2014年03月16日

“夜の科学 in 下北沢〜小箱のなかの音楽3”(2014.3.15 下北沢lete)



昨年末から定期的に演奏するようになった下北沢leteでの“小箱のなかの音楽”第3回目。小ぶりなスペースで演奏する音像が自宅で練習してるものと似ているのでいつもリラックスして歌えるのですが、秋、冬、晩冬と季節による定点観察のような感じで曲目も変わっていくのが面白いし、ここでの定期演奏会は“retrospective15+5”の幹になるような気がします。

春の息吹を感じる日中、しかし日が傾くと肌寒さを感じる日、下北沢leteへ。いつものMartinのアコースティックギターとあわせて今年購入した新しいエレキギターES-339を東京で初めて鳴らします(アンプもこないだ買ったばかりの)。最近都内のライブで僕の立つステージの足元に敷いているキリム絨毯はレストランのや川端家から誕生日プレゼントにいただいたもの。この敷物も平常心のために良い作用があります。同じ下北沢では高橋徹也さんがライブをやっていたので楽屋に挨拶したりしながら開演を待つ。ざわざわ下北沢。

2014年3月15日(土)@ 下北沢lete
“夜の科学 in 下北沢〜小箱のなかの音楽3”


1.どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと
2.GOLDEN8
3.思うことはいつも
4.day after day

5.pilgrim
6.雨に負け風に負け
7.ストロボ

8.新世界のジオラマ
9.歓びの歌
10.些細なことのように
11.そばにあるすべて

12.夜の海を走って月を見た(高野寛 カバー)
13.エブリデイ エブリデイ(フィッシュマンズ カバー)
14.スプリングフェア
15.緑の車
16.悲しみのかけら

EN
17.memoria
18.ハミングバード
19.tsubomi

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新生活の始まる春を思って「どこへ向かうか」でスタートしたライブ。「GOLDEN8」は卒業式での在校生と卒業生の声を借りて普遍的な思いを歌った歌、「思うことはいつも」は新しい暮らしを始める歌、「day after day」は春によく似合う。「pilgrim」を久しぶりに歌ったがいつの間にか知らぬ間にこの歌にはものすごいパワーが宿っているような気がした。「ストロボ」はエレキギターをかき鳴らしながら清々しく歌いました。震災から3年を迎えてリクエストのあった「新世界のジオラマ」、これは地震後初めて書いたまだCDになっていない歌。「歓びの歌」も「些細なことのように」も2011年3月を境に言葉の意味が変容した。「そばにあるすべて」もそう。「なくしたものじゃなく/残されたもののために/地図が塗りかわっても/僕は立ち止まってた」、しかしまた歩き出す。

恒例のカバーコーナーでは高野寛さんの「夜の海を走って月を見た」。今月頭の蔵前でのライブで観て今まで以上に心に響いた曲。楽曲の背景を説明しすぎると聴き手のイメージを狭めてしまうかな…と少し不安があったのですが、この日高野さんが「夜の海」を作ったときのエピソードは歌に違う角度から光を当ててくれました(僕も過去の楽曲の“ネタばらし”を積極的にしていくことを決心しました)。フィッシュマンズ佐藤さんの15年目の命日に歌う「エブリデイエブリナイト」は大学生の頃からバンドでカバーしていた歌。「スプリングフェア」も「緑の車」もフィッシュマンズの影響を強く受けて作った歌でした。

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「悲しみのかけら」と「memoria」はいつか完成させたいGOMES THE HITMANの未発表曲。最後の最後はデビュー作から「tsubomi」を生音で。歌いたいように歌えて、弾きたいようにギターが弾けて、たくさんしゃべって笑った完璧な夜でした。皆さんの想いのこもったアンケートも全部読みましたよ。下北沢leteでの演奏をいつか録音してみたいな。引き続きこの“夜の科学 in 下北沢〜小箱のなかの音楽”は続けていきます。次回は5月1日!ゴールデンウィークに鳴らす歌はどんな感じになるでしょうか。手帳にメモを。


<4月のライブ情報まとめ>
4月14日(月)@ 吉祥寺 Star Pine's Cafe(出演:山田稔明、MAMALAID RAG、カンバス、森広隆)
4月17日(木)@ 等々力 巣巣(w/中森泰弘、イシカワアユミ)
4月26日(土)@ 下北沢 CLUB Que(出演:矢野仁志[サンプリングサン]、山田稔明 他)
4月29日(火祝)@ 鎌倉 moln

Posted by monolog at 12:10│Comments(0)TrackBack(0)

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