うちの猫はもともと写真家の斎門富士男さんの葉山の邸宅で飼われていたので、小さい頃の写真がたくさん残っていて、今でも折りにふれその姿が垣間見れる写真集を広げては「ひゃー、ポチはこんなに小さくて細っこかったのかー」と目尻を下げることが多い。12月の“夜の科学”は年末感謝祭的なクジ引きでご来場の皆さんにプレゼントをさしあげるのだけど、その商品のひとつにしようとAmazonのマーケットプレイスで探して注文していたポチが載っている写真集が何冊も昨日ドサドサッとポストに届いて、またいつものようにそれを眺めながら「ひゃー、ポチはこんなに小さくて細っこかったのかー」と目を細めた雨の火曜日だった。
よく「なんで猫なのに名前がポチなんですか?」と聞かれるがその理由は至極明快で、もとからポチはポチという名前だったのだ。斎門さんのうちが猫を飼い始めた最初の、斎門家の象徴的な猫が「ポチ」という猫だったそうで、その猫がいなくなったあとに現れた彼女の仕草がとてもその「ポチ」に似ていたので2代目のポチを就任したそう。だから斎門さんの「
ぽちのゆめ」という本の「ぽち」は最初の「ぽち」なのである。僕は「
CAT GARDEN」という写真集で斎門さんの猫だらけの家のことを知り、2001年の『饒舌スタッカート』のジャケット写真の撮影をお願いして、あまたいる猫のなかで僕の胸にすっと収まったのがポチだったのだ。その後自分がその猫と暮らすことになるとは。そして僕の21世紀に書いた歌のほとんどがその背景に(ときには具体的に)猫と関わりのある歌になったのでした。
9月に発売になった猫を愛するミュージシャンによるコンピ盤『
猫と音楽の蜜月』発売記念のインストアイベントに参加します。会うたびに猫の話で盛り上がる杉真理さんとも福岡以来の共演、とても豪華な無料ライブは完売している下北沢lete公演の翌日、たまプラーザでの週末を楽しむのもいいのではないでしょうか。猫の話をすると終わらなくなるので気をつけなけけば。15日に発売になる『Christmas Songs』もソロ作品などもご購入できると思いますのでぜひこの機会をお見逃しなく。
コンピレーション『猫と音楽の蜜月』発売記念インストアイベント
2013年11月16日(土)@ 山野楽器たまプラーザテラス店
ゲートプラザ1Fフェスティバルコート
13:00スタート*観覧無料
出演:山田稔明、杉真理、玉城ちはる(with 重松華子)
お問い合わせ:山野楽器たまプラーザテラス店(tel 045-905-0823)
横浜市青葉区美しが丘1-1-2
フロア情報
Posted by monolog at 10:40│
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