2014年07月13日

三毛猫スニーカーで荒野を駆け抜けて



昨日のこと、郵便局が国際便を届けにきてくれた。随分前から国内外問わずオークションで探し求めてやっとカリフォルニア州のウィルミントンという街で見つけたベージュ/ブラウンのカモフラージュ(迷彩)のコンバース、2006年頃に履いていたのを同じもの(このときのやつもLAのURBAN OUTFITTERSで見つけたのだ)がカリフォリニアの太陽をいっぱい吸い込んで梅雨の晴れ間の武蔵野にやってきた。しかもデッドストックの新品、心が踊った。USA製のコンバースの魅力に取り憑かれると普通にショップで売っているやつでは全然物足りなくて、セレクトショップやスニーカーショップでの偶然の出会いかインターネットの海を果てしなく漂流して釣り竿にあたりがくるのを待つことになるのですが、この釣果は僕にとって超大物だったのです。

で、嬉しくてはしゃいで写真を撮ったりインスタグラムにアップしたりしていたら友だちから「ポチカラーですね」と言われて、「そうか!」と膝を打った。ポチは白、茶から橙、黒が織りなす三毛猫だが、このカモのコンバースの色構成とほぼ同じなのだ。何年も前に履きつぶして以来このスニーカーをずっと欲した僕の心の底にはこの三毛を愛する気持ちがあったのだろう。そう考えるとなお嬉しい。足元にポチを感じながら、この新しいスニーカーでまた荒野を駆け抜けて、綿菓子の雲の上も越えていけたら、そんなことを思った。

そしてそれに喚起されて思い出したのが2011年、震災のあとのチャリティー企画“赤べこ”展で作った、“ポチべこ”のこと。ポチの毛の模様を右から左から研究してディフォルメして白、茶〜橙、黒の3色で時間をかけて描いたのを思い出す。この“ポチべこ”は今も風に吹かれてだれかの部屋で首を振っているのだろうか、と思うと感慨ひとしおだ。

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Posted by monolog at 12:03│Comments(0)TrackBack(0)

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