怒涛のライブが続いた先週末の振り返りを。まず6日の金曜日は代官山蔦屋書店での今年3度目のインストアでしたが、まずお昼から都立大のスタジオでリハーサル。今年の冬の“夜の科学”はイトケンさんと五十嵐くんが不在ということでどうなることかとハラハラしたが、今年久々のステージでの再会を果たした上野洋くんにフルステージ参加してもらい、さらに僕の教え子的な若手シンガー立花綾香にもコーラスで華を添えてもらうことに。そして8月大阪で共演したははの気まぐれの川本健士くんに京都から上京してもらうことで6人編成となる。この日はそのための練習だが川本くんは当日入りなので、ドラム抜きの場当たり的なセッションに。上野くんは声のようにフルートで歌えるので心配はしていなかったけど綾香の不安は相当なものだっただろうと思う。えびちゃんの安定感がとても便りに感じるが、えびちゃんにとって初めて年下がバンドメンバーに入ったせいもあるのか。みっちり4時間、へとへとになるまで。みんなで蕎麦を。
そして、この日の本番のために代官山蔦屋書店へ移動。観覧無料のインストアライブ、安宅くんと綾香と僕の3人での演奏。安宅くんも綾香も初めての代官山蔦屋とのこと、到着してすぐ15分の自由時間を。音響を担当してくれたのは古賀健一くん、今年秋長野県上田で行われたヒトノユメコンサートで出会ったナイスガイ、久留米出身の九州仲間、誕生日が一日違い(僕より10歳若い)ということが判明し、縁が繋がってこの日のコラボレーションとなった。チャットモンチーやアジカン、磯貝サイモンくんなどの音をまとめる若手実力派。彼のお陰でノーストレスな演奏ができました。安宅くんはマンドリンとバンジョー、綾香はコーラス、鍵盤ハーモニカと鈴とタンバリン。
今年3度目となる代官山蔦屋でのイベントなのでいつもとは趣向を変えたトライを、というお店スタッフの皆さんの熱意で、本番ステージとは違う1階の本売り場エントランスでマイク一本で第一部を。奥にはスターバックスコーヒーでくつろぎながら本を読むお客さんたち、忙しく働くスタッフさんたち、通り過ぎる人、立ち止まる人、なんだか東京の街でストリートライブをやっているような新鮮な気分でした。2曲を歌って階上の音楽フロアへ移動。8月と10月と12月にここで歌わせていただく。現在のところ僕が代官山蔦屋書店の最多イベント出場アーティストとのこと、とても光栄だ。ここができたばかりのときにため息をつきながら本と音楽であふれる知識の森を何時間もさまよったことを思い出す。こんなキラキラした場所で歌を歌える幸せを当たり前のことだとは僕は全然思わない。
クリスマス・ソングを中心に『新しい青の時代』の曲も。「やまびこの詩」は少しうらさびしい感じがして、それが逆にクリスマスっぽく響くなあと思った(歌いながら)。安宅くん、綾香との3声での「光の葡萄」は本当に歌っていて気持ちいい。たくさん倍音が鳴ってもっといろんなハーモニーに昇華していく感じがしました。皆さんも気持ちよく聴いてもらえていたら嬉しい。もうすでに「ケンタッキーの我が家」はクリスマスの歌にしか聴こえなくなってきた。
終演後、機材を片付けてもう一度店内をうろうろしているうちに2号館2階の洒脱なカフェAnjinで奮発して打ち上げをしようということになり、「ひとり1200円までな!」とかきゃっきゃ言いながら柔らかいソファに沈みながらTOKYO NIGHT LIFEを気取る。琥珀ビールを飲みながら一日早い古賀くんの誕生日を祝う。綾香はなぜかわらび餅という謎のセレクトだった。19歳も年の差があるとやはりたまに「は?」とか「なんやて?」ということがあるのだ。週末の遅い時間にたくさんのご来場ありがとうございました。代官山蔦屋書店にも今年は本当にお世話になりました。今後ともよろしくお願いします。