
金沢に着くとやっぱり気分がハッとしてきょろきょろ風景を見回してしまう。まず向かったのはタワーレコード新潟フォーラス店。HARCOにバイヤーさんを紹介してもらう。『Christmas Songs』も『新しい青の時代』も揃っていて、クリスマスコーナーに大きく展開していただく。コメントを書いたり写真を一緒に撮ったり、こういう挨拶を旅先で交わすのも楽しい。そしてずっと気になっていたラリーレーベルのショップを覗きにいく。金沢発のとてもいい音楽をリリースしているレーベルで、イトケンさんも所属。お店はアパレルショップの様相、男ふたりで戸惑っているとお店の方がとても丁寧に接してくれた。旅人に優しい街、金沢。

そして3年ぶりに訪れるコラボン。入るなり看板犬だんごが迎えてくれました。店主ちえさんが二三味コーヒーを淹れてくれてホッと一息。とても落ち着くお店。ここでずっとライブがやりたかったので今回連れてきてくれたHARCOに感謝したい。商品や棚をずずずーっと壁側に押しやってライブスペースとお客さんスペースを作る。燕市、新発田市と自分たちの機材でセルフオペレーションしてきたがコラボンではPAを矩さんにお願いする。やりとりもスムーズでとても快適、今回の旅はとてもストレスフリーだ。去年こちら地元に戻ってきた高森ゆうきくん含めた3人でタワーレコード新宿でコンピ盤『Sweet Voices』のインストアをやったのは2010年の1月だった。金沢で再会できて嬉しい。3人でもセッションリハなどを終えて開場。僕は開演までの時間にレコードジャングルへレコハンに行こうと思ったが寒くてあきらめる。
ライブは高森ゆうきくんからスタート、コンピ盤収録の「長い道草」も歌ってくれた。客席には子ども連れが多く、僕の高校時代の同級生も娘と旦那さんを連れてライブを観にきてくれた。HARCOのステージでも同じコンピ盤から「Songbird」を演奏したので僕も急遽セットリストを練り直すことに。HARCOとの「丘陵叙景」「ナイトハイク」のセッションもこの旅最後…と感慨深く、しみじみと音を添えました。そして“ひつじ雲とうろこ雲”ツアー最後のステージへ。





3日間しゃべりすぎたのだけど、歌を歌っているあいだは気持ちのいい声がすーっと前に向かっていく。まずはしゃべり声から枯れていくのだ。僕もHARCO監修コンピ盤に収録された「SING A SONG」を久しぶりに演奏。この歌で僕を知ったというお客さんもこの旅中で多かったので、やはり自分にとって大事な曲。みんな大きな音で手拍子をしてくれました。HARCOとの「太陽と満月」は金沢が一番“遊び”があった気がしました。レコーディングするとしたらHARCOにオルガンを入れて欲しいな。「月あかりのナイトスイミング」は季節を呼び戻すような美しさでした。
コラボンでのライブで一番感動したのは「日向の猫」の一体感でした。みんな照れも恥じらいも捨ててラララと大きな声で歌ってくれて、最後の最後にハーモニーになる部分が終わらないでずっと続けば、と思ったほどです。アンコールでは高森くんとHARCOと一緒に「風をあつめて」を。そして持ち歩いていたのに使う機会がなかったウクレレを弾いて最後は山下達郎カバー「クリスマス・イブ」。会場にいる皆さんがニコニコしていたのが印象的でした。楽しかったな。また冬が終わって春か夏に金沢に来たいです。

素晴らしいスペースを提供してくださったコラボン、いろいろサポートしてくれた友人たち、高森くん、矩さん、そしてあたたかいお客さんのおかげで旅の最後を締めくくることができました。金沢でも長いサインの列、とてもありがたかったです。終演後の打ち上げは楽しく穏やかにコラボンで。美味しいご飯をいただきました。そして猫派の僕をもメロメロにさせる犬のだんご。3日間の旅をこれほど心穏やかに過ごせたのもだんごをはじめそれぞれの街にいた看板犬クロスケ、ジョルジュのおかげかもしれませんね。最終日、僕とHARCOはコラボンが手配してくださった町家一軒家に泊まったのですが二人で4時過ぎまで飲み続けて、たくさんの話をしました。始まりから終わりまでずっと面白い旅でした。またどこかの街でHARCOと共演できたら嬉しいです。

