー、福山雅治両氏とも独身というところも興味深い。また観たい。シンプルなピアノの劇伴が印象に残ってグレン・グールドをYouTubeで聴いている。
涙で目をはらしたまま電車に乗って、代官山蔦屋書店へ挨拶に。音楽フロアでは9月から『新しい青の時代』を、旧譜『pilgrim』『home sweet home』も含めて大きく展開していただいていると聞いていたのだけど、それをこの目で確かめた。試聴機にも入っていて感動。あんなに大きくて、キラキラしたブックストアにささやかなインディペンデントリリースのCDがたくさん並んでいることが嬉しい。「ほんとにこのCD好きで毎朝聴いてるんですよ」というお店の方の言葉を聴いて、あああ自分、まっとうに音楽をやっているなあとしみじみ感動しました。10月5日はモーニングライブというフリーイベントをやらせてもらう。真夏のケヤキの木の広場も記憶に残ったが今度はしっかり秋を感じさせるような午前中にしたい。僕が参加させていただいた今日発売のコンピレーション『猫と音楽の蜜月』もたくさん入荷されていました。
帰宅、まだ体力が残っていたので思い立って白石和彌監督作品「
凶悪」のレイトショーへ出かけた。実話を元にした映画。とにかく重く哀しく非道で痛々しい、どこまでも沈んでいくような映画だったけれども、これは観ないと気がすまなかっただろうなと思いました。人間とは誰しもがちょっとしたことで道をそれて“悪”に手を伸ばしたり触れたりするのだろうか。目をそむけつつもその話の先の筋を知りたいと思う下衆な欲望。「そして父になる」にも共通することだが地方都市の荒涼とした空気を地方出身者として想起させるようなところがあった。積極的にもう一度観たいとは思わないが映画のもととなった本を読んでみたい気持ちに。観る順番が逆だったらよかったな。リリーさんの役柄の振れ幅よ…。ザンジバルナイトから続いた“リリーさん祭り”終了。
2013年10月5日(土)@ 代官山蔦屋書店 3号館2階音楽フロア
“代官山モーニングカフェライブ
山田稔明『新しい青の時代』発売記念インストアライブ”
開館時間:10:30(入場無料・ご予約不要のインストアライブです)
イベント詳細
土曜日の朝に早起きして週末を存分にゆったり楽しもうという企画、
本や音楽に囲まれて気持ちの良い時間を堪能しましょう。
主催:
代官山蔦屋書店
協力:株式会社ブリッジ
お問い合わせ:03-3770-2525
Posted by monolog at 08:53│
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