2013年10月01日

“brand new blue” tour 2013(DAY20:9月29日 佐賀〜福岡 cafe Teco)

実家、朝ご飯を作る音が聞こえてきて7時前に起床。外はしとしとと雨。うちの実家は車でちょっと走ると福岡県、そこには筑紫野温泉というのあって、この日も大きなバリ風の大浴場で優雅に朝風呂。コーヒーが飲みたくなって車で街を流してみたがめぼしいお店なく結局セブンカフェで100円のコーヒーを。実家とはだいたいそんなものである。昼までだらだらして駅まで送ってもらって博多へ。車窓からの景色は昔の印象と変わらない。



博多駅周辺の雰囲気は昔とは大きく変わった。博多で買い物っていう習慣が高校生のころはなかったけど今は目に鮮やかで楽しい。タワーレコードのアミュプラザ福岡店を覗く。発売から時間が経っているがきちっとソロ3枚とも置いていただいていた。天神に移動してタワーレコード福岡に挨拶。ここはリリース時に大きく展開していただいたお店。スタッフの方とおしゃべり、コメントカードを書かせていただきました。猫コンピもビシっと並んでいた。昨日のイムズに戻り「SOUND & VISION 鋤田正義写真展」を堪能。ボウイのかっこよさよ…。いい刺激でした。

時を同じくして福岡滞在中の友人Jと落ち合って福岡大名のボーダーラインでレコード掘り。高校時代から通っているお店。雨は小降りになってきて、少し早めにカフェテコに。テコさんに「ただいま、お久しぶりです」、昨年末はちょうどカフェテコが店休日だったのだ。美味しい賄い風の定食をいただく。やはりここは福岡での“ホーム”である。やっちゃんも昨日に続き来てくれた。ライブの準備を始めると杉真理さん登場。カフェテコ公演、スペシャルゲストはなんと杉さん。先述の友人Jが東京から福岡へのフライト時に杉さんが同じ飛行機に乗っていることに気付き僕に連絡、そして僕が杉さんにメールしてこの日のゲストインが決まった(杉さんはまったくのプライベートで法事で帰省、そして偶然にも実家はカフェテコのすぐそばだった)。杉さんとカフェテコで練習。変な気分だ。新しい。リハーサル中に「ぜひ僕らに聴かせてください!」とリクエスト、杉さんは「ウィスキーがお好きでしょ/カフェテコが似合うでしょ♪」と替え歌を。みんな一気に盛り上がって本番スタート。

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いつものように「どこへ向かうか」で始まったライブ、最前列に制服の女子高生が座っていて目をうるうるさせていたのでインディアンの酋長の言葉は彼女に。ほぼ生音に近い音像で親密な空間。早めに登場した猫のブルーは前回の旅の途中で災難に会い(いつかお話します)衣装替え。この日もしかし体調が悪かったのか踊りのキレが非常に悪かった。そして猫コンピ収録の「夢のなかの音楽」も披露。そして杉さんを迎えました。思えば数日前に吉祥寺でばったり会ったのはこのステージの伏線だったのだな。いつもは杉さんのステージや杉さんのラジオに僕が誘っていただくことが多いので、カフェテコでは「お・も・て・な・し」の気持ちで杉さんに気持ちよくなってもらいたかった。ギターはやっちゃんの、マイクスタンド等は友人Jが作業中だったスタジオからお借りした。

一緒にエヴァリー・ブラザーズの「夢を見るだけ」を演奏。もう10年くらい杉さんと歌っている、ずっとハーモニーの歌(「夢のなかの音楽」にはこの歌の引用が含まれていたりもする)。最後のリフレインがずっと終わらなければいいのにと思った。杉さんソロで一曲披露、間奏の流麗なギタープレイに会場湧き手拍子。そして杉さんと一緒に作ったと言っても過言ではない2000年リリースの『cobblestone』から「午後の窓から」。サビをユニゾンしたり、コーラスの掛け合いにしてみたり、とても自由な気持ちで演奏できました。感慨深かった。誰かがアンケートに「杉さんと山田さん、父子のように見えました」と書いていたけど、優しく見守られている感覚が確かにありました。この日の「日向の猫」は多幸感の極みだった。僕は最近この歌の後半でU2の「With Or Without You」のフレーズを歌うのだけど、そこからパッとハーモニーに移行する瞬間、そこがいつもハイライトになる。

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終演後もお客さんはアンケートに熱心に書き込んでくれて、なかなかみんな席を立たない。客席には昨日のやっちゃんみっちゃんてっちんだけでなく何年ぶりに会うのか憶えてないくらいの、ニタくんとナラちゃんが。ニタくんなんてなんて成人式以来20年ぶりとかじゃなか?ローカルバスの野見山睦未さん、諫早オレンジスパイスの平湯さんも来てくれた(オレスパは以前福岡にもあって、そこがクローズするときのパーティーの料理をテコさんが担当していたそうで二人もそれ以来の再会。繋がりはまた繋がり直す)。ここでもまたやっちゃん先生の教え子(最前列で見ていた高校生)が。やっちゃん先生が聴かせてくれた歌の歌詞を必死に思い出して検索して山田稔明を探しだしたらしい。小学校の先生の影響力ってすごい。

とにかく2日目の福岡も楽しい夜になりました。実家でゆっくりしようと帰省していた杉さんを引っ張りだしてしまいましたが(このあと杉さんは別会場でも歌ったそうです)旅先での2013年最新のフルタイムのライブを杉さんに観ていただけたことがとても嬉しい。杉さんからも楽しかったというメッセージを後日いただいた。福岡の皆さんはものすごく貴重なステージの目撃者になりました。僕にとってもいつでも振り返って思い出す出来事になると思います。せっかく幼なじみが集まったのだからと杉さんも友人Jも遠慮してくれて真夜中近くまで同級生呑み。前日のファミリー感とはまったく違う、15歳くらいの頃に戻ったような話。40歳になった者、これからなる者の集まりだったけど、なんだかえらくみんな若返ったような気がします。

翌日のお昼の飛行機で東京へ。楽しい福岡2日間。お客さん、サポートしてくれた皆さん、今回お会いできなかった人々、どうにかしてまた年内九州で会えたら。どうもありがとうございました。





Posted by monolog at 12:53│Comments(0)TrackBack(0)

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