





ツアー3日目は京都の朝。去年バンドツアーをしたときに泊まった町家旅館、とても快適だったので今回も同じ宿にしました。畳に布団、共有スペースも味があります。いつものようにイノダコーヒ本店で朝ごはん。やっぱり京都はいいな。うきうきするな。時間があったので鴨川べりを散歩。春の陽気。大文字焼きの山や比叡山、カモにサギに川の流れ。ここは確実に広域のパワースポットだ。リフレッシュして恵文社一乗寺店へ。
この日のライブは盟友ミルブックスの10周年をお祝いするお祭り。すでに徳島からアアルトコーヒー庄野さん、奈良風の栖の宮川さん、そしてイラストレーターの福田利之さんも到着しバザーは始まっていました。僕は14時からのウクレレワークショップの準備を。前回のクリスマス・ミーティングに続いて今回は5人の参加者と「デイドリーム・ビリーバー」を練習。午後のCOTTAGEにポロポロとナイロン弦を爪弾く音がひびきます。みんな上手でびっくりしました。ライブの前座として出演することに決定。


お菓子やコーヒー、雑貨物販などミルブックスと交友のある様々なものつくりの人たちが参加するイベント、たくさんの初めての出会いがありました。イラストレーターの木下綾乃さんに初めて挨拶、そして京都モリカゲシャツの森陰さんにもお会いできた(この日僕はモリカゲシャツを着ていた)。ここ最近いつも演奏を手伝ってもらっているははの気まぐれ川本くんもこの日はお客さんとして来てくれました。お客さんもたくさん集まって夜になってライブの始まり。ミルブックス藤原さんの開会宣言に誘われて前座のキョウト・ウクレレ・オーケストラの演奏からスタート。



出会いの歌だ、というリクエストをいただいた「クレールとノアール」でライブ本編はスタート。「午後の窓から」を演奏すると客席からは小さく「は!」と息を飲む声が聞こえました。たくさんの本を作ってきたミルブックスのアニバーサリーなので本を題材にした「アップダイク追記」、そしてミルブックス主宰藤原さんを呼び込んでのトーク。ミルブックスの「ミル」には「1000」という意味があり、そのシンクロニシティから「千年の響き」を捧げました。カバーコーナーでは大瀧詠一さんのカバーを。
リクエストに応えた「些細なことのように」では泣き出すお客さん(文字通り「ブワッ」と涙が溢れたのがわかったのだ)に僕がうろたえてしまうほど。この歌の持つ力はすごいなあと感じました。新しい歌も古い歌も2014年の僕の思いを込めて歌うとリアルタイムな音楽になる。同じ言葉でも意味が変容していくし、変わらないものは変わらない。アンコールでは「SING A SONG」でみんなに手を叩いてもらって、最後の最後は生音と生声での「tsubomi」おそらくこれで今年この歌を歌うのは最後。


終演後のサインの列、たくさんのお客さんと握手を。昨日に続いてこの日も15年前の京都インストアライブのチラシを持ってきた人がいました。家族みんなで観にきてくれた親子、中2の女の子のアンケートも印象的でした。5年ぶりに僕らのライブを観た人、7年ぶりの人、15年ぶりの人。長く活動すればいつかは再会できるんですね。3日間2時間のライブで精一杯歌ってもまだまだ歌いたい言葉とメロディがあります。たくさんのご来場ありがとうございました。
ミルブックス藤原さんは先に帰路へ。僕は福田さんと庄野さんと一緒に恵文社近くのお蕎麦屋さんでご飯を(めちゃめちゃ美味しかった!情報をくれたスタンダードブックストアのスタッフの方に感謝)。そのまま庄野さんの行きつけ、かもがわカフェへ行ってコーヒーを飲んでいると六曜社マスターでありシンガーソングライターのオクノ修さんに偶然お会いして、『新しい青の時代』をお渡しすることができました。朝から夜までずっと楽しい一日。願い続ければずっと続いていくのかな。





