


兵庫から帰ってきて翌朝はクリスマス・イブ。いつもお世話になっている等々力の家具と雑貨のお店巣巣でのライブの日。当日のセットリストをお昼に考えるというパターンにも慣れた(が、共演するミュージシャンみんなにはほんとに迷惑ばかりかけてごめんなさい)。午後の夕暮れが空気をものすごい色に染めるなかイトケンさんを連れ立ってまずダンラナチュールへ。お菓子をピックアップ、なっちゃんもクリスマスの過酷スケジュールのせいでヨボヨボになっていた。「おなかへった。朝から何も食べていない」ということになり車内でハンバーガーを食べながら「案外サンタさんたちも移動中はこんな感じかもしれませんよ」とサンタクロースに妙に感情移入するほどくたびれた僕ら。
しかし巣巣につくとそこはやはり居心地のいい通い慣れた環境、リハーサルはつつがなく進み、いつもよりもきれいな照明と飾りでクリスマスライブに相応しい風景に(最近GOMES THE HITMAN.COM照明部はミラーボールを手に入れたのだ)。イトケンさんは12月の“夜の科学”は海外公演のため不在だったので8月のレコ発以来の共演。パーカッションはもちろん、鍵盤ハーモニカにウクレレ、トイピアノと八面六臂で音を添えてくれました。イトケンさんと一緒にやるようになってもう10年くらい経つなあ。


ひとり弾き語りの1曲目を何にするかステージにあがってから決めようと思っていたのだけど一番新しい「きれいな言葉で」にした。まだ安定感がなくて毎回風合いが変わるのが面白い。イトケンさん登場して新旧いろいろな歌、とても多面的な演奏だったのではないでしょうか。飛び入りで立花綾香がコーラスと鍵盤ハーモニカ、そしてみんなで「wish you a merry christmas」と「きよしこの夜」を合唱。こんな人数でクリスマスソングを歌うのはいつぶり?ピアノのイシカワアユミさんが加わってのステージは「星降る街」「月あかりのナイトスイミング」とキラキラした音の粒が目に見えるような、星空を想起させる感じに。この日の「日向の猫」にはアウトロでワム!の「Last Christmas」とポールの「Wonderful Christmastime」、ジョンの「Happy Christmas」を織り込みました。アンコールでは「ユートピア」をすごく久しぶりに演奏。これは店主岩崎さんからのリクエスト。「大好きな曲なんだー」と。なんか、見えた気がしたな。ユートピアが。みんなの「嗚呼、家よ」というリフレインが聖歌隊のようでした。



終演後は等々力のレ・シュヴルイユへ移動してお疲れさま会。まさにクリスマスという感じのディナーに舌鼓を打ちました。こうやってクリスマスの夜にお客さんに向かって歌を歌っていられるというのは音楽家にとって本当に幸せなことだなあと思います。平日の忙しい夜に遅くまで出かけてきてくれた皆さん、場所を提供して待っていてくれる巣巣、一緒に演奏してくれるミュージシャンの皆さん、見えないところでいろいろなサポートをしてくれるスタッフ、友人。みんなそれぞれが大切なあなたたちです。感謝。そして年内最後のライブは本日12月27日のカフェ長男堂。クリスマスの魔法から解き放たれた山田稔明の2013年最後の歌をぜひ聴きにきてください。
“長男堂的2013年忘年ライブ”
2013年12月27日(金)@ 武蔵野市中町 カフェ長男堂
18時開場/19時開演/2500円(オーダー別途)
出演:山田稔明、イノトモ、安宅浩司
長男堂の忘年会的2013年最後のライブは 今年ともに久しぶりの新作をリリースした
山田稔明とイノトモ、そしてその2作に大いに貢献した安宅浩司の1973年うまれトリオ
の共演です。超レアな前座も登場!?ご近所ミュージシャンなので終電なくなるまで歌う!?
仕事納めの日かと思われますが、ぜひみなさんの今年最後の思い出つくりを長男堂で!
予約申込は長男堂にて受付中。お電話、メール、店頭にてお声かけください。
こちらからも予約できます。もう少し席に余裕あり!
カフェ長男堂
TEL:0422-56-1530
mail;chounandou@yahoo.co.jp
東京都武蔵野市中町3-18-11(五日市街道沿い)
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