2014年09月04日

初秋の猫騒動(はじまり)



おとといの朝のこと。庭に面した窓のブラインドをシャッとあげると猫がピャッと逃げていくのが見えた。わ!と思ったらその猫は立ち止まってこちらに振り返った。生後数ヶ月たったくらいの三毛猫(なので女の子)。体の模様がとてもポチに似ていて、顔も鼻の部分にスポットがあって愛らしい。面影が「baby cat」のポチとそっくりで驚きすぎて笑ってしまった。少しパニックになってる猫は庭をうろうろして木によじ登って塀の上でこちらの様子を伺ってしばらくするとタタタッとどこかへ帰っていきました。

ポチを亡くして以来、新しい猫のことなんて全然想像も付かなかったのだけど、確かカフェ長男堂の店主が「庭にヒョコッと仔猫があらわれたらいいですね。ポチの生まれ変わりみたいな」と言ったことがあって、「まさか、そんな奇跡みたいな物語があるかいな」と呆れていたのだけど、そのポチそっくりの猫と目が合って、僕は本当に「奇跡みたいだ…」と思ったし、「奇跡みたいだ…」と声に出してしまった。



その日は結局朝、昼、夕方と3回、そして翌日も朝、昼、夕方から日が暮れるまで、そのポチ似ちゃん(以下その猫を“ポチ似”と呼びます)はうちの庭に遊びにきた。距離はどんどん狭まっている。うちにはポチがいなくなってもお供えにするために吉祥寺のロヂャースで買ってきたキャットフードが常備されているので、ポチ似が満足するまで美味しいご飯を食べさせた。最初「ハー!」と威嚇していたのに、2日目には「ミャーン、ミャーン」と小さな声で鳴くのだ。可愛い。

そして今朝は出会いから3日目の朝なのだけど、早速ポチ似は塀をつたってトコトコとやってきた。昨晩に猫じゃらしで遊んだイメージが残っていたのだろうか、遊んで欲しそうなモードで。そしてついにカツオのフードを僕の手から食べた。猫パンチのようにチョイチョイするときにまだ爪が立っているけど、かなり態度は軟化している様子。見れば見るほど似ているのだ、子どものころのポチに。信じられない。ポチより少しだけ器量が悪いところが先代を立てるようで心憎い。ポチを亡くしたときに「この感情は“失恋”に似ている」と感じ打ちひしがれたのですが、ここ3日仕事を放り出して猫にかまけてばかりでまるで“初恋”のようなドキドキした気持ちになっている。

ひとしきり遊んだあとにプイとまたどこかへ帰っていったポチ似。また遊びにきてくれるだろうか。ポチの庭での猫騒動は現在も継続中です。これが落ち着かないと全然仕事が手に付かないよ。最新情報は山田稔明のInstagramで。僕自身がわくわく楽しみなこれから。全国のポチファンの皆さんもお楽しみに。




*ブログタイトルを「初秋の猫騒動(継続中)」から「初秋の猫騒動(はじまり)」に変更しました。

Posted by monolog at 10:44│Comments(0)TrackBack(0)

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