ライブは秋のセットリスト。この日の1曲目はこれと決めていた「way back home」。初めて聴く人も多かっただろう。2001年に大手メジャーレーベルとの契約が切れた後にバンド資金捻出のために作った「SONG LIMBO」というCDRに収録された夏の終わりを憂う曲。『mono』への架け橋となるサウンド。音源を聴いたことがない人のためにサウンドクラウドで公開しました。13年前の夏のサウンドトラック。2曲目は1997年に初めてリリースしたインディーズ盤からの「遅れてきた青春」、“暑くもなく寒くもなく”/“夏休みの最後の日曜日”/“秋の風が吹くころ見つけた幸せ”というフレーズが並ぶ、大学生の頃から演奏している曲。そして「アップダイク追記」で風景のスイッチをパチンと変えた感じがしました。


9月になったら真っ先に演奏しようと思っていた「harvest moon」は“やたら静かな9月の夜”によく似合う。「光と水の新しい関係」も紅葉を敷き詰めた季節の歌。「忘れな草」は春から夏に咲いて8月の暑さで枯れる鼻の名前ですが、秋がその種の蒔き時なのですよね。「夕暮れ田舎町」も15年前にリリースした歌。秋の歌が意外なほど歌の倉庫にしまってある。そしてなかなか演奏する機会のなかった「bon voyage〜終わりなき旅の流浪者」が楽しかった。この日はお客さんと一緒にシンガロングするパートが多くてみんなニコニコしていたな。
この日のライブはいつも以上に楽しくて(いつもleteの演奏は楽しいんですが)その理由をずっと考えているがちょっとまだわからない。この日最後の歌は「どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと」、その中には「How have You been?(最近どうだい?)遠い友たちよ/9月になると思い出すこと」という一節が。9月になると思い出すことがいくつもあるのだ。満員の会場、スタッフが後方から写真を撮るだけのスペースもないくらい(ステージ正面の写真はリハーサル時のもの)。皆さん雨の月曜日にご来場ありがとうございました。次のleteでのライブは12月1日に決定しています。また満員の空間で密度の濃いライブを。

終演後、シンガーソングライターの高橋徹也さんと合流して打ち上げ。良いライブができた達成感もあり美味しいビールが飲めました。彼も最近精力的にライブを重ねていて、各地での話をしていると刺激になります。お互いメジャーレーベル経験者なので共通する話題も多く、謎の男だったタカテツ氏の若かりし頃の話などで盛り上がって気づけば2時になっていました。とても静かな、しかし楽しくわくわくするような9月の夜でした。