昨日のこと、カポウさんに誘われて新宿区落合にある着物ギャラリーでのライブ。吉祥寺で合流して車で向かう。カポウさんは「何から何までごめんねえ」と恐縮するが、僕が札幌に行ったときにキッコリーズの面々に仲良くしてもらってどれだけ心強いか。お互い様である。今度は札幌でまたお手伝い願います。新宿区落合は僕が上京してきて初めて住んだ街。神田川の川沿いの懐かしい風景。真夏の暑い夜、エアコンのなかった部屋を逃げ出してコンビニを歩いて回った最後の10代の季節を思い出した。
せっかくなのでふたりとも着物で演奏しよう、ということで初めての着付け。とても簡単、カポウさんも僕も着ていった服を脱がずに上から巻きつけるだけで一気に和装の麗人と好漢に変身。40年目の人生で初めての着物、2度目の成人式のよう。「これで刀があれば…」と言うとお店の奥から「あります!」と刀登場。カポウさんのノコギリ(ミュージカル・ソウ)に対して僕は刀を抜くことに。開場時間になるとぞくぞくとお客さんが。古い古民家を改装したGalleryさくらは満員のぱんぱんに。予期せずイラストレーターのチャンキー松本さんや犬ん子さん、巣巣岩崎さんはじめ知り合いも遊びにきてくれた。たくさんの人にカポウさんのライブを観てもらえてよかったな。第二部からゲスト出演、セットリストは以下のように。
2014年1月22日(水)@ 新宿 落合 Galleryさくら
<第二部に出演>
1.君がいなけりゃ(カポウ曲)
2.やまびこの詩
3.冬のリヴィエラ(森進一 カバー)
4.Blue Sky Blues(キッコリーズ曲)
5.確かな光(高野寛 カバー)
6.予感
7.Man on the Moon(R.E.M. カバー)
8.光の葡萄
着物を着るなら、と練習して歌った森進一「冬のリヴィエラ」、松本隆作詞大瀧詠一作曲の名曲は歌いあげるのがとても気持ちよかった。カポウさんとのセッションならではの高野さんの「確かな光」とR.E.M.「Man on the Moon」、「予感」で鳴らされたノコギリの音も「光の葡萄」の声の重なりも気持ちよく、梁ののぞく天井まで目いっぱい音楽が満ちていく感じがしました。誘ってもらってよかった。素晴らしい時間でした。終演後は神田川沿いの味のあるお店で打ち上げ。
新宿落合と聞いて連想するのは山本晋也監督の「
下落合焼き鳥ムービー」だが、入り組んだ細い道に小さなアパートやトタン壁の家が並び味のある居酒屋連なる川沿いを歩くと「ここもまた東京」という印象。学生時代の心細さとか無責任さ、お金がなくていくつかの駅を歩いたこととか、自分にとっての東京の原風景のようなものを強烈に思い出した夜でした。出会いや縁やきっかけに感謝。誘ってくれたカポウさん、Galleryさくらスタッフと仲間たち、ご来場くださった皆さんありがとうございました。
Posted by monolog at 12:49│
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